2024/11/29 更新

写真b

ノグチ ヒロシ
野口 博史
NOGUCHI Hiroshi
所属
総合政策学部 総合政策学科 准教授
職名
准教授
主な研究課題
長期研究:東南アジア村落研究

長期研究:政治変動論

長期研究:インドシナ紛争史

短期研究:東南アジア村落研究における家計・生活時間データの統合分析

短期研究:広域調査方法論研究

短期研究:カンボジア村落史調査
専攻分野
計量的手法を用いた比較政治学、国際政治学及び、インドシナ現代政治、同地域研究

学位

  • 単位取得満期退学 ( 1998年3月   上智大学 )

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    博士

  • 修士(国際関係論) ( 1994年3月   上智大学 )

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    修士

  • 工学士 ( 1990年3月   日本大学 )

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    学士

研究分野

  • 人文・社会 / 政治学

学歴

  • 上智大学   外国語学研究科   国際関係論専攻

    - 1998年3月

所属学協会

  • アジア政経学会

  • 比較政治学会

  • 国際開発学会

  • 軍事史学会

  • 史学会

  • 国際政治学会

  • 東南アジア学会

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委員歴

  • アジア政経学会  

  • 比較政治学会  

  • 国際開発学会  

  • 軍事史学会  

  • 史学会  

  • 国際政治学会  

  • 東南アジア学会  

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論文

  • カンボジア共産党のイデオロギーと政策-中国・ソ連・ベトナムの影響と独自性

    アカデミア 人文・社会科学編   76   187 - 215   2003年1月

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    出版者・発行元:南山大学  

    各当事者によって編纂された文献を用いてカンボジア共産党のイデオロギーを中国・ソ連・ベトナムと比較し、その独自性である経験重視、フィードバック過程を欠いた大衆路線がエリート主義的党員育成と結合し、過激な政策が修正されずに継続する結果をもたらしたことを指摘した。ポル・ポト政権の政策が部分的にはそのイデオロギーの結果であることが示唆された。

  • ベトナム戦争とカンボジア

    国際政治   130   128 - 142   2002年5月

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    出版者・発行元:国際政治学会  

    ベトナム戦争におけるカンボジアの役割を歴史的に検討し、国際体系水準における変化がいかに国内政治体系に影響を与えたかを指摘した。ポル・ポト政権の成立が中国・ベトナムのイデオロギー的認識よりも紛争に関連する現実的な判断の副産物として説明しうることが示唆された。

  • 単一与党の政治的制度化-日本自民党とカンボジア人民革命党の比較検討-

    国際学論集   49   59 - 77   2002年1月

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    出版者・発行元:上智大学国際関係研究所  

    政治的制度化概念における組織環境と時間概念の明示的分類によって下位概念間の変化モデルを提示し、日本自民党とカンボジア人民革命党の初期、中期段階における派閥間関係、対外認識を比較検討した。これによって政治的安定と特定の制度化過程の関連が示された。

  • 「抗米救国戦争」におけるベトナム労働党の戦略と資源動員-B2戦域の動向を中心として-

    軍事史学   36 ( 3-4 )   142 - 155   2001年3月

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    出版者・発行元:軍事史学会  

    ベトナムによって編集された集積データを用いて同労働党による戦争目的の達成の原因を検討した。68年まで、抽象的な理論に基づく戦争方針が実行された結果、労働党は危機に陥るが、その後より柔軟な戦略策定と資源動員を採用したことによって米中緊張緩和をはじめとする環境変動を乗り切ったことを説明した。政治的適応における中期的な変化と政治体系の能力拡大の関係が示された。

  • ポル・ポト政権の連繋政治-外交・紛争・粛清、1975-78年

    国際学論集   46   1 - 19   2000年7月

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    出版者・発行元:上智大学国際関係研究所  

    独自に編集された事件データを用いてポル・ポト政権の対外政策決定構造を検討した。因子分析による時期区分と各変数の分析によって、同政権が1977年前半における試行錯誤的対外攻撃と粛清を経由した後に中国の助言を受け入れつつベトナムとの全面戦争によって崩壊していったことが示唆された。連繋政治論における紛争研究の独自性は主としてその動態的変化に観察されることが確認された。

