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研究発表
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年度
Year
題目又はセッション名
Title or Name of Session
細目
Authorship
発表年月(日)
Date
発表学会等名称 Name, etc. of the conference at which the presentation is to be given, 主催者名称 Organizer, 掲載雑誌名等 Publishing Magazine,発行所 Publisher,巻/号 Vol./no.,頁数 Page nos.
2018  「福建南部の海に生きる民の生活世界から見る「台湾」:国防・尋根・親しき友」  単独  2018/05/26 
日本台湾学会第20回学術大会  , 日本台湾学会  , 第20回学術大会ウェブ版プログラム  , 日本台湾学会  , 1-20   

概要(Abstract) 於:横浜市立大学金沢八景キャンパス
軍事境界線で台湾(中華民国)と隔てられた福建省の海において、船に住まい生きる「連家船漁民」の日常生活への注視をとおして、彼らの台湾/台湾人認識の一端を明らかにすることを目指した。連家船漁民は一方で国防や政治的宣伝の最前線に立たされながら、他方で台湾から飛んでくる台湾語のラジオ・テレビの情報を、特段の制約なしに自在に生活の中へと取り込んできた。より大きな文脈で見れば、台湾と中国双方向の「尋根」の動きや大陸由来の神明の里帰りをとおした民間の交流、台湾企業の中国進出による新たな労使関係の登場が、「宗親」・「親しき友」/「いけ好かない上司」といった矛盾する感情を生み出しながら、連家船漁民の「台湾像/台湾人像」にも不断の再編を促しているとの結論が得られた。 

備考(Remarks) 第2分科会(文化人類学)「政治的変動下の生活世界にみる台中(中台)関係の様相とその変遷」の発表者として発表。
企画:上水流久彦
発表者1:西村一之「台湾漁民と『大陸漁工』のつながりから見える『両岸関係』」
コメンテータ:上水流久彦、下野寿子
 

2017  「船に住まい、定住本位の管理社会を生きる-リスク管理としての海洋保護政策・都市化計画と対峙する中国南部の船上生活者」  単独  2018/03/03 
南山大学人類学研究所公開シンポジウム「不確実な世界に住まう:遊動/定住の狭間に生きる身体」  , 南山大学人類学研究所   

概要(Abstract) 於:南山大学
中国南部の連家船漁民を事例に、国家による定住本位型のリスク管理システムが交錯する状況で水上に住まう人々の生き方について考察した。連家船漁民が1960年代にはじまる「定住化」に託したのは(相対的)貧困、生命の危険といった、船に住まい漁撈に従事することが不可避に生み出すと考えられる不確実性の克服と陸上定住者と同様の未来の獲得であった。しかし、その「定住化」は連家船漁民にとって想定外ともいえる不確実性を生み出してもいる。彼ら自身は明言しないが、その最たるものが生活・生業空間を陸上に限定すること、まさに「定住化」であり、ほとんどの家庭では水陸に社会関係を構築しながら水上に生存空間を開いておく努力がなされる。一方、水陸にまたがる彼らの生活は、経済効果・美化を重視する都市化計画や海洋保護・治安維持・国防を企図した国家のリスク管理により、家屋や航行の自由を奪われるという状況にも直面している。連家船漁民の事例からは、その都度変わる国家の管理の意図を十分すぎるほど理解し、どの一線を越えてはならないかを常に慮り(つまり、一旦それを「リスク」として可視化し)ながらも、動きつづける船で河・海という不確実性に富んだ自然にその身を任せ、窮屈な管理社会を斜に構えて見やるという態度が結論として導かれた。 

備考(Remarks) タイの遊動狩猟採集民ムラブリ(二文字屋氏)、モンゴルの遊牧民(寺尾萌氏)、中国の船上生活者(藤川)、フランスのジプシー(左地亮子氏)、フィリピン・マニラ首都圏のジープニー運転手(西尾善太氏)といった、多様な地域の多様な環境のもとで遊動と定住の狭間に生きる人々の事例から、人間存在にとって「動く(遊動する)」とはどのような事態であり、また反対に「留まる(定住する)」とはどのような事態であるかを考えるシンポジウム。 

