2025/05/03 更新

写真b

フジカワ ミヨコ
藤川 美代子
FUJIKAWA Miyoko
所属
人文学部 人類文化学科 准教授
職名
准教授
主な研究課題
長期研究:海に生きる人々が経験した近代的状況に関する人類学的研究

短期研究:定住/遊動をめぐる人類学的研究

短期研究:東南中国の船上生活者の暮らしとアイデンティティをめぐる人類学的研究

短期研究:日本と台湾の海藻利用を支える生産・加工・流通・消費のネットワークに関する文化人類学的研究
専攻分野
文化人類学・民俗学
外部リンク

学位

  • 歴史民俗資料学 ( 2014年3月   神奈川大学 )

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    博士

    学位論文名:「連家船漁民の研究―水・陸のはざまを生きる福建南部の水上居民―」

  • 文学 ( 2005年3月   琉球大学 )

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    修士

  • 文学 ( 2003年3月   琉球大学 )

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    学士

研究キーワード

  • 船上生活者

  • 海藻

  • 寒天

  • 資源の枯渇

  • 移動と定住

研究分野

  • 人文・社会 / 文化人類学、民俗学

学歴

  • 神奈川大学   歴史民俗資料学研究科   歴史民俗資料学専攻

    - 2014年3月

  • 琉球大学   人文社会科学研究科   人間科学専攻

    - 2005年3月

  • 琉球大学   法文学部   人間科学科

    - 2003年3月

所属学協会

  • 南島史学会

    2020年9月 - 現在

  • 日本現代中国学会

    2018年7月 - 現在

  • 日本台湾学会

    2017年12月 - 現在

  • 日本民俗建築学会

    2016年11月 - 現在

  • 日本民俗学会

    2016年11月 - 現在

  • 日本文化人類学会

    2014年4月 - 現在

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論文

  • 「海に生きる女性 ―船上生活者と海女―」

    『日本民俗学』   第311号   90 - 111   2022年8月

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    出版者・発行元:日本民俗学会  

    「世界常民学」はいかにして可能なのか。本稿が目指すのは、「(陸ではなく)海に生きる」「(男性ではなく)女性」という、従来の日本民俗学においては二重の意味で周縁性を付与されてきたかに見える人々の営みに焦点を当てることで、「常民の学」を世界へと接続するための糸口を見つけることである。
    本稿でまず注目したいのは、柳田国男や折口信夫とは別の角度から常民の生活を捉えようとした渋沢敬三が設立したアチック・ミューゼアム(一九二五年から本格始動。一九四二年に日本常民文化研究所と改称)と渋沢水産史研究室(一九三五年から本格始動)に集った同人たちと、瀬川清子ら初期の民俗学者が日本各地の「家船漁民」や「海女」に向けたまなざしである。そこからは、これらの研究が一村内・一国内・単一ジェンダー内にとどまらず、多地域間の多様な人々の関係性理解へと開かれる可能性を秘めていたことがわかる。一方、筆者は台湾東北部の海に生きてきた「海女」(ハイルー)の生業・生活とその主要採集物であるテングサの流通について考察しようとしてきた。筆者はそのなかで、テングサが産地の集落を出た途端に、その流通経路を見失ってしまうという経験をしている。これにはおそらく、一九世紀後半以降、原料としてのテングサおよび加工品としての寒天に画期的な利用価値が見出され、それらの流通過程が世界規模で複雑化してきたことが影響している。本稿では、テングサを例に、モノや人を介して実際につながる世界の「常民」の日常と、越境的に世界中へと広がるそれらのネットワークの重なりを丹念に紐解き、描くという視点や手法に「世界常民学」の可能性を見出すことを試みる。

    DOI: https://doi.org/10.34560/nihonminzokugaku.311.0_90

  • 「定住本位型社会で船に住まいつづける ―国家による複数の管理システムを生きる中国福建南部の連家船漁民―」

    藤川美代子

    『年報人類学研究』   10   106 - 133   2020年3月

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    出版者・発行元:南山大学人類学研究所  

    世界の遊動民と同様、中国の船上生活者もまた、国家により張り巡らされた複数のリスク管理システムが交錯する現代社会を生きている。中国福建省南部の河や海を生活の場としてきた「連家船漁民」に注目し、陸上に建てられた定住用家屋の獲得を渇望する一方で、その獲得後もなお船に住まいつづけるという矛盾に満ちた彼らの日常から、彼らが定住本位型の社会をいかに生きているのかを描く。

    DOI: 10.15119/00003568

  • “Differentiated Concepts of Home for Boat Dwellers in Southern Fujian, China”

    SOUTH PACIFIC STUDIES(南太平洋研究)   40-2   pp37 - 62   2020年3月

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    出版者・発行元:鹿児島大学国際島嶼教育研究センター  

  • 「一所に根を張ることと、複数の空間に根を広げること――定住化後も水上・陸上を動きつづける中国の船上生活者とホームをめぐる実践」

    『人類学研究所 研究論集第7号 定着/非定着の人類学――「ホーム」とは何か』   7   45 - 67   2019年3月

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    出版者・発行元:南山大学人類学研究所  

    船上生活者のように、生業と生活という「生」の営みを可能にする住まいを操縦しながら、複数の空間間の移動を常態としてきた人々にとって、「ホーム」とはいかなる空間を指すのだろうか。本稿が焦点を当てるのは、1960年前後に定住地の割譲と集合住宅の分配を経験した後、水上の船に全面的に依拠した生活を脱して、陸上世界に多くを依存する生活へと転換した中国福建省南部の「連家船漁民」である。①国家の命により突如として与えられた他者の土地を占有することの正当性を強調するかのようにくり返し語られる「共産党政権誕生への貢献と犠牲」、「巨大台風の襲来による犠牲」という二つの物語と、②神明の力を用いて他者からの借り物としての土地を自らのものへと読み替えようとする民俗的な試み、③水上での移動の歴史を回顧しながら、漁村や国家の外部へと接続するように展開される祖先のルーツ探しからは、連家船漁民たちがホームをめぐって見せる二つの方向性の異なる営みが浮き彫りになる。

    DOI: 10.15119/00003493

  • "Continuing to Live on the Water: The Meaning of Land Residences for Boat Dwellers in Fujian, China"

    Journal of Marine and Island Cultures   vol.7 ( no.2 )   126 - 149   2018年12月

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    出版者・発行元:Institution for Marine and Island Cultures, Mokpo National University  

    For boat dwellers, what does it mean to acquire a house on land? Does it mean, as many researchers and government officials in modern countries have assumed, a departure from the “harsh world on the water” to salvation on the “enticing world of the land”? Through presenting an ethnographic study of the history of the lianjiachuan yumin (連家船漁⺠) living on the sea or rivers in the southern part of Fujian Province, China, this paper aims to explore the reasoning behind their way of life, which cannot be simply reduced to a one-sided move away from a nomadic life on water to settlement on land. The cases of the two families presented in this paper demonstrate that while on the one hand lianjiachuan yumin show a strong interest in acquiring houses on land, but after having acquired them, they are careful to avoid a situation where they are living solely in a residence on land, and instead seek to secure a situation where anyone, both individuals and family members, can live on the water at any time. This coexistence of the seemingly incompatible attitudes of both“the desire to acquire a house” and “the avoidance of continuous and permanent settlement” observed in the lianjiachuan yumin tells us that the world on water allows them to live a diverse way of life, and that it continues to exist as a valuable space for them to find their ways of life.

    DOI: 10.21463/jmic.2018.07.2.09

  • 「福建の船上生活者にとって「家」とは何か―ある家族の年代記から―」

    『物質文化』   96   45 - 58   2016年3月

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    出版者・発行元:物質文化研究会  

    「船上生活者」とカテゴライズされる人々の多くは、住まい方の異質性を根拠に陸上集団からの差別・排除を経験してきた。それゆえに、近代化の過程で各地の船上生活者が陸上に家屋を獲得した時、為政者や研究者が想定したのは「移動から定住へ」というごく単純な構図であった。ここで前提されるのは、弱者たる船上生活者は陸上世界への常に同化を切望しているはずとの見方であり、その背後には文明の発生を定住化へと結びつける人類史研究上の「根拠なき定住者優越主義」の無反省な踏襲が見え隠れする。だが、家屋獲得後に繰り広げられる船上生活者の暮らしは、それほど単純なものではない。現実の船上生活者が営む多様な日常実践を理解するためには、この前提から離れ、船上生活者自身にとって土地や家屋の獲得はいかなる意味を持ってきたのかと問い直す必要がある。中国福建省南部の河で暮らしてきた「連家船漁民」の一家族の住まい方をめぐる実践からは、家屋の獲得を経ても船上での移動生活を続ける人々の姿が浮き彫りになる。ほとんど機能的意味を持たぬかに見える家屋の購入に執着する家族の姿は、土地や家屋に関する陸上の価値観が連家船漁民の間でも強く意識されてきたこと、その一方で、家屋にいかに住まうのかについては陸上の価値観にまったく無頓着であることを示している。この事実は、為政者や研究者が想定してきた「家屋の獲得=陸上での生業への移行=定住」というプロセスの必然性を強く否定するものである。

  • 「水上生活者の子どものために設置された児童福祉施設の研究―「住むための船」から「学ぶための寮」へ移った子どもの視点から」

    『住総研 研究論文集』   No.41   1 - 11   2015年3月

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    出版者・発行元:一般財団法人住総研  

    水上生活者の子どもを陸で教育することが、水上生活者の陸地定住を促したというステレオタイプな言説があるが、これまで事例研究はほとんど行われてこなかった。そこで本研究では、水上と陸の間に位置していた水上生活者の子ども向けの児童福祉施設について、建築史および文化人類学・民俗学的な方法で、施設利用者である子どもの視点に留意して分析する。本研究の調査地(日本・中国)における陸地定住は人災、自然災害や法の改正などが契機となっており、児童福祉施設と学校教育は陸上がりを促したというより、子どもの将来の選択肢を広げる役割を果たしたことを指摘した。

  • 「現代中国の社会変化期における水上居民の暮らし」

    『年報非文字資料研究』   第9号   277 - 307   2013年3月

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    出版者・発行元:神奈川大学日本常民文化研究所非文字資料研究センター  

    福建省南部で長らく船上生活をしてきた連家船漁民と呼ばれる人々が、中華民国期から現在までの激動の時代をどのように暮らしてきたのか、複数の人々の語りを中心に描き出す。国共内戦や集団化政策、陸上の住居の獲得、そして改革開放といった政策の転換に大きな影響を受けながらも、それだけでは捉えられぬ彼らの暮らしぶりを基層社会の側から理解することを目指す。

  • 「水上の移動生活を支える陸上の親族ネットワーク―中国福建省南部の水上居民「連家船漁民」を例に―」

    『次世代人文社會研究』   第9號   231 - 248   2013年3月

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    出版者・発行元:韓日次世代學術FORUM  

    福建省南部の九龍江において、連家船漁民と呼ばれる人々は陸上に土地を持たず、家族で船に寝泊まりする移動生活を送ってきた。彼らは1960年代の定住化政策で住居を得たが、現在でも多くが船での移動生活を続けている。論文では3世代の一家族を取り上げ、家族成員の大多数がそれぞれ船での移動を続けるという生活形態が、子育てをめぐって陸上に広がる父系・母系の親族ネットワークに支えられて初めて成立することを明らかにする。

  • 「中国福建省南部における水上居民の葬送儀礼とその変遷」

    『年報非文字資料研究』   第8号   313 - 339   2012年3月

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    出版者・発行元:神奈川大学日本常民文化研究所非文字資料研究センター  

    福建省南部に暮らす船上生活者、連家船漁民たちの葬送儀礼と祖先祭祀の変遷を描く。最後は、陸上漢族たちから異質な人々と見なされてきた彼らが、死者儀礼に現れる自分たち独特の民俗事象を、自身でどのように解釈しているのかに注目し、他者からマイノリティの立場へと落とし込められてきた連家船漁民たちが、そうした他者からの位置づけに対抗する姿を読み取る。

  • 「端午節の儀礼にみる水上生活者たちの所属意識―中国福建省九龍江河口に暮らす連家船漁民の事例から―」

    『比較民俗研究』   第24号   4 - 39   2010年3月

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    出版者・発行元:比較民俗研究会  

    中国福建省九龍江河口の漁村で行なわれた現地調査をもとにした論考。古くから陸上に土地や家を持たず、船を家として暮らしてきた連家船漁民と呼ばれる人々は、共産党政権下になってようやく定住する土地を手に入れた。端午節の一連の儀礼から、連家船漁民たちが自らの暮らす土地を、陸上の人々からの借り物としてではなく、自身のものとして考えるようになった歴史が伺える。そこから、彼らの所属意識のあり方を論じる。

  • 「家屋の空間構成をめぐる象徴性―奄美大島大和村O村落の場合―」

    『比較民俗研究』   第20号   109 - 132   2005年10月

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    出版者・発行元:比較民俗研究会  

    奄美大島の一村落で行なわれた現地調査をもとにした論考。赤ちゃんが生れて最初に家の外へ出る際や、夫の家に嫁ぐ(妻を娶る)際、出産をする際、死を迎える際といった人生の節目に、家屋のどの部屋が用いられるのかを描く。また、それらの部屋がそれぞれの場合においてどのような儀礼的象徴性を持つのかを論じる。

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書籍等出版物

  • 『王崧興『亀山島』と漢人社会研究 翻訳・論考・資料』

    川瀬 由高、稲澤 努、長沼 さやか、藤川 美代子、呉 松旆共編訳( 範囲: (呉氏との共訳)陳其南「王崧興氏と彼の台湾人類学の時代」(pp.15-64)、(著者全員との共訳)「第1部〈翻訳篇〉:王崧興『亀山島――漢人漁村社会の研究』」(pp.65-284)、(単著)「第2部〈論考篇〉:『亀山島』を読む 第5章 描かれなかった事柄は、何を語るのか:フィールドとしての亀山島、女性の仕事、島の外に広がる世界」(pp.427-454)))

    風響社  2024年5月  ( ISBN:9784894893399

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    総ページ数:576   記述言語:日本語   著書種別:学術書

    その他リンク: http://www.fukyo.co.jp/book/b647464.html

  • 『日本で学ぶ文化人類学』

    ( 担当: 共著 範囲: 「第9章 文化を売買する――観光の現場で創造・消費される「らしさ」」pp.157-175、「第12章 自然とつきあう――自然災害をめぐる科学知と生活知」pp.215-233)

    昭和堂  2021年12月  ( ISBN:9784812221051

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    総ページ数:280 p.  

