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研究発表
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年度
Year
題目又はセッション名
Title or Name of Session
細目
Authorship
発表年月(日)
Date
発表学会等名称 Name, etc. of the conference at which the presentation is to be given, 主催者名称 Organizer, 掲載雑誌名等 Publishing Magazine,発行所 Publisher,巻/号 Vol./no.,頁数 Page nos.
2016  趣旨説明「水上と陸上に生きる ―アジアの船上生活者が経験した「陸上がり」」  単独  2017/02/18 
南山大学人類学研究所 共同研究「定着/非定着の人類学:「ホーム」とは何か」関連第1回公開シンポジウム  , 南山大学人類学研究所   

概要(Abstract)  1950年代頃からアジア各地の水辺に次々と建てられた、杭上家屋や鉄筋の集合住宅。水上を漂う根なし草のような小船での暮らしは、蔑みの対象から、憐みの対象へと変わった。「陸上には、学校も病院もある。あなたたちにも、安全で、豊かで、文化的かつ科学的な生活を営む権利がある。さぁ、陸上へ!」と。そう、船上生活者は、陸上の世界へと救済されたのだ。
 ――それから半世紀。各地の船上生活者たちは、どこで、いかに暮らしているだろうか。本シンポジウムでは、日本・中国・香港・タイの事例報告から、一連の「陸上がり」をめぐる政策が各地の船上生活者たちにもたらしたものは何だったのかを考える。
 文化人類学・民俗学・歴史学の立場から、船上生活者の日常に注目してきた4名の発表者が共有するのは、船での「移動」、陸上がり政策が目指した「定住」、そして(元)船上生活者が実践する「定住」は、いずれも、単純な現象ではないとの理解である。ともすれば、家屋の獲得というその一点によって、「水上での移動から、陸上での定住へ」との過度に単純化された図式で語られがちな陸上がり。この陸上がりという事態を、日常を生きる(元)船上生活者の側から見つめることは、最終的には、社会科学全般に膾炙する「移動/定住」という二項対立的な理解のあり方を、問い直すことにつながるはずである。
 

備考(Remarks)  

2016  「水上と陸上に住まう:中国・福建の連家船漁民が経験した「陸上定居」」  単独  2017/02/18 
南山大学人類学研究所 共同研究「定着/非定着の人類学:「ホーム」とは何か」関連第1回公開シンポジウム  , 南山大学人類学研究所   

概要(Abstract)  中国福建南部の連家船漁民を事例に、1960年代の居住地割譲と集合住宅建設から始まる一連の陸上定居が、一方では集団化政策を進める為政者にとって連家船漁民の管理(住所の確定・労働配置・漁業収益の効率的な回収と再分配)に適した制度であるように見えながら、連家船漁民自身は「苦渋に満ちた生活からの脱却の契機」として語るという状況について分析。また、非差別的状況からの脱却のために家屋の獲得を強く希求しながら、生業・生活を陸上空間だけに限定するいわゆる「定住」状態に関心を示さない連家船漁民の現在の生活のあり方を示した。 

備考(Remarks)  

2015  「南島住宅の台風対応における相互扶助」  単独  2016/02/19 
名古屋大学未来材料・システム研究所第4回エネルギーシステムシンポジウム「災害に強い電力システムを考える」  , 名古屋大学未来材料・システム研究所   

概要(Abstract) 名古屋大学未来材料・システム研究所からの依頼で行なわれた講演。 

備考(Remarks)  

2015  「台風を受け止めるシマ:奄美群島の家屋と社会」  単独  2015/10/24 
南山大学人類学研究所公開研究会「台風に対応する社会と文化-沖縄・奄美・台湾の比較研究-」  , 南山大学人類学研究所   

概要(Abstract) 本発表の根底にあるのは、自然現象により発生する生活基盤の破壊という危機を、社会はいかに受け止め、対処し、復興へと向かうのかという問いである。注目するのは、台風常襲地域の奄美大島において、家の建築・補修に際して働くシマ(=村落)内部の社会関係資本である。同じ台風常襲地域である沖縄や台湾では1960年代以降、強固なコンクリート構造の家屋が普遍化するのに対し、奄美大島では「壊れやすいが再建しやすい」という特徴を持ちあわせた伝統的な木造の分棟形式が現在まで維持されてきた。それを支えるのは、過疎化・高齢化の中で変化しながらも保持されてきたシマ内部の助け合いであることが明らかになった。 

備考(Remarks)  

2015  「水/陸のはざまで―中国福建・長崎・福岡の水上生活者にとっての「教育」」  単独  2015/09/26 
中部人類学談話会 第232回例会「水上から陸へ-水上生活者の子どもと児童福祉施設-」  , 中部人類学談話会    

概要(Abstract) 中国でも日本でも、近代学校教育制度は、定住・親との同居を暗黙裡に前提として施行されてきた。それゆえ、移動生活を基礎とする船上生活者の子どもたちは、そもそも学校教育に接近することが困難で、不就学・長期欠席に陥ることが多かった。本発表では、船上生活を営む家庭の子どもたちが教育制度に取り込まれる際に導入された寄宿舎に注目し、学校のみでは完結しない教育の空間で、誰がどのように子どもを教え、育ててきたのか、そして子どもたちにとって学校教育はどのような意味を持ってきたのかを、中国と日本の事例から検討する。 

