2025/04/21 更新

写真b

イナガキ カズヤ
稲垣 和也
INAGAKI Kazuya
所属
外国語学部 アジア学科 教授
職名
教授
主な研究課題
長期研究:オーストロネシア諸語およびパプア諸語の記述言語学的研究
その他の研究課題
短期研究:ドホイ語の包括的記述
短期研究:インドネシア語における文法化
専攻分野
記述言語学、インドネシア語学
外部リンク

学位

  • 博士(文学) ( 2008年11月   京都大学 )

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    博士

    学位論文名:カドリ語 ―ボルネオ島のオーストロネシア系言語の記述―

  • 修士(文学) ( 2004年3月   京都大学 )

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    修士

  • 学士(言語・文化) ( 2002年3月   大阪外国語大学 )

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    学士

研究分野

  • 人文・社会 / 言語学

学歴

  • 京都大学   文学研究科   行動文化学専攻言語学専修

    - 2007年3月

  • 京都大学   文学研究科   行動文化学専攻言語学専修

    - 2004年3月

  • 大阪外国語大学   外国語学部   国際文化学科言語・情報専攻

    - 2002年3月

所属学協会

  • 南山学会

    2018年4月 - 現在

  • 日本インドネシア学会(事務局(会計):2019~現在に至る)

    2015年11月 - 現在

  • 日本言語学会

    2002年6月 - 現在

論文

  • インドネシア語における類別詞,総称名詞,クラス名称

    アカデミア. 文学・語学編   116   27 - 50   2024年6月

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    出版者・発行元:南山大学  

    現代インドネシア語の類別的形態素3種を取り上げ、総称名詞とクラス名称を見分けるための形態統語的・意味的基準について考察した。

  • Bound pronominals in West Barito languages

    NUSA: Linguistic Studies of Languages in and around Indonesia   76   51 - 80   2024年3月

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    出版者・発行元:Atma Jaya Catholic University of Indonesia  

    ンァジュ語とドホイ語における代名詞形態素の現れを包括的に記述し、ドホイ語の1人称単数形について新説を提示するとともに、その代名詞形態素の一致現象を初めて特徴づけた。

  • 『共榮報』のマレー語における形態法と統語法についての覚書

    アカデミア. 文学・語学編   111   235 - 268   2022年1月

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    出版者・発行元:南山大学  

    『共榮報』のマレー語に見られるジャカルタ・マレー語の特徴として、語末音節のシュワーに加え、接尾辞 -in や、ke/ka- による受動、存在動詞 ada による継続相といった、口語的要素の現れを記述した。

  • 『プワルタ・セレベス』のマレー/インドネシア語における形態法についての覚書

    アカデミア. 文学・語学編   109   183 - 218   2021年1月

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    出版者・発行元:南山大学  

    プワルタ・セレベスにおけるマレー/インドネシア語の形態法および複合語を包括的に記述し、そこに垣間見るマナド・マレー語の特徴を指摘した。

  • Word stress in Pontianak Malay

    NUSA: Linguistic studies of languages in and around Indonesia   68   121 - 137   2020年3月

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    出版者・発行元:Atma Jaya Catholic University of Indonesia  

    マレー語ポンティアナック方言の語強勢について音響分析と形態音韻論的分析を補助的な裏付けとしつつ記述した。

  • 『ボルネオ新聞』(1942-45)のマレー/インドネシア語における形態法についての覚書

    アカデミア. 文学・語学編   107   197 - 222   2020年1月

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    出版者・発行元:南山大学  

    ボルネオ新聞におけるマレー/インドネシア語の綴り、音韻、形態法の概要を記述し、略称や略語のしくみを考察した。

  • インドネシア語における母音交替重複オノマトペ

    インドネシア 言語と文化   24   121 - 138 (18p.)   2018年5月

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    出版者・発行元:日本インドネシア学会  

    インドネシア語における kelap-kelip や dentang-denting といった母音交替を伴う35語の意味分類をおこない、その形態音韻論、統語論を記述した。