    文化人類学といえば海外の異文化を研究するといわれている。しかし同じ日本に住んで同じものを見ても自分と他者に同じ景色が見えているとは限らない。〈あたりまえ〉を疑うことで自分の世界が広がっていく。さあ、あなたも日本をフィールドに文化人類学を学んでみよう(公式内容紹介より)。

  • 『現代民俗学考 “郷土”研究から世界常民学へ』 国際共著

    佐野賢治( 担当: 分担執筆 範囲: 「「よい石花菜」とは何か――台湾東北角におけるGelidiaceaeの採集・加工・売買をめぐる民族誌的研究」)

    春風社  2021年3月  ( ISBN:9784861107085

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    総ページ数:1066   担当ページ:177-200   記述言語:日本語   著書種別:学術書

    その他リンク: http://www.shumpu.com/portfolio/804/

  • 『水上に住まう―中国福建・連家船漁民の民族誌』

    ( 担当: 単著)

    株式会社 風響社  2017年2月  ( ISBN:9784894892378

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    総ページ数:492  

    ―水上。そこは、人が住まうのに適した空間なのか。あるいは、脱却・忘却すべき空間なのか。本書は、約百年にわたる現代中国を舞台に、福建省南部の船上生活者を見つめながら、水上(と陸上)に住まうことの意味を問う民族誌である。本書が目指すのは、船上生活者の水上/陸上に住まうという営みを、単なる容器としての船や家屋で寝泊まりする行動に矮小化するのではなく、反対にそれを被差別的状況に対する抵抗の実践などと無批判に過大評価するのでもなく、彼らの生き方を示すような、さまざまな日常実践の総体として捉えることである。

    その他リンク: http://www.fukyo.co.jp/book/b283295.html

MISC

  • 「台湾における「洋菜(寒天)」製造と海藻の採集/養殖・加工の歴史」

    藤川美代子

    『2024 International Conference on Oceanic Culture & The 11th East Asian Island and Ocean Forum會議手冊』   91 - 110   2024年11月

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    掲載種別:研究発表ペーパー・要旨(国際会議)  

    備考:同じ内容の日本語・英語論考が続けて掲載されているもの。

  • 「探求コラム1 水上の船に住まいつづける人々」 招待

    藤川美代子

    『KOSMOS』   ( 14 )   12   2024年11月

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    記述言語:日本語   掲載種別:記事・総説・解説・論説等(その他)  

  • 「巨大な湖で船に住まう漁民の世界から、中国という王朝国家の歴史をまなざす壮大な試み」

    藤川美代子

    『図書新聞』   ( 3653 )   第3面   2024年8月

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    記述言語:日本語   掲載種別:書評論文,書評,文献紹介等  

  • 「王昊凡『グローバル化する寿司の社会学──何が多様な食文化を生み出すのか』」 査読

    藤川美代子

    『年報人類学研究』   ( 15 )   74 - 79   2024年6月

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    記述言語:日本語   掲載種別:書評論文,書評,文献紹介等  

  • 「奥野克巳『はじめての人類学』」

    『貝塚』   79号   19 - 21   2023年11月

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    掲載種別:書評論文,書評,文献紹介等   出版者・発行元:物質文化研究会  

  • 【共訳】許翠庭「台湾東北角における海藻の民俗分類と自然環境に対する人々の認識」

    楊毓瑩訳、新垣夢乃・藤川美代子監訳

    『国際常民文化研究叢書第15巻―台湾の「海女(ハイルー)」に関する民族誌的研究―東アジア・環太平洋地域の海女研究構築を目指して』   89 - 117   2022年3月

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    記述言語:日本語  

  • 附録「映像記録『去海拿東西的人~台湾東北角の「海女(ハイルー)」とテングサ漁~』」

    新垣夢乃、藤川美代子

    『国際常民文化研究叢書第15巻―台湾の「海女(ハイルー)」に関する民族誌的研究―東アジア・環太平洋地域の海女研究構築を目指して』   313 - 318   2022年3月

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    記述言語:日本語   掲載種別:記事・総説・解説・論説等(大学・研究所紀要)  

  • 写真篇「台湾東北角の石花菜採集をとりまく人々と調査風景」

    新垣夢乃、藤川美代子

    『国際常民文化研究叢書第15巻―台湾の「海女(ハイルー)」に関する民族誌的研究―東アジア・環太平洋地域の海女研究構築を目指して』   303 - 310   2022年3月

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    記述言語:日本語   掲載種別:記事・総説・解説・論説等(学術雑誌)  

  • 民族誌篇「台湾の「海女」とは誰なのか」

    藤川美代子

    『国際常民文化研究叢書第15巻―台湾の「海女(ハイルー)」に関する民族誌的研究―東アジア・環太平洋地域の海女研究構築を目指して』   35 - 63   2022年3月

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    記述言語:日本語  

  • 民族誌篇「「よい石花菜」とは何か――台湾東北角におけるGelidiaceaeの採集・加工・売買をめぐる民族誌的研究」

    藤川美代子

    『国際常民文化研究叢書第15巻―台湾の「海女(ハイルー)」に関する民族誌的研究―東アジア・環太平洋地域の海女研究構築を目指して』   189 - 215   2022年3月

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    記述言語:日本語  

  • 民族誌篇「序」

    藤川美代子

    『国際常民文化研究叢書第15巻―台湾の「海女(ハイルー)」に関する民族誌的研究―東アジア・環太平洋地域の海女研究構築を目指して』   29 - 34   2022年3月

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    記述言語:日本語   掲載種別:記事・総説・解説・論説等(大学・研究所紀要)  

  • 「共同研究の経緯」

    藤川美代子

    『国際常民文化研究叢書第15巻―台湾の「海女(ハイルー)」に関する民族誌的研究―東アジア・環太平洋地域の海女研究構築を目指して』   9 - 26   2022年3月

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    記述言語:日本語   掲載種別:記事・総説・解説・論説等(大学・研究所紀要)  

  • 【共訳】藍紹芸、許翠庭「海藻の食べ方と調理方法」

    楊毓瑩訳、新垣夢乃・藤川美代子監訳

    『国際常民文化研究叢書第15巻―台湾の「海女(ハイルー)」に関する民族誌的研究―東アジア・環太平洋地域の海女研究構築を目指して』   177 - 188   2022年3月

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    記述言語:日本語  

  • 【共訳】沈得隆「海藻を加工する」

    楊毓瑩訳、新垣夢乃・藤川美代子監訳

    『国際常民文化研究叢書第15巻―台湾の「海女(ハイルー)」に関する民族誌的研究―東アジア・環太平洋地域の海女研究構築を目指して』   165 - 175   2022年3月

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    記述言語:日本語  

  • 【共訳】許焜山、沈得隆「台湾東北角の海女が用いる海藻採集のための装備と道具」

    楊毓瑩訳、新垣夢乃・藤川美代子監訳

    『国際常民文化研究叢書第15巻―台湾の「海女(ハイルー)」に関する民族誌的研究―東アジア・環太平洋地域の海女研究構築を目指して』   153 - 164   2022年3月

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    記述言語:日本語  

  • 【共訳】許焜山「台湾東北角の海女が採集する海藻と貝の種類と採集方法」

    楊毓瑩訳、新垣夢乃・藤川美代子監訳

    『国際常民文化研究叢書第15巻―台湾の「海女(ハイルー)」に関する民族誌的研究―東アジア・環太平洋地域の海女研究構築を目指して』   145 - 152   2022年3月

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    記述言語:日本語  

  • 「中尾世治、杉下かおり(編著)『生き方としてのフィールドワーク──かくも面倒で面白い文化人類学の世界』」

    『年報人類学研究   12   301 - 306(6p.)   2021年6月

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    掲載種別:書評論文,書評,文献紹介等   出版者・発行元:南山大学人類学研究所  

  • “An Ethnographical Study of Traditional Female Divers in Taiwan Called “Hailu””

    FUJIKAWA MIYOKO

    The 7th East Asian Island and Ocean Forum 2019: Deployment and Exchange of the Humanities Network in the Sea Region   117 - 123   2019年11月

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    記述言語:英語   掲載種別:研究発表ペーパー・要旨(国際会議)  

  • “What does “good Gelidiaceae” mean?”

    FUJIKAWA MIYOKO

    The 7th East Asian Island and Ocean Forum 2019: Deployment and Exchange of the Humanities Network in the Sea Region   142 - 150   2019年11月

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    記述言語:英語   掲載種別:研究発表ペーパー・要旨(国際会議)  

  • 「巻頭言」

    『南山考人』   第47号   1 - 5   2019年3月

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    出版者・発行元:南山考古文化人類学研究会  

  • 「はじめに」

    藤川美代子

    『人類学研究所 研究論集第7号 定着/非定着の人類学――「ホーム」とは何か』   1 - 7   2019年3月

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    記述言語:日本語   掲載種別:記事・総説・解説・論説等(学術雑誌)  

  • 「交錯する複数のホーム 水上/陸上のはざまを動きつづける中国福建南部の船上生活者とホームをめぐる実践」pp.276-286

    藤川美代子

    『第六届东亚岛屿与海洋恩华论坛 海洋文化的共同性(The 6th East Asian Island and Ocean Forum 2018 The Commonality of Maritime Culture)』   276 - 300   2018年12月

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    掲載種別:研究発表ペーパー・要旨(国際会議)  

  • 「胡艶紅著『江南の水上居民-太湖漁民の信仰とその変容』」

    『史鏡』   75   76 - 82   2018年3月

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    掲載種別:書評論文,書評,文献紹介等   出版者・発行元:歴史人類学会  

    学術界において水上居民(=船上生活者)は今や、誰からも関心を向けられず、ひっそりと船に身を置く存在などではない。彼らは、その異質性・周縁性のために、エスニシティ(=華/夷)や身分制度(=良民/賤民)といった自他のアイデンティティや権力をめぐるせめぎ合いのただ中にあると目され、「マイノリティ」「弱者」「差別」「貧困」といった人文学系の研究者が喜んで飛びつきそうな諸要素をまとう人々として、学術の表舞台へと躍り出たからである。これらの問題系とは一線を画し、「現代中国における社会変容と民俗の断絶/連続」という主題を掲げる本書は、中華民国期から現在に至るまで、近代国家としての中国は、太湖で船上生活を送る「漁民」をいかに国民として統合しようと試みてきたのか。対する漁民は、激動の時代をいかに主体的に生きてきたのかと問う。各章の内容を概説した後で、1)特殊と普遍のバランス、2)対象の生き方に迫る、3)「定住」のブラックボックス化の観点から本書の意義と限界に迫る。

  • 「水上と陸上に住まう―中国・福建の連家船漁民が経験した「陸上定居」」

    じんるいけんBooklet南山大学人類学研究所公開シンポジウム講演録『水上と陸上に生きる:アジアの船上生活者が経験した「陸上がり」』   35 - 59   2018年2月

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    出版者・発行元:南山大学人類学研究所  

  • 「趣旨説明」

    じんるいけんBooklet南山大学人類学研究所公開シンポジウム講演録『水上と陸上に生きる:アジアの船上生活者が経験した「陸上がり」』   3 - 12   2018年2月

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    出版者・発行元:南山大学人類学研究所  

  • 「水上に住まいつづける―中国福建の船上生活者にとって陸上の家屋が意味するもの―」pp.379-384

    藤川美代子

    『第5回東アジア島嶼海洋文化フォーラム 海洋文化の多様性』   373 - 384   2017年12月

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    掲載種別:研究発表ペーパー・要旨(国際会議)  

  • 「船上生活者の日常実践を見つめる」

    『南山考人』   第44号   87 - 92   2016年3月

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    出版者・発行元:南山大学考古文化人類学研究会  

    特集:教員紹介として依頼された寄稿原稿。中国と日本の船上生活者について研究を始めることになったきっかけ、これまでの研究内容、今後の研究計画を紹介したもの。

  • 「足元から見つめる中国・水上居民の世界 『声なきマイノリティ』という前提からの脱却を目指して」

    『なじまぁ』   第4号   p.22   2014年3月

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    出版者・発行元:立教大学アジア地域研究所  

    水上居民をはじめとする被差別的なマイノリティを扱った研究は往々にして、研究対象が持つ「声なきマイノリティ」という側面を強調する傾向がある。たとえば、水上居民の場合、彼ら自身が周囲に広がる被差別的状況をどのように捉えているのかなどの主体的な解釈の方法が中心的な主題として取り上げられることはきわめて少ない。対象社会を見下ろすことを放棄し、常に社会の周縁へ追いやられてきたマイノリティの足元から社会を眺めようとする態度が、彼らの主体的解釈の方法を理解するために必要であることを主張している。

  • 「第5章 船上生活と子供たち 1節 子どもたちの日常生活」(共著)

    田上繁、藤川美代子

    『神奈川大学日本常民文化研究所非文字資料研究センター研究成果報告書 北九州市若松洞海湾における船上生活者の歴史的変容―オーラルヒストリーからのアプローチ』   51 - 67   2014年3月

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    記述言語:日本語   掲載種別:記事・総説・解説・論説等(大学・研究所紀要)  

  • 【共訳】岳永逸、王耀鳳「信仰か、余暇か―妙峰山廟会百年の流れ―」

    藤川美代子、白莉莉(共訳)

