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学術論文
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年度
Year
論文題目名
Title of the articles
共著区分
Collaboration
   Classification
NeoCILIUS
   請求番号/資料ID
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掲載誌名 Journal name,出版機関名 Publishing organization,巻/号 Vol./no.,頁数 Page nos.,発行年月(日) Date
2016  「日本人スペイン語学習者によるスペイン語の知覚および発話における音声的問題点」  単著   
『上智大学言語学会会報』  , 上智大学言語学会  , 第31号  , pp. 39-59  , 2017/01/15   

概要(Abstract) 本論文は、上智大学言語学会第31回大会(於:上智大学 四谷キャンパス、2016年7月16日)において行われた同タイトルの発表の内容を再考し、修正を加えたものである。
スペイン語はしばしば日本人学習者にとって「発音がやさしい」言語であると言われる。確かに、母音の数や子音の種類、つづりの読み方の規則性が高いことを考えると、他の外国語と比べた場合、親しみやすく感じられることばであり、また、これがスペイン語を学び始めるきっかけの1つとなっているとも言えよう。一方で、このような側面があるからといってスペイン語の音声面の学習は本当に 「やさしい」のだろうか。似ているところがあるからこそ、逆に「むずかしい」ということもあるのではないだろうか。 授業の現場での経験を通じ、 筆者はこのような印象を持ち続けてきた。
本論文では、この点について、最初にスペイン語の音声教育の現状や教材における音声教育の扱いがどのようになっているか概観する。続いて、Sensui (2015)、泉水(2014)に触れながら、具体例を交え、日本人スペイン語学習者が示す音声的な問題を知覚・発話の両面から分析する。最後に、日本語とスペイン語は、一見すると音声面における共通点・類似点が多く存在するように思われるが、 日本人スペイン語学習者の知覚や発話の実例を観察してみると、こうした共通点・類似点があることが必ずしも「やさしい」ということと同義ではないと考えられ、相違点にももっと目を向けた指導が必要なのではないかということを述べてまとめとする。  

備考(Remarks)  

2015  "Realización fonética del acento español en entonación ascendente"  共著   
Normas: Revista de Estudios Lingüísticos Hispánicos  , Universitat de Valencia, Departamento de Filología Española  , Anejo número 7  , pp.91-98  , 2015/04   

概要(Abstract) 本論文は Kimura et al. (2012) を元に、平叙文の非文末位置(Nofin-afir)、否定文の非文末位置(Nofin-neg)、疑問文の文末位置(Fin-Q)のような上昇調イントネーションの生起する位置において、スペイン語母語話者および日本人学生が語の強勢位置をどのように知覚するかをさらに詳しく観察したものである。
実験では、まず número, numero, numeró のように、強勢位置のみが異なる語をキャリアセンテンスに入れ、これをスペイン出身の男性ネイティブスピーカーが発話した。各語の第1、第2、第3音節およびこれらの語を挿入した直前の音節のそれぞれ1/6, 3/6, 5/6の位置にあたる箇所の基本周波数を計測し、その動きを観察した。その結果、平叙文の非文末位置(Nofin-afir)と否定文の非文末位置(Nofin-neg)の場合、強勢音節において最も急激な上昇が見られる一方、疑問文の文末位置(Fin-Q)の場合、第1音節に強勢がある場合第2音節で、第2または第3音節に強勢がある場合第3音節で、最も急激な上昇があることが見られた。
これと被験者の反応との間にどのような関係があるかを観察したところ、日本人学習者の場合、明らかな傾向は見られない。一方、スペイン語母語話者の場合、一般に最も急激な上昇のある音節に強勢があるという反応が多いが、疑問文の文末位置(Fin-Q)で第2音節で最も急激な上昇がある場合には、第1音節に強勢があるという反応が多くなっており、第3音節に急激な上昇がある場合には、第2または第3音節に強勢があるという反応がほぼ半々である。にも関わらず、スペイン語母語話者は、強勢音節の位置そのものは正しく知覚しており、ここには強勢音節の長さが関係していると考えられる。 

備考(Remarks) 木村琢也氏、高澤美由紀氏、豊丸敦子氏、José Joaquín Atria 氏との共著 

2014  "Un estudio fonético experimental sobre la percepción de la entonación de oraciones declarativas e interrogativas del español por hablantes nativos y estudiantes japoneses"(博士論文)  単著   
上智大学  , 556 p.  , 2015/03/05   