2017  "Continuing to Live on the Water: The Meaning of Land Residences for Boat Dwellers in Fujian, China."  単独  2017/12/05 
The 5th East Asian Island and Ocean Forum 2017  , 神奈川大学国際常民文化研究機構/日本常民文化研究機構(International Center for Folk Culture Studies)  , The 5th East Asian Island and Ocean Forum Maritime Culture and Diversity  , 神奈川大学国際常民文化研究機構/日本常民文化研究機構(International Center for Folk Culture Studies)  , 373-384   

概要(Abstract) (at Iyotetsu Kaikan Building, Matsuyama City, Japan)
What does it mean for boat dwellers to acquire land and a house? This presentation will focus on a boat-dwelling family that lives in the southern part of Fujian Province, China. The history of the family’s three generations shows that they continually have preferred to live on a boat, even after acquiring a house during the 1990's. While they wanted to purchase a residence on land, they were not concerned about how to actually live in it. Their contradictory and complicated behavior strongly rejects the very simple structure of “from nomadic life on water to settlement on land” that has been assumed by many policymakers and researchers. 

備考(Remarks) 木浦大学校・鹿児島大学・上海海洋大学・中国海洋大学・浙江海洋大学・広東海洋大学・台湾海洋大学といった研究機関から、海洋文化を扱う研究者40名超が学問分野の別を問わず一同に参加して成果を発表し、議論を深める国際フォーラムでの口頭発表。当日配布される論文集には英語・日本語で各発表者の論文が掲載された。 

2017  「船と陸に住まう: 中国福建・連家船漁民の日常生活から」  未設定  2017/07/28 
第147回比較民俗研究会  , 比較民俗研究会   

概要(Abstract) 於:神奈川大学横浜キャンパス。2005年の博士課程入学から、中国福建省南部の船上生活者(連家船漁民)の研究をはじめた経緯、連家船漁民の父母との出会い、フィールドワーク中の苦悩、博士論文の執筆と拙著の刊行へと至る一連の経緯と、陸上に家屋を得た後もなお、船と陸とにまたがった生活を送る人々の姿から読み取れることを発表。 

備考(Remarks)  

2017  「水上に住まう:現代中国・福建南部の連家船漁民の生活を描く」  単独  2017/06/10 
仙人の会(2017年度6月例会)  , 仙人の会   

概要(Abstract) 於:静岡大学静岡キャンパス。コメンテータ:長沼さやか氏:(静岡大学・准教授)。
中国福建省南部の河に生きる人々、「連家船漁民」とは誰なのか。本発表では、連家船漁民/農村・市街地の陸上定住者/土地・家屋をもつ漁民という三者が、地域社会の中で相互にくり広げる「自己/他者」の識別の様相を明らかにした。ここでの問題意識は、住まう環境や生業の形態、(後天的な)身体的特徴といった面で特異性を見せてきた中国各地の「水上居民」の自己/他者を同定するという営みが、総じて「民族」をめぐる問題として片づけられるという学問的状況に対する、私の素直な疑問から出発している。研究のなかで、なぜ、彼らは「不定居の貧困者」でも、「特殊な生業集団」でも、「身体に障がいをもつ者」でもなく、「特異な民族」としてまなざされてきたのか。本章が最終的にあぶり出すのは、自己/他者の同定をめぐる地域社会の知のあり方から著しく乖離していることに、研究者自身が無自覚であるという事実である。
その上で、家屋と船上とのはざまで営まれる、連家船漁民の現代的な住まい方の状況について分析。「移動/定住」「移動から定住へ」といった単純かつ不可逆的に見える構図だけでは捉えることのできぬ複雑かつ動態的な住まい方の形を明らかにした。 

備考(Remarks)  

2016  趣旨説明「水上と陸上に生きる ―アジアの船上生活者が経験した「陸上がり」」  単独  2017/02/18 
南山大学人類学研究所 共同研究「定着/非定着の人類学:「ホーム」とは何か」関連第1回公開シンポジウム  , 南山大学人類学研究所   