    『比較民俗研究』   ( 28 )   58 - 90   2013年11月

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    記述言語:日本語  

  • 「岸上伸啓編著『捕鯨の文化人類学』」

    『比較民俗研究』   第27号   187 - 191   2012年6月

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    掲載種別:書評論文,書評,文献紹介等   出版者・発行元:比較民俗研究会  

    イルカを含む鯨類の捕獲をめぐっては、動物愛護団体・環境保護団体と捕鯨者・鯨肉を食する者の間に、「文明/野蛮」という単純な二元論的議論に裏打ちされた深い溝が横たわってきた。現代の捕鯨が抱える諸問題に向き合い、世界各地の捕鯨や捕鯨文化の歴史と現状を広い視点で比較・検討することを可能にした『捕鯨の文化人類学』の持つ意味を論じる。

  • 「闽南地区水上居民的生活与祖先观念(邦訳:福建省南部における水上居民の生活と祖先観)」

    『第二届海洋文化与社会发展研讨会』   179 - 185   2011年12月

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    出版者・発行元:上海海洋大学海洋文化研究中心  

    上海海洋大学のシンポジウムにおいて口頭発表した内容をまとめた中国語の論文。中国東南部の船上生活者は、漢族でありながら、当該地域の一般的な漢族なら持つはずの族譜や位牌、墓碑など文字記録を持たない特徴があるとされてきた。論文では、福建省南部の連家船漁民の男性を例とし、彼にとっての祖先には、普通であれば「鬼」の範疇に入るような死者が含まれることから、それらの特徴こそが船上生活の歴史を反映することを指摘する。

  • 【共訳】岳永逸「生活・政治・商品―文化・社会生態としてみる草の根の相声―」

    藤川美代子、白莉莉(共訳)

    『比較民俗研究』   ( 26 )   125 - 186   2011年6月

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    記述言語:日本語  

  • 【共訳】周星「「モノ」と人―祭礼品、贈答品、芸術品としての饅頭―」

    小熊誠監訳、藤川美代子訳

    『国際常民文化研究機構国際シンポジウム報告書Ⅱ “モノ”語り―民具・物質文化からみる人類文化』   177 - 187   2011年3月

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    記述言語:日本語  

  • 【共訳】徐藝乙「中国の歴史・文化における伝統手工芸」

    小熊誠監訳、藤川美代子訳

    『国際常民文化研究機構国際シンポジウム報告書Ⅱ “モノ”語り―民具・物質文化からみる人類文化―』   159 - 168   2011年3月

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    記述言語:日本語  

  • 「中国広東省の水上居民を訪ねて」

    『非文字資料研究』   第24号   21 - 22   2010年7月

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    出版者・発行元:神奈川大学日本常民文化研究所非文字資料研究センター  

    センターの派遣研究員として中山大学を訪問した期間中、広東省汕尾を訪れることができた。汕尾には、かつて海上で船上生活をしていた人々が暮らす定住拠点がある。ここで祀られる神明の名称は、福建省南部の船上生活者の間で祭祀される神明と同じである。しかし、その由来や性格には細かい差異が認められる。小さな差異から、中国南部各地の船上生活者を囲む社会的・民俗的背景の相違を探る必要があることを指摘している。

  • 【共訳】岳永逸「「家中過会」:生活の流れにおける民衆信仰」

    ナランビリゲ、高倉健一、藤川美代子(共訳)

    『比較民俗研究』   ( 24 )   71 - 122   2010年3月

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    記述言語:日本語  

  • 「我与九龙江上“吉普赛人”的情缘(邦訳:私と九龍江のジプシーたちを結ぶ心の絆)」

    藤川美代子

    『即将逝去的船影—九龙江上『吉普赛人』史迹(邦訳:やがて消えゆく船の影―九龍江「ジプシー」たちの足跡)』   169 - 172   2009年12月

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    記述言語:中国語   掲載種別:記事・総説・解説・論説等(その他)  

  • 「我与九龙江上“吉普赛人”的情缘(邦訳:「私と九龍江のジプシーたちを結ぶ心の絆」)」

    闽南日报   第2面   2009年7月

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    出版者・発行元:闽南日报社  

    後に内容の一部を変更して『即将逝去的船影』に収録されたエッセイ。日本人である筆者が、福建省南部の船上生活者、連家船漁民の人々とどのように生活を共にするようになったのか、そこで義理の父母や家族をどのように得ることができたのか、またそれによって相互の間にどのような変化があったのか、主に心の絆に視点を当てて描く。

  • 第2部考察編「シヅエ産婆の物語」

    藤川美代子

    『神奈川大学歴民調査報告書第6集 大倉の民俗―福島県南会津郡只見町大倉―』   195 - 218   2008年3月

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    記述言語:日本語   掲載種別:記事・総説・解説・論説等(大学・研究所紀要)  

  • 「付録2:藤川美代子2005年1月「歴史のなかの死者儀礼―奄美大島大和村大金久の事例を中心に―」(琉球大学 人文社会科学研究科 修士論文)からの抜粋」

    藤川美代子

    平成14年度~平成17年度科学研究費補助金基盤研究(C)研究報告書『日本列島における〈けがれ観念〉に関する総合的研究―文化人類学の立場より―』(研究代表者:関根康正)   438 - 447   2007年3月

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    記述言語:日本語   掲載種別:記事・総説・解説・論説等(その他)  

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講演・口頭発表等

  • 「この海藻、海女さんが潜って採ってるの?――日本と台湾の寒天製造を支えるサプライチェーンと知識の接続/断絶」

    藤川美代子

    公開シンポジウム 「「食」は世界をつなぎ、分断する――食品のサプライチェーンをめぐる人類学」  2025年4月  人間文化研究機構「グローバル地域研究推進事業」神戸拠点:神戸大学国際文化学研究推進インスティテュート(略称:EES神戸)「なりわいとグローバル経済」グループ

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    開催年月日: 2025年4月

    記述言語:日本語   会議種別:シンポジウム・ワークショップ パネル(指名)  

    開催地:南山大学   国名:日本国  

    プログラム: 13:30-13:45 藤川美代子(南山大学)  「趣旨説明」 13:45-14:25 佐久間 香子(東北学院大学)  「なぜツバメの巣を"養殖"するのか?――生産から消費の間のコンテクストを読み解く」 14:25-15:05 吉田 真理子(広島大学)  「Values in the Shell: Translation, Practices, and Indexicality in the Plumping of Oysters in Japan」(使用言語は日本語) 15:05-15:45 藤川 美代子  「この海藻、海女さんが潜って採ってるの?――日本と台湾の寒天製造を支えるサプライチェーンと知識の接続/断絶」 15:45-16:00 休憩 16:00-16:20 冨田 敬大(神戸大学)  コメント 16:20-16:40 内尾 太一(静岡文化芸術大学)  コメント 16:40-17:10 総合討論

  • 「《龜山島》中著墨較淡的女性生計活動與向島外綿延的世界」 国際会議

    藤川美代子

    重新閱讀《龜山島》— 五十年後,跟著王崧興一起穿越  2025年2月  台湾東海岸海洋文化資源研究会(JSPS-24K00182)、龜山島社區發展協會、海波浪seabelongings

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    開催年月日: 2025年2月

    記述言語:中国語   会議種別:シンポジウム・ワークショップ パネル(指名)  

    開催地:蘭陽博物館二樓國際會議廳   国名:台湾  

    13:30–13:40|開場與致詞 主持人開場致詞 蘭陽博物館 館長陳碧琳致詞、與會貴賓介紹(陳其南教授、王義正先生、黃貞燕教授等) 川瀬 由高(日本江戶川大學 副教授)主題分享:「再訪/讀《龜山島》」 13:40–15:00|第一階段主題演講 13:40–14:00 吳松旆(日本國立愛努民族博物館 副研究員): 「《龜山島》與臺灣人類學本土研究」 14:00–14:20 稲澤 努(日本尚絅学院大學 副教授): 「《龜山島》與探索「華人性」人類學研究」 14:20–14:40 藤川 美代子(南山大學 副教授): 「《龜山島》中著墨較淡的女性生計活動與向島外綿延的世界」 14:40–15:00 長沼 爽(日本靜岡大學 教授): 「《龜山島》居民系譜與島內細膩交織的人際關係」 15:00–15:20|問答與交流(主持人:國立臺北藝術大學博物館所黃貞燕所長) 第一階段演講後的綜合問答與意見交換 15:20–15:40|中場休息與餐敘 15:40–16:40|第二階段主題演講與綜合討論 15:40–16:00 川瀬 由高(日本江戶川大學 副教授): 「《龜山島》與『有關係,無組織』」 16:00–16:20 簡英俊 ( 佛光大學中文系博士 龜山島社區發展協會理事長): 「龜山島歷史文化之文獻敘錄與實錄」 16:20–16:30 詹越同 「龜山島聚落數位重建計畫」(獲台灣國藝會獎助創作者) 黃建圖 (海波浪文化 創設人 龜山島遷村後世代 ) 「《龜山島》曾紀錄與消逝的漁法—「討罾仔」調查與數位重現經驗分享」 16:30–17:00|綜合交流與討論 王義正先生的点評 全體講者與與會者的交流對談 Q&A

  • 「台湾における「洋菜(寒天)」製造と海藻の採集/養殖・加工の歴史」 国際会議

    藤川美代子

    2024年11月 

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    開催年月日: 2024年11月

    会議種別:口頭発表(一般)  

    国名:台湾  

  • 「水上と陸上に生きる術―中国福建の河と海に生きる連家船漁民の生活史」

    藤川美代子

    2024年度一般社団法人日本民俗建築学会第29回シンポジウム 住まう空間を求めて―暮らしの場の確保と変容を探求する  2024年10月  一般社団法人日本民俗建築学会

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    開催年月日: 2024年10月

    記述言語:日本語   会議種別:シンポジウム・ワークショップ パネル(指名)  

    開催地:南山大学   国名:日本国  

  • 「台湾東北角海女的生活與海藻文化」

    「藻之道:台湾海女與海藻文化座談」  2024年3月  台湾国立海洋科技博物館・海霞您的家主催

  • 「女性の仕事と島の外に広がる世界」

    南山大学人類学研究所2023年度第3回公開シンポジウム「王崧興『亀山島』と漢人社会研究」  2023年12月  主催:南山大学人類学究所 、共催:東アジア人類学研究会

  • 「水上と陸上に住まう中国福建の連家船漁民」

    日本民俗建築学会第95回研究会  2023年1月  日本民俗建築学会

  • 「台湾の海女(ハイルー)とテングサの採集・加工・流通」

    南山大学人類学博物館講座「南山大学の研究者」  2022年6月  南山大学人類学博物館

  • 「共同研究のねらい、海女とは誰か」

    第10回共同研究フォーラム 国際常民文化研究機構・共同研究(奨励)成果発表会「台湾の「海女(ハイルー)」に関する民族誌的研究」  2022年1月  神奈川大学国際常民文化研究機構

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    於:Zoom

  • 「「よい石花菜」とは何か」

    第10回共同研究フォーラム 国際常民文化研究機構・共同研究(奨励)成果発表会「台湾の「海女(ハイルー)」に関する民族誌的研究」  2022年1月  神奈川大学国際常民文化研究機構

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    於:Zoom

  • 「海に生きる女性―船上生活者と海女―」

    日本民俗学会第73回年会公開シンポジウム「海が結ぶ日本と世界―渋沢敬三と日本常⺠文化研究所―」  2021年10月  日本民俗学会

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    於:Zoom(公開シンポジウム発表者は神奈川大学みなとみらいキャンパスにて登壇) 渋沢主催のアチックミューゼアムの同人たち(桜田勝徳、宮本常一、岩田準一、河岡武春)が、海に生きる「家船」や「海女」をいかにまなざしていたのか、そこに「世界常民学」なるものを模索するためのヒントはあるのかを考える発表。

  • 「「よい石花菜」をめぐる解釈の多様性――台湾東北角における「海女の民俗」の共同研究からみえてきたこと」

    海女学講座Ⅲシンポジウム「各地の海女と海藻漁」  2020年12月  三重大学海女研究センター

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    於:鳥羽市立海の博物館映像ホール 「よい石花菜(紅藻類テングサ科の総称)」をめぐる多様な解釈に注目し、台湾東北角における石花菜の採集・加工・売買の様態の特徴を論じる。注目するのは、①ダイビングのインストラクターや原住民族と雇用関係を結び大規模な石花菜採集を展開し、台湾内外で販路を開拓する卸売業者(男性)、②自身も素潜りで石花菜を採集し、露店で石花菜の加工品を小売販売する店主(女性二人、男性一人)の語りと、①と②の間でくり広げられる複雑な石花菜の売買である。さらに、日本の伊豆半島におけるテングサのランク付けや競売の仕組みと比較することで、台湾東北角の石花菜をめぐる価値決定システムの特徴を導く。

  • An Ethnographical Study of Traditional Female Divers in Taiwan Called "Hailu".

    The 7th East Asian Island and Ocean Forum 2019  2019年11月  Pukyong National University Humanities Korea Plus Research Group

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    於:Pukyong National University This study focuses on traditional female divers in Taiwan called Hailu and their lives. In the coastal areas of Taiwan, “the culture and customs of traditional female divers” have often been observed; yet in the field of research on the Han Chinese, dominated by agricultural fundamentalism, studies on the existence of people relying on marine produce for a living have been neglected. Furthermore, researchers in East Asian studies continue to embrace the stereotype that female divers represent Japan and Jeju Island in South Korea. Traditional female divers in Taiwan have been overlooked in these two ways. Given these backgrounds, this project aims to conduct ethnographic studies on the fishing activities of traditional female divers, such as diving fisheries and seaweed hand-hauling, in Taiwan’s coastal villages. How these activities fit into village life will then be examined. At the same time, viewpoints in understanding the culture and customs of traditional female divers in the context of research on the Han Chinese will be explored. Another goal of this project is to gain a foothold in a new form of research on traditional female divers in East Asia and the Pacific Rim by comparing the situations in Taiwan and Japan.