  • クメール民族軍の戦略と環境適応、1970-75年

    軍事史学   35 ( 4 )   41 - 53   2000年3月

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    出版者・発行元:軍事史学会  

    米国やカンボジアの公文書を用いてカンボジア内戦の主要当事者であるクメール民族軍の環境適応様態を分析した。彼らは対外環境や敵対勢力に対する妥当な認識を持たず、米国の助言にもかかわらず自らの固定的価値・信条体系に固執したためにより有利な人的・物質的資源を有効に用いることができず、この傾向がポル・ポトらの権力掌握をもたらした。これにより政治的制度化過程の一貫性が示された。

  • ベトナム戦争の文脈から見た1970年カンボジア政変-ベトナム解放勢力の軍事補給路との関連で-

    東南アジア-歴史と文化   28   81 - 103   1999年6月

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    出版者・発行元:東南アジア史学会  

    米国公文書やベトナム等で編纂された文献を用いてカンボジア史の主要な転回点となったシハヌーク国家元首追放の原因を検討した。ベトナム労働党、中国、カンボジアの合意によって行われたカンボジア経由のベトナム解放勢力向け中国軍事援助は69年初頭までに米国首脳に察知され、紛争早期解決を重視する米国は通常の官僚機構を経ずにカンボジア反政府指導者らを扇動して政変のきっかけを作ったが、長期的には紛争の構造をより複雑にした。

  • 中国-インドシナ同盟と第三次インドシナ紛争-勢力均衡・民族主義・イデオロギー、1970-1978年

    国際学論集   43   1 - 19   1999年1月

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    出版者・発行元:上智大学国際関係研究所  

    著者によって編集された内容分析データを用いて中国とインドシナ各国共産主義勢力の相互認識を分析した。国家記念日に交換される書簡の因子分析によって中国の積極的な勢力均衡認識、ベトナム・ラオスの消極的な勢力均衡認識、カンボジアの非合理的な民族主義認識が確認された。また、紛争の原因を探索するためには帰納的・非合理的認識の操作化が有効であることが示唆された。

  • 環境変動と適応-カンボジアをめぐる政治、1970-1973

    国際学論集   37   29 - 53   1996年1月

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    出版者・発行元:上智大学国際関係研究所  

    独自に編集された計量データを用いてカンボジア共産党の権力掌握過程における価値・信条体系と外部環境との相互作用分析を行った。価値・信条体系の変動係数を算出することで、カンボジア共産党の非妥協的認識が大国間緊張緩和の結果であることが指摘された。また、組織成長期における政治的適応様態が、成長後の政策を拘束したことが示唆された。

  • 環境変動と適応-カンボジアをめぐる政治、1970-1973

    134   1994年3月

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    独自に編集された事件データ・内容分析データを用いてカンボジア共産党の権力掌握過程における価値・信条体系の分析を行った。選択された12カ国の国際関係、内戦2当事者の人事異動や価値・信条体系変動の検討によって、カンボジア共産党の非妥協的認識が大国間緊張緩和と一貫した関係を持つことが示唆された。また、組織成長期における政治的適応様態の一貫性という仮説が支持された。

  • 第三次インドシナ紛争に至るベトナム人民軍の対外認識と戦略

    軍事史学   第49巻・第2号   64 - 82   2013年9月

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    出版者・発行元:軍事史学会  

    ベトナムで近年編纂された諸史料を用いて、ベトナム戦争終結後、第三次インドシナ紛争に至る過程をベトナム人民軍および共産党の対外認識の変遷を軸として説明した。この結果、当初楽観的な対外認識を抱いていたベトナム人民軍がカンボジアのポル・ポト政権との武力衝突の過程で次第に同政権が中国そして米国と結託していると評価するようになったことが示された。

  • 米国のカンボジア和平構想とその失敗-交渉・政治・紛争、1972-1973年-

    アカデミア・人文社会科学編   第91号   375 - 398   2010年

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    出版者・発行元:南山大学  

     インドシナ紛争の解決過程において一国のみ当事者間の和平交渉や協定なしに決着がつけられ、またポル・ポト政権という20世紀史上有数の残虐な政権を生みだしたにも関らず、従来まで充分な研究が進められてこなかったカンボジア和平構想について、米国・ベトナム・中国等の文献を利用しつつ検討した。
     この結果、1972年末から73年の段階で、米国の主たる交渉者であったヘンリー・キッシンジャーがカンボジア抵抗勢力と外国の間における影響力関係を誤認しており、これがカンボジア抵抗当事者の交渉への動機付けを失わせたことが明らかになった。

