2025/03/16 更新

写真b

マツネ シンジ
松根 伸治
MATSUNE Shinji
所属
人文学部 キリスト教学科 教授
職名
教授
主な研究課題
長期研究:西洋中世の倫理思想
短期研究:(1) 徳と悪徳に関する中世の理論 (2) 13世紀末の主知主義と主意主義
専攻分野
中世哲学史
外部リンク

学位

  • 博士(文学)文博第198号 ( 2002年3月   京都大学 )

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    博士

    学位論文名:トマス・アクィナスの無抑制(incontinentia)論

  • 修士 ( 1995年3月   京都大学 )

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    修士

    学位論文名:トマス・アクィナスにおける無知と罪について

  • 学士 ( 1993年3月   京都大学 )

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    学士

    学位論文名:トマス・アクィナスにおける悪の問題─『神学大全』第1部・第48-49問題を中心に

研究分野

  • 人文・社会 / 哲学、倫理学

学歴

  • 京都大学   文学研究科

    - 1998年3月

所属学協会

  • 中部哲学会

    2011年7月 - 現在

  • 西洋中世学会

    2010年5月 - 現在

  • 関西哲学会

    2005年1月 - 現在

  • 京都哲学会

    2000年4月 - 現在

  • 中世哲学会 

    1995年11月 - 現在

  • 京大中世哲学研究会

    1993年4月 - 現在

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委員歴

  • 中世哲学会   編集委員  

    2019年11月 - 現在   

  • 西洋中世学会   常任委員  

    2017年6月 - 2023年6月   

  • 中世哲学会   理事  

    2013年12月 - 現在   

論文

  • 七つの罪源の系譜とトマス・アクィナス

    南山神学   47   93 - 142   2024年3月

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    出版者・発行元:南山大学  

    罪源の基本的発想は、罪の原因になりがちな心の状態を人々に意識させ、あらかじめこれを断つよう促すことにある。罪源自体が本性的に欲求されやすい目的に向かっているからこそ多くの悪徳や罪が追随するとトマスは論じている。4世紀のエヴァグリオス以来、修道士の修業や戒律に由来する罪源論の伝統があり、これがトマスの議論の遠い背景である。同時代には司牧をめぐって悪徳の考察が課題となり、ウィリアム・ペラルドゥス『悪徳大全』などの司牧手引書が書かれたことが近い背景をなす。『神学大全』では徳を柱とする構造の内部に罪源の叙述がいわば吸収されているのに対して、『悪について』には罪源の系譜の反映と司牧実践への指向が色濃い。両書で叙述の方法は異なるが、幸福な生のための悪徳論という基本的視座は通底している。

    DOI: https://doi.org/10.15119/0002000704

  • 12世紀の枢要徳論─異教徒の徳という視点から(シンポジウム提題)

    中世思想研究   63   56 - 64   2021年9月

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    出版者・発行元:中世哲学会  

    アベラールとソールズベリーのヨハネスの文章に共通して見出される緊張関係を次のように整理できる。二人とも古代異教の哲学者や為政者の高潔な生を称揚し、彼らの文化が残した徳理論をすぐれたものと評価している。この傾向は、徳はキリスト教徒の占有物ではないはずだという考え方につながる。他方で、二人の徳の議論にはアウグスティヌス的伝統の継承と言える特徴も見出される。その内実のひとつは、多様な徳をなんらかの意味で愛徳に還元する発想であり、もうひとつは、徳が人にそなわる由来や原因を考える際に神による恵みを強調することである。この伝統は、異教徒の徳は偽物の徳にすぎないと見なす立場と親近性をもつ。

  • 倫理徳の座としての意志─ガンのヘンリクス『任意討論集』第4巻22問

    南山神学   42   99 - 121   2019年3月

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    出版者・発行元:南山大学  

    ヘンリクスは意志をすべての倫理徳の基体と見なす自説を展開するために、論敵による三つの主張に反論を加えている。論敵の第一の主張は、アリストテレスの言う「分有によって理性的な部分」を感覚的欲求だと同定し、倫理徳の成り立つ場は意志ではないと論じる。第二は、意志の自己充足性をもとに意志における徳の不要を述べる。第三は、感覚的欲求に対する理性の「ポリス的支配」のもとでは、理性の命令にうまく従うための徳が感覚的欲求の側に形成されなくてはならないとする。本稿ではこれらの主張に対するヘンリクスの反論を分析し、その特徴について考察する。