概要(Abstract)  1950年代頃からアジア各地の水辺に次々と建てられた、杭上家屋や鉄筋の集合住宅。水上を漂う根なし草のような小船での暮らしは、蔑みの対象から、憐みの対象へと変わった。「陸上には、学校も病院もある。あなたたちにも、安全で、豊かで、文化的かつ科学的な生活を営む権利がある。さぁ、陸上へ!」と。そう、船上生活者は、陸上の世界へと救済されたのだ。
 ――それから半世紀。各地の船上生活者たちは、どこで、いかに暮らしているだろうか。本シンポジウムでは、日本・中国・香港・タイの事例報告から、一連の「陸上がり」をめぐる政策が各地の船上生活者たちにもたらしたものは何だったのかを考える。
 文化人類学・民俗学・歴史学の立場から、船上生活者の日常に注目してきた4名の発表者が共有するのは、船での「移動」、陸上がり政策が目指した「定住」、そして(元)船上生活者が実践する「定住」は、いずれも、単純な現象ではないとの理解である。ともすれば、家屋の獲得というその一点によって、「水上での移動から、陸上での定住へ」との過度に単純化された図式で語られがちな陸上がり。この陸上がりという事態を、日常を生きる(元)船上生活者の側から見つめることは、最終的には、社会科学全般に膾炙する「移動/定住」という二項対立的な理解のあり方を、問い直すことにつながるはずである。
 

備考(Remarks)  

2016  「水上と陸上に住まう:中国・福建の連家船漁民が経験した「陸上定居」」  単独  2017/02/18 
南山大学人類学研究所 共同研究「定着/非定着の人類学:「ホーム」とは何か」関連第1回公開シンポジウム  , 南山大学人類学研究所   

概要(Abstract)  中国福建南部の連家船漁民を事例に、1960年代の居住地割譲と集合住宅建設から始まる一連の陸上定居が、一方では集団化政策を進める為政者にとって連家船漁民の管理(住所の確定・労働配置・漁業収益の効率的な回収と再分配)に適した制度であるように見えながら、連家船漁民自身は「苦渋に満ちた生活からの脱却の契機」として語るという状況について分析。また、非差別的状況からの脱却のために家屋の獲得を強く希求しながら、生業・生活を陸上空間だけに限定するいわゆる「定住」状態に関心を示さない連家船漁民の現在の生活のあり方を示した。 

備考(Remarks)  

2015  「南島住宅の台風対応における相互扶助」  単独  2016/02/19 
名古屋大学未来材料・システム研究所第4回エネルギーシステムシンポジウム「災害に強い電力システムを考える」  , 名古屋大学未来材料・システム研究所   

概要(Abstract) 名古屋大学未来材料・システム研究所からの依頼で行なわれた講演。 

備考(Remarks)  

2015  「台風を受け止めるシマ:奄美群島の家屋と社会」  単独  2015/10/24 
南山大学人類学研究所公開研究会「台風に対応する社会と文化-沖縄・奄美・台湾の比較研究-」  , 南山大学人類学研究所   

概要(Abstract) 本発表の根底にあるのは、自然現象により発生する生活基盤の破壊という危機を、社会はいかに受け止め、対処し、復興へと向かうのかという問いである。注目するのは、台風常襲地域の奄美大島において、家の建築・補修に際して働くシマ(=村落)内部の社会関係資本である。同じ台風常襲地域である沖縄や台湾では1960年代以降、強固なコンクリート構造の家屋が普遍化するのに対し、奄美大島では「壊れやすいが再建しやすい」という特徴を持ちあわせた伝統的な木造の分棟形式が現在まで維持されてきた。それを支えるのは、過疎化・高齢化の中で変化しながらも保持されてきたシマ内部の助け合いであることが明らかになった。 

備考(Remarks)  

2015  「水/陸のはざまで―中国福建・長崎・福岡の水上生活者にとっての「教育」」  単独  2015/09/26 
中部人類学談話会 第232回例会「水上から陸へ-水上生活者の子どもと児童福祉施設-」  , 中部人類学談話会    

概要(Abstract) 中国でも日本でも、近代学校教育制度は、定住・親との同居を暗黙裡に前提として施行されてきた。それゆえ、移動生活を基礎とする船上生活者の子どもたちは、そもそも学校教育に接近することが困難で、不就学・長期欠席に陥ることが多かった。本発表では、船上生活を営む家庭の子どもたちが教育制度に取り込まれる際に導入された寄宿舎に注目し、学校のみでは完結しない教育の空間で、誰がどのように子どもを教え、育ててきたのか、そして子どもたちにとって学校教育はどのような意味を持ってきたのかを、中国と日本の事例から検討する。 

備考(Remarks)  

2015  「福建の水上居民にとって「家」とは何か-ある家族の年代記から-」  単独  2015/07/04 
南山大学人類学研究所公開シンポジウム「建築人類学の行方」  , 南山大学人類学研究所   