  • インドネシア語のオノマトペ

    インドネシア 言語と文化   23   43 - 63 (21p.)   2017年6月

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    出版者・発行元:日本インドネシア学会  

    インドネシア語におけるオノマトペを認定・定義する基準、母音交替重複、音象徴について明らかにした。

  • インドネシア語の所有構文

    インドネシア 言語と文化   22   77 - 99 (23p.)   2016年4月

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    出版者・発行元:日本インドネシア学会  

    インドネシア語の ada叙述所有と dari連体所有、dengan/tanpa連体所有について新たな知見を提示した包括的研究。

  • Discourse and information structure in Kadorih

    Proceedings of the Second International Workshop on Information Structure of Austronesian Languages   27 - 39 (13p.)   2015年12月

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    出版者・発行元:東京外国語大学アジア・アフリカ言語文化研究所  

    ドホイ語カドリ方言の情報構造に対する超分節素の役割について新たな知見を提示し、包括的に記述した。

  • Clause combining in Kadorih of Central Kalimantan

    NUSA: Linguistic studies of languages in and around Indonesia   59   3 - 20 (18p.)   2015年9月

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    出版者・発行元:Atma Jaya Catholic University of Indonesia  

    ドホイ語カドリ方言の節連結について新たな知見を提示し、包括的に記述した。

  • Information structure in Kadorih

    Proceedings of the International Workshop on Information Structure of Austronesian Languages   229 - 244 (16p.)   2014年4月

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    出版者・発行元:東京外国語大学アジア・アフリカ言語文化研究所  

    ドホイ語カドリ方言の情報構造について新たな知見を提示し、Lambrecht (1994) に基づいて包括的に記述した。

  • The system of spatial reference in Kadorih

    NUSA: Linguistic studies of languages in and around Indonesia   56   65 - 78 (14p.)   2014年3月

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    出版者・発行元:Atma Jaya Catholic University of Indonesia  

    ドホイ語カドリ方言の空間指示の体系について新たな知見を提示し、包括的に記述した。

  • TAME indicators in Kadorih

    NUSA: Linguistic studies of languages in and around Indonesia   55   95 - 121 (27p.)   2013年9月

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    出版者・発行元:Atma Jaya Catholic University of Indonesia  

    ドホイ語カドリ方言の時制、相、様相、証拠性をしめす標識について新たな知見を提示し、包括的に記述した。

  • Argument encoding and voice in Kadorih of Central Kalimantan

    NUSA: Linguistic studies of languages in and around Indonesia   54   47 - 65 (19p.)   2013年3月

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    出版者・発行元:Atma Jaya Catholic University of Indonesia  

    ドホイ語カドリ方言の項のコード化と態について新たな知見を提示し、包括的に記述した。

  • Word duplication in Kadorih

    Asian and African Languages and Linguistics: Reduplication in and around Indonesia   6   27 - 44 (18p.)   2011年9月

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    出版者・発行元:東京外国語大学アジア・アフリカ言語文化研究所  

    ドホイ語カドリ方言における語の二重化について新たな知見を提示し、包括的に記述した。

  • GISを用いた方言分布の地理的分析 ―南ブーゲンヴィルのシベ (ナゴヴィシ) 語の方言地図―

    地球研言語記述論集 3   183 - 208 (26p.)   2011年3月

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    出版者・発行元:総合地球環境学研究所・インダスプロジェクト 言語記述研究会  

    ナゴヴィシ・シベ語の地域方言の分布について新たな知見を提示し、地理情報システム (GIS) を用いて考察した。

  • ナゴヴィシ・シベ語の類別詞

    地球研言語記述論集 2   135 - 163 (29p.)   2010年3月

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    出版者・発行元:総合地球環境学研究所・インダスプロジェクト 言語記述研究会  

    ナゴヴィシ・シベ語の59種類の類別詞について新たな知見を提示し、包括的に記述した。

  • カドリ語

    文法を描く 2 ―フィールドワークに基づく諸言語の文法スケッチ―(中山俊秀・山越康裕編)   31 - 61 (31p.)   2007年9月

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    出版者・発行元:東京外国語大学アジア・アフリカ言語文化研究所  