  • ガンのヘンリクスによる意志の弱さの叙述─Quodlibet I, q.17

    中世哲学研究 VERITAS   37   18 - 35   2018年11月

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    出版者・発行元:京大中世哲学研究会  

    アリストテレスのアクラシア論を解釈する際に、ヘンリクスは情念と理性のあいだに意志による同意という要素をつけ加える。無抑制は「無知が引き起こす意志の逸脱」と解釈すべきでなく、「意志の逸脱が引き起こす無知」の面から考察しなければならないと論じている。トマス的な立場では情念が引き起こした無知がもとで意志のはたらきがゆがむという構図が重視されるのに対して、ヘンリクスは情念に対して意志が同意することで無知が生じるという順序を強調する。無抑制の議論におけるヘンリクスの主意主義は、理性の判断に対して意志が反発できるという点にではなく、理性の判断を曇らせる情念を意志が許容しているという点に見出される。

  • ガンのヘンリクスとpropositio magistralis─意志の悪と理性の誤り

    中世思想研究   58   31 - 46   2016年10月

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    出版者・発行元:中世哲学会  

    1277年の禁令により教授禁止とされた命題のうちには、理性が意志のはたらきを決定するという思想傾向を示す命題が含まれる。他方、この時期に、エギディウス・ロマーヌスの著作に由来する「理性のうちに誤りがなければ意志のうちに悪はない」という主張をパリ大学神学部の教授たちが容認する出来事があった。この主張は「マギステルたちが容認した命題」という意味で、propositio magistralis(以下PMと略記)の通称で呼ばれた。理性に先行する原因として意志を強調する点でヘンリクスは禁令と軌を一にしている。しかし同時に、主知主義的解釈の余地があるPMを公式に認めた立場でもあったことから、難しい状況におかれることになった。『任意討論集』第10巻の叙述には、禁令とPMを整合的に両立させようとする苦心が表われている。

  • 枢要徳はなぜ四つか─トマス・アクィナスによる理論化

    南山神学   38   109 - 143   2015年3月

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    出版者・発行元:南山大学  

    枢要徳という枠組み自体を考察する際に、トマスは主として三つのアプローチを用いている。第一に、理性の善という原理からすべての徳に共通する一般条件を導き出し、これがゆるやかな意味での枢要徳だとする論である(一般条件説)。第二に、徳の基体となる魂の能力と枢要徳を対応させる視点。第三に、徳の一般条件がどんな対象に優勢に関わるかという面から枢要徳の差異を際立たせ、それぞれの具体的内実をより明らかにしている(固有対象説)。

    ★訂正 p.122(1)4行目 (誤)ratio formale →(正)ratio formalis

  • トマス・アクィナスと徳の定義

    中世哲学研究 VERITAS   33   23 - 46   2014年11月

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    出版者・発行元:京大中世哲学研究会  

    「徳とは、それによって正しく生がいとなまれ、それを誰も悪く用いることなく、神が私たちの内で私たちなしにはたらかせる、精神の善い性質である。」この定義は、アウグスティヌスのいくつかの著作にもとづきペトルス・ロンバルドゥスが『命題集』でまとめたものである。徳の包括的定義としてトマスが最も肯定的に受け入れたのは、この定義である。獲得的徳も含めてすべてを説明できる定義ではなく、注入徳にだけ当てはまるこの定義をトマスはあえて採用している。徳についての議論を始めた冒頭でそれが明示されている事実は、トマスの徳理論に対する『ニコマコス倫理学』の圧倒的影響という見方を相対化する。

    ★訂正:恥ずかしい綴りのミスで、すみません。
    - p.43 本文・下から4行目 (誤)humama →(正)humana
    - p.46 付表9 (誤)unitur →(正)utitur

  • 十三世紀末の主知主義論争─フォンテーヌのゴドフロワの立場

    アルケー   22   157 - 167   2014年7月

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    出版者・発行元:関西哲学会  

    「動くものはすべて他のものによって動かされる」という原則に関して、ガンのヘンリクスは意志を例外と見なし、意志の自己原因性を強調した。これに対してゴドフロワは、この運動の原理をあらゆる領域に当てはめるべきだと主張し、意志の自己運動を認めない。また、理性が意志を動かすと言える範囲をできるだけ小さく見積もろうとするヘンリクスに対して、ゴドフロワは意志が認識対象によってたしかに動かされると反論し、認識された善が形相因的に意志を動かすという説明に加え、「作用因の性格」までも付与する。