備考(Remarks)  

2015  「福建の水上居民にとって「家」とは何か-ある家族の年代記から-」  単独  2015/07/04 
南山大学人類学研究所公開シンポジウム「建築人類学の行方」  , 南山大学人類学研究所   

概要(Abstract) 人にとって、「住まう」とはいかなる営みなのか。本発表では、中国福建における「連家船漁民」のおよそ100年にわたる家族史を事例としながら、「水上に住まう」人々にとって「家」という空間が持つ意味を考察することで、上述の問題について検討する。 

備考(Remarks)  

2015  「台風の被害を受け止めるシマ―奄美群島における家屋の変遷と社会の変化」  単独  2015/05/31 
日本文化人類学会第49回研究大会  , 日本文化人類学会   

概要(Abstract) 本報告の目的は、自然災害という危機が襲ってきた時に、人はそれをいかに受け止め、対処し、復興へ向かうのかという普遍的な問題を、地域社会に広がる社会関係資本(Social Capital)に注目しながら考察することにある。具体的には、毎年のように台風が通過する奄美群島において、家屋が倒壊するという大被害を受けた時に働く、村落内のネットワークに着目する。研究の結果、台風災害と復興の文脈で機能するシマ内部の社会的紐帯は、基本的には、近世から 1970 年代頃まで継続したと考えられると指摘できる。1970 年代以降の奄美は、都市部においては、沖縄と同様に RC 家屋が増加する傾向にあるが、その一方で、農村部では、群島内外の都市部への出稼ぎのために若年層が流出してシマの過疎化が急速に進行し、多くの家屋が老朽化している状況が目立っている。長い間台風に対応してきた奄美のシマは、人口減少・高齢化という社会動態が、災害への対応力を弱め、災害時にかつて機能的していた社会関係資本を縮
小し変質せしめているということができる。 

備考(Remarks)  

2014  「連家船漁民の研究:水・陸のはざまを生きる福建南部の水上居民」  単独  2015/03/19 
関東地区研究懇談会2014年度博士論文・修士論文発表会  , 日本文化人類学会関東地区研究懇談会   

概要(Abstract) 2013年度に提出した博士学位論文の研究内容を発表。福建省南部の船上生活者、連家船漁民たちの間での約6年間にわたる現地調査をもとにした研究。船上を生活・生産の場としてきた連家船漁民たちは、地域社会において数の上でマイノリティとして位置づけられてきただけではない。彼らは生活形態や、そこから派生する身体的特徴の異質さにより、マジョリティである農民や市街地の人々といった漢族たちから、「異民族」あるいは貧困者・被差別階級としてカテゴライズされており、水・陸の境界がエスニシティや経済・階級の境界として意味づけられてきた。発表者は、船上生活者に限らず、マイノリティを対象とした研究では往々にして、対象者が社会的に劣位に置かれることを過度に強調しすぎるあまり、彼ら自身がその状況をどのように解釈しているのかを等閑視してきたことを問題にしている。その上で、中華民国期から現在に至る歴史的文脈の中で、連家船漁民たちの生活や所属意識、民俗事象に起こった変化を彼らの語りや日常実践から読み解き、そこから彼ら自身による主体的な実践や解釈のあり方を導くことを目指した。 

備考(Remarks)  

2012  「水上の移動生活を支える陸上の親族ネットワーク」  単独  2012/06/30 
日韓次世代学術フォーラム第9回国際学術大会  , 日韓次世代フォーラム   

概要(Abstract) 中国各地の船上生活者は、1960年代以降、集合住宅の一室や自分の家屋を得て、住処を次々と陸上へ移した。従来の研究では、「陸上がり=定住=水上での移動なし」という構図が暗黙裡に前提され、陸上がり後の彼らの生活は軽視されるきらいがあった。本発表は、中国福建省の九龍江で船上生活をしてきた「連家船漁民」たちのうち、家屋を得た現在も船での移動生活を続ける家族の暮らしをと事例として挙げ、彼らの移動生活がどのような社会関係の中で可能となってきたのか、家族・親族のネットワークに焦点を当てて考察する。 

備考(Remarks)  

2011  「闽南地区水上居民的生活与祖先观念(邦訳:福建省南部における水上居民の生活と祖先観)」  単独  2011/12/17 
第二届海洋文化与社会发展研讨会  , 国家海洋局东海分局、上海市海洋局、上海有海洋大学   

概要(Abstract) 福建省南部で船上生活をしてきた「連家船漁民」の一人の男性を例に、彼のいう祖先には、血縁関係のない者や、異姓の者、未婚で横死した者など多様な死者が含まれることに注目した。彼の一般的な漢族では子孫に悪い影響をもたらす「鬼」の範疇に入る死者までもが祖先とみなされている。父系同姓親族という単純な枠組みでは捉えられぬこの特徴について、連家船漁民たちの日常生活と関連づけながら論じた。 

備考(Remarks)  

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