  • カンボジア先史・古代史の再検討-土器・モミガラ形態からみた歴史性・地域性-

    アカデミア・人文社会編   85号   60−106   2007年6月

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    出版者・発行元:南山大学  

    南山大学・カンボジア王国芸術大学共同で行われてきているカンボジア歴史地域調査第4次・第5次調査の結果を中心として、カンボジア東南部における土器編年をベトナム南部メコンデルタのそれと照合すると共に、古代遺跡のレンガ中におけるモミガラ形態の計量分析を行い、これら結果を碑文学的検討と比較検討を行った。この結果、歴史性・地域性は研究ジャンルによって異なり、単一の学問領域から国家形成を検討することが不充分であること、カンボジアにおける国家形成において政治的上部構造の変化に対応して農業的下部構造の変化が必ずしも現れないことが示唆された。

  • カンボジア先史・古代史再構成の展望-2004〜2005年度調査結果を中心として-

    アカデミア・人文社会編   第83号   211−246   2006年6月

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    出版者・発行元:南山大学  

    カンボジア王国芸術大学との共同調査結果を、碑文学における成果を中心として、物質文化の側面から再検討する展望を示した。5〜8世紀におけるいわゆるプレアンコール期碑文出土地点の調査によって、遺跡レンガ中籾殻形態分布・建築及びその部材・土器・塚状地形形態分類といった方法を複合することで、国家形成過程を明らかにしえることが示され、また新たに発見されたものを含む先史・古代史遺跡出土土器等について考察した。これらの結果、カンボジア東南部における先史から歴史時代初期における遺跡の継続性、そして中国文献に登場する「扶南」国の民族性がクメール人を主体とするものであることが示唆された。

  • 北部ベトナム一集落における市場経済化の諸特性-多元性と平等性、1999-2000年

    国学院経済学   第52巻・第1号   121−148   2004年2月

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    北部ベトナム・紅河デルタ一集落の全戸家計・個人データ、5歳以上の全村民生活時間調査のデータ、村民への面接調査等に基づいて、世帯・個人水準の多変量解析を行い、経済発展・市場経済化という2重の側面を持つ近年の社会経済変動が、多元性と平等性という2つの特質をもつことが指摘された。また、人口・生産活動・消費活動・学歴・進学傾向・社会組織加盟・ジェンダー・年齢等多面的な検討を行い、合わせて今後の社会経済動向における諸問題を指摘した。

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MISC

  • 小高泰著『ベトナム人民軍隊:知られざる素顔と軌跡』

    ベトナムの社会と文化   第8号   293 - 297頁   2018年2月

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    掲載種別:書評論文,書評,文献紹介等   出版者・発行元:風響社  

    同著の主要内容を要約し、今後のベトナム人民軍研究における課題として
    、組織および人事動態、動員数と関連する社会との関係、国際比較の3点を指摘し、説明した。

  • Area-Historical Research in Cambodia: Reports of 2006 and 2007 Survey

    Volume 2   iii+62pp   2008年

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    出版者・発行元:The Joint Research Group of Royal University of Fine Arts and Nanzan University  

    カンボジア歴史地域調査団の報告書第二巻。第一巻に続いて、2006年から07年にかけて行われた調査報告及び2008年3月にカンボジア王立芸術大学で開催されたワークショップ報告を含んでいる。

  • Area-Historical Research in Cambodia: Reports of 2004 and 2005 Survey

    Vol.1 (No. 1-2)   161   2006年2月

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    出版者・発行元:Secretariat of the Joint Research Group of RUFA and Nanzan University  

    2004年8月から行われてきている日本・カンボジア共同歴史・地域調査報告書。地域研究・考古学・建築学の視点からの各種報告12編を含んでいる。

  • Area-Historical Survey in Southeastern Cambodia: Problems, Methodology, and Findings

    Area-Historical Research in Cambodia   Vol.1, No. 1   23   2006年2月

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    出版者・発行元:The Secretariat of Joint Research Group  

    カンボジア東南部における歴史地域調査の主要課題・方法論及び調査手続き・主要成果を概説した。

  • Ancient Rice Morphology with Area-Historical Dimensions: Geography, Politics, and History, A Prelimi

    Area-Historical Research in Cambodia   Vol.1, No. 2   10   2006年2月

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    出版者・発行元:The Secretariat of Joint Research Group  

    古代遺跡レンガ中に含まれる稲モミ形態の計量的分析によって、国家形成と農業発展の関連を探索した。

  • 紅河デルタ村落同属集団に関する社会歴史調査

    百穀社通信   11   2001年7月

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    出版者・発行元:東京大学人文社会系研究科南アジア東南アジア歴史社会専攻研究室  