    その他リンク: https://cir.nii.ac.jp/crid/1520009407160722304

  • トマスは主知主義者か─知性と意志の関係

    南山神学   36   191 - 216   2013年3月

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    出版者・発行元:南山大学  

    トマスのいわゆる主知主義(intellectualism)について考察するために、知性と意志の関係について以下の点を分析する。(1) 対象の性質から能力の優劣を考える基本的立場、(2) 知性と意志の相互作用・相互依存を説明しているいくつかのテキスト、(3) トマスの理論と1270年の非難宣言との関係、(4) 自由の根拠としての知性。(5) 最後に、主意主義的立場の主唱者の一人としてガンのヘンリクスをとりあげ、トマスとの簡単な比較を試みる。

  • 悲しみとしての嫉妬─トマスにおけるinvidiaの考察

    中世哲学研究 VERITAS   30   21 - 39   2011年11月

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    出版者・発行元:京大中世哲学研究会  

    トマスが論じている嫉妬(invidia)は、私たちが「嫉妬に身を焦がす」「嫉妬の炎を燃やす」という表現で連想する感情とはいくらか異質である。この論文では特に、tristitia(悲しみ)、zelus(競争心、対抗心)、nemesis(義憤)と嫉妬との関係をトマスがどう論じているかをまとめたうえで、罪源としての嫉妬、大罪としての嫉妬について考察する。それによって、本来は自分の善のように喜ぶことができるはずの(あるいは喜ぶべきである)隣人の善を隣人とともに喜べない心のあり方、そういう「冷たい嫉妬」が、トマスの考えているinvidiaの中核的特徴であることを指摘する。

  • トマスにおける《高邁》magnanimitasの位置づけ

    南山神学   33   193 - 212   2010年3月

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    出版者・発行元:南山大学  

    トマスが高邁を論じる際にアリストテレスと目立って異なる点のひとつは、高邁が「勇気の部分」という位置づけを与えられていること、もうひとつは、高邁が謙遜と関連づけられていることである。ギリシャ・ローマ世界で重視された高邁という美徳の特徴は、中世キリスト教倫理にとって一見異質なものであるようにも見える。しかしトマスは高邁を勇気の部分と位置づけることによって、困難で大きなことがらをなしとげる精神の内面的強靭さを強調し、また、謙遜と高邁という正反対へ向かうように見える要素を複雑な徳の見取り図のなかに共存させている。

  • 倦怠と悲しみ─トマス・アクィナスのacediaについて

    中世思想研究   48   1 - 14   2006年9月

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    出版者・発行元:中世哲学会  

    トマスの acedia 概念には、ふつうこの語にあてられる「怠惰」や「sloth」という訳語から連想されるイメージとはかなり違った特徴が含まれている。七つの根源的悪徳(いわゆる七つの大罪)に関わる思想史を概観したうえで、トマスの論じる acedia の多面性を、(1) 身体的労苦の忌避・怠惰、(2) 鬱・無気力・麻痺、(3) 神的善に対する悲しみ、という三つの側面から整理し、第三の側面の重要性を指摘する。

  • 徳と悪徳のあいだ─トマスによる無抑制と放埒の対比

    中世哲学研究 VERITAS   24   69 - 79   2005年11月

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    出版者・発行元:京大中世哲学研究会  

    トマスによる無抑制(incontinentia)と放埒(intemperantia)の対比に注目する。無抑制と放埒はたしかに類似しているが、いくつかの点で決定的に異なるというのが、『ニコマコス倫理学』でのアリストテレスの主張であり、これをトマスも大筋で受け入れている。トマス独自の論点や強調点を明らかにするために、次の四つの側面からこの問題を検討する。(1) 罪の原因としてどんな能力を考えるか、(2) 抑制のない人と放埒な人の行動原理の違い、(3) 無抑制の一過性、(4) 選択との関係。

