研究者詳細

教職員基本情報
氏名
Name
浅石 卓真 ( アサイシ タクマ , ASAISHI Takuma )
所属
Organization
人文学部人類文化学科
職名
Academic Title
准教授
個人または研究室WebページURL
URL
https://researchmap.jp/takuma1986/
専攻分野
Area of specialization

図書館情報学、計量国語学、教育学

学会活動
Academic societies

日本図書館情報学会 編集委員長(2020年4月〜現在)
日本図書館情報学会 総務委員長(2017年4月〜2020年3月)
日本図書館情報学会 会員(2009年4月〜現在)
言語処理学会 会員(2010年4月〜現在)
計量国語学会 会員(2013年3月〜現在)

社会活動
Community services

長久手市第2次子ども読書活動推進計画策定委員会 委員長(2017年10月〜2018年5月)
知多市図書館機能調査検討委員会 委員(2018年5月~2019年12月)

著書・学術論文数
No. of books/academic articles
総数 total number (36)
著書数 books (5)
学術論文数 articles (31)

出身学校
学校名
Univ.
卒業年月(日)
Date of Graduation
卒業区分
Graduation
   Classification2
東京大学教育学部総合教育科学科 2009年03月  卒業 
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出身大学院
大学院名
Grad. School
修了課程
Courses
   Completed
修了年月(日)
Date of Completion
修了区分
Completion
   Classification
東京大学大学院教育学研究科総合教育科学専攻 博士課程  2014年03月  単位取得満期退学 
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取得学位
     
学位区分
Degree
   Classification
取得学位名
Degree name
学位論文名
Title of Thesis
学位授与機関
Organization
   Conferring the Degree
取得年月(日)
Date of Acquisition
博士 博士(教育学)    東京大学大学院  2017年04月 
修士 修士(教育学)    東京大学大学院  2011年03月 
学士 学士(教育学)    東京大学 2009年03月 
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研究経歴
長期研究/短期研究
Long or Short
   Term research
研究課題名
Research Topic
長期研究  文献を単位とした知識の計量情報学的分析 

概要(Abstract) ミクロな観点からは、教科書や辞書・用語集の中で秩序ある知識がどのように体現されているかを定量的に明らかにする。マクロな観点からは、学術論文の引用関係や共著関係を利用して学問分野の発展過程を可視化する。またこれらの中間のレベルとして、一定の知識のまとまりに相当する文献の集合(例えば「日本史の授業の関連図書」)の特徴を分析すると共に、図書館の蔵書からそれらを自動抽出するシステムを構築する。 

短期研究  教科書上での知識の形成過程 

概要(Abstract) 日本の中学・高校の理科教科書を対象として、概念がどのように出現して関連付けられていくかを分析する。また、科目・学年・時代の異なる教科書間で結果を比較し、分野・専門性・教育政策との対応関係を考察する。 

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著書
年度
Year
著書名
Title of the books
著書形態
Form of Book
NeoCILIUS
   請求番号/資料ID
Request No
出版機関名 Publishing organization,判型 Book Size,頁数 No. of pp.,発行年月(日) Date
2023  図書館情報学事典  単訳   
丸善出版  , 未設定  , pp.60-61  , 2023/07   

概要(Abstract) 図書館の歴史や基礎論、メディア論はもとより、情報へのアプローチ方法や組織化の技術まで、最新の研究知見をもとに執筆。10部門、285項目立て、2頁項目を基本とした読み切りやすい構成。デジタルトランスフォーメーション(DX)社会を見据え、従来の紙のメディアや図書館と、情報や知のシステムとの連続性をわかりやすく解説 

備考(Remarks)  

2020  改訂 情報検索講義  共著   
樹村房  , 未設定  , 146p.  , 2020/09   

概要(Abstract) 「自ら考え,自分なりの答えを出す力」を身につけるための情報検索のワーク式教科書。直面している課題に対して,情報探索に有効なツールを効率よく利用し,得られた情報を適切に評価して解決に至るまでの一連の流れを,例題や演習問題などから実践的に学ぶことができる。 

備考(Remarks) 担当:第3章 データベースの内部構造、第4章 データベース検索の基本、第5章 言葉や事柄を調べる、第6章 図書を調べる 

2020  図書館情報学用語辞典第5版  その他   
丸善  , 未設定  , 287p.  , 2020/08   

概要(Abstract) 「自然言語処理」の項目を執筆 

備考(Remarks)  