    北部ベトナム・ナムディン省・ヴバン県・タィンロイ村における総合学術調査の成果として、1950年代までの教育や習俗に関する面接調査、土地所有状況、現在のジャガイモ栽培、保管、販売事業、金融調査、農村企業、老人の履歴等が報告された。

  • カンボジア問題

    ベトナムの事典   1999年6月

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    出版者・発行元:同胞社・角川書店  

    60年代におけるカンボジアとベトナム労働党の秘密軍事協定が、第三次インドシナ紛争につながり、この構造がベトナムの大きな被害を経て90年代における和平まで解消されなかったことを説明した。

  • 戦争する国家-国際紛争の科学的研究

    国際学論集   42   83 - 90   1998年7月

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    掲載種別:書評論文,書評,文献紹介等   出版者・発行元:上智大学国際関係研究所  

    ダニエル・ゲラー、J.デヴィッド・シンガーの著作を批判的に検討し、国際紛争研究における時系列分析の重要さと紛争原因における非合理的要因を含んだデータ・ベース作成の意義を説明した。

  • ベトナム・バッコク村

    デジタルミュージアム-博物館の未来   1997年2月

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    出版者・発行元:東京大学総合研究博物館  

    ベトナム北部の一村落における総合的調査の一環として、村落景観、村人の暮らしを中心とした映像を提示し、その意味を示した。

  • 近世ベトナムの土地所有・農業と農村社会

    百穀社通信   4   1996年2月

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    出版者・発行元:東京大学人文社会系研究科南アジア東南アジア歴史社会専攻研究室  

    北部ベトナム・ナムハー省・ヴバン県・タィンロイ村における総合学術調査の成果として、省水利公社への面接調査記録、村地辺ごとの作付け体系、税制、行政制度史、村内B集落における悉皆家計状況面接調査記録、村落年長者への面接調査記録、収集資料目録が報告された。

  • 近世ベトナムの土地所有・農業と農村社会

    百穀社通信   1   1995年1月

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    出版者・発行元:東京大学文学部桜井研究室  

    北部ベトナム・ナムハ−省・ヴバン県・タィンロイ村における総合学術調査の成果として、歴史資料と村落現状を村行政幹部への面接調査、村落・家屋測量データを比較しつつ検討した。この結果、文献的には15世紀に成立したと考えられている旧バッコク村と現在のバッコク村落との連続性が示唆された。また、収集文献目録が付された。

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講演・口頭発表等

  • カンボジア南部一村落における社会階層構造とその変動

    日本カンボジア研究会  2011年7月  日本カンボジア研究会

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    南部カンボジア・コムポート州・オンコーチェイ郡における一村落における全戸社会経済調査データを基にして、「社会階層および流動性調査」と同様の手法を用いて村落社会構造とその動態を分析した。この結果、当該村落においては上層一貫階層を欠き、中層一貫階層が戸数の65%を占めること、またこれら階層の戸主年齢から、階層分化の傾向は観察されず、世代的循環によって階層が維持されていることが示唆された。この構造・動態は、報告者らによって調査された北部ベトナム村落と同型的であり、村落の代表性が客観的に確認されてこそいないものの、水野浩一氏による東北タイ村落・北部ベトナム村落・南部カンボジア村落が同型的な社会構造・動態を持っていることが示唆された。

  • Pre-Modern Earthen Wall Sites in Western Makong Cambodia: Distribution, Shape, and Its Implications

    Recent Reserches on Prehistory in Cambodia: An Update  2009年  National Museum of Cambodia, Ecole Francaise d'Extreme-Orient

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     2004年から2008年にかけてのカンボジア広域調査で発見された直径300〜700程度の円形乃至円形を含む複合的土塁遺構7件の分布・立地、及びその推定される年代と意味について、前アンコール期碑文の地域区分・航空写真・実地調査結果・漢籍文献等と相互参照を行った。

  • Ricc Morphology, Area, and History: 5th to 11tu Centuries Cambodia

    The 2nd International Workshop : New Perspectives of Prehistory and History in Cambodia  2008年3月  Royal University of Fine Arts

  • Ancient Rice Morphology with Area-Historical Dimensions: Geography, Politics, and History

    International Workshop: New Perspectives on Prehistory and History in Cambodia  2006年3月  カンボジア王国芸術大学

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    古代遺跡レンガ中のモミガラ形態を計量的に解析し、地理・政治・歴史に関する従属変数との間の関連を検討した。結果として、水条件の良さや碑文発見数に基づく政治的重要性がモミガラ形態の多様性と関連することが示され、先史時代から歴史時代初期における稲作の連続性が示唆された。

  • Economic Development and Social Equality: Household Analysis on Economy, Society, and ...

