研究者詳細

学術論文
分割表示   全件表示 >>

33 件中 1 - 10 件目

年度
Year
論文題目名
Title of the articles
共著区分
Collaboration
   Classification
NeoCILIUS
   請求番号/資料ID
Request No
掲載誌名 Journal name,出版機関名 Publishing organization,巻/号 Vol./no.,頁数 Page nos.,発行年月(日) Date
2023  古代アメリカに関する中学・高校教科書問題—中学歴史と高校歴史総合・世界史探究の検討—  共著   
『古代アメリカ』  , 古代アメリカ学会  , 第26号  , pp.93-108  , 2023/12   

概要(Abstract)  

備考(Remarks) 共著(青山和夫・井上幸孝・吉田晃章・渡部森哉・松本雄一) 

2022  アンデス研究における理論の系譜  単著  https://doi.org/10.15119/00004330 
『人類学研究所研究論集』  , 南山大学人類学研究所  , 第12号  , pp.96-110  , 2023/03   

概要(Abstract) 本論文は、大きな理論と現場の理論の関係について、南米のアンデス研究の事例に基づき論じることを目的とする。特に、アンデス研究の中心の1つであるインカ帝国研究の理論の系譜に着目する。アンデス研究の基本は 16 世紀に滅ぼされたインカ帝国研究である。インカ帝国研究では、スペイン人が残した記録の分析を主とするエスノヒストリー研究と考古学的研究が主な手法となり、現在の民族誌的研究が加わる。アンデス研究からは他の地域にも応用できる大きな理論は生み出されなかった。逆にアンデス研究は、文化進化論、プロセス考古学、レヴィ = ストロース流の構造人類学、ポラニーの影響を受けた経済人類学といった、当時の主流の理論からは距離があった。アンデス独自の理論的枠組が用いられ、アンデス的特徴が強調される傾向が強かった。ジョン・H・ロウ、R・トム・ザウデマ、ジョン・V・ムラという3人の巨匠が活躍し、多くの研究者を育てたため、その弟子筋を中心に整理することでアンデス研究の理論の流れを理解する。アンデス研究は各時代に流行した大きな理論に左右されるよりも、むしろ独自のリズムで発展してきたと言える。 

備考(Remarks) https://rci.nanzan-u.ac.jp/jinruiken/publication-new/ronshu.html
からダウンロード可能。 

2022  Terlén La Bomba en el valle medio del Jequetepeque: nuevos datos del Horizonte Medio  共著   
Actas del VII Congreso Nacional de Arqueología  , Ministerio de Cultura, Perú  , pp.175-183  , 2022/05    

概要(Abstract)  

備考(Remarks) 共著(Watanabe, Shinya & Juan Ugaz)
https://congresoarqueologia.cultura.gob.pe/publicaciones
からダウンロード可能。 

2021  A case study of cut marks on camelid bones from the El Palacio site in the northern highlands of Peru: implication of butchering activities  共著   
Anthropological Science  , 日本人類学会  , 129/2  , pp.151-164  , 2021/09   

概要(Abstract)  

備考(Remarks) 査読付。
共著(Seike, Hiroki & Shinya Watanabe)
https://doi.org/10.1537/ase.210429
からダウンロード可能。 

2021  戦争と儀礼—古代アンデスの事例—  単著  https://doi.org/10.15119/00003727 
『年報人類学研究』  , 南山大学人類学研究所  , 第12号  , pp.197-217  , 2021/06   

概要(Abstract)  古代アンデス文明の始まりの指標は神殿であり、それは前3000年より前に遡る。神殿を中心とした社会が3000年近くという長い期間続き、神殿での儀礼、および神殿の更新が繰り返された。その間、神殿を中心とする大規模で複雑な社会が連続的に存在したにもかかわらず、組織的な戦争の証拠が殆どない、そして国家と言えるような中央集権的政治組織が成立しなかったという点が、他の地域の文明と比較して特殊である。形成期早期(前3000-前1800年)は土器製作開始前であり、農耕によりトウモロコシやジャガイモなどは大量に栽培されてはいなかった。トウモロコシ栽培の証拠が多く現れ始めるのは形成期中期(前1200-前800年)である。形成期末期(前250-前50年)には戦士像や防御的な建築物などの証拠が現れる。形成期の神殿が放棄された後、後2世紀頃に国家が誕生した。
 目的が手段に内包されているため常に繰り返されるという点で、インカ帝国の戦争と形成期の神殿における儀礼活動との間に類似点があると言える。先スペイン期最後の15-16世紀に台頭したインカ帝国は、常に征服活動を行っていた。戦争を行うことで指導者の実力を示すこと自体が目的であり、戦争を通じて社会は拡大した。しかし武器は鈍器が中心であり殺傷能力の高い武器は使用されなかった。それは戦争の目的が土地や資源の確保ではなく、労働力の確保であったためである。また社会の基本である聖なる存在ワカの力を体現する王や首長が捕まったら戦争は終わった。 