2019  教科書の中の知識:テキストの計量情報学的分析  単著   
樹村房  , A5  , 191p.  , 2020/03   

概要(Abstract) 中学・高校の理科教科書を対象として、テキスト上で知識がどのように編成されているかを言語処理的な方法で分析した。 

備考(Remarks)  

2019  レファレンスサービスの射程と展開  共著   
日本図書館協会  , A5  , 342p.  , 2020/02   

概要(Abstract) 「第2章 レファレンスサービスの自動化可能性」を執筆した。 

備考(Remarks)  

2012  探究学習と図書館:調べる学習コンクールがもたらす効果  共著   
学文社  , A5  , 157p.  , 2012/03   

概要(Abstract) 図書館振興財団が主催する「図書館を使った調べる学習コンクール」を総合的に調査した。具体的には、審査状況・審査基準に関する審査員へのインタビュー、地域コンクールを実施している千葉県袖ヶ浦市へのフィールドワーク、過去のコンクール受賞作品の分析、および過去の受賞者へのアンケート調査を行った。応募者は過去のコンクール受賞作品(小学生の部〜高校生の部)の分析を担当し、 そのテーマ、構成、参考資料を分析した。 

備考(Remarks)  

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学術論文
年度
Year
論文題目名
Title of the articles
共著区分
Collaboration
   Classification
NeoCILIUS
   請求番号/資料ID
Request No
掲載誌名 Journal name,出版機関名 Publishing organization,巻/号 Vol./no.,頁数 Page nos.,発行年月(日) Date
2023  専門語彙量推定テストの開発と評価:図書館情報学分野を対象として  共著   
日本図書館情報学会誌  , 69巻4号  , pp.186-204  , 2023/12   

概要(Abstract) 本研究では,専門分野における個人の知識量を簡便に測定する方法として,個人が知っている専門用語の数を推定する専門語彙量推定テストを提案する。本論文では,図書館情報学分野の専門用語を対象とした専門語彙量推定テストの開発と評価について報告する。テストの開発においては,単語親密度を用いた語彙量推定の先行研究を参考に,各50語で構成される3つのテスト問題の作成,語彙量推定アルゴリズムの設計,Webアプリケーションの開発を行った。テストの評価においては,計81名を対象に2回の実験を実施し,テストの有用性を検証した。評価実験の結果,専門語彙量推定テストは一定の信頼性と妥当性を有しており,知識量測定の方法として有用であることが分かった。また,テスト問題の回答時間は平均2.61分であったことから,その簡便さが確認された。今後は学生が本テストを活用して知識量を測定し,学習到達度の自己確認などに活用することが期待される。 

備考(Remarks)  

2022  学校図書館職員と教員の連携を促す打ち合わせシートの開発  共著   
日本図書館情報学会誌  , 日本図書館情報学会  , 69巻1号  , pp.20-37  , 2023/03   

概要(Abstract) 学校図書館職員による授業向けの資料提供業務を支援するために,学校図書館職員と教員間の情報共有を促進する打ち合わせシートを提案・開発した。シートの網羅性,詳細性,有用性,簡便性をバランス良く高めるべく,段階的に開発を進めた。まず,先行研究の知見に基づき,支援対象の授業・提供すべき資料・選定資料の提供方法を共有するための項目体系を定め,入力補助機構を備えたWeb インタフェースを実装した。続いて,学校図書館職員へのアンケート調査により,項目の網羅性や有用性を確認した上で,質的なフィードバックもふまえシートを改訂した。最後に,図書館を利用する任意の授業を想定した教員によるシートの利用実験を通して,シートが協働作業に必要な情報の入力を促すことを示した。教員から得たユーザビリティ評価アンケートの結果も考慮しながら,教員向けの入力項目を絞り込み,簡便性を高めた上で,本シートをオンラインで公開した。 

備考(Remarks)  

2022  学校図書館による授業向け図書提供支援システムBookReach の開発と評価  共著   
日本図書館情報学会誌  , 68巻4号  , pp.215-232  , 2022/12   