    ドホイ語カドリ方言の文法についてその全体像を初めて記述した研究。

  • カドリ語における語中の閉鎖音と破擦音

    言語研究   132   111 - 121 (11p.)   2007年9月

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    出版者・発行元:日本言語学会  

    ドホイ語カドリ方言の語中閉鎖音・破擦音について新たな知見を提示し、共時的・通時的に記述した。

  • A sketch on the morphosyntax of Kadorih (Dohoi: Austronesian)

    Kyoto University Linguistic Research   25   41 - 65 (25p.)   2006年12月

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    出版者・発行元:京都大学大学院文学研究科  

    ドホイ語カドリ方言の動詞派生/屈折接辞について新たな知見を提示し、包括的に記述した。

  • Phonemic sketch of Dohoi/Kadorih (Austronesian: Upper Reaches of Kahayan River in Kalimantan, Indonesia)

    Kyoto University Linguistic Research   24   15 - 43 (29p.)   2005年12月

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    出版者・発行元:京都大学大学院文学研究科  

    ドホイ語カドリ方言の音素体系と異音規則について新たな知見を提示し、包括的に記述した。

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書籍等出版物

  • ワークブック インドネシア語 第3巻

    ( 担当: 共著)

    三元社  2018年9月 

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    総ページ数:112  

    共接辞 ke-an、接頭辞 ter-、yang、-nya、meN-kan動詞、meN-i動詞、memper-動詞、共接辞 per-an/peN-an、重複、焦点・トピック

  • ワークブック インドネシア語 第2巻

    ( 担当: 共著)

    三元社  2018年7月 

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    総ページ数:92  

    ber-動詞、meN-動詞、受動、命令文、比較・最上・同等、接尾辞 -an、接頭辞 peN-/pe-、接続詞、副詞節・副詞句、副詞、感嘆文・付加疑問文・相関構文、接頭辞 se-、複合語・略語

  • ワークブック インドネシア語 第1巻

    ( 担当: 共著)

    三元社  2018年4月 

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    総ページ数:96  

    音声・音韻、名詞文、人称代名詞、基語動詞、存在文・指示詞、疑問詞、形容詞、テンス・アスペクト、モダリティ、数詞、時間表現1、時間表現2、前置詞

  • 「形態的類型論」「手話」「対照言語学」「非言語伝達」「メタ言語」「幼児のことば」「類型地理論」

    ( 担当: 単著)

    三省堂 明解言語学辞典(斎藤純男・田口善久・西村義樹(編))  2015年8月 

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    担当ページ:59,116–7,144,185,218,228,232   著書種別:事典・辞書

    各項目について、現代言語学の重要な概念や術語に言及しながら記述した。

  • 地球研言語記述論集 5

    総合地球環境学研究所・「アジア・太平洋における生物文化多様性の探求」プロジェクト 言語記述研究会  2013年3月 

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    総ページ数:86  

  • 地球研言語記述論集 4 大西正幸博士還暦記念号

    総合地球環境学研究所・インダスプロジェクト 言語記述研究会  2012年3月 

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    総ページ数:184  

  • On language codes

    ( 担当: 単著)

    Department of South Asian Studies, Harvard University Language Atlas of South Asia (eds. by Osada, Toshiki & Masayuki. Onishi)  2012年3月 

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    担当ページ:7-9 (3p.)   著書種別:調査報告書

    インドで話されるインド・ヨーロッパ諸語、ドラヴィダ諸語、ムンダ・モンクメール諸語、チベット・ビルマ諸語の各言語の言語コードについて概説した。

  • 地球研言語記述論集 3

    ( 担当: 共編者(共編著者))

    総合地球環境学研究所・インダスプロジェクト 言語記述研究会  2011年3月 

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    総ページ数:243  

  • 地球研言語記述論集 2

    ( 担当: 共編者(共編著者))

    総合地球環境学研究所・インダスプロジェクト 言語記述研究会  2010年3月 

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    総ページ数:195  

  • 地球研言語記述論集 1

    総合地球環境学研究所・インダスプロジェクト 言語記述研究会  2009年3月 

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    総ページ数:200  

  • ニコラス・エヴァンズ「記述されていない言語の文法を書くには」

    ( 担当: 単著)

    総合地球環境学研究所・インダスプロジェクト 言語記述研究会 地球研言語記述論集 1(大西正幸・稲垣和也編)  2009年3月 

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    担当ページ:1-34 (34p.)  