概要(Abstract) 人にとって、「住まう」とはいかなる営みなのか。本発表では、中国福建における「連家船漁民」のおよそ100年にわたる家族史を事例としながら、「水上に住まう」人々にとって「家」という空間が持つ意味を考察することで、上述の問題について検討する。 

備考(Remarks)  

2015  「台風の被害を受け止めるシマ―奄美群島における家屋の変遷と社会の変化」  単独  2015/05/31 
日本文化人類学会第49回研究大会  , 日本文化人類学会   

概要(Abstract) 本報告の目的は、自然災害という危機が襲ってきた時に、人はそれをいかに受け止め、対処し、復興へ向かうのかという普遍的な問題を、地域社会に広がる社会関係資本(Social Capital)に注目しながら考察することにある。具体的には、毎年のように台風が通過する奄美群島において、家屋が倒壊するという大被害を受けた時に働く、村落内のネットワークに着目する。研究の結果、台風災害と復興の文脈で機能するシマ内部の社会的紐帯は、基本的には、近世から 1970 年代頃まで継続したと考えられると指摘できる。1970 年代以降の奄美は、都市部においては、沖縄と同様に RC 家屋が増加する傾向にあるが、その一方で、農村部では、群島内外の都市部への出稼ぎのために若年層が流出してシマの過疎化が急速に進行し、多くの家屋が老朽化している状況が目立っている。長い間台風に対応してきた奄美のシマは、人口減少・高齢化という社会動態が、災害への対応力を弱め、災害時にかつて機能的していた社会関係資本を縮
小し変質せしめているということができる。 

備考(Remarks)  

2014  「連家船漁民の研究:水・陸のはざまを生きる福建南部の水上居民」  単独  2015/03/19 
関東地区研究懇談会2014年度博士論文・修士論文発表会  , 日本文化人類学会関東地区研究懇談会   

概要(Abstract) 2013年度に提出した博士学位論文の研究内容を発表。福建省南部の船上生活者、連家船漁民たちの間での約6年間にわたる現地調査をもとにした研究。船上を生活・生産の場としてきた連家船漁民たちは、地域社会において数の上でマイノリティとして位置づけられてきただけではない。彼らは生活形態や、そこから派生する身体的特徴の異質さにより、マジョリティである農民や市街地の人々といった漢族たちから、「異民族」あるいは貧困者・被差別階級としてカテゴライズされており、水・陸の境界がエスニシティや経済・階級の境界として意味づけられてきた。発表者は、船上生活者に限らず、マイノリティを対象とした研究では往々にして、対象者が社会的に劣位に置かれることを過度に強調しすぎるあまり、彼ら自身がその状況をどのように解釈しているのかを等閑視してきたことを問題にしている。その上で、中華民国期から現在に至る歴史的文脈の中で、連家船漁民たちの生活や所属意識、民俗事象に起こった変化を彼らの語りや日常実践から読み解き、そこから彼ら自身による主体的な実践や解釈のあり方を導くことを目指した。 

備考(Remarks)  

2012  「水上の移動生活を支える陸上の親族ネットワーク」  単独  2012/06/30 
日韓次世代学術フォーラム第9回国際学術大会  , 日韓次世代フォーラム   

概要(Abstract) 中国各地の船上生活者は、1960年代以降、集合住宅の一室や自分の家屋を得て、住処を次々と陸上へ移した。従来の研究では、「陸上がり=定住=水上での移動なし」という構図が暗黙裡に前提され、陸上がり後の彼らの生活は軽視されるきらいがあった。本発表は、中国福建省の九龍江で船上生活をしてきた「連家船漁民」たちのうち、家屋を得た現在も船での移動生活を続ける家族の暮らしをと事例として挙げ、彼らの移動生活がどのような社会関係の中で可能となってきたのか、家族・親族のネットワークに焦点を当てて考察する。 

備考(Remarks)  

2011  「闽南地区水上居民的生活与祖先观念(邦訳:福建省南部における水上居民の生活と祖先観)」  単独  2011/12/17 
第二届海洋文化与社会发展研讨会  , 国家海洋局东海分局、上海市海洋局、上海有海洋大学   