概要(Abstract) 学校図書館による教員支援の一つに,授業向け図書の選定,すなわち教材提供がある。探究学習の重視に合わせ教材提供の意義も高まっているが,既存の図書館用ツールでは十分にサポートされ てこなかった。本研究では,授業の単元に関連する図書の候補を教科書の章から直接提示できる教材図書提供支援システムBookReach を開発し,そのユーザビリティを評価した。BookReachは授業単元ごとに内容的に関連するNDC記号を紐付けた対応表に基づき,学校図書館の蔵書から教材候補図書を書影で一覧表示するのが特徴である。学校図書館職員18名にBookReachを使った模擬的な教材提供を延べ4授業分依頼し,有効性・効率性・満足度の3観点でシステムを評価したところ,提示図書の内容的妥当性,OPACに比した選定時間短縮効果,および操作の容易性が認められた。また,実験の所感を問う自由記述からは,図書表示形式の設定や蔵書データ操作に関する課題・要望が得られた。 

備考(Remarks)  

2021  BookReach-UI: A Book-Curation Interface for School Librarians to Support Inquiry Learning  共著   
Proceedings of the 23st International Conference on Asia-Pacific Digital Libraries, ICADL 2021  , pp.96-104  , 2021/12   

概要(Abstract) As a way of collaborating with teachers, school librarians select books that are useful for inquiry-based or exploratory learning classes. Although this method of teaching-material curation has gained importance as teachers aim to adopt more inquiry learning, it has not been well supported by existing tools, resources, and systems designed for librarians. In Asia, especially, the development of school librarianship is not well institutionalised either, and significant practical experience is required to select the books useful for given inquiry classes. To enable even less experienced school librarians to easily curate appropriate books, we developed a graphical user interface that directly shows the candidate books that are topically relevant to the inquiry-based class' subject, by making use of decimal classification classes assigned to books. This interface, BookReach-UI, naturally follows the standard workflow of teaching-material curation described in prior studies. We evaluated its usability by asking school librarians to curate books for mock inquiry classes via BookReach-UI. The results of this preliminary experiment showed substantially high levels of satisfaction and adoption. 

備考(Remarks)  

2021  大学におけるMLA連携の可能性  単著   
アルケイアー記録・情報・歴史ー  , 16号  , pp.1-23  , 2021/11   

概要(Abstract) 日本の大学における博物館、図書館、文書館の連携活動(MLA連携)について整理した。大学における各組織の位置付けを概観した後、MLA連携として資料の収集・組織化・保存・提供、デジタルアーカイブの共同構築、合同展示、授業協力に分けて連携のあり方を類型化した。最後に、MLA連携の課題とその対応策を整理した。 

備考(Remarks)  

2021  国語辞典の記述研究に向けた観点整理  未設定   
日本図書館情報学会誌  , 67巻3/4号  , pp.153-163  , 2021/09   

概要(Abstract) 現代日本の国語辞典を体系的に記述する準備として、記述の観点に着目して先行研究を整理した。具体的には国語辞典の形態、内容構成(項目数、収録項目、項目の配列)、項目の構成要素(見出し、発音、標記、品詞・活用、語釈、用例、注記)に分けて、国語学や辞書学などの先行研究を整理した。最後に、図書館情報学や教育学における国語辞典研究の展開可能性を素描した。 

備考(Remarks)  

2020  司書はどのように教材を選定しているか:教材検索システムの開発に向けた予備調査  共著   
アカデミア. 人文・自然科学編  , 20号  , pp.99-112  , 2020/06   

概要(Abstract) 公共図書館による学校連携を促進する教材検索システム(BookReach)の開発に向けた予備調査として、実際の教材選定の基準やプロセスを明らかにするため、A市図書館の司書2名に半構造化インタビューを行った結果を報告したた。最後に、今回の調査の結果を反映させたBookReachの機能要件を整理した。 

備考(Remarks)  

2019  公共図書館の蔵書における中学理科の教材候補:教材の所蔵調査に向けた予備的分析  共著   
アカデミア 人文・自然科学編  , No.19  , pp.65-80  , 2020/01   

概要(Abstract) 公共図書館の蔵書から中学理科の教材候補となる図書を抽出し、それらの内容的特徴を分析した。また、内容的特徴に基づき教材候補から教材を絞り込む時の留意点を整理した。 

備考(Remarks)  

2018  中学・高校の理科教科書における論述上の重要語とその出現過程  単著   
計量国語学  , 31巻7号  , pp.481-496  , 2018/12   