    知られていない言語の記述方法について発表されたものを翻訳した。

  • A Dictionary, Texts and Papers on Kadorih: Based on the Results of Field Surveys conducted in Indonesia in 2006

    ( 担当: 単著)

    京都大学大学院文学研究科   2006年12月 

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    担当ページ:349p.   著書種別:調査報告書

    2006年におこなったドホイ語カドリ方言の調査報告。

  • Paper, Texts, and Dictionary: Dohoi/Kadorih, An Austronesian Language

    ( 担当: 単著)

    京都大学大学院文学研究科   2005年12月 

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    担当ページ:355   著書種別:調査報告書

    2005年におこなったドホイ語カドリ方言の調査報告。

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MISC

  • Abstract. Kadori-go: Boruneo-tô no Ôsutoronesia-kei gengo no kizyutu [Japanese] (Kadorih: The description of an Austronesian language of Borneo)

    Borneo Research Bulletin   42   366 - 367 (2p.)   2011年6月

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    出版者・発行元:Borneo Research Council  

    学位論文(博士)の概要について紹介した。

  • カドリ語:ボルネオ島のオーストロネシア系言語の記述

    346   2008年11月

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    出版者・発行元:京都大学大学院文学研究科  

    インドネシア共和国、中カリマンタン州で話されるドホイ語カドリ方言の文法・語彙について初めて網羅的に記述した研究。約2000語彙の語彙記述と 2つのテキストを含む。

講演・口頭発表等

  • Documenting and archiving language materials of South Bougainville Family 国際会議

    Onishi, Masayuki & Kazuya Inagaki

    Papuan Futures: Prospects and Priorities in Papuan Language Research  2025年2月  Research Institute for Language and Cultures of Asia and Africa & Vrije Universiteit Amsterdam

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    開催年月日: 2025年2月

    記述言語:英語   会議種別:口頭発表(一般)  

    開催地:Research Institute for Language and Cultures of Asia and Africa   国名:日本国  

  • マレー語世界の全容と歴史:カリマンタン変種を手がかりに

    稲垣和也

    日本言語学会第169回大会ワークショップW-5  2024年11月  日本言語学会

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    開催年月日: 2024年11月

    記述言語:日本語   会議種別:シンポジウム・ワークショップ パネル(公募)  

    開催地:北海道大学   国名:日本国  

  • ドホイ語の代名詞拘束形をめぐる共時的・通時的諸問題

    京都大学言語学懇話会第 124 回例会  2024年7月  京都大学文学部

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    ドホイ語の1人称単数代名詞拘束形の形態と一致現象全般について共時的・通時的考察をおこなった。

  • Temporal expressions and word classes in Sambas Malay

    The 7th meeting / The 3rd International Workshop on Malay Varieties  2019年12月  ILCAA

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    インドネシア、西カリマンタンで話されるサンバス・マレー語におけるさまざまな時間表現について記述し、それら時間表現の文法化について考察した。

  • Word prominence in Pontianak Malay

    The Second International Workshop on Malay Varieties “A Research on Varieties of Malayic Languages”, The 5th meeting  2018年10月  Research Institute for Languages and Culture of Asia and Africa, Tokyo University of Foreign Studies

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    マレー語ポンティアナック方言の超分節素の卓立について考察した。

  • (非)オーストロネシア諸語の辞書作り

    AA研フォーラム:言語研修(メエ語)文化講演  2018年9月  東京外国語大学アジア・アフリカ言語文化研究所

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    オーストロネシア諸語、非オーストロネシア諸語の辞書記述について紹介した。