  • Pukyong National University Humanities Korea Plus Research Group

    What dose "good Gelidiaceae" mean?  2019年11月  The 7th East Asian Island and Ocean Forum 2019

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    In northeast Taiwan, the interpretation of “good Gelidiaceae”, which is spoken by traditional female divers, local men, and natives from other regions, and wholesalers reflects different values and life views. Also, in this region, there is a strange form of trading relationship in which a traditional female divers who collect Gelidiaceae by herself purchases Gelidiaceae that another traditional female divers sold to a wholesaler from a wholesaler and then retails it to a customer. In this presentation, I will clarify the relationship between this strange trading relationship and various interpretations of “good Gelidiaceae”.

  • 「住まいとしての船―定住本位社会において水上で動きつづける中国福建の連家船漁民―」

    国際島嶼教育研究センター第197回研究会  2019年6月  鹿児島大学国際島嶼教育研究センター

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    於:鹿児島大学郡元キャンパス総合教育研究棟5階 定住型管理社会とも呼び得る現代を、なおも船に住まいながら生きる中国福建省南部の「連家船漁民」の二つの家族を取り上げ、彼らの住まいをめぐる歴史・実践と、住空間としての船のもつ意味を微視的に見つめることを目指した。結果として、陸上空間のみに依拠する生活を注意深く避けながら、水上・陸上双方に自らの生きる空間を維持しようと努める彼らの姿を導き出した。

  • 「水上の船で動きつづけること―定住本位型社会を生きる現代中国の水上居民―」

    水のシンポジウム―日本・アジアを循環する水の文化誌―  2019年3月  東京大学大学院「共生ための国際哲学研究センター(UTCP)」

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    於:東京大学駒場キャンパス

  • "Conflicting Multiple Homes: Boat dwellers in southern Fujian, China who continuously move between water and land, and their practice regarding homes "

    The 6th East Asian Island and Ocean Forum 2018  2018年12月  The Committee of the 6th East Asian Island and Ocean

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    於:Guangdong Ocean University We are trying to understand what kind of space a “home” is (or whether it is something other than a space) for people such as boat dwellers who live a nomadic lifestyle (living between multiple spaces) by actually maneuvering their homes that function as a place for both living and doing work for making a living. This study focuses on the “lianjiachuan yumin (連家船漁民)” of the Southern Fujian, China.

  • 「定住本位社会で船に住まいつづけること―複数の管理システムを生きる中国福建南部の連家船漁民―」

    平成30年度島嶼研シンポジウム「船で生きる人びと ―漁労・水上居民・移民船―」  2018年10月  鹿児島大学国際島嶼教育研究センター

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    於:鹿児島大学総合教育研究棟 世界の遊動民と同様、中国の船上生活者もまた、国家により網の目のごとく張り巡らされた複数の管理システムが交錯する定住本位型の現代社会を生きている。本発表では、福建南部の連家船漁民に注目し、定住用家屋の獲得を渇望する一方で船に住まいつづけるという一見矛盾に満ちた彼らの日常から、「遊動民的身構え」とも呼び得る生き方を描き出すことを目指した。

  • 「福建南部の海に生きる民の生活世界から見る「台湾」:国防・尋根・親しき友」

    日本台湾学会第20回学術大会  2018年5月  日本台湾学会

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    於:横浜市立大学金沢八景キャンパス 軍事境界線で台湾(中華民国)と隔てられた福建省の海において、船に住まい生きる「連家船漁民」の日常生活への注視をとおして、彼らの台湾/台湾人認識の一端を明らかにすることを目指した。連家船漁民は一方で国防や政治的宣伝の最前線に立たされながら、他方で台湾から飛んでくる台湾語のラジオ・テレビの情報を、特段の制約なしに自在に生活の中へと取り込んできた。より大きな文脈で見れば、台湾と中国双方向の「尋根」の動きや大陸由来の神明の里帰りをとおした民間の交流、台湾企業の中国進出による新たな労使関係の登場が、「宗親」・「親しき友」/「いけ好かない上司」といった矛盾する感情を生み出しながら、連家船漁民の「台湾像/台湾人像」にも不断の再編を促しているとの結論が得られた。

  • 「船に住まい、定住本位の管理社会を生きる―リスク管理としての海洋保護政策・都市化計画と対峙する中国南部の船上生活者」

    南山大学人類学研究所公開シンポジウム「不確実な世界に住まう:遊動/定住の狭間に生きる身体」  2018年3月  南山大学人類学研究所

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    於:南山大学 中国南部の連家船漁民を事例に、国家による定住本位型のリスク管理システムが交錯する状況で水上に住まう人々の生き方について考察した。連家船漁民が1960年代にはじまる「定住化」に託したのは(相対的)貧困、生命の危険といった、船に住まい漁撈に従事することが不可避に生み出すと考えられる不確実性の克服と陸上定住者と同様の未来の獲得であった。しかし、その「定住化」は連家船漁民にとって想定外ともいえる不確実性を生み出してもいる。彼ら自身は明言しないが、その最たるものが生活・生業空間を陸上に限定すること、まさに「定住化」であり、ほとんどの家庭では水陸に社会関係を構築しながら水上に生存空間を開いておく努力がなされる。一方、水陸にまたがる彼らの生活は、経済効果・美化を重視する都市化計画や海洋保護・治安維持・国防を企図した国家のリスク管理により、家屋や航行の自由を奪われるという状況にも直面している。連家船漁民の事例からは、その都度変わる国家の管理の意図を十分すぎるほど理解し、どの一線を越えてはならないかを常に慮り(つまり、一旦それを「リスク」として可視化し)ながらも、動きつづける船で河・海という不確実性に富んだ自然にその身を任せ、窮屈な管理社会を斜に構えて見やるという態度が結論として導かれた。

  • "Continuing to Live on the Water: The Meaning of Land Residences for Boat Dwellers in Fujian, China."

    The 5th East Asian Island and Ocean Forum 2017  2017年12月  神奈川大学国際常民文化研究機構/日本常民文化研究機構(International Center for Folk Culture Studies)

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    (at Iyotetsu Kaikan Building, Matsuyama City, Japan) What does it mean for boat dwellers to acquire land and a house? This presentation will focus on a boat-dwelling family that lives in the southern part of Fujian Province, China. The history of the family’s three generations shows that they continually have preferred to live on a boat, even after acquiring a house during the 1990's. While they wanted to purchase a residence on land, they were not concerned about how to actually live in it. Their contradictory and complicated behavior strongly rejects the very simple structure of “from nomadic life on water to settlement on land” that has been assumed by many policymakers and researchers.

  • 「船と陸に住まう: 中国福建・連家船漁民の日常生活から」

    第147回比較民俗研究会  2017年7月  比較民俗研究会

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    於:神奈川大学横浜キャンパス。2005年の博士課程入学から、中国福建省南部の船上生活者(連家船漁民)の研究をはじめた経緯、連家船漁民の父母との出会い、フィールドワーク中の苦悩、博士論文の執筆と拙著の刊行へと至る一連の経緯と、陸上に家屋を得た後もなお、船と陸とにまたがった生活を送る人々の姿から読み取れることを発表。

  • 「水上に住まう:現代中国・福建南部の連家船漁民の生活を描く」

    仙人の会(2017年度6月例会)  2017年6月  仙人の会

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    於:静岡大学静岡キャンパス。コメンテータ:長沼さやか氏:(静岡大学・准教授)。 中国福建省南部の河に生きる人々、「連家船漁民」とは誰なのか。本発表では、連家船漁民/農村・市街地の陸上定住者/土地・家屋をもつ漁民という三者が、地域社会の中で相互にくり広げる「自己/他者」の識別の様相を明らかにした。ここでの問題意識は、住まう環境や生業の形態、(後天的な)身体的特徴といった面で特異性を見せてきた中国各地の「水上居民」の自己/他者を同定するという営みが、総じて「民族」をめぐる問題として片づけられるという学問的状況に対する、私の素直な疑問から出発している。研究のなかで、なぜ、彼らは「不定居の貧困者」でも、「特殊な生業集団」でも、「身体に障がいをもつ者」でもなく、「特異な民族」としてまなざされてきたのか。本章が最終的にあぶり出すのは、自己/他者の同定をめぐる地域社会の知のあり方から著しく乖離していることに、研究者自身が無自覚であるという事実である。 その上で、家屋と船上とのはざまで営まれる、連家船漁民の現代的な住まい方の状況について分析。「移動/定住」「移動から定住へ」といった単純かつ不可逆的に見える構図だけでは捉えることのできぬ複雑かつ動態的な住まい方の形を明らかにした。

  • 趣旨説明「水上と陸上に生きる ―アジアの船上生活者が経験した「陸上がり」」

    南山大学人類学研究所 共同研究「定着/非定着の人類学:「ホーム」とは何か」関連第1回公開シンポジウム  2017年2月  南山大学人類学研究所

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     1950年代頃からアジア各地の水辺に次々と建てられた、杭上家屋や鉄筋の集合住宅。水上を漂う根なし草のような小船での暮らしは、蔑みの対象から、憐みの対象へと変わった。「陸上には、学校も病院もある。あなたたちにも、安全で、豊かで、文化的かつ科学的な生活を営む権利がある。さぁ、陸上へ!」と。そう、船上生活者は、陸上の世界へと救済されたのだ。  ――それから半世紀。各地の船上生活者たちは、どこで、いかに暮らしているだろうか。本シンポジウムでは、日本・中国・香港・タイの事例報告から、一連の「陸上がり」をめぐる政策が各地の船上生活者たちにもたらしたものは何だったのかを考える。  文化人類学・民俗学・歴史学の立場から、船上生活者の日常に注目してきた4名の発表者が共有するのは、船での「移動」、陸上がり政策が目指した「定住」、そして(元)船上生活者が実践する「定住」は、いずれも、単純な現象ではないとの理解である。ともすれば、家屋の獲得というその一点によって、「水上での移動から、陸上での定住へ」との過度に単純化された図式で語られがちな陸上がり。この陸上がりという事態を、日常を生きる(元)船上生活者の側から見つめることは、最終的には、社会科学全般に膾炙する「移動/定住」という二項対立的な理解のあり方を、問い直すことにつながるはずである。

  • 「水上と陸上に住まう:中国・福建の連家船漁民が経験した「陸上定居」」

    南山大学人類学研究所 共同研究「定着/非定着の人類学:「ホーム」とは何か」関連第1回公開シンポジウム  2017年2月  南山大学人類学研究所

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     中国福建南部の連家船漁民を事例に、1960年代の居住地割譲と集合住宅建設から始まる一連の陸上定居が、一方では集団化政策を進める為政者にとって連家船漁民の管理(住所の確定・労働配置・漁業収益の効率的な回収と再分配)に適した制度であるように見えながら、連家船漁民自身は「苦渋に満ちた生活からの脱却の契機」として語るという状況について分析。また、非差別的状況からの脱却のために家屋の獲得を強く希求しながら、生業・生活を陸上空間だけに限定するいわゆる「定住」状態に関心を示さない連家船漁民の現在の生活のあり方を示した。

  • 「南島住宅の台風対応における相互扶助」

    名古屋大学未来材料・システム研究所第4回エネルギーシステムシンポジウム「災害に強い電力システムを考える」  2016年2月  名古屋大学未来材料・システム研究所

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    名古屋大学未来材料・システム研究所からの依頼で行なわれた講演。

  • 「台風を受け止めるシマ:奄美群島の家屋と社会」

    南山大学人類学研究所公開研究会「台風に対応する社会と文化-沖縄・奄美・台湾の比較研究-」  2015年10月  南山大学人類学研究所

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    本発表の根底にあるのは、自然現象により発生する生活基盤の破壊という危機を、社会はいかに受け止め、対処し、復興へと向かうのかという問いである。注目するのは、台風常襲地域の奄美大島において、家の建築・補修に際して働くシマ(=村落)内部の社会関係資本である。同じ台風常襲地域である沖縄や台湾では1960年代以降、強固なコンクリート構造の家屋が普遍化するのに対し、奄美大島では「壊れやすいが再建しやすい」という特徴を持ちあわせた伝統的な木造の分棟形式が現在まで維持されてきた。それを支えるのは、過疎化・高齢化の中で変化しながらも保持されてきたシマ内部の助け合いであることが明らかになった。

  • 「水/陸のはざまで―中国福建・長崎・福岡の水上生活者にとっての「教育」」

    中部人類学談話会 第232回例会「水上から陸へ-水上生活者の子どもと児童福祉施設-」  2015年9月  中部人類学談話会

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    中国でも日本でも、近代学校教育制度は、定住・親との同居を暗黙裡に前提として施行されてきた。それゆえ、移動生活を基礎とする船上生活者の子どもたちは、そもそも学校教育に接近することが困難で、不就学・長期欠席に陥ることが多かった。本発表では、船上生活を営む家庭の子どもたちが教育制度に取り込まれる際に導入された寄宿舎に注目し、学校のみでは完結しない教育の空間で、誰がどのように子どもを教え、育ててきたのか、そして子どもたちにとって学校教育はどのような意味を持ってきたのかを、中国と日本の事例から検討する。

  • 「福建の水上居民にとって「家」とは何か-ある家族の年代記から-」

    南山大学人類学研究所公開シンポジウム「建築人類学の行方」  2015年7月  南山大学人類学研究所

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    人にとって、「住まう」とはいかなる営みなのか。本発表では、中国福建における「連家船漁民」のおよそ100年にわたる家族史を事例としながら、「水上に住まう」人々にとって「家」という空間が持つ意味を考察することで、上述の問題について検討する。