  • トマス・アクィナスのsynderesis論

    神学研究   52   77 - 87   2005年3月

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    出版者・発行元:関西学院大学神学研究会  

    『神学大全』など後期の著作で、少なくとも倫理学の道具立てとしては、トマスは「良知 synderesis」に以前ほどのウェイトをおかなくなったと見てよい。「実践の領域で普遍的原理を自然本性的にとらえる習性」とされる良知は、アリストテレス解釈からは直接には出てこない概念であり、トマスの倫理思想において微妙な位置づけをもっている。特に、あまり注目されることのない「直知 intellectus」と良知の関連を考える必要がある。

  • トマスにおける実践知の構造─思慮と行為の重層性

    中世思想研究   45   110 - 121   2003年9月

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    出版者・発行元:中世哲学会  

    トマスの言う「思慮 prudentia」は私たちが思い浮かべるよりも幅広い概念であることを示す。トマスの論述に基づいて整理すると、行為の構造は「意図・思案・決断・実行」という四層のモデルとして示すことができる。ところで、思慮の活動は目的にいたるための手段に関する「思案・判断・命令」の三つであるとされ、これらの要素は、行為の構造のモデルにおける手段に関わる理性のはたらきに対応している。こうして、トマスの倫理思想における思慮を、人間の実践的活動の全体を広くおおい行為の中枢に関わる実践知として、あるいは、行為の重層的な構造全体をつらぬく実践知としてとらえ直すことができる。

  • 実践知と意志の弱さ─トマス・アクィナスの無抑制論

    哲学研究   575   56 - 80   2003年4月

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    出版者・発行元:京都哲学会  

    アリストテレス理解にもとづくトマスの「無抑制 incontinentia」についての説明には、「知っているのにやってしまう」という葛藤あるいは自己矛盾の感覚をうまくとらえていない面があるのではないか。この疑問を解決するために次のような議論を提案する。まず、異質の説明原理に見える実践的推論モデル(規範-実例型)と行為論モデル(目的-手段型)を統一的にとらえる試みをおこなう。次に、行為論モデルの三層「思案・決断・実行」に注目し、それぞれが欠落する場合を意志の弱さのヴァリエーションと考えることができるという予測を立てる。これに対して、「思案・判断・命令」が思慮の三つのはたらきとして語られている点に着目し、これら三層に対応するそれぞれの無思慮が、先に予測した意志の弱さのヴァリエーションにあたるという同定をおこなう。

    DOI: https://doi.org/10.14989/JPS_575_56

  • トマス・アクィナスの無抑制(incontinentia)論─実践的推論の誤り

    中世思想研究   40   94 - 105   1998年9月

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    出版者・発行元:中世哲学会  

    トマスの考える無抑制の特徴は以下のように説明できる。抑制のある人も抑制のない人もともに二つの大前提をもつが、その分かれ目は小前提である。実践的推論の小前提とは、個々の具体的状況の中で今からなそうとしている行為を「この行為は○○だ」と捉える判断である。物理的には同一の行為をどう捉えるかによって、その人がおこなう行為の結果が大きく異なってくるという意味で、行為にとって重大なのは、ある個別的な行為を「○○として」捉える小前提である。つまり、実践的推論の小前提は(しばしば誤解されているように)没価値的な事実判断ではなく、そこにも当人の道徳的あり方が反映していると考えるべきである。

  • トマス・アクィナスにおける無知と罪

    中世哲学研究 VERITAS   14   111 - 117   1995年11月

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    出版者・発行元:京大中世哲学研究会  

    私たちは何か悪いことをしてしまった後で、「知らずにやってしまった」という言い訳をすることがあるが、この場合の「知らずに」というのはどういう意味なのか、また、そういう言い訳は本当に言い訳になっているのか。トマスの議論によると、あらゆる罪には個別的な選択に関する何らかの無知が伴っていると言える。しかし、トマスは無条件にすべての罪が無知であるとは認めない。すなわち、罪の原因を無知だけに限定しないし、多くの場合、無知を最終的な罪の原因とはみなさないという意味で、罪を無知に還元できないと考えている。

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書籍等出版物

  • 西洋中世文化事典

    西洋中世学会編( 担当: 共著 範囲: 徳と倫理)

    丸善出版  2024年11月 

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    総ページ数:700   担当ページ:504-505  

  • 西洋中世の正義論─哲学史的意味と現代的意義

    山口雅広・藤本温編著( 担当: 共著 範囲: 第8章 フォンテーヌのゴドフロワの正義論─一般的徳としての正義)