概要(Abstract) 中学・高校の理科教科書を対象として、テキスト上での重要語を出現状況から特定し、読み進めていく中での出現過程の特徴を分析した。 

備考(Remarks)  

2018  学校図書館員の教員サポートにおける授業に関連した資料提供の事例分析  共著   
日本図書館情報学会誌  , Vol.64, No.3   , pp.115-131  , 2018/09   

概要(Abstract) 学校図書館による教員サポートにおいて重要な位置を占める「授業に関連した資料の提供」について、過去の実践事例を分析することで「どのような授業に対し、どのような資料が、どのように提供されてきたか」を明らかにした。 

備考(Remarks)  

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その他研究業績
年度
Year
題名等
Titles
カテゴリ
Category
細目
Authorship
掲載雑誌名等 Publishing Magazine,発行所 Publisher,巻/号 Vol./no.,頁数 Page nos.,発行年月(日) Date
2017  図書館情報学の拡がりと今後の方向性に関する調査報告書  調査報告  共著 
日本図書館情報学会図書館情報学に資する事業ワーキンググループ  , 132p  , 2017/03   

概要(Abstract) 日本と米国における図書館情報学教育のカリキュラム、隣接領域との違い、今後の発展可能性について報告した。 

備考(Remarks)  

2016  学校における図書館運営マニュアル作成の実態に関する調査報告  寄稿  共著 
学図研ニュース  , 学校図書館問題研究会  , 370号  , pp.15-19  , 2016/12   

概要(Abstract) 学校図書館運営マニュアルに関する著者らの過去の調査結果を総括した。 

備考(Remarks)  

2015  図書館情報学検定試験報告書  調査報告  共著 
東京大学大学院教育学研究科生涯学習基盤経営コース  , 109p  , 2015/03   

概要(Abstract) 日本図書館情報学会が主催した、図書館情報学検定試験の実施概要、受験者、試験結果、受験者の属性に応じた成績分布などから試験の妥当性を分析した。 

備考(Remarks)  

2014  高校の学校司書が把握すべき物理学の基本文献  資料  共著 
生涯学習基盤経営研究  , 東京大学大学院教育学研究科生涯学習基盤経営コース  , 38号  , pp.53-59  , 2014/03   

概要(Abstract) 大学教授と高校教員にインタビュー調査を実施し、そこであげられた「高校物理を教える上で把握すべき物理学の基本文献」のリストを提示した。 

備考(Remarks)  

2012  中学理科教科書の時系列比較:学習指導要領との対応に着目して  調査報告  共著 
学校における新たなカリキュラムの形成:次の学習指導要領を展望して 平成23年度報告書  , 東京大学大学院教育学研究科附属学校教育高度化センター  , pp. 116-139  , 2012/03   

概要(Abstract) 過去5期の学習指導要領に対応した日本の中学理科教科書の本文部分をテキストデータ化し、その特徴を定量的に分析・比較した。 

備考(Remarks)  

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学術関係受賞
年度
Year
受賞学術賞名
Name of award
受賞対象となった研究/業績/活動等
Activity for which award given
受賞年月(日)
Date
授与機関
Award presenter
2020  日本図書館情報学会賞  浅石卓真『教科書の中の知識:テキストの計量情報学的分析』樹村房, 2020.  2020年10月04日 
日本図書館情報学会 

備考(Remarks)  

2018  日本図書館情報学会論文賞  浅石 卓真「中学・高校の理科教科書における知識の潜在的規模 : テキストからの語彙量推定に基づく分析」 『日本図書館情報学会誌』 Vol.63, No.3, pp.123-140.  2018年11月04日 
日本図書館情報学会 

備考(Remarks)  

2016  日本図書館情報学会論文賞  浅石卓真「高校理科教科書における知識の形成過程:テキストにおける語彙ネットワークの成長過程の分析」『日本図書館情報学会誌』Vol.62, No.1, pp.38-53.  2016年11月13日 
日本図書館情報学会 

備考(Remarks)  

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研究発表
年度
Year
題目又はセッション名
Title or Name of Session
細目
Authorship
発表年月(日)
Date
発表学会等名称 Name, etc. of the conference at which the presentation is to be given, 主催者名称 Organizer, 掲載雑誌名等 Publishing Magazine,発行所 Publisher,巻/号 Vol./no.,頁数 Page nos.
2023  研修報告とデータベース等について:BookReachとの連携  単独  2023/12/16 
令和5年度文部科学省事業報告会〜みんなで使おう!学校図書館Vol.15〜   