概要(Abstract)  本論文は、スペイン語母語話者および日本人スペイン語学習者がスペイン語の平叙文・疑問文などのイントネーションパターンをどのように知覚するか、また、各群にどのような類似点や相違点が見られるかを実験的に観察したものである。全体は7章からなる。第1章では、本研究の目的、対象領域、構成について述べ、第2章で関係する先行研究を整理した。第3章と第4章はそれぞれパイロット実験について述べたもので、前者ではフィルターで処理した刺激を用い、12名のスペイン語母語話者が韻律的情報だけで文の種類をどの程度認識できるかを、後者では文頭・文中・文末の各部分をホワイトノイズでマスキングした刺激を使って、1名のスペイン語母語話者の反応を観察した。この結果を受け、第5章でスペイン語母語話者を、第6章で日本人スペイン語学習者を被験者として、量的知覚実験を実施した。その結果によると、日本人スペイン語学習者はほぼ刺激末のイントネーションの動きのみに依拠して文種類の判断を行い、下降調の音調が現れれば平叙文、上昇調の音調が現れれば疑問文と判断する傾向が示された。これに対し、スペイン語母語話者は、刺激末の音調の情報を優先的に使用するが、それだけではなく、他の部分の判断材料も使って総合的に文の種類を判断していると考えられる。第7章で全体のまとめを行うと同時に、改善が望まれる点、今後なされるべき課題を示して結びとする。 

備考(Remarks)  

2014  「日本人スペイン語学習者の発話における韻律的特徴に関するケーススタディ」  単著   
『アカデミア』文学・語学編  , 南山学会  , 96  , pp.21-55  , 2014/06   

概要(Abstract) 本論文は、スペイン語を専攻言語として学ぶ日本人学生のスペイン語の発音に関するケーススタディである。スペイン語の発音は、日本語の音声・音韻との類似性から、比較的学びやすいと言われているが、本当にそうかどうか、これまで実験的に検討した研究は少ない。本研究では、音声分析ソフト Praat を用いて、日本人スペイン語学習者の特に韻律面にスポットを当て、その発音を分析した。録音に協力した21人の学生のうち、学習歴および海外滞在経験を基に、4名の学習者を選び出し、スペイン出身の女性スペイン語ネイティブスピーカーの発音と当該学習者の発音を比較した。その結果、日本人学習者の発音においては、ネイティブスピーカーに比べ、上昇調疑問文の文末での上昇が遅れて始まること、最初のピッチピークが早まること、疑問文でのピッチレンジが狭いこと、無強勢語の連続において「上昇-下降」のパターンが起こること等の特徴が見られた。 

備考(Remarks)  

2013  「スペイン語教育におけるコミュニカティブな授業の試み」  単著   
『コミュニカティブな英語教育を考える』  , アルク  , pp.66-69  , 2014/03/15   

概要(Abstract) 英語以外の外国語の教育現場にコミュニカティブな授業を導入する上での問題点は何か、スペイン語の授業を例に現状と課題を考察したもの。スペイン語教育の現状を概括した後、第二外国語としてのスペイン語におけるコミュニカティブな授業、専攻外国語としてのスペイン語におけるコミュニカティブな授業の2つの面をまとめ、最後にスペイン語教育におけるコミュニカティブな授業の今後の課題を指摘した。 

備考(Remarks) ISBN: 9784757424425 

2013  "Estudio experimental sobre la percepción comparada de la entonación del español entre hablantes nativos y estudiantes japoneses"  単著   
Plurilingüisimo y enseñanza de ELE en contextos multiculturales (Actas del XXIII Congreso Internacional ASELE)  , ASELE (Asociación para la Enseñanza del Español como Lengua Extranjera)  , pp.810-818  , 2013/12   

概要(Abstract) 本研究は、スペイン語母語話者とスペイン語を学ぶ日本人学生のスペイン語イントネーションの知覚を比較したものである。まず、3つの条件下において、両者が4つのイントネーションパターンを弁別できるかどうかを観察し、文のどの部分が文パターンの知覚に大きな影響を与えるかを考察した。その結果、(1) 平叙文および上昇調疑問文はどちらのグループも高い正答率を示した、(2) 下降調疑問文および句末パターンでは正答率が低くなる、(3) 日本人学生は文パターンの判断に際し、ほとんどの場合、文の最後の動きのみに依拠するのに対し、母語話者は他の情報源を併用していると考えられることが示された。 