    The Second International Conference on Vietnamese Studies  2004年7月  Vietnam Academy of Social Science, Vietnam National University Hanoi

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    ベトナム北部紅河デルタの一村落を事例として、近年における農業経済発展が社会的平等性を維持しながら進捗していることを各種計量分析の結果として示し、地位の非一貫性という社会構造がこれを支えていること、予測できる未来において社会構造が大きく変化する蓋然性が低いことから、この傾向が今後も持続してゆくことを示唆した。

  • 米国のカンボジア和平構想とその失敗-交渉・政治・戦争、1972-73年

    2004年度アジア政経学会西日本大会  2004年6月  アジア政経学会

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    米国公文書・中国・ベトナム刊行文献等を用いて、ベトナム和平交渉の一環として進められたカンボジア和平構想の失敗理由が米国の交渉手続きにも起因することを示し、カンボジアにおけるポル・ポト政権成立の理由が米国の政策的失敗にも求められることを示唆した。

  • Su Da Dang cua Kinh Te Ho Gia Dinh tu Sau Chinh Khoan: Nghien Cuu Truong Hop Xom B, HTX Coc Thanh

    Hoi Thao Khoa Hoc: Chuong Trinh Bach Coc va Nghien Cuu Lang Xa Viet Nam trong 10 Nam Gan Day  2003年8月  ナムディン省・ベトナム国家大学

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    過去10年間にわたって行われてきた日越共同大規模村落調査であるバッコク村研究の一環であるB集落各種全戸調査の経過、概要、主要結果を報告し、計量的手法と面接調査法の複合、社会・経済変数の操作化等の方法論を解説した。

  • 北部ベトナム村落における社会経済的多様化と生活時間-ナムディン省タィンロイ村B集落の事例-

    国際開発学会  2003年6月 

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    セッション11、開発と社会基盤において、紅河デルタ一集落における村落社会・経済状況を概観し、家計・個人データ、世帯・個人水準で集計された生活時間データの諸特徴を説明した。また、生産・消費・社会・生活時間の各変数群内部・間の多変量解析結果を紹介し、国家政策である農業収入の平等性維持が世帯水準における社会経済的発展の基礎として有効に機能していること、この政策では補い得ない非農業収入や学歴格差が、村民の自発的努力である村路地舗装事業によって緩和される可能性を指摘した。

  • Socio-Economic Diversification and Time Allocation: A Case Study of B Hamlet, Thanh Loi Village

    International Workshop on Vietnamese Peasant's Activity  2000年8月  International Institute of Asian Studies, Leiden University, The Netherlands

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    ベトナム北部の一農村における社会経済に関する全戸家計調査と個人水準網羅的生活時間データの多変量解析によって、農業資源・所得の平等性、非農業資源・所得の不平等化、社会・文化資源の偏在に関する諸特徴を示し、今後の家計水準における多様化の傾向を検討した。また、労働における性差の実態が面接調査によって得られる主観的認識とは異なっていることを指摘した。

  • 1970年代前半における米中緊張緩和とインドシナ紛争-カンボジア和平問題を中心として

    国際政治学会  2000年5月  名古屋国際会議場

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    米国・中国・ベトナム等の文献を用いて大国間緊張緩和が小国にもたらした影響を検討した。米中の戦略的認識相違やタイ、カンボジア、ベトナム等の防御的反応が東南アジアにおける安定した平和の達成を阻害したことから国際政治体系におけるフィードバック過程の存在が示された。

  • カンボジア内戦中におけるベトナム労働党とカンボジア共産党の協力と対立、1970-75年

    東南アジア史学会  1999年12月  愛知大学

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    米国・ベトナム・カンボジア文献を用いて、主として70年代前半におけるベトナム・カンボジア両共産主義政党の関係を検討した。ベトナムはイデオロギーよりも戦場の現実をより重視し、カンボジアは理念的な独立性を強調しつづけたために、両者の関係は不安定なものとなっていった。

  • 「抗米救国戦争」におけるベトナム戦争の軍事戦略、1954-1975年

    軍事史学会  1999年6月  上智大学

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    主としてベトナム文献に基づいてベトナム労働党の軍事戦略の変遷とその結果を検討した。ベトナム戦争の結果は部分的には労働党の環境適応能力によって説明できることが示唆された。