    晃洋書房  2020年5月 

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    総ページ数:274+22   担当ページ:159-179  

    ゴドフロワの正義論について、おもに次の三点を考察した。(1)正義は共通善に関わるから他の諸徳との関係では「一般的」徳だが、同時に、共通善を目的とすること自体が正義を種的に規定された「特殊的」徳として成立させる。(2)正義の基体は感覚的欲求であるとする彼の主張は、当時の主意主義的な思潮への反論である。感覚的欲求との結びつきを確保することで、正義のもつ具体的性格を考えようとしているのではないか。(3)正義と愛徳の一般性を対比することにより、ゴドフロワは正義のもつ実効的な具体性を示唆している。

  • 世界哲学史4:中世II 個人の覚醒

    伊藤邦武・山内志朗・中島隆博・納富信留責任編集( 担当: 共著 範囲: 第5章 トマス情念論による伝統の理論化)

    筑摩書房  2020年4月 

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    総ページ数:259+xv   担当ページ:109-131  

    『神学大全』第2部の1における情念論の概要について非専門家向けに説明を試みたもの。情念のもつ「受動」と「動き」の二側面、気概的能力と欲望的能力の区別、トマスが活用している多様な思想源泉について解説した。そのうえで、各々の情念がどのように理解され位置づけられているかを、「対象と方向」「相互関係」「連鎖」の三つの観点から整理した。情念と徳の関係、スコラ学における意志概念、トマスが詳細な情念論を書いた目的についてもそれぞれ簡単に言及した。

  • 芸術理論古典文献アンソロジー 西洋篇

    加藤哲弘編( 担当: 共著 範囲: 第8章 音楽論 アウグスティヌス、第9章 語源 セビリャのイシドルス、第10章 ディダスカリコン(学習論)サン=ヴィクトルのフーゴー、第11章 神学大全/ディオニシウス『神名論』註解 トマス・アクィナス(解題と著作抜粋の翻訳))

    藝術学舎   2014年6月 

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    総ページ数:392   担当ページ:65-90  

  • A・S・マクグレイド編『中世の哲学』

    川添信介監訳( 担当: 共訳 範囲: 第10章 道徳的な生(B・ケント))

    京都大学学術出版会   2012年11月 

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    総ページ数:601   担当ページ:337-369  

  • トマス・アクィナス『神学大全』21

    渋谷克美・松根伸治共訳( 担当: 共訳)

    創文社   2011年3月 

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    総ページ数:407+21  

  • 哲学の歴史・第3巻・神との対話

    中川純男責任編集( 範囲: 自由と恩寵(コラム))

    中央公論新社  2008年1月 

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    総ページ数:774   担当ページ:532-533  

  • E・ヴィント『シンボルの修辞学』

    加藤哲弘・秋葉史典他訳( 担当: 共訳 範囲: 第10章 プラトン的専制政治とルネサンスの「運命(フォルトゥーナ)」)

    晶文社   2007年7月 

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    総ページ数:468   担当ページ:254-270  

  • 中世哲学を学ぶ人のために

    中川純男・加藤雅人編( 範囲: 人名小事典・用語集・年表)

    世界思想社  2005年9月 

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    総ページ数:282   担当ページ:i-xxx; 245-252  

  • 悪の意味─キリスト教の視点から

    宮谷宣史編( 担当: 共著 範囲: 人間の弱さをどう語るか─トマス・アクィナスの罪の議論から)

    新教出版社  2004年6月 

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    総ページ数:416   担当ページ:194-212  

    悪や罪についてトマスの語り方で印象的なのは、一箇所に罪の原因を集中させず、さまざまな要因の複雑な絡まりあいとして説明している点である。このことは、理性、意志、感覚的欲求など様々なはたらきが有機的に連携協力しながら、ひとつの倫理的行為を形成しているという理解を示すものでもある。それぞれの能力やはたらきに即して考えることによって、道徳的な弱さが、「○○の弱さ」「○○の罪」と単純には割り切れないことがわかってくる。トマスはこれらのどこか一面だけに罪の原因を性急にあるいは恣意的に還元して説明することを避けており、この語り口には、罪や悪というものの本来の姿を探ろうとする態度が示されている。

