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学術論文
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年度
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論文題目名
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共著区分
Collaboration
   Classification
NeoCILIUS
   請求番号/資料ID
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掲載誌名 Journal name,出版機関名 Publishing organization,巻/号 Vol./no.,頁数 Page nos.,発行年月(日) Date
2023  哲学に「臨床」は必要か?  単著   
臨床哲学ニューズレター  , 大阪大学大学院文学研究科 臨床哲学研究室  , 6  , pp. 86-92  , 2024/03   

概要(Abstract) 〈哲学に「臨床」は必要か?〉という問いに対して、臨床哲学の「臨床」という名称は必要か、という問いとして応答するとともに、哲学の「臨床」とはどんなものか、という問いとして応答することで、「臨床」という看板と理念の問い直しへの手がかりを与えることを試みる論考。 

備考(Remarks)  

2023  動画内状況理解における音の役割に関する一考察:ろう者と聴者の比較を軸に  共著   
アカデミア 人文・自然科学編  , 南山学会  , 27  , pp. 161-172  , 2024/01   

概要(Abstract) 本論文では,モバイル・デジタル端末を介した動画サービスの利用が,多様な文化的背景をもつ人々に共通する重要な情報インフラとして今後ますます重要になってくるという見通しのもと,動画内の状況を理解するうえで音がどのような役割を果たしているのかについて,音声言語と手話言語という異なる言語を使用する者(文化背景の異なる者)の間での比較調査を通じて,その解明の哲学的な手がかりを得ることを目指す。具体的には,登場人物の人間関係を理解する必要のあるテレビドラマのワンシーンでの状況認識,および,出来事や事実の理解をする必要のあるニュース番組での状況認識について,日本手話話者のろう者と日本語話者の聴者を調査協力者として,字幕付きの動画を消音,有音,手話同時通訳の有無の組み合わせで再生し,見終えた協力者に対してインタビューを行なう,という方法で比較調査を実施した。調査の結果,動画内状況の理解における音の役割に関して,(1)登場人物の人間関係の把握,(2)背景状況の把握,(3)感情表現の把握の3 点について新たな発見が得られた。 

備考(Remarks) 芝垣亮介との共著。寄与度40%。 

2023  新型コロナウイルス感染症流行下における緊急事態宣言前後の不安について  共著   
アカデミア 社会科学編  , 南山学会  , 26  , pp. 25-38  , 2024/01   

概要(Abstract) 本研究の目的は,辻本ら[2023]が作成した「COVID―19 に対する不安尺度」を用いて,緊急事態宣言期間とその前後の不安の変化を検討し,その不安がリスク評価に及ぼす影響を明らかにすることであった。本研究では,調査1 として緊急事態宣言発令前後となる2021 年の4 月(前半:発令前)と5 月(後半:発令中),調査2 として解除前後となる同年9 月(前半:発令中)と11 月(後半:解除後)に調査を実施した。調査ごとに前半と後半の不安尺度の下位尺度得点に差があるかどうかを検討した。その結果,一部の下位尺度を除いて,緊急事態宣言が発令されている時期の方がそうでない時期と比較して不安が高かった。次に,リスク評価を従属変数,不安尺度の3 つの下位尺度を独立変数としたモデルを仮定し,調査ごとに前半と後半でパス解析を行った。その結果、緊急事態宣言が発令されている時期とそうでない時期によって不安がリスク評価に及ぼす影響が異なっていた。 

備考(Remarks) 辻本耐、森山花鈴、Winibaldus Stefanus Mereとの共著。寄与度5%。 

2023  COVID-19に対する不安尺度の開発と信頼性および妥当性の検討  共著   
アカデミア 社会科学編  , 南山学会  , 25  , pp. 165-177  , 2023/09   

概要(Abstract) 本研究の目的は,COVID ― 19 の感染拡大下においてこそ経験される特有の不安を評価するための心理尺度を開発し,その信頼性と妥当性を検討することであった。予備調査( N = 85)を実施して項目内容を収集し,本調査において大学生( N = 245)を対象に質問紙調査を実施した。探索的因子分析・確認的因子分析の結果,「疎外不安」「敏感不安」「結果不安」の3 因子9 項目から構成された尺度を確認した。信頼性係数の値,Total 相関分析とGood-Poor 分析の結果を踏まえて,この尺度は全体として一定の信頼性を有すると判断した。また,この尺度は同時に測定した外的基準との関連を示したことから一定の妥当性を有すると考えられた。本研究が開発した不安尺度には人間関係に起因した不安の側面が含まれており,新たな未知のウイルスの発生当初や感染拡大初期における不安の測定においても有効だと考えられた。 