備考(Remarks)  

2012  "Percepción de la entonación en oraciones compuestas declarativas e interrogativas en español por estudiantes japoneses de español"  共著   
『イスパニカ』  , 日本イスパニヤ学会  , 56  , pp. 97-112  , 2012/12/25   

概要(Abstract) 本論文は、日本人のスペイン語学習者が、従属節を含む文を基に作成された刺激を聞き、文全体が平叙文であるか疑問文であるかを区別できるか、また、従属節が接続詞で導かれるものかそれとも疑問詞で導かれるものかを何らかのキューによって判別できるかどうかという2点を実験的手法で調査したものである。実験結果によると、1) 主節の F0 の動きが、その文が平叙文であるか疑問文であるかを区別するキューの1つであり得ること、2) H*+L という音調が現れるか否かが従属節の種類を判断するための情報を与えていることが示された。 

備考(Remarks) 高澤美由紀氏・木村琢也氏・豊丸敦子氏・José Joaquín Atria 氏との共著。刺激文テキスト作成、実験実施を担当。 

2012  "Estudio experimental sobre la percepción de la entonación del español por los estudiantes universitarios japoneses"  単著   
『アカデミア』文学・語学編  , 南山学会  , 92  , pp.149-174  , 2012/06   

概要(Abstract) 本論文は、外国語としてスペイン語を学ぶ日本人学生が平叙文、上昇調疑問文、下降調疑問文、句末の4つのイントネーションパターンを2つの環境(語彙情報の有無)の下で知覚できるかどうか、また、文のどの部分がパターンの知覚に最も影響があるか、さらに、学習期間によって知覚の度合いに差異が見られるかどうかを実験的に観察したものである。76名の学生を対象に知覚実験を行ったところ、(1) 語彙情報の有無にかかわらず、平叙文と上昇調疑問文の知覚の度合いは高かった、(2) 下降調疑問文および句末のパターンの知覚の度合いは下がった、(3) 日本人学習者は、パターン知覚の際、ほぼ文末・句末の動きのみに依拠している、(4) スペイン語学習期間によるはっきりとした差異は観察されないという結果が得られた。 

備考(Remarks)  

2012  "Influencia de la entonación española en la percepción del acento por parte de estudiantes japoneses"  共著   
Estudios de Fonética Experimental  , Laboratori de Fonètica, Universitat de Barcelona  , XXI  , pp.11-42  , 2012   

概要(Abstract) 日本人のスペイン語学習者は、スペイン語発話の中で語強勢を知覚できるとは限らない。43名のスペイン人および51名の日本人、合計94名の被験者に270個の刺激を用いて知覚実験を行ったところ、スペイン語母語話者は全ての条件下で非常に正確に語強勢を知覚できたが、日本人のスペイン語学習者は、上昇調イントネーションで発話された場合、語強勢が正しく知覚できない傾向にあることが示された。日本人スペイン語学習者に対しては、スペイン語の強勢音節が必ずしも高い音調で発音されるのではないという点を指導する必要があろう。 

備考(Remarks) 木村琢也氏・高澤美由紀氏・豊丸敦子氏・José Joaquín Atria 氏との共著。スペイン語アクセントに関する文献研究、実験実施を担当。 

2011  "A pilot study on perception of declarative and interrogative intonation of Spanish"  共著   
Proceedings of the 17th International Congress of Phonetic Sciences  , 17th International Congress of Phonetic Sciences  , pp.1790-1793   , 2011/08   

概要(Abstract) 本研究では、スペイン語のイントネーションについて、発話の最初の部分にそれが平叙文か疑問文かを示すキューがあるかどうか、また、埋め込み文が現れる前にその埋め込み文がどのようなタイプのものであるかを示すキューがあるかどうかという2つの点を調査する目的で行われたものである。47名の被験者に対し、140の刺激を聞かせる知覚実験を行ったところ、発話の最初の部分を聞けば、その発話が平叙文であるか疑問文であるか、またどのようなタイプの埋め込み文がその後に続くかが予測可能であることが示された。 

備考(Remarks) 泉水浩隆(研究代表者)・木村琢也氏・高澤美由紀・豊丸敦子氏・José Joaquín Atria 氏の共著。実験資料作成、現地実験、論文執筆を担当。 

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