概要(Abstract) 福建省南部で船上生活をしてきた「連家船漁民」の一人の男性を例に、彼のいう祖先には、血縁関係のない者や、異姓の者、未婚で横死した者など多様な死者が含まれることに注目した。彼の一般的な漢族では子孫に悪い影響をもたらす「鬼」の範疇に入る死者までもが祖先とみなされている。父系同姓親族という単純な枠組みでは捉えられぬこの特徴について、連家船漁民たちの日常生活と関連づけながら論じた。 

備考(Remarks)  

2011  「中国水上居民の暮らしと祖先観」  単独  2011/10/2 
日本民俗学会第63回年会  , 日本民俗学会   

概要(Abstract) 船で移動生活を送る「連家船漁民」にとっての「祖公(祖先)」には、一般的な漢族宗族の原則では排除されるはずの死者が多く含まれる。配偶者を亡くした漁民が子連れで結婚を複数回繰り返すことや漁中の夭折によって生まれるきわめて複雑な親族関係に注目することで、船での移動生活を可能とするために、彼らは日常生活で現れる様々なネットワークを用いて、死者と血縁関係でつながらぬ者までその子孫とし、死者を祭る仕組みを作りだしてきたと論じた。 

備考(Remarks)  

2010  「神明祭祀活動にみる水上居民の所属意識―中国福建省の『連家船』漁民を例に」  単独  2010/11/6 
中部大学 国際関係学部中国語中国関係学科・東アジア人類学研究会共催セミナー  , 中部大学 国際関係学部中国語中国関係学科、東アジア人類学研究会   

概要(Abstract) 船上生活を送ってきた「連家船漁民」たちが同姓親族集団で行う神明祭祀に着目した発表。集団化政策の中で各組織の成員として集団化されたことにより、経済生活上は結びつきを失っているかにみえるこの同姓親族集団の全体像は、儀礼の際にだけ姿を現す。若者たちもこの儀礼に参加することで成員同士の具体的な関係性を理解するようになってゆく。宗族の歴史を示す族譜や位牌を持たない連家船漁民は、文字記録などに頼らずとも、祭祀活動の場を通して知りうる範囲の祖先の歴史を次世代へと伝えていくことが可能となっていることを指摘した。 

備考(Remarks)  

2006  「奄美大島の死者儀礼からみる死のケガレ―クロホジョウの一元的理解を越えて―」  単独  2006/06/18 
日韓次世代フォーラム第3回国際学術大会  , 日韓次世代フォーラム   

概要(Abstract) 奄美大島の村落で行なわれた現地調査をもとにした発表。洗骨の意味を解釈する研究者の間では、死により発生するケガレ、クロホジョウ(黒不浄)の状態は、単に悪いもの、排除すべきものとして捉えられてきた。しかし、現地調査からは、クロホジョウがもつ非・否定的な側面もみえてくる。クロホジョウを、洗骨・改葬を伴う土葬と火葬という2つの文脈で解釈することにより、死のケガレの一元的な解釈を乗り越えることを目指す。 

備考(Remarks)  

2005  「奄美大島名瀬市の火葬場をめぐる価値づけ―むかし、人を焼くにおいは自然なことだった…それが今では環境問題―」  単独  2005/11/20 
日本民具学会第30回大会  , 日本民具学会   

概要(Abstract) 奄美大島で行なわれた現地調査と文献調査をもとにした発表。洗骨・改葬を伴う複葬が一般的であった奄美群島で、火葬が広く普及し始めるのは1960年代後半である。奄美群島各地の火葬場設置は、主に復興・振興事業の中で進められた。奄美大島名瀬市営火葬場の設置に関わる行政資料やフィールド・データをもとに、火葬場という空間が行政や人々によってどのように価値づけられてきたのかを明らかにする。 

備考(Remarks)  

2004  「歴史のなかの死者儀礼」  単独  2005/03/19 
沖縄民俗学会例会  , 沖縄民俗学会   

概要(Abstract) 琉球王国、島津藩、鹿児島県、連合軍の統治下に置かれ、再び鹿児島県へと組み込まれるといった複雑な歴史をたどってきた奄美大島。人々が死者を葬る方法も、時の為政者によって左右され、風葬から洗骨・改葬を伴う土葬へ、さらに火葬へと変化してきた。それを奄美大島の人々はどのように受容してきたのか、人々の視点から具体的な事例に基づいて明らかにする。 

備考(Remarks)  

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