概要(Abstract)  

備考(Remarks)  

2023  VR学校図書館内の3D書架を用いた教材探索の検証  未設定  2023/10/08 
日本図書館情報学会第71回研究大会  , pp.45-48   

概要(Abstract) 本研究では、バーチャルリアリティ(VR)空間内に現実の書架を再現した3D書架を開発し、教材探索システムBookReachの新しいインターフェースとして実装して、その有効性を検証する。検証実験では、学校図書館関係者9名に依頼して3D書架を利用した教材探索を行ってもらった。質問紙調査の結果では、3D書架はどこでも図書館の本にアクセスできる点や、学校司書や児童生徒が一斉にブラウジングができる点が評価された。一方でVR空間内での移動速度や、書架の現在位置表示などに関する課題も示唆された。 

備考(Remarks)  

2023  司書課程の履修動機を測定する心理尺度の開発と評価  共同  2023/10/07 
日本図書館情報学会第71回研究大会  , pp.1-4   

概要(Abstract) 本発表では、司書課程の履修動機を測定する心理尺度を開発し、その信頼性を評価する。はじめに、心理尺度の項目候補となる履修動機を幅広く収集するために、3大学146人に対して司書課程の履修動機を自由記述式の質問紙で尋ね、回答結果を44項目に集約した。次に、5大学203名に対して各項目が司書課程を履修した理由としてどの程度当てはまるかを多肢選択式の質問紙で尋ね、探索的因子分析を適用することで、最終的に6因子19項目を心理尺度の項目として選定した。尺度の内的一貫性の指標であるCronbachのα係数と時間的安定性の指標である級内相関係数を用いて、それらの心理尺度としての信頼性を評価した結果、概ね信頼性のあることが確認された。 

備考(Remarks)  

2022  図書館情報学用語を対象とした専門語彙数推定テストにおける科目別テストセットの構築  共同  2022/10/30 
第70回日本図書館情報学会研究大会   

概要(Abstract) 本稿では、図書館情報学用語を対象とした専門語彙数推定テストにおいて、テスト項目となる専門用 語集合(テストセット)の構築方法とその結果について報告する。はじめに『図書館情報学用語辞典 第 5版』の見出し語から、司書課程の教科書のいずれかで索引語に採られているもの抽出した。抽出した専門用語のそれぞれを、一般的なテキストと比較して最も特徴的に出現する科目に割り当てることで、 各科目の基本語リストを作成した。基本語リスト中の専門用語を単語親密度順に並べた上で、単語親密度の差が出来るだけ等間隔になるように50語を抽出して、科目別テストセットとした。 

備考(Remarks)  

2022  専門用語を対象とした語彙数推定テストの開発とその信頼性の評価:図書館情報学分野を事例として  共同  2022/10/29 
第70回日本図書館情報学会研究大会   

概要(Abstract) 本稿では,専門用語を対象とした語彙数推定テストの開発とその信頼性の評価について報告する。本専門語彙数推定テストは,数十程度の専門用語について,これを知っているかどうかを回答させることで回答者が持つ当該分野の専門語彙数を推定し,それを通して回答者の当該分野における知識量を測るものである。本テストをウェブアプリケーションとして開発し,司書課程を履修している大学生28名を対象に本テストの信頼性の評価を行った。その結果から,本テストには一定の信頼性があることが分かった。 

備考(Remarks)  

2022  図書館情報学用語を対象とした単語親密度の推定  共同  2022/06/04 
2022年度日本図書館情報学会春期研究集会   

概要(Abstract) 本発表では、図書館情報学分野を対象とした語彙テストを構築するための準備作業として、図書館情報学用語の単語親密度を推定した結果を報告する。『図書館情報学用語辞典 第5版』の見出し語を対象として、Yahoo!アカウントを持つ100人に、それぞれの単語を見たり聞いたりしたことが有るか無いかを尋ねた。回答結果は一定の条件でスクリーニングし、信頼性の高い回答者の評定値のみを推定に利用した。さらに、評定値から回答者の語彙力や回答傾向に由来するバイアスを除去するために、回答者と単語を変量効果として評定値を予測するロジスティック回帰モデルを構築し、単語の変量効果を単語親密度として抽出した。カテゴリ別に見ると、資料やメディアに関する専門用語の単語親密度が高く、図書館史や学術コミュニケーションに関する専門用語の単語親密度が低かった。 