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共同研究・競争的資金等の研究課題

  • カンボジア前近代における都市ネットーワークと国家形成過程

    2007年

    日本学術振興会  基盤研究(B) 

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    研究助成

  • カンボジアにおける塚状遺跡の立地・形態研究

    2007年

    南山大学  パッへ研究奨励金1-A-2 

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    担当区分:研究代表者 

    配分額:300000円

    研究助成

  • カンボジアにおける国家形成史の再構成-物質文化を中心とする国際・学際研究-

    2006年

    南山大学  パッヘ研究奨励金I-A-1 

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    研究助成

  • 海外広域調査における地域データベース作成-カンボジア考古学者らとの共同研究

    2004年

    南山大学  南山大学パッヘ研究奨励金I-A-1 

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    研究助成

  • 北部ベトナム紅河デルタ村落における人口動態と人的資源配分政策

    2002年

    南山大学  南山大学パッヘ研究奨励金I-A-2 

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    研究助成

  • 現代カンボジア政治の体系分析

    1994年

    日本学術振興会  特別研究員DC1 

  • カンボジア村落史調査

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    面接調査によるカンボジア村落の現代史調査。カムポート州・アンコーチェイ郡の一村落を対象とする。

  • 広域調査方法論研究

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    地形図・衛星写真・航空写真・NASA/AIRSAR標高データ・GPS付属デジタルカメラ等を用いた多学的広域調査方法論の確立。

  • 東南アジア村落研究における家計・生活時間データの統合分析

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    村落研究において従来欠落していた網羅的データ収集・解析にもとずく世帯・個人水準における経済・社会活動の分析。

  • インドシナ紛争史

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    ベトナム戦争、カンボジア紛争といった第二次大戦後インドシナの軍事、政治史の研究

  • 政治変動論

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    政治体系の構造変動と適応を軸として政治変動を分析する。

  • 東南アジア村落研究

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    東南アジア村落の環境適応様態研究。

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その他

  • カンボジア歴史地域調査

    2004年

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    本調査は日本・カンボジア共同、地域研究者・考古学者・建築学者による国際的・学際的移動調査である。当該調査において報告者は2005年3月まで調査団長、その後は事務局長を勤めてきている。2006年度までに5州において広域調査を終え、同年度からコムポート州の村落において総合社会調査を開始した。

  • メコン川下流域広域調査

    2003年12月

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    南山大学宮沢千尋助教授らと南部ベトナム・カンボジアにおいてGPS付属デジタルカメラ、地形図等を元にした総合的広域調査を実施した。

  • 北タイ農村調査

    2003年3月

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    アジア農村研究会主催の北タイ農村調査に参加し、測量・面接調査に従事した。

  • カンボジア近世史地域史調査

    1996年12月

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    東京大学桜井由躬雄教授らといわゆるポスト・アンコール時代のカンボジアにおける首都地域であったウッドン地域を年代記・ヨーロッパ人による記録・航空写真等を手がかりにしながら、測量・考古遺物表面調査・村民への面接調査の併用によって王宮立地や外部世界との交流変遷について研究した。

  • 南部ベトナム・チャヴィン省農村調査

    1996年8月

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    敬愛大学高田洋子教授らと、南部ベトナム・チャヴィン省・ホアトゥアン村において村民面接調査に従事した。

  • スマトラ島広域調査

    1996年

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    アジア農村研究会の主催するスマトラ島広域調査に参加した。

  • 北部ベトナム・コクタイン合作社における村落調査

    1994年

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    同合作社における村落調査。毎年7−8月に3週間程度行われる調査において、測量、家計調査、歴史、地質、考古等の総合調査各業務に従事した。1997年度のみ不参加。

  • 米国議会図書館・公文書館等における文献収集

    1994年

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    米国議会図書館、公文書館において1970年代におけるカンボジア共産党地下放送のモニター記録、1970年代前半における米国の外交文書・軍事文書等を収集。現在20万頁程度に到る。

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社会貢献活動

  • 2006年1月-名古屋国際センター『ベトナムフェスティバル』写真展。

  • 2004年3月-現在に至る-カンボジア・王国芸術大学考古学部に対する米国コロナ衛星写真・航空写真寄贈。

  • 2003年8月-ベトナム・ナムディン省博物館常設展「バッコク村研究」に対する写真32点寄贈。