備考(Remarks) 辻本耐、森山花鈴、Winibaldus Stefanus Mereとの共著。寄与度5%。 

2023  これは臨床哲学ではない――鷲田清一のメタ哲学をめぐる〈思考の試み(エッセイ)〉  単著   
現代思想  , 青土社  , 5月臨時増刊号  , pp. 92-103  , 2023/04   

概要(Abstract) 鷲田清一の哲学的活動を「メタ哲学」として位置づけ、その思考の歩みを臨床哲学の文脈に跡付けることを試みた論考。 

備考(Remarks)  

2021  ピーター・シンガーはなぜあれほど憎まれてしまったのか?:哲学分野における〈応用〉的試み初期の倫理問題を再訪する  単著   
臨床哲学ニューズレター  , 大阪大学大学院文学研究科 臨床哲学研究室  , 4  , pp. 56-68  , 2022/03   

概要(Abstract) 日本において独自の研究領域として成熟しつつある応用倫理学や応用哲学が現実の諸問題と〈応用〉という仕方で関わるが故に生ずる研究上の倫理問題について、1990年代前半に欧米圏で物議を醸した「シンガー事件」を改めて振り返り、現在にも共通する〈応用〉の倫理について考察した論考。 

備考(Remarks)  

2021  倫理学の研究倫理を考える  単著   
生命と倫理  , 上智大学生命倫理研究所  , 9  , pp. 33-44  , 2022/03   

概要(Abstract) Research Ethics includes more than research misconduct such as falsification, fabrication and plagiarism and varies with the kind of disciplines. I argue about the nature of research ethics in ethics. In the first part of this paper, a brief review is given on research-ethical implications of the research in ethics: the ethical justification of corporal punishment, the research on just torture, the trolly problem as a thought experiment and the arguments of anti-natalism. In the second part, I point out that ethics is, as a branch of philosophy, required to be fundamentally critical of current dominant norms, and at the same time implies the existence of any person concerned because of its researching ethical problems which necessarily involve specific person concerned. Then I provide an analysis of the nature of research ethics in ethics based on the matrix of“ person-concerned-ness” which I have proposed in order to understand a gap between researcher and person concerned. 

備考(Remarks)  

2020  何が同一であれば人間は変化に耐えうるか  単著   
社会と倫理  , 南山大学社会倫理研究所  , 35  , pp.77-96  , 2020/12   

概要(Abstract) 倫理学者の加藤尚武が提起した「何が同一であれば人間は変化に耐えうるか」という問いに対して、21世紀における人間の存在環境の変化の主要な側面である人新世、トランスヒューマニズム、ポストトゥルースを人間の同一性を脅かしうるものと捉えた上で、自律、ビオスの自己装甲、未確定領域功利主義を用いてその動向を分析し、人間の再定義可能性に根ざした「時をかける倫理」こそが人間の同一性を唯一支えるものであると結論づけた論考。 

備考(Remarks)  

2020  残すこと、捨てること、残ること―資料の保存をめぐる応用倫理学的断想  単著   
アルケイア―記録・情報・歴史  , 南山アーカイブズ  , 15  , pp.1-32  , 2020/11   

概要(Abstract) Since 2010, the remarkable progress of information technology has extensively changed social circumstances around the world. Especially cloud computing had a great impact on our way of life. Now a huge amount of information about our daily behaviors is accumulated in the infosphere at all times. In such a situation, we need a new focus on the preservation of materials, because it might be essentially related to human integrity in this information technology era. To figure out what kind of implications the preservation of materials has for our existence as human being, this article deals with the problems of preservation in terms of four recent salient cases such as (1) subscription in streaming service as a business model, (2) big data with AI as machine learning, (3) the right to be forgotten, mainly targeted to search engine companies, (4) Danshari (断捨離) as a Japanese new style of decluttering. Through these arguments from a viewpoint of applied ethics, it is concluded that the preservation of materials matters in that it enables us to realize the existence of an unknown worth each material has across the time and to remain humble. 

備考(Remarks)  

2019  喫煙規制強化に関する倫理学的考察―禁煙の自由を擁護する  単著   
法と哲学  , 信山社  , 5  , pp. 1-24  , 2019/06   

概要(Abstract) 2020年の受動喫煙規制関連法規の実施を受けて、倫理学的な観点から喫煙規制にどのような問題があるのかを探求した論文。 

備考(Remarks)  

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