  • 「台風の被害を受け止めるシマ―奄美群島における家屋の変遷と社会の変化」

    日本文化人類学会第49回研究大会  2015年5月  日本文化人類学会

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    本報告の目的は、自然災害という危機が襲ってきた時に、人はそれをいかに受け止め、対処し、復興へ向かうのかという普遍的な問題を、地域社会に広がる社会関係資本(Social Capital)に注目しながら考察することにある。具体的には、毎年のように台風が通過する奄美群島において、家屋が倒壊するという大被害を受けた時に働く、村落内のネットワークに着目する。研究の結果、台風災害と復興の文脈で機能するシマ内部の社会的紐帯は、基本的には、近世から 1970 年代頃まで継続したと考えられると指摘できる。1970 年代以降の奄美は、都市部においては、沖縄と同様に RC 家屋が増加する傾向にあるが、その一方で、農村部では、群島内外の都市部への出稼ぎのために若年層が流出してシマの過疎化が急速に進行し、多くの家屋が老朽化している状況が目立っている。長い間台風に対応してきた奄美のシマは、人口減少・高齢化という社会動態が、災害への対応力を弱め、災害時にかつて機能的していた社会関係資本を縮 小し変質せしめているということができる。

  • 「連家船漁民の研究:水・陸のはざまを生きる福建南部の水上居民」

    関東地区研究懇談会2014年度博士論文・修士論文発表会  2015年3月  日本文化人類学会関東地区研究懇談会

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    2013年度に提出した博士学位論文の研究内容を発表。福建省南部の船上生活者、連家船漁民たちの間での約6年間にわたる現地調査をもとにした研究。船上を生活・生産の場としてきた連家船漁民たちは、地域社会において数の上でマイノリティとして位置づけられてきただけではない。彼らは生活形態や、そこから派生する身体的特徴の異質さにより、マジョリティである農民や市街地の人々といった漢族たちから、「異民族」あるいは貧困者・被差別階級としてカテゴライズされており、水・陸の境界がエスニシティや経済・階級の境界として意味づけられてきた。発表者は、船上生活者に限らず、マイノリティを対象とした研究では往々にして、対象者が社会的に劣位に置かれることを過度に強調しすぎるあまり、彼ら自身がその状況をどのように解釈しているのかを等閑視してきたことを問題にしている。その上で、中華民国期から現在に至る歴史的文脈の中で、連家船漁民たちの生活や所属意識、民俗事象に起こった変化を彼らの語りや日常実践から読み解き、そこから彼ら自身による主体的な実践や解釈のあり方を導くことを目指した。

  • 「水上の移動生活を支える陸上の親族ネットワーク」

    日韓次世代学術フォーラム第9回国際学術大会  2012年6月  日韓次世代フォーラム

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    中国各地の船上生活者は、1960年代以降、集合住宅の一室や自分の家屋を得て、住処を次々と陸上へ移した。従来の研究では、「陸上がり=定住=水上での移動なし」という構図が暗黙裡に前提され、陸上がり後の彼らの生活は軽視されるきらいがあった。本発表は、中国福建省の九龍江で船上生活をしてきた「連家船漁民」たちのうち、家屋を得た現在も船での移動生活を続ける家族の暮らしをと事例として挙げ、彼らの移動生活がどのような社会関係の中で可能となってきたのか、家族・親族のネットワークに焦点を当てて考察する。

  • 「闽南地区水上居民的生活与祖先观念(邦訳:福建省南部における水上居民の生活と祖先観)」

    第二届海洋文化与社会发展研讨会  2011年12月  国家海洋局东海分局、上海市海洋局、上海有海洋大学

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    福建省南部で船上生活をしてきた「連家船漁民」の一人の男性を例に、彼のいう祖先には、血縁関係のない者や、異姓の者、未婚で横死した者など多様な死者が含まれることに注目した。彼の一般的な漢族では子孫に悪い影響をもたらす「鬼」の範疇に入る死者までもが祖先とみなされている。父系同姓親族という単純な枠組みでは捉えられぬこの特徴について、連家船漁民たちの日常生活と関連づけながら論じた。

  • 「中国水上居民の暮らしと祖先観」

    日本民俗学会第63回年会  2011年10月  日本民俗学会

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    船で移動生活を送る「連家船漁民」にとっての「祖公(祖先)」には、一般的な漢族宗族の原則では排除されるはずの死者が多く含まれる。配偶者を亡くした漁民が子連れで結婚を複数回繰り返すことや漁中の夭折によって生まれるきわめて複雑な親族関係に注目することで、船での移動生活を可能とするために、彼らは日常生活で現れる様々なネットワークを用いて、死者と血縁関係でつながらぬ者までその子孫とし、死者を祭る仕組みを作りだしてきたと論じた。

  • 「神明祭祀活動にみる水上居民の所属意識―中国福建省の『連家船』漁民を例に」

    中部大学 国際関係学部中国語中国関係学科・東アジア人類学研究会共催セミナー  2010年11月  中部大学 国際関係学部中国語中国関係学科、東アジア人類学研究会

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    船上生活を送ってきた「連家船漁民」たちが同姓親族集団で行う神明祭祀に着目した発表。集団化政策の中で各組織の成員として集団化されたことにより、経済生活上は結びつきを失っているかにみえるこの同姓親族集団の全体像は、儀礼の際にだけ姿を現す。若者たちもこの儀礼に参加することで成員同士の具体的な関係性を理解するようになってゆく。宗族の歴史を示す族譜や位牌を持たない連家船漁民は、文字記録などに頼らずとも、祭祀活動の場を通して知りうる範囲の祖先の歴史を次世代へと伝えていくことが可能となっていることを指摘した。

  • 「奄美大島の死者儀礼からみる死のケガレ―クロホジョウの一元的理解を越えて―」

    日韓次世代フォーラム第3回国際学術大会  2006年6月  日韓次世代フォーラム

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    奄美大島の村落で行なわれた現地調査をもとにした発表。洗骨の意味を解釈する研究者の間では、死により発生するケガレ、クロホジョウ(黒不浄)の状態は、単に悪いもの、排除すべきものとして捉えられてきた。しかし、現地調査からは、クロホジョウがもつ非・否定的な側面もみえてくる。クロホジョウを、洗骨・改葬を伴う土葬と火葬という2つの文脈で解釈することにより、死のケガレの一元的な解釈を乗り越えることを目指す。

  • 「奄美大島名瀬市の火葬場をめぐる価値づけ―むかし、人を焼くにおいは自然なことだった…それが今では環境問題―」

    日本民具学会第30回大会  2005年11月  日本民具学会

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    奄美大島で行なわれた現地調査と文献調査をもとにした発表。洗骨・改葬を伴う複葬が一般的であった奄美群島で、火葬が広く普及し始めるのは1960年代後半である。奄美群島各地の火葬場設置は、主に復興・振興事業の中で進められた。奄美大島名瀬市営火葬場の設置に関わる行政資料やフィールド・データをもとに、火葬場という空間が行政や人々によってどのように価値づけられてきたのかを明らかにする。

  • 「歴史のなかの死者儀礼」

    沖縄民俗学会例会  2005年3月  沖縄民俗学会

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    琉球王国、島津藩、鹿児島県、連合軍の統治下に置かれ、再び鹿児島県へと組み込まれるといった複雑な歴史をたどってきた奄美大島。人々が死者を葬る方法も、時の為政者によって左右され、風葬から洗骨・改葬を伴う土葬へ、さらに火葬へと変化してきた。それを奄美大島の人々はどのように受容してきたのか、人々の視点から具体的な事例に基づいて明らかにする。

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共同研究・競争的資金等の研究課題

  • 日本・台湾の「海藻食」を支えるサプライチェーンの文化人類学的研究

    研究課題/領域番号:25K04671  2025年4月 - 2030年3月

    日本学術振興会 科学研究費助成事業  基盤研究(C) 

    研究代表者:藤川美代子、研究分担者:新垣夢乃

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    担当区分:研究代表者 

  • 植民地台湾の漁場統治に関する研究:台湾島東北部のテングサ漁場を事例として

    研究課題/領域番号:24K04194  2024年4月 - 2029年3月

    日本学術振興会  基盤研究(C)(基金)  

    研究代表者: 新垣 夢乃、分担者: 藤川 美代子

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    資金種別:競争的資金

  • 台湾東海岸における海洋文化資源の利用と消費が生み出す多元的日本像についての研究

    研究課題/領域番号:24K00182   2024年4月 - 2029年3月

    日本学術振興会  科学研究費助成事業 基盤研究(B)(基金)  

    研究代表者:長沼 さやか、研究分担者:西村 一之、稲澤努、藤川 美代子、川瀬 由高、吳 松旆

  • 「海洋動植物の収奪とドメスティケーションをめぐる文化人類学的研究(5)」

    2024年4月 - 2025年3月

    南山大学   パッヘ研究奨励金I-A-2 

  • 「海洋動植物の収奪とドメスティケーションをめぐる文化人類学的研究(4)」

    2023年4月 - 2024年3月

    南山大学   パッヘ研究奨励金I-A-2 

  • 19世紀以降の東アジア世界における海藻の生産・流通・消費に関する総合研究

    2022年

    日本学術振興会  科学研究費補助金 基盤研究(A) 

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    担当区分:研究分担者  資金種別:競争的資金

  • 海洋生物の捕獲と養殖をめぐる文化人類学的研究:中国・台湾・フィリピンの事例から

    2022年

    日本学術振興会  科学研究費補助金 若手 

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    担当区分:研究代表者  資金種別:競争的資金

    人は海という空間をいかに飼い馴らしてきたのか。本研究は、①海の動植物に対するドメスティケーション(栽培化・養殖化)、②海という空間の制御(自然災害予防)、③海に生きる人々の統治(国境管理・国家防衛・海洋保護)にかかわる管理システムの総体を「海を飼い馴らす技術」と名づけ、それらが自然状態としての海に含有される不確実性の克服手段として精緻化されるプロセスを追うことで、海に生きる人々が経験した近代化の一端を捉えることを目指す。具体的には、魚類・貝類・海藻類の捕獲/養殖において異なる依存の程度を見せるA)中国の船上生活者、B)台湾の海女、C)フィリピンの海藻養殖者の三者に注目し、まったく別の政治制度と、経済的利益の追究・持続可能な資源利用・国家による国民の庇護といった方向性の異なる理念が錯綜するなかで、彼らが海を管理する主体/国家により管理される客体の間を揺れ動く姿を考察する。これは、海と密着して生きる人々の日常を、水産学・経済学・政治学・防災学・土木学・軍事学・環境学の各分野に分割することなく、総体的に捉える試みである。

  • 海洋動植物の収奪とドメスティケーションをめぐる文化人類学的研究(3)

    2022年

    南山大学  南山大学パッヘ研究奨励金I-A-2 

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    担当区分:研究代表者 

    配分額:300000円

    人は海という空間をいかに飼い馴らしてきたのか。本研究は、①海の動植物に対するドメスティケーション(養殖化・栽培化)、②海という空間の制御(自然災害予防)、③海に生きる人々の統治(国境管理・国家防衛・海洋保護)に関わる管理システムの総体を、「海を飼い馴らす技術」と名づけ、それらが自然状態としての海がもつリスクの克服手段として精緻化されるプロセスを追うことで、海に生きる人々が経験した近代化の一端を捉えることを目指す。当該研究は向こう4~10年程度の長期にわたり遂行を計画しているもので、2020年度はそのごく初歩と位置づけられる。
    具体的には、魚類・貝類・海藻類の捕獲/養殖・栽培において異なる依存の程度を見せるA)中国の船上生活者、B)台湾の海女、C)台湾の先住民族、D)フィリピンの海藻栽培者の四者を主要な対象地域として注目し、まったく別の政治制度と、経済的利益の追究・持続可能な資源利用・国家による国民の庇護といった方向性の異なる理念が錯綜するなかで、彼らが「海を管理する主体」/「国家により管理される客体」の間を揺れ動く姿を考察する。比較の必要が生じた場合は、適宜その他の地域へと調査地域を拡大することも想定している。

  • 植民地台湾における漁場収奪の過程に関する研究:台湾北部のテングサ漁場を事例として

    2022年

    公益財団法人JFE21世紀財団   アジア歴史研究助成  

  • 植民地台湾における漁場収奪の過程に関する研究:台湾北部のテングサ漁場を事例として

    2021年

    公益財団法人JFE21世紀財団  アジア歴史研究助成 

  • 課題名「台湾の「海女(ハイルー)」に関する民族誌的研究 —東アジア・環太平洋地域の海女研究構築を目指して—」

    2021年

    神奈川大学国際常民文化研究機構   国際常民文化研究機構共同研究(A一般)  

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    担当区分:研究代表者 

    海女は日本と韓国にしか存在しない固有の文化…」「海女を世界文化遺産に」[朝日新聞社 2010「海女の幸を残したい」]。――メディアを通して流布されてきた言説。「ロマンあふれる古代に誘う日本・韓国の固有文化の担い手」、あるいは「半裸で潜水漁を行う物珍しき女性」といった固定化された「海女」のイメージ創出に民俗学やその他の学問が果たしてきた責任は重い。日本でも、『魏志倭人伝』『万葉集』などの記述から日本人のルーツや古層文化を知る糸口として、海女に注目する研究が数多登場してきた[cf. 最上孝敬 1977 『原始漁法の民俗』]。当然ながら、こうした海女研究に対する批判も存在する。秋道智彌は、日本の潜水漁師を日本文化の源流たる「倭の水人」や「日本の海人」の伝統と結びつける態度を排し、むしろ環太平洋の島嶼の漁民との共通性に目を向ける姿勢が必要と説く[秋道 1988 『海人の民族学』]。また、安室知は商品価値の高い魚介類を対象とした海女の潜水漁のみを単独に論じる従来の研究に疑問を呈し、それを男女・漁法の区別なく「海付きの村」の生業全体の中で捉えることの重要性を強調する[安室 2011「アマ論・再考」]。
    本研究も、秋道・安室らと共通の構えをもつ。その最大の契機は、藤川・新垣・齋藤がそれぞれに台湾(基隆・宜蘭・澎湖)で「海女(ハイルー)」と呼ばれる女性たちと出会っていたことにある。事実、基隆以南の東海岸から澎湖諸島に至る西側まで、台湾各地の海沿いには広く「海女の民俗」が存在するにもかかわらず、台湾の海女は研究上、二重の意味で見落とされてきたといえる。まず、農本主義的伝統の根強い漢族研究では、海を生業の場とする人々自体が等閑視されてきた。さらに、東アジア研究においても、「海女といえば日本か韓国」との先入観が、台湾の海女を透明人間化してきたといえる。
    本研究は次の三点を目標として掲げる。1)台湾基隆の海付きの村を対象に、海女の潜水漁・海藻の手繰り寄せ・その他の漁撈活動をめぐる民族誌的調査を実施し、それを「村のくらし」全体の中に位置づけて描くこと。2)漢族研究の文脈で台湾の海女民俗を捉えるための視座を獲得すること。3)台湾の事例を日本の海付きの村と比較しながら、東アジアあるいは環太平洋島嶼部全体を射程に入れた新たな形の「アマ研究」模索のための足がかりを掴むこと。