備考(Remarks)  

2021  学校図書館による教材資料提供プロセスのモデル化と教員連携を促す打ち合わせシートの開発   共同  2021/10/16 
日本図書館情報学会第69回研究大会  , 日本図書館情報学会   

概要(Abstract) 学校図書館いよる授業向け資料提供業務を理解・支援することを目指し、(1)資料提供プロセスに関与する外在化可能な要素の列挙と要素間の関係の整理に基づき、4フェーズ・7ステップからなるプロセスモデルを定義し、(2)プロセスの一部である教員連携を円滑に行うために、授業・資料・提供に関する情報を体系的に入力可能な打ち合わせシートを設計・開発した。学校図書館職員経験者による予備評価の結果、打ち合わせシートの高い網羅性・有用性が示唆された。 

備考(Remarks)  

2021  教科書の単元に対応したNDC記号の収集:学校図書館向け教材検索システムの改善に向けた予備実験   共同  2021/10/16 
日本図書館情報学会第69回研究大会  , 日本図書館情報学会   

概要(Abstract) 本稿では、学校図書館による授業支援を促す教材検索システム(BookReach)の開発の一環として、教科書の単元に対応した分類記号(NDC記号)の収集方法を提案する。提案手法では、まず学校図書館を活用した授業を想定して、教員との打ち合わせ内容を記入したワークシートを用意する。ワークシートをもとにBookReachで教材をリストアップしてもらい、それらのNDC記号を収集する。小・中の社会2単元を対象とした実証実験の結果、BookReachに組込まれた「単元とNDC記号の対応表」への追加/除外候補となるNDC記号を見つけることができた。OPACで教材をリストアップした時ほど多様なNDC記号は収集されなかったが、単元と関連の深いNDC記号は提案手法でも収集できており、協力者を増やすことで継続的に対応表を修正できる見通しが得られた。 

備考(Remarks)  

2020  学校図書館による教材提供を支援する図書選定システムの提案とユーザインタフェースの予備的評価  共同  2020/10/03 
日本図書館情報学会第68回研究大会   

概要(Abstract) 信任や多忙な学校図書館職員を支援するため、先行研究に基づき教材提供支援システムを提案し、ユーザインターフェースに関するアンケートでの予備評価を報告した。 

備考(Remarks)  

2019  教科書のなかの知識ー計量情報学的分析ー   単独  2019/09/17 
ワンデーセミナー  , 東京大学大学院教育学研究科生涯学習基盤経営コース   

概要(Abstract) 2020年3月に刊行される単著の要素となった、筆者の一連の研究業績を発表した。 

備考(Remarks)  

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研究助成
年度
Year
助成名称または科学研究費補助金研究種目名
Name of grant or research classification for scientific research funding
研究題目
Research Title
役割(代表/非代表)
Role
助成団体
Granting body
助成金額
Grant amount
2023  科学研究費補助金  学校図書館による授業支援を促す打ち合わせシートと教材検索システムの開発・評価 
代表    1690000 

研究内容(Research Content)  

備考(Remarks)  

2023  南山大学パッヘ研究奨励金I-A-2  学校図書館による授業支援を促す教材検索システムの実用化:小・中学校の全教科への拡張 
代表    300000 

研究内容(Research Content)  

備考(Remarks)  

2022  科学研究費補助金  学校図書館による授業支援を促す打ち合わせシートと教材検索システムの開発・評価 
代表    800,000 

研究内容(Research Content)  

備考(Remarks)  

2022  南山大学パッヘ研究奨励金I-A-2  学校図書館による授業支援を促す教材検索システムの拡張 
代表    300,000 

研究内容(Research Content)  

備考(Remarks)  

2019  南山大学パッヘ研究奨励金I-A-2  図書館から学校への教材提供における司書の暗黙知の可視化 
代表    400,000 

研究内容(Research Content) 公共図書館による学校連携を促す教材検索システム(Book Reach)の開発に向けて、(1) 蔵書データベースからのキーワード検索による教材抽出の限界を示した上で、(2) キーワード検索では抽出できないものを含めて教材候補を網羅的にリストアップするためにBook Reachが備えるべき機能要件について考察した。 

備考(Remarks)  