  • 言語的な近接化と差異化について:インドネシア、カリマンタンにおけるドホイ語の音韻から

    2018年度南山学会文学・語学系列第1回研究例会  2018年7月  南山学会

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    ドホイ語において観察される他言語への近接化と他言語からの差異化について考察した。

  • マレー語ポンティアナッ方言を記述するための予備的考察

    マレー語方言の変異の研究第4回研究会  2018年6月  東京外国語大学アジア・アフリカ言語文化研究所

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    マレー語ポンティアナック方言の言語的概要について考察した。

  • 方言から言語記述を模索する:ドホイ語の音韻を事例として

    京都大学言語学懇話会第106回例会  2018年4月  京都大学文学部

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    ドホイ語カドリ方言と西カリマンタン方言の音声・音韻について両者の比較に基づく音韻論的考察をおこなった。

  • インドネシア語における母音交替重複オノマトペの記述的研究

    第48回日本インドネシア学会  2017年11月  天理大学

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    インドネシア語の母音交替重複について考察した。

  • Sound symbolism in Indonesian Ideophones

    Second Annual Kaken Meeting and Bilateral Collaboration, Kaken Joint Meeting Research on Expressives in Asia  2017年8月  Center for Southeast Asian Studies, Kyoto University

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    インドネシア語のオノマトペに見られる音象徴について考察した。

  • インドネシア語オノマトペ研究序説

    第47回日本インドネシア学会大会  2016年11月  愛知県立大学

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    インドネシア語のオノマトペ研究のための枠組みについて考察した。

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共同研究・競争的資金等の研究課題

  • マレー語地域における言語使用実態と言語シフトの変数の研究

    研究課題/領域番号:23K20093  2024年

    日本学術振興会  科学研究費補助金 基盤研究(B) 

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    資金種別:競争的資金

    助成金。マスメディア、インターネット、SNSの発達により大きな言語状況の変化がみられる21世紀の多言語社会において人々の言語選択にどのような変数がかかわるかを考察する。対象とする地域はマレー語が公用語として話されているインドネシア国、マレーシア国、ブルネイダルサラーム国の3か国とし、大規模な社会言語的調査によりこれらの地域における多言語使い分け実態を詳細に調べる。国家の方針としてコントロールが可能な教育媒介言語、自治体の施策、言語の市場価値、職業選択におけるそれぞれの言語の優位性、コミュニティにおける宗教的儀礼などにおけるそれぞれの言語の威信の度合い、などの変数のうち、どれが人々の言語使用に一番大きな影響をもたらすのかを解明する。実際の使用場面を分析するため、談話資料を蒐集し、コードミキシング・コードスイッチングの分析を行う。

  • 類別詞と文法的性を中心にした文法的体言化に関する類型的研究

    研究課題/領域番号:23K21931  2024年

    日本学術振興会  科学研究費補助金 基盤研究(B) 

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    資金種別:競争的資金

    助成金。研究の乏しい言語における類別詞/ジェンダー標識のデータをもとに、柴谷の「体言化理論」の実証的検証を行う。体言化理論は、類別詞とジェンダー標識を体言化標識(nominalizer)と考え、両者の平行性を説明し、従来の言語分析における問題を解決する、革新的なアプローチを展開している。しかしながら、体言化理論は非常に広範な現象と多数の言語を対象としているため、詳細な通言語的検証を待たねばならない側面を含んでいる。例えば、(i) 類別詞には標示のターゲットを数詞に限るケースから、属格名詞、形容詞、さらには用言基盤準体言までをターゲットとするケースまで様々であり、このような標示パターンの多様性が何を意味しているのか、(ii) 類別詞とジェンダーそれぞれの標示パターンの一貫性の間に見られる違いが意味するものは何かなど、残された課題は少なくない。また、体言化理論が主に対象としてきた体言化辞、類別詞、ジェンダー標識の共時的拡散パターンに対して、通時的発達のパターンの分析等に基づいた再検証をほどこす必要がある。