  • 海洋生物の捕獲と養殖をめぐる文化人類学的研究:中国・台湾・フィリピンの事例から

    2021年

    日本学術振興会  科学研究費補助金 (若手) 

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    担当区分:研究代表者  資金種別:競争的資金

    人は海という空間をいかに飼い馴らしてきたのか。本研究は、①海の動植物に対するドメスティケーション(栽培化・養殖化)、②海という空間の制御(自然災害予防)、③海に生きる人々の統治(国境管理・国家防衛・海洋保護)にかかわる管理システムの総体を「海を飼い馴らす技術」と名づけ、それらが自然状態としての海に含有される不確実性の克服手段として精緻化されるプロセスを追うことで、海に生きる人々が経験した近代化の一端を捉えることを目指す。具体的には、魚類・貝類・海藻類の捕獲/養殖において異なる依存の程度を見せるA)中国の船上生活者、B)台湾の海女、C)フィリピンの海藻養殖者の三者に注目し、まったく別の政治制度と、経済的利益の追究・持続可能な資源利用・国家による国民の庇護といった方向性の異なる理念が錯綜するなかで、彼らが海を管理する主体/国家により管理される客体の間を揺れ動く姿を考察する。これは、海と密着して生きる人々の日常を、水産学・経済学・政治学・防災学・土木学・軍事学・環境学の各分野に分割することなく、総体的に捉える試みである。

  • 海洋動植物の収奪とドメスティケーションをめぐる文化人類学的研究(2)

    2021年

    南山大学  南山大学パッヘ研究奨励金I-A-2 

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    担当区分:研究代表者 

    配分額:300000円

    人は海という空間をいかに飼い馴らしてきたのか。本研究は、①海の動植物に対するドメスティケーション(養殖化・栽培化)、②海という空間の制御(自然災害予防)、③海に生きる人々の統治(国境管理・国家防衛・海洋保護)に関わる管理システムの総体を、「海を飼い馴らす技術」と名づけ、それらが自然状態としての海がもつリスクの克服手段として精緻化されるプロセスを追うことで、海に生きる人々が経験した近代化の一端を捉えることを目指す。当該研究は向こう4~10年程度の長期にわたり遂行を計画しているもので、2020年度はそのごく初歩と位置づけられる。
    具体的には、魚類・貝類・海藻類の捕獲/養殖・栽培において異なる依存の程度を見せるA)中国の船上生活者、B)台湾の海女、C)台湾の先住民族、D)フィリピンの海藻栽培者の四者を主要な対象地域として注目し、まったく別の政治制度と、経済的利益の追究・持続可能な資源利用・国家による国民の庇護といった方向性の異なる理念が錯綜するなかで、彼らが「海を管理する主体」/「国家により管理される客体」の間を揺れ動く姿を考察する。比較の必要が生じた場合は、適宜その他の地域へと調査地域を拡大することも想定している。

  • 海洋生物の捕獲と養殖をめぐる文化人類学的研究:中国・台湾・フィリピンの事例から

    2020年

    日本学術振興会   科学研究費補助金 2020年度 若手研究 

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    担当区分:研究代表者  資金種別:競争的資金

    人は海という空間をいかに飼い馴らしてきたのか。本研究は、①海の動植物に対するドメスティケーション(栽培化・養殖化)、②海という空間の制御(自然災害予防)、③海に生きる人々の統治(国境管理・国家防衛・海洋保護)にかかわる管理システムの総体を「海を飼い馴らす技術」と名づけ、それらが自然状態としての海に含有される不確実性の克服手段として精緻化されるプロセスを追うことで、海に生きる人々が経験した近代化の一端を捉えることを目指す。具体的には、魚類・貝類・海藻類の捕獲/養殖において異なる依存の程度を見せるA)中国の船上生活者、B)台湾の海女、C)フィリピンの海藻養殖者の三者に注目し、まったく別の政治制度と、経済的利益の追究・持続可能な資源利用・国家による国民の庇護といった方向性の異なる理念が錯綜するなかで、彼らが海を管理する主体/国家により管理される客体の間を揺れ動く姿を考察する。これは、海と密着して生きる人々の日常を、水産学・経済学・政治学・防災学・土木学・軍事学・環境学の各分野に分割することなく、総体的に捉える試みである。

  • 海洋動植物の収奪とドメスティケーションをめぐる文化人類学的研究

    2020年

    南山大学  南山大学パッヘ研究奨励金I-A-2 

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    担当区分:研究代表者 

    配分額:300000円

    人は海という空間をいかに飼い馴らしてきたのか。本研究は、①海の動植物に対するドメスティケーション(養殖化・栽培化)、②海という空間の制御(自然災害予防)、③海に生きる人々の統治(国境管理・国家防衛・海洋保護)に関わる管理システムの総体を、「海を飼い馴らす技術」と名づけ、それらが自然状態としての海がもつリスクの克服手段として精緻化されるプロセスを追うことで、海に生きる人々が経験した近代化の一端を捉えることを目指す。当該研究は向こう4~10年程度の長期にわたり遂行を計画しているもので、2020年度はそのごく初歩と位置づけられる。
    具体的には、魚類・貝類・海藻類の捕獲/養殖・栽培において異なる依存の程度を見せるA)中国の船上生活者、B)台湾の海女、C)台湾の先住民族、D)フィリピンの海藻栽培者の四者を主要な対象地域として注目し、まったく別の政治制度と、経済的利益の追究・持続可能な資源利用・国家による国民の庇護といった方向性の異なる理念が錯綜するなかで、彼らが「海を管理する主体」/「国家により管理される客体」の間を揺れ動く姿を考察する。比較の必要が生じた場合は、適宜その他の地域へと調査地域を拡大することも想定している。

  • 課題名「台湾の「海女(ハイルー)」に関する民族誌的研究 —東アジア・環太平洋地域の海女研究構築を目指して—」

    2020年

    神奈川大学国際常民文化研究機構  国際常民文化研究機構共同研究(A一般) 

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    担当区分:研究代表者 

    配分額:2000000円

    「海女は日本と韓国にしか存在しない固有の文化…」「海女を世界文化遺産に」[朝日新聞社 2010「海女の幸を残したい」]。――メディアを通して流布されてきた言説。「ロマンあふれる古代に誘う日本・韓国の固有文化の担い手」、あるいは「半裸で潜水漁を行う物珍しき女性」といった固定化された「海女」のイメージ創出に民俗学やその他の学問が果たしてきた責任は重い。日本でも、『魏志倭人伝』『万葉集』などの記述から日本人のルーツや古層文化を知る糸口として、海女に注目する研究が数多登場してきた[cf. 最上孝敬 1977 『原始漁法の民俗』]。当然ながら、こうした海女研究に対する批判も存在する。秋道智彌は、日本の潜水漁師を日本文化の源流たる「倭の水人」や「日本の海人」の伝統と結びつける態度を排し、むしろ環太平洋の島嶼の漁民との共通性に目を向ける姿勢が必要と説く[秋道 1988 『海人の民族学』]。また、安室知は商品価値の高い魚介類を対象とした海女の潜水漁のみを単独に論じる従来の研究に疑問を呈し、それを男女・漁法の区別なく「海付きの村」の生業全体の中で捉えることの重要性を強調する[安室 2011「アマ論・再考」]。
    本研究も、秋道・安室らと共通の構えをもつ。その最大の契機は、藤川・新垣・齋藤がそれぞれに台湾(基隆・宜蘭・澎湖)で「海女(ハイルー)」と呼ばれる女性たちと出会っていたことにある。事実、基隆以南の東海岸から澎湖諸島に至る西側まで、台湾各地の海沿いには広く「海女の民俗」が存在するにもかかわらず、台湾の海女は研究上、二重の意味で見落とされてきたといえる。まず、農本主義的伝統の根強い漢族研究では、海を生業の場とする人々自体が等閑視されてきた。さらに、東アジア研究においても、「海女といえば日本か韓国」との先入観が、台湾の海女を透明人間化してきたといえる。
    本研究は次の三点を目標として掲げる。1)台湾基隆の海付きの村を対象に、海女の潜水漁・海藻の手繰り寄せ・その他の漁撈活動をめぐる民族誌的調査を実施し、それを「村のくらし」全体の中に位置づけて描くこと。2)漢族研究の文脈で台湾の海女民俗を捉えるための視座を獲得すること。3)台湾の事例を日本の海付きの村と比較しながら、東アジアあるいは環太平洋島嶼部全体を射程に入れた新たな形の「アマ研究」模索のための足がかりを掴むこと。
    2020年度は最終年度であり、次年度は報告書を刊行する予定である。

  • 「「よい石花菜」とは何か:テングサの売買をめぐる阿嬤・男的・原住民・卸し業者の関係性」

    2019年

    日本科学協会  日本科学協会2019年度海外発表促進助成 

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    配分額:78628円

    The 7th East Asian Island and Ocean Forum 2019, at Pukyong National University Humanities Korea Plus Research Groupでの参加・研究発表に対する助成金。

  • 船上生活者の教育と福祉に関する文化人類学的研究:日本・中国の都市部と村落部の比較

    2019年

    日本学術振興会  科学研究費補助金 平成31年度 若手研究(B)   若手研究(B)

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    担当区分:研究代表者  資金種別:競争的資金

    配分額:300000円

    本研究は、国家の理念や政治体制に大きな差異が認められる日本と中国において、船上生活者の子どもたちをめぐり実施されてきた学校教育・社会福祉のあり方を比較検討し、それらの意味を「国家の意図」と「当事者の受け止め方」という両面から考察することを目的とする。近代以降、どの国でも学校教育とは「国民」を作り上げる営為と共にあり、それは「正しい国民像」から逸脱した者の「排除」ないし「矯正」と表裏一体の関係にある。船上生活者とは中国でも日本でも、船に住まうがゆえに学校教育へ接近できぬ存在であり、彼らにとっては義務教育制度の施行と受容自体が、自らの生活習慣を否定する意味を持っていた。
    本研究では、1)国家の描く「国民像」と教育制度の歴史、2)船上生活者を学校へ向かわせる力、3)学校や宿舎における教育・福祉の実践、4)それらを受け止める船上生活者自身の態度に注目する。

  • 船上生活者の教育と福祉に関する文化人類学的研究:日本と中国の比較(4)

    2019年

    南山大学  南山大学パッヘ研究奨励金I-A-2 

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    担当区分:研究代表者 

    配分額:300000円

    本研究は、2016年度から開始している長期的研究の一部を成す。国家の理念や政治体制に大きな差異が認められる近代以降の日本と中国において、船上生活者の子どもたちをめぐり実施されてきた学校教育・社会福祉のあり方を比較検討し、それらが持つ意味を、「国家の意図」というマクロな側面と、「当事者の受け止め方」というミクロな側面から考察することを目指している。
    2017年度は、日本については都市部の各種行政資料・小学校発行の文集・写真・港湾労働者の労働運動関係資料等の記録を収集した。そこから、船上生活者の児童のための学校・寄宿舎が建設される経緯やそこでの子どもたちの経験、陸上の家屋建設の流れ(関東大震災後の復興住宅、労働運動との関係、汽車住宅の設置等)を分析するための素地を作ることができた。特に名古屋市公文書館の文書からは、港区に水上児童寮(昭和17年)が設立されるまでには、行政担当者がすでに開設されていた東京都水上尋常小学校(昭和5年)や神戸市立水上児童寮(昭和12年)への査察やニューズレターや手紙のやりとりをくり返していた様子を垣間見ることができた。また、名古屋市港区で育った男性(60代、両親が船上生活経験者)へのインタビューからは、知多半島の内陸出身の父親にとって海運会社へ就職はいわば「憧れ」であったこと、操船技術をもたなくとも船を任されて荷の運搬を担っていたこと、母親と自身が陸上の家屋に住み始めた後も父親は一人で船と家屋を行き来しながら運搬をしていたことなどを知ることができた。さらに資料からは、都市部の船上生活者の居住問題は震災・戦災による混乱や土地価格高騰といった都市部特有の住宅難と密接に関わっていたことがわかった。今後も詳細な分析を進める必要がある。
    中国では、船上生活者を学校へ向かわせる社会システムを分析するために、操船免許制度の導入がもたらした影響についてインタビューを試みた。導入当時(正確な年代は不詳)、一定以上の年齢に達していた船上生活者たちは「すでに操船技術を有している」という事実に基づき試験を免除されたこと、他の者が小型漁船の操船免許を獲得するためには小学校を会場にして1週間ほど実施される出張講座の受講とルールの理解度を測る選択式の試験が課されるようになったことなどが明らかになった。

  • 課題名「台湾の「海女(ハイルー)」に関する民族誌的研究 —東アジア・環太平洋地域の海女研究構築を目指して—」

    2019年

    神奈川大学国際常民文化研究機構  国際常民文化研究機構共同研究(A一般) 