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MISC

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講演・口頭発表等

  • 12世紀の枢要徳論

    中世哲学会・第69回 シンポジウム提題  2020年11月 

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    開催年月日: 2020年11月

  • ガンのヘンリクスと意志の弱さ─Quodlibet I, q.17

    京大中世哲学研究会・第254回  2018年7月 

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    開催年月日: 2018年7月

  • ガンのヘンリクスと propositio magistralis─13世紀末の意志論の一局面

    中世哲学会・第64回  2015年10月 

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    開催年月日: 2015年10月

  • トマスの徳理論における思慮の位置づけ

    京大中世哲学研究会・第236回  2014年6月 

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    開催年月日: 2014年6月

  • 13世紀末の主知主義論争─フォンテーヌのゴドフロワの立場

    関西哲学会・第66回  2013年10月 

     詳細を見る

    開催年月日: 2013年10月

  • 嫉妬はどのような悪徳か─トマスの場合

    京大中世哲学研究会・第218回  2011年7月 

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    開催年月日: 2011年7月

  • シンポジウム「中世哲学とストア派倫理学─スコラ学における受容と変容」序説

    中世哲学会・第59回  2010年11月 

     詳細を見る

    開催年月日: 2010年11月

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共同研究・競争的資金等の研究課題

その他教育活動及び特記事項

  • 授業教材作成

    2023年4月 - 2024年3月

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    ・「ラテン語I~IV」:授業教材を整備。
    ・「哲学・倫理学における人間の尊厳」(2クラス):授業教材を整備。
    ・「キリスト教哲学A」「自然神学」:授業教材を整備。

  • 授業教材作成

    2022年4月 - 2023年3月

     詳細を見る

    ・「ラテン語I~IV」:授業教材を整備。
    ・「哲学・倫理学における人間の尊厳」(2クラス):授業教材を整備。
    ・「キリスト教哲学A」「自然神学」:授業教材を整備。

  • 授業教材作成

    2021年4月 - 2022年3月

     詳細を見る

    ・「ラテン語I~IV」:自作教材を整備。
    ・「哲学・倫理学における人間の尊厳」(2クラス):オンライン授業用教材を整備。
    ・「キリスト教哲学A」:スライドを全面的に改良。

  • 授業教材作成

    2020年4月 - 2021年3月

     詳細を見る

    ・「ラテン語I, II」:これまでの教科書に代わる教材をあらたに作成して配布。
    ・「哲学・倫理学における人間の尊厳」(2クラス):オンライン授業用に教材とスライドを整備。
    ・学科科目「キリスト教哲学A」「自然神学」:オンライン授業用に教材とスライドを整備。

  • 授業教材作成

    2019年4月 - 2020年3月

     詳細を見る

    ・「哲学・倫理学における人間の尊厳」「ラテン語I, II」の配布資料を加筆・修正。
    ・「キリスト教哲学A」「自然神学」の配布資料を加筆・修正。

  • 授業教材作成

    2018年4月 - 2019年3月

     詳細を見る

    ・「哲学・倫理学における人間の尊厳3」「ラテン語I, II」の配布資料を加筆・修正。
    ・「哲学・倫理学における人間の尊厳5」の授業内容を全面的に刷新し配布資料を作成。
    ・「キリスト教哲学A」「自然神学」の配布資料を加筆・修正。

  • 授業教材作成

    2017年4月 - 2018年3月

     詳細を見る

    ・「哲学・倫理学における人間の尊厳」「ラテン語I, II」の配布資料を加筆・修正。
    ・「キリスト教哲学A」「自然神学」の配布資料を加筆・修正。

  • 授業教材作成

    2016年4月 - 2017年3月

     詳細を見る

    ・「哲学・倫理学における人間の尊厳」「ラテン語I, II」の配布資料を加筆・修正。
    ・「キリスト教哲学A」「自然神学」の配布資料を加筆・修正。

  • 授業教材作成

    2009年4月 - 2015年3月

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    ・「哲学・倫理学における人間の尊厳」「ラテン語I, II」の配布資料を作成し、毎年度加筆・修正。
    ・「キリスト教哲学A」「自然神学」の配布資料を作成し、毎年度加筆・修正。

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社会貢献活動

  • NHK文化センター名古屋教室講師(ラテン語入門・ラテン語を読む)

    2009年10月 - 2023年9月