2015  東京都図書館協会研究助成  学校図書館運営マニュアルの内容分析:市町村と学校を対象にした調査から 
非代表  東京都図書館協会   

研究内容(Research Content)  

備考(Remarks)  

2014  日本図書館情報学会研究助成  学校図書館による教員サポートを促す図書推薦システムの開発と評価 
非代表  日本図書館情報学会   

研究内容(Research Content)  

備考(Remarks)  

2014  科学研究費補助金  教科書における知識の展開過程を反映したテキストの計量言語学的分析 
代表  日本学術振興会  1560千円 

研究内容(Research Content)  

備考(Remarks)  

2013  日本図書館情報学会研究助成  知識の専門化に応じたメディアの表現の変化:中・高理科教科書の比較分析を通じて 
代表  日本図書館情報学会   

研究内容(Research Content)  

備考(Remarks)  

2012  教科書研究奨励金  高等学校理科教科書における記述様式の研究 
代表  財団法人中央教育研究所   

研究内容(Research Content)  

備考(Remarks)  

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教育活動
年度
Year
タイトル
Title
内容等
Content
活動期間
Period of Activities
2018  司書課程・学校図書館司書教諭課程での講演会の実施 

毎年7月と11月に、図書館情報学を専門とする研究者や現役の図書館員を学外講師として招聘し、講演会を実施している。講演会は開催時の司書課程科目の講義とも連動させ、追加課題として報告書の提出を課している。 

2018/04/01~現在 
2016  自作の講義資料の作成・配布 

学生の理解を助けるため、PowerPointで作成した講義資料や練習問題を毎回の授業で配布している 

2016/04/01~現在 
2014  学生からの感想・質問のフィードバック 

定期的に講義内容に関する感想や疑問点をコメントシートに書いてもらい、次回の講義の冒頭でそれらに回答している 

2014/04/01~現在 
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研究活動/社会的活動
年度
Year
活動名称
Name of activities
活動期間
Period of Activities
2023  『大学図書館研究』査読研修会 講師  2023/09/15 

活動内容等(Content of Activities) 『大学図書館研究』の編集委員向け勉強会において、「査読の心得、ポイント」という題目で講演をした 

2023  名古屋市図書館ボランティア養成講座 講師  2023/06/16 

活動内容等(Content of Activities) 図書館ボランティアを希望する市民を対象として「図書館の過去・現在・未来」という題目で講演を行なった。 

2023  愛知県私立学校図書館研究会 講師  2023/05/31 

活動内容等(Content of Activities) 「DX時代の学校図書館ー図書館業務の情報化の展望ー」という題目で講演をした 

2019  知多市図書館機能調査検討委員会  2019/04/01~2019/12/31 

活動内容等(Content of Activities) 知多市の新図書館建設計画を策定とする有識者会議で、委員を務めた。 

2018  知多市図書館機能調査検討委員会  2018/04/01~2019/03/31 

活動内容等(Content of Activities) 知多市の新図書館建設計画を策定とする有識者会議で、委員を務めた。 

2018  長久手市第2次子ども読書活動推進計画策定委員会  2018/04/01~2018/05/31 

活動内容等(Content of Activities) 長久手市第2次子ども読書活動推進計画策定委員会にて、委員長務めた。 

2017  長久手市第2次子ども読書活動推進計画策定委員会  2017/10/01~2018/03/31 

活動内容等(Content of Activities) 長久手市の「第2次子ども読書活動推進計画」を作成する有識者会議で、委員長を務めた。 

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著書・学術論文に関する統計情報
年度
Academic Year
学術研究著書の件数
No. of Academic Books
学会誌・国際会議議事録等に掲載された学術論文の件数
No. of Academic Articles in Journals/Int'l Conference Papers
学内的な紀要等に掲載された学術論文の件数
No. of Academic Articles Pub'd in University Bulletins
学会受賞等の受賞件数
No. of Academic Awards Received
国際学会でのゲストスピーカーの件数
No. of Times as Guest Speaker at Int'l Academic Conferences
国際学会での研究発表の件数
No. of Presentations of Papers at Int'l Academic Conferences
国内学会でのゲストスピーカーの件数
No. of Times as Guest Speaker at National Academic Conf.
国内学会での研究発表の件数
No. of Papers Presented at National Academic Conf.
2023 
2022 
2021 
2020 
2019 
2018 
2017 
2016 
2015 
2014 
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2023/11/28 更新