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    担当区分:研究代表者 

    配分額:2000000円

    「海女は日本と韓国にしか存在しない固有の文化…」「海女を世界文化遺産に」[朝日新聞社 2010「海女の幸を残したい」]。――メディアを通して流布されてきた言説。「ロマンあふれる古代に誘う日本・韓国の固有文化の担い手」、あるいは「半裸で潜水漁を行う物珍しき女性」といった固定化された「海女」のイメージ創出に民俗学やその他の学問が果たしてきた責任は重い。日本でも、『魏志倭人伝』『万葉集』などの記述から日本人のルーツや古層文化を知る糸口として、海女に注目する研究が数多登場してきた[cf. 最上孝敬 1977 『原始漁法の民俗』]。当然ながら、こうした海女研究に対する批判も存在する。秋道智彌は、日本の潜水漁師を日本文化の源流たる「倭の水人」や「日本の海人」の伝統と結びつける態度を排し、むしろ環太平洋の島嶼の漁民との共通性に目を向ける姿勢が必要と説く[秋道 1988 『海人の民族学』]。また、安室知は商品価値の高い魚介類を対象とした海女の潜水漁のみを単独に論じる従来の研究に疑問を呈し、それを男女・漁法の区別なく「海付きの村」の生業全体の中で捉えることの重要性を強調する[安室 2011「アマ論・再考」]。
    本研究も、秋道・安室らと共通の構えをもつ。その最大の契機は、藤川・新垣・齋藤がそれぞれに台湾(基隆・宜蘭・澎湖)で「海女(ハイルー)」と呼ばれる女性たちと出会っていたことにある。事実、基隆以南の東海岸から澎湖諸島に至る西側まで、台湾各地の海沿いには広く「海女の民俗」が存在するにもかかわらず、台湾の海女は研究上、二重の意味で見落とされてきたといえる。まず、農本主義的伝統の根強い漢族研究では、海を生業の場とする人々自体が等閑視されてきた。さらに、東アジア研究においても、「海女といえば日本か韓国」との先入観が、台湾の海女を透明人間化してきたといえる。
    本研究は次の三点を目標として掲げる。1)台湾基隆の海付きの村を対象に、海女の潜水漁・海藻の手繰り寄せ・その他の漁撈活動をめぐる民族誌的調査を実施し、それを「村のくらし」全体の中に位置づけて描くこと。2)漢族研究の文脈で台湾の海女民俗を捉えるための視座を獲得すること。3)台湾の事例を日本の海付きの村と比較しながら、東アジアあるいは環太平洋島嶼部全体を射程に入れた新たな形の「アマ研究」模索のための足がかりを掴むこと。

  • 船上生活者の教育と福祉に関する文化人類学的研究:日本と中国の比較(3)

    2018年

    南山大学  南山大学パッヘ研究奨励金I-A-2 

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    担当区分:研究代表者 

    配分額:300000円

    本研究は、2016年度から開始している長期的研究の一部を成す。国家の理念や政治体制に大きな差異が認められる近代以降の日本と中国において、船上生活者の子どもたちをめぐり実施されてきた学校教育・社会福祉のあり方を比較検討し、それらが持つ意味を、「国家の意図」というマクロな側面と、「当事者の受け止め方」というミクロな側面から考察することを目指している。
    2017年度は、日本については都市部の各種行政資料・小学校発行の文集・写真・港湾労働者の労働運動関係資料等の記録を収集した。そこから、船上生活者の児童のための学校・寄宿舎が建設される経緯やそこでの子どもたちの経験、陸上の家屋建設の流れ(関東大震災後の復興住宅、労働運動との関係、汽車住宅の設置等)を分析するための素地を作ることができた。特に名古屋市公文書館の文書からは、港区に水上児童寮(昭和17年)が設立されるまでには、行政担当者がすでに開設されていた東京都水上尋常小学校(昭和5年)や神戸市立水上児童寮(昭和12年)への査察やニューズレターや手紙のやりとりをくり返していた様子を垣間見ることができた。また、名古屋市港区で育った男性(60代、両親が船上生活経験者)へのインタビューからは、知多半島の内陸出身の父親にとって海運会社へ就職はいわば「憧れ」であったこと、操船技術をもたなくとも船を任されて荷の運搬を担っていたこと、母親と自身が陸上の家屋に住み始めた後も父親は一人で船と家屋を行き来しながら運搬をしていたことなどを知ることができた。さらに資料からは、都市部の船上生活者の居住問題は震災・戦災による混乱や土地価格高騰といった都市部特有の住宅難と密接に関わっていたことがわかった。今後も詳細な分析を進める必要がある。
    中国では、船上生活者を学校へ向かわせる社会システムを分析するために、操船免許制度の導入がもたらした影響についてインタビューを試みた。導入当時(正確な年代は不詳)、一定以上の年齢に達していた船上生活者たちは「すでに操船技術を有している」という事実に基づき試験を免除されたこと、他の者が小型漁船の操船免許を獲得するためには小学校を会場にして1週間ほど実施される出張講座の受講とルールの理解度を測る選択式の試験が課されるようになったことなどが明らかになった。

  • 課題名「台湾の「海女(ハイルー)」に関する民族誌的研究 —東アジア・環太平洋地域の海女研究構築を目指して—」

    2018年

    神奈川大学国際常民文化研究機構  国際常民文化研究機構共同研究(A一般) 

      詳細を見る

    担当区分:研究代表者 

    配分額:2000000円

    「海女は日本と韓国にしか存在しない固有の文化…」「海女を世界文化遺産に」[朝日新聞社 2010「海女の幸を残したい」]。――メディアを通して流布されてきた言説。「ロマンあふれる古代に誘う日本・韓国の固有文化の担い手」、あるいは「半裸で潜水漁を行う物珍しき女性」といった固定化された「海女」のイメージ創出に民俗学やその他の学問が果たしてきた責任は重い。日本でも、『魏志倭人伝』『万葉集』などの記述から日本人のルーツや古層文化を知る糸口として、海女に注目する研究が数多登場してきた[cf. 最上孝敬 1977 『原始漁法の民俗』]。当然ながら、こうした海女研究に対する批判も存在する。秋道智彌は、日本の潜水漁師を日本文化の源流たる「倭の水人」や「日本の海人」の伝統と結びつける態度を排し、むしろ環太平洋の島嶼の漁民との共通性に目を向ける姿勢が必要と説く[秋道 1988 『海人の民族学』]。また、安室知は商品価値の高い魚介類を対象とした海女の潜水漁のみを単独に論じる従来の研究に疑問を呈し、それを男女・漁法の区別なく「海付きの村」の生業全体の中で捉えることの重要性を強調する[安室 2011「アマ論・再考」]。
    本研究も、秋道・安室らと共通の構えをもつ。その最大の契機は、藤川・新垣・齋藤がそれぞれに台湾(基隆・宜蘭・澎湖)で「海女(ハイルー)」と呼ばれる女性たちと出会っていたことにある。事実、基隆以南の東海岸から澎湖諸島に至る西側まで、台湾各地の海沿いには広く「海女の民俗」が存在するにもかかわらず、台湾の海女は研究上、二重の意味で見落とされてきたといえる。まず、農本主義的伝統の根強い漢族研究では、海を生業の場とする人々自体が等閑視されてきた。さらに、東アジア研究においても、「海女といえば日本か韓国」との先入観が、台湾の海女を透明人間化してきたといえる。
    本研究は次の三点を目標として掲げる。1)台湾基隆の海付きの村を対象に、海女の潜水漁・海藻の手繰り寄せ・その他の漁撈活動をめぐる民族誌的調査を実施し、それを「村のくらし」全体の中に位置づけて描くこと。2)漢族研究の文脈で台湾の海女民俗を捉えるための視座を獲得すること。3)台湾の事例を日本の海付きの村と比較しながら、東アジアあるいは環太平洋島嶼部全体を射程に入れた新たな形の「アマ研究」模索のための足がかりを掴むこと。

  • 船上生活者の教育と福祉に関する文化人類学的研究:日本・中国の都市部と村落部の比較

    2018年

    日本学術振興会  科学研究費補助金 平成30年度 若手研究(B)   若手研究(B)

      詳細を見る

    担当区分:研究代表者  資金種別:競争的資金

    配分額:900000円

    本研究は、国家の理念や政治体制に大きな差異が認められる日本と中国において、船上生活者の子どもたちをめぐり実施されてきた学校教育・社会福祉のあり方を比較検討し、それらの意味を「国家の意図」と「当事者の受け止め方」という両面から考察することを目的とする。近代以降、どの国でも学校教育とは「国民」を作り上げる営為と共にあり、それは「正しい国民像」から逸脱した者の「排除」ないし「矯正」と表裏一体の関係にある。船上生活者とは中国でも日本でも、船に住まうがゆえに学校教育へ接近できぬ存在であり、彼らにとっては義務教育制度の施行と受容自体が、自らの生活習慣を否定する意味を持っていた。
    本研究では、1)国家の描く「国民像」と教育制度の歴史、2)船上生活者を学校へ向かわせる力、3)学校や宿舎における教育・福祉の実践、4)それらを受け止める船上生活者自身の態度に注目する。

  • 船上生活者の教育と福祉に関する文化人類学的研究:日本と中国の比較(2)

    2017年

    南山大学  南山大学パッヘ研究奨励金I-A-2 

      詳細を見る

    担当区分:研究代表者 

    配分額:216000円

    本研究は、2016年度から開始している長期的研究の一部を成す。国家の理念や政治体制に大きな差異が認められる近代以降の日本と中国において、船上生活者の子どもたちをめぐり実施されてきた学校教育・社会福祉のあり方を比較検討し、それらが持つ意味を、「国家の意図」というマクロな側面と、「当事者の受け止め方」というミクロな側面から考察することを目指している。
    2017年度は、日本については都市部の各種行政資料・小学校発行の文集・写真・港湾労働者の労働運動関係資料等の記録を収集した。そこから、船上生活者の児童のための学校・寄宿舎が建設される経緯やそこでの子どもたちの経験、陸上の家屋建設の流れ(関東大震災後の復興住宅、労働運動との関係、汽車住宅の設置等)を分析するための素地を作ることができた。特に名古屋市公文書館の文書からは、港区に水上児童寮(昭和17年)が設立されるまでには、行政担当者がすでに開設されていた東京都水上尋常小学校(昭和5年)や神戸市立水上児童寮(昭和12年)への査察やニューズレターや手紙のやりとりをくり返していた様子を垣間見ることができた。また、名古屋市港区で育った男性(60代、両親が船上生活経験者)へのインタビューからは、知多半島の内陸出身の父親にとって海運会社へ就職はいわば「憧れ」であったこと、操船技術をもたなくとも船を任されて荷の運搬を担っていたこと、母親と自身が陸上の家屋に住み始めた後も父親は一人で船と家屋を行き来しながら運搬をしていたことなどを知ることができた。さらに資料からは、都市部の船上生活者の居住問題は震災・戦災による混乱や土地価格高騰といった都市部特有の住宅難と密接に関わっていたことがわかった。今後も詳細な分析を進める必要がある。
    中国では、船上生活者を学校へ向かわせる社会システムを分析するために、操船免許制度の導入がもたらした影響についてインタビューを試みた。導入当時(正確な年代は不詳)、一定以上の年齢に達していた船上生活者たちは「すでに操船技術を有している」という事実に基づき試験を免除されたこと、他の者が小型漁船の操船免許を獲得するためには小学校を会場にして1週間ほど実施される出張講座の受講とルールの理解度を測る選択式の試験が課されるようになったことなどが明らかになった。

  • 船上生活者の教育と福祉に関する文化人類学的研究:日本・中国の都市部と村落部の比較

    2017年

    日本学術振興会  科学研究費補助金 平成29年度 若手研究(B)   若手研究(B)

      詳細を見る

    担当区分:研究代表者  資金種別:競争的資金

    配分額:900000円

    本研究は、国家の理念や政治体制に大きな差異が認められる日本と中国において、船上生活者の子どもたちをめぐり実施されてきた学校教育・社会福祉のあり方を比較検討し、それらの意味を「国家の意図」と「当事者の受け止め方」という両面から考察することを目的とする。近代以降、どの国でも学校教育とは「国民」を作り上げる営為と共にあり、それは「正しい国民像」から逸脱した者の「排除」ないし「矯正」と表裏一体の関係にある。船上生活者とは中国でも日本でも、船に住まうがゆえに学校教育へ接近できぬ存在であり、彼らにとっては義務教育制度の施行と受容自体が、自らの生活習慣を否定する意味を持っていた。
    本研究では、1)国家の描く「国民像」と教育制度の歴史、2)船上生活者を学校へ向かわせる力、3)学校や宿舎における教育・福祉の実践、4)それらを受け止める船上生活者自身の態度に注目する。

  • 船上生活者の教育と福祉に関する文化人類学的研究:日本・中国の都市部と村落部の比較

    2016年

    日本学術振興会  科学研究費補助金 平成28年度 若手研究(B)  若手研究(B)

      詳細を見る

    担当区分:研究代表者  資金種別:競争的資金

     本研究は、国家の理念や政治体制に大きな差異が認められる日本と中国において、船上生活者の子どもたちをめぐり実施されてきた学校教育・社会福祉のあり方を比較検討し、それらの意味を「国家の意図」と「当事者の受け止め方」という両面から考察することを目的とする。近代以降、どの国でも学校教育とは「国民」を作り上げる営為と共にあり、それは「正しい国民像」から逸脱した者の「排除」ないし「矯正」と表裏一体の関係にある。船上生活者とは中国でも日本でも、船に住まうがゆえに学校教育へ接近できぬ存在であり、彼らにとっては義務教育制度の施行と受容自体が、自らの生活習慣を否定する意味を持っていた。
     本研究では、1)国家の描く「国民像」と教育制度の歴史、2)船上生活者を学校へ向かわせる力、3)学校や宿舎における教育・福祉の実践、4)それらを受け止める船上生活者自身の態度に注目する。

