研究者詳細

研究経歴
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長期研究/短期研究
Long or Short
   Term research
研究課題名
Research Topic
長期研究  アウグスティヌスの探求論および人間論 

概要(Abstract)  アウグスティヌスの宗教的探求において開示される深層の人間について、『告白』『三位一体論』他の主要著作をとおして究明する。アウグスティヌスの思想における特徴の一つは、宗教(神学)的な内容と哲学(人間学)的な内容とを分離しない真理探求のスタイルである。彼においてとりわけラディカルな仕方で問われたのは、自己の心、ないしは人間存在そのものの謎であり、可能性と危険性(得体の知れなさ)とを合わせ秘めたその限りない深淵であった。もっとも現代の深層心理学(フロイト)などにも比せられるその探求が、近現代の哲学や心理学のそれと異なるのは、それがつねに宗教的な救済の観点を背景として問題化されたものであり、その希望の光のもとでこそ深く掘り下げられえたものであった点にあると考える。神探求と人間(自己)探求が連動する探求の在り方、およびそれゆえにこそ彼自身の実存をとおし深く納得される形でとらえられることになったその真理内容について研究する。

 

短期研究  アウグスティヌスの『告白』と『詩編注解』の関係性について 

概要(Abstract)  『告白』の叙述において旧約聖書『詩編』の言葉が多用されることの意味と可能性について、アウグスティヌスの対話的探求論や言語論、さらには他者論や共同体論の観点も含めて考察する。『告白』で開示された深淵の言語は、『詩編』の中で展開される神⁻人間関係における基音言語とのかかわりをとおしてもたされていると考える。それはまた、アウグスティヌス自身の深奥の声を介して他者に対し開示されることをとおし、他者との連帯と共同性をも生み出す言語として働くものである。人の心を深みにおいて動かし、結びつけるそうした言葉の力についてアウグスティヌスの著作を通じて研究する。 

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