備考(Remarks) 査読付。
https://rci.nanzan-u.ac.jp/jinruiken/publication-new/nenpo.html
からダウンロード可能。 

2019  首都と地方社会─古代アンデス諸国家における在地性について─  単著  https://doi.org/10.15119/00003483 
『人類学研究所研究論集』  , 南山大学人類学研究所  , 第9号  , pp.114-134  , 2020/03   

概要(Abstract)  中央アンデス地帯では、前3000年頃から神殿建設が始まった。神殿建設と神殿の更新は約3000年間続き、その後、後1世紀頃にアンデスの初期国家モチェが成立した。先スペイン期最終期に台頭したインカ帝国においては、地方統治のために地方行政センターが各地に設置された。行政センターは、首都クスコと共通する特徴を有するが、同時に各遺跡の独自性も目立つ。
 本論文では、インカ帝国とワリ帝国を事例として、地方にローカル性がどのように現れるかを考察する。中央からの一方向的な支配を否定し、地方社会の主体性を認める研究者は、地方独自の、つまりローカルな特徴に目を向けがちである。しかし地方に現れるローカル性には、中央が意図的に残した、あるいは造り上げた結果という場合もある。ローカル性は関係性を捉える概念であり、中央と地方を対立的にのみ捉えるべきではない。 

備考(Remarks) https://rci.nanzan-u.ac.jp/jinruiken/publication-new/ronshu.html
からダウンロード可能。 

2018  人類の定住に関する考察─物質文化との関係に着目して─  単著  https://doi.org/10.15119/00003491 
『人類学研究所研究論集』  , 南山大学人類学研究所  , 第7号  , pp.8-25  , 2019/03   

概要(Abstract)  

備考(Remarks) https://rci.nanzan-u.ac.jp/jinruiken/publication-new/ronshu.html
からダウンロード可能。 

2018  Diversidad y uniformidad en el Horizonte Medio en los andes prehispánicos  単著  https://doi.org/10.15119/00003484 
Research Papers of the Anthropological Institute  , Anthropological Institute, Nanzan University  , Vol.8  , pp.1-9  , 2019/03   

概要(Abstract)  

備考(Remarks) http://rci.nanzan-u.ac.jp/jinruiken/publication/ronshu.html
からダウンロード可能。 

2018  Dominio provincial wari en el Horizonte Medio: el caso de la sierra norte del Perú  単著  https://doi.org/10.15119/00003490 
Research Papers of the Anthropological Institute  , Anthropological Institute, Nanzan University  , Vol.8  , pp.230-256  , 2019/03   

概要(Abstract)  

備考(Remarks) https://rci.nanzan-u.ac.jp/jinruiken/publication-new/ronshu.html
からダウンロード可能。 

2018  文明の誕生─古代アンデスの事例から─  単著   
『史林』  , 第102巻/第1号  , pp.7-39  , 2019/01   

概要(Abstract)  古代アンデス文明の始まりは紀元前3000年に遡り、その指標は神殿建設とされる。形成期(前3000−50年)に多くの神殿が建設されたが、各神殿は石や日干しレンガなどの建築材で同じ場所で建て直されることで結果的に大規模化した。また神殿の建設、更新活動の継続に伴い社会が大規模化、複雑化した。神殿の建設は、儀礼に関わる集団の実践の結果であり、当事者が意識、予想しない結果をもたらしたと言える。形成期の神殿を中心とした社会は国家や首長制社会など政体の既存の分類モデルでは十分に説明できないため、リチュアリティーという考えを導入する。また宗教的儀礼と神殿などの物質の関係を整理するためリチュアル・エコノミーという概念を援用し、政治と経済の要素が儀礼に埋め込まれている関係性を記述する。最後に初期の神殿の更新活動のメカニズムを、競合や個人のリーダーシップではなく、協同、集合行為という概念を用いて説明する。 

備考(Remarks) 査読付。 

Page: [<<PREV] [1] [2] [3] [4] [NEXT>>]