  • 船上生活者の教育と福祉に関する文化人類学的研究:日本と中国の比較

    2016年

    南山大学  南山大学パッヘ研究奨励金I-A-2 

      詳細を見る

    担当区分:研究代表者 

     本研究は、国家の理念や政治体制に大きな差異が認められる近代以降の日本と中国において、船上生活者の子どもたちをめぐり実施されてきた学校教育・社会福祉のあり方を比較検討し、それらが持つ意味を、「国家の意図」というマクロな側面と、「当事者の受け止め方」というミクロな側面から考察することを目指す。
     本研究では、「日本と中国において、船上生活者に対して実施された学校教育・社会福祉とは、何を意味してきたのか」という問いに重層的な答えを与えるために、以下の研究方法を採る。まず、行政資料や教科書、副読本といったテキストの分析を通して、1)国家の描く「国民像」と教育制度の近現代史、2)船上生活者を学校へ向かわせる力を解明する。また、教育や福祉の現場に関わってきた元・教員や用務員、保育士といった人々の回想録やインタビューを通して、3)学校や宿舎における教育・福祉実践の実態を描き出す。さらには、4)都市と漁村の船上生活者の元でのインタビューや参与観察を通して、教育・福祉実践を受け止める船上生活者自身の受容・拒絶・無関心といった態度について明らかにする。

  • 土地と住居空間をめぐる人類学的研究―東アジアの水辺生活者の視点から

    2015年

    南山大学  南山大学パッヘ研究奨励金I-A-2 

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    担当区分:研究代表者 

    配分額:400000円

    本研究の目的は、日本・台湾・中国の各地で船上や水辺に暮らす「水辺生活者」の日常生活に焦点を当て、土地・家屋が持つ意味とは何なのかを問うことにある。陸上の世界に対する彼らの執着・拒絶・無関心といった態度を、各地のマクロな社会的コンテクストに位置づけ考察することで、マジョリティ(=陸上定住者)のものとして各地域社会に広がる、土地・家屋が有する文化的意味といったものを、水辺の側から逆照射し、地域ごとの特徴を比較検討することが可能となる。

  • 「中国福建省南部における水上居民の「陸地定住」をめぐる人類学的研究―「漂泊」/「定住」の狭間を生きる連家船漁民の事例から」

    2013年

    公益信託澁澤民族学振興基金  大学院生等に対する研究活動助成 

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    担当区分:研究代表者 

    1949年以降、中国で進められた陸上定住政策により土地と住居を得た水上居民たちにとって、「陸地定住」が意味するものとは何かを問う。福建省南部九龍江河口において、長く陸地に土地を所有せず、船で暮らしてきた「連家船漁民」と呼ばれる人々は、1960年代、集団化の中で農村の耕作地を譲り受けて集合住宅を建設し、そこは漁村という生活・生産の拠点として機能し始めた。しかし、現実に眼を向ければ、内海や外海へ漁に出る人々が依然として漁村全体の77%を占め、彼らの大半は夫婦や家族で3ヶ月から半年ほどの間、出先の港に漁船を泊め、その船で寝泊まりして過ごす。休漁期に漁村へ戻っても、食事を家で摂るのみで、昼は船で網を修繕し、夜は甲板の下部で寝泊まりをする人も多い。彼らにとって、住居の獲得は移動生活の終焉と定住生活の開始を意味してきたといえるだろうか。かつて、土地や住居を持たぬことから差別の眼差しに曝されたという連家船漁民たちの話からわかるように、(研究者を含めた)周囲の人々にとって、水上や船上の世界は貧しく、悲惨なものとして陸上世界とは真逆の意味を付加されがちである。しかし、この調査から窺えるのは、水/陸という世界の間に、さほど明瞭な境界を設けずに、その間をいとも簡単に乗り越えながら、両世界に跨った生活を営もうとする連家船漁民の態度である。

  • 「水上生活者の子どものために設置された児童福祉施設の研究―『住むための船』から『学ぶための寮』へ移った子どもたちの視点から」

    2013年

    一般財団法人 住総研  2013年度研究助成 

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    本研究では日本と中国をフィールドとし、「住むための船」で生活する子どものために設置された住居兼教育機関について、民俗学、建築史学、文化人類学的な方法によってあきらかにすることを目的とする。

  • 「琉球列島と台湾における台風災害と復興過程に表れる人のつながりに関する比較研究」

    2013年

    日本学術振興会  科学研究費補助金 (文化人類学・民俗学) 「基盤研究(C)」  基盤研究(C)

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    資金種別:競争的資金

    台風常襲地域である沖縄・奄美・台湾における台風被害の歴史的実態を明らかにし、それぞれの地域社会が台風にどのように対応し、台風被害からどのように復興を図ってきたかを明らかにすることを目的とする。そこから、個々の地域において自然環境と人との相互作用が生み出してきた災害に対応するための社会的・文化的構造を解明することを目指す。

  • 現代中国の社会変化期における水上居民の暮らし

    2011年

    神奈川大学日本常民文化研究所非文字資料研究センター  2011年度奨励研究  奨励研究

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    担当区分:研究代表者 

    共産党政権下に入る時期の前後から現在までの中国社会において、福建省南部の水上居民たちの具体的な暮らしぶりがどのように変化してきたのか、「連家船漁民」と呼ばれる人々の語りを積み重ねながら理解することを目的とする。具体的には、投網・延縄・流動定置網・運搬といった作業タイプの異なる人たちがこれまでにたどってきた道のりについて、国共内戦での解放軍参加、学校への入学や共産党入党、集団労働への参加、改革開放後の生業選択といったいわば公的な生活の面と、親との関係、婚姻、子育てといった私的な生活の面という両面に注目しながら把握する。彼らの生活はもちろん国家レベルの政策や社会変化という大きなうねりと無縁ではありえない。マクロとミクロの視点を合わせて、決して一枚岩ではない連家船漁民の人々の過去と現在を捉えることを目指す。

  • 中国福建省南部における水上生活者の葬送儀礼とその変遷

    2010年

    神奈川大学日本常民文化研究所非文字資料研究センター  2010年度奨励研究  奨励研究

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    担当区分:研究代表者 

    福建省南部の九龍江河口で暮らしてきた水上生活者の葬送儀礼と祖先祭祀の変遷について、彼らを取りまく国家や地域社会の変化というマクロな視点でたどり、それらに付随する死や死者に対する観念を導き出すことを主な課題とする。研究の対象時期を、彼らが土地を得て定住する1960年代の前後に大きく分け、後半は迷信打破という共産党の思想が強まる時期や土葬が禁止される時期などの変化に注目する。

  • 「「連家船」で暮らす水上生活者たちの生活戦術―中国福建省九龍江河口に生きる「連家船」の人々の漁法・取引に関する人類学的研究―」

    2009年

    日本科学協会  2009年度 笹川科学研究助成 (海洋部門) 

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    担当区分:研究代表者 

    中国福建省の九龍江に暮らしてきた連家船漁民と呼ばれる船上生活者たちの漁法や漁獲物の取引に焦点を当て、現地調査を中心としながら、文献資料の情報を織り交ぜて研究した。一口に連家船漁民といっても、その船の形態や規模、漁法の方法、そこに乗り込む人の数や関係、取引相手が異なることに注目する。また、国際社会の影響を受け、中国では独特な禁漁期間を設けていることにも触れている。

  • 東南中国の船上生活者の暮らしとアイデンティティをめぐる人類学的研究

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    陸地の人々との関係性、住まい方や生業の変化、儀礼のやり方などの諸要素が、いかに連関して船上生活者たちの帰属意識を維持あるいは再編させているかを検討する。

  • 定住/遊動をめぐる人類学的研究

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    定住/遊動という生活形態の差異が、いかにして人々の間にマジョリティ/マイノリティ、差別/被差別といった社会的関係性を生じさせるのかを検討する。

  • 海に生きる人々が経験した近代的状況に関する人類学的研究

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    人は海という空間をいかに飼い馴らしてきたのか。「海」は自然のなかでも長らく、相対的に「本源的自然」に近い領域でありつづけてきた。とはいえ、海ももはや不確実性に満ちたむき出しの自然などではあり得ない。科学知の蓄積と情報科学技術の目覚ましい発達は海さえも予測・管理・制御可能な空間に仕立て上げ、そこに生きる人々をも管理・制御の対象として巻き込むことになったからだ。中国の船上生活者や台湾の海藻採集者らに注目し、自然や人を飼い馴らす技術の総体をさまざまな角度から捉えて、海に生きる人々が経験した近代化の一端を描くことを目指す。

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担当授業科目(学内)

  • 研究プロジェクト

    2024年11月 - 2025年2月

  • 異文化との接触3

    2024年11月 - 2025年1月

  • 人類文化学演習ⅡC

    2024年11月 - 2025年1月

  • 人類文化学演習IC

    2024年11月 - 2025年1月

  • 民族誌論

    2024年9月 - 2024年11月

  • 人類文化学演習ⅡB

    2024年9月 - 2024年11月

  • 人類文化学演習IB

    2024年9月 - 2024年11月

  • フィールドワーク(文化人類学)I1

    2024年4月 - 2025年3月

  • 研究指導IIA(文化人類学)<博前>~研究指導IID(文化人類学)<博前>

    2024年4月 - 2025年1月

  • 日本との出会い1

    2024年4月 - 2024年5月

  • 人類文化学演習ⅡA

    2024年4月 - 2024年5月

  • 人類文化学演習IA

    2024年4月 - 2024年5月

  • 人類文化学基礎演習IIA

    2024年4月 - 2024年5月

  • 歴史人類学研究(ナショナリズム論)

    2024年4月 - 2024年5月

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その他教育活動及び特記事項

  • 教育方法の実践

    2024年1月

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    「人類文化学演習IC」と「フィールドワーク(文化人類学)」において、南山大学人類学研究所主催「人類学フェスティバル2023」に参加・発表。受講者のほとんどが研究内容を発表し、討論に参加した。ここで得られた意見を研究プロジェクトの調査・研究(演習IC)、報告書の執筆(フィールドワーク(文化人類学)に活用する予定である。

  • 教育方法の実践

    2023年4月

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    「フィールドワーク(文化人類学)I」において、「「海辺の町に生きる」ことに関する文化人類学的調査」というテーマで学生とともに静岡県下田市で各種現地調査を実施。報告書『「海辺の町に生きる」ことに関する文化人類学的調査』(タイトル未定)を刊行予定である。

  • 教育方法の実践

    2023年1月

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    「人類文化学演習IC」と「フィールドワーク(文化人類学)」において、南山大学人類学研究所主催「人類学フェスティバル2022」に参加・発表。受講者のほとんどが研究内容を発表し、討論に参加した。ここで得られた意見を研究プロジェクトの調査・研究(演習IC)、報告書の執筆(フィールドワーク(文化人類学)に活用する予定である。

  • 教育方法の実践

    2022年4月

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    「フィールドワーク(文化人類学)I」において、歴史・観光のまち金沢の人とモノ」というテーマで学生とともに各種現地調査を実施。報告書『歴史・観光のまち金沢の人とモノ』(タイトル未定)を刊行予定である。

  • 教育方法の実践

    2022年1月

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    「人類文化学演習IC」において、南山大学人類学研究所主催「人類学フェスティバル2021★オンライン」に参加・発表。受講者のほとんどが研究内容を発表し、討論に参加した。ここで得られた意見を研究プロジェクトの調査・研究に活用する予定である。

  • 教育方法の実践

    2021年7月

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    「人類文化学基礎演習IB」において、跡見女子学園大学学観光コミュニティ学部3・4年生と合同研究発表会を実施。受講者のほとんどが研究内容を発表し、討論に参加した。ここで得られた意見をレポート作成に活用することができた。

  • 教育方法の実践

    2021年4月

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    「フィールドワーク(文化人類学)I」において、「ウナギと人のかかわりに関する文化人類学的調査」というテーマで学生とともに各種現地調査・アンケート調査・Zoomによる聞き取り調査を実施。報告書『ウナギと人のかかわりに関する文化人類学的研究』(タイトル未定)を刊行予定である。

  • 教育方法の実践

    2021年1月

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    学科科目「人類文化学演習IC」で、2021年1月9日、南山大学人類学研究所主催の人類学フェスティバル2020★オンラインに参加した。受講者のほとんどが研究内容を発表し、討論に参加した。ここで得られた意見を研究プロジェクトの調査・研究に活用する予定である。

  • 教育方法の実践

    2021年1月

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    学科科目「人類文化学演習IC」で、2021年1月14、19日、跡見女子学園大学学観光コミュニティ学部1年生と合同研究発表会を行った。受講者のほとんどが研究内容を発表し、討論に参加した。ここで得られた意見を研究プロジェクトの調査・研究に活用する予定である。

  • 教育方法の実践

    2020年11月

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    学科科目「人類文化学演習IIC」で、2020年11月10日、外国語学部アジア学科張玉玲先生のゼミの3年生とオンライン交流会を行った。受講生数名が参加し、研究プロジェクトで取り組んでいる内容について発表・意見交換した。

  • 教育方法の実践

    2020年10月

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    学科科目「人類文化学演習IC」で、2020年10月13日、外国語学部アジア学科張玉玲先生のゼミの3年生とオンライン交流会を行った。受講生数名が参加し、日ごろから抱いている問題関心や研究プロジェクトで考えたいことなどについて話し合った。

  • 教育方法の実践

    2020年7月

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    学科科目「人類文化学基礎演習IB」で、2020年7月7、8日、跡見女子学園大学学観光コミュニティ学部3年生と合同研究発表会を行った。受講者のほとんどが研究内容を発表し、討論に参加した。ここで得られた意見をレポート作成に活用することができた。

  • 教材作成

    2020年6月

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    2020年度第2・3クォーターの学際科目「日本との出会い1・2」の教材を、2019年度の受講生の学習状況を踏まえて改訂した。オンライン授業への切替にも対応し、内容を充実させた。「理解しやすく、考えさせられる内容の資料だった」と肯定的な感想が聞かれた。

  • 教材作成

    2020年4月

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    2020年度第1・2クォーターの学際科目「異文化との接触3・4」の教材を、2019年度の受講生の学習状況を踏まえて改訂した。オンライン授業への切替にも対応し、内容を充実させた。「読みやすく理解しやすい資料だった」と肯定的な感想が聞かれた。

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