  • パプア諸語の記録言語学的研究―三地域の諸言語の直示表現を中心に―

    研究課題/領域番号:19KK0012  2024年

    日本学術振興会  国際共同研究加速基金(国際共同研究強化(B)) 

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    パプアニューギニアのシンブー州とブーゲンビル自治州を中心に分布するパプア諸語の多様な資料を対象に、オーストラリアの記録言語学・パプア諸語の記述研究を専門とする研究者たちの協力のもと、組織的な編集作業を行い、テキストコーパスを構築すること、またこれらのデータに、第三の地域サンダウン州の言語アイク語のデータを加え、それらのテキストに見られる統語・談話レベルの文法現象の記述と対照言語学的分析を進める。シンブー諸語とブーゲンビル諸語はともに複雑な指示詞関連の表現をもつが、時制体系についてはシンブー諸語が単純であるのに対し、ブーゲンビル諸語は複雑である。このような共通点と相違点をもつ両者と未記述の言語アイク語の直示表現の振る舞いに着目して研究を進める。長年のフィールド調査で収集したデータと新たなフィールド調査や補足調査で得たデータを対象に、共同で編集・分析作業を行い、アーカイブに長期保存する。

  • マレー・インドネシア語における文法習得難易度解明のための容認性コーパス開発

    研究課題/領域番号:23K25336  2024年

    日本学術振興会  科学研究費補助金 基盤研究(B) 

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    資金種別:競争的資金

    助成金。マレー・インドネシア語を対象とした容認性コーパス(例文をその容認性とともに整理したコーパス)を開発し、それを用いて同言語の主要文法現象の学習者にとっての難易度を明らかにする。他言語の容認性コーパスを参考に、マレー・インドネシア語の容認性コーパスに含める文法現象を決定し、複数の母語話者に対して容認性調査を行うことで、開発するコーパスにおける容認性を最終決定する。その上で、学習者に対して開発したコーパスの例文の容認性判断テストを実施し、その結果とコーパスの容認性との一致率に基づいて学習者にとっての難易度を解明する。

  • パプア諸語の記録言語学的研究―三地域の諸言語の直示表現を中心に―

    2023年

    日本学術振興会  国際共同研究加速基金(国際共同研究強化(B)) 

      詳細を見る

    パプアニューギニアのシンブー州とブーゲンビル自治州を中心に分布するパプア諸語の多様な資料を対象に、オーストラリアの記録言語学・パプア諸語の記述研究を専門とする研究者たちの協力のもと、組織的な編集作業を行い、テキストコーパスを構築すること、またこれらのデータに、第三の地域サンダウン州の言語アイク語のデータを加え、それらのテキストに見られる統語・談話レベルの文法現象の記述と対照言語学的分析を進める。シンブー諸語とブーゲンビル諸語はともに複雑な指示詞関連の表現をもつが、時制体系についてはシンブー諸語が単純であるのに対し、ブーゲンビル諸語は複雑である。このような共通点と相違点をもつ両者と未記述の言語アイク語の直示表現の振る舞いに着目して研究を進める。長年のフィールド調査で収集したデータと新たなフィールド調査や補足調査で得たデータを対象に、共同で編集・分析作業を行い、アーカイブに長期保存する。

  • マレー・インドネシア語における文法習得難易度解明のための容認性コーパス開発

    2023年

    日本学術振興会  科学研究費補助金 基盤研究(B) 

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    資金種別:競争的資金

    配分額:120000円

    助成金。マレー・インドネシア語を対象とした容認性コーパス(例文をその容認性とともに整理したコーパス)を開発し、それを用いて同言語の主要文法現象の学習者にとっての難易度を明らかにする。他言語の容認性コーパスを参考に、マレー・インドネシア語の容認性コーパスに含める文法現象を決定し、複数の母語話者に対して容認性調査を行うことで、開発するコーパスにおける容認性を最終決定する。その上で、学習者に対して開発したコーパスの例文の容認性判断テストを実施し、その結果とコーパスの容認性との一致率に基づいて学習者にとっての難易度を解明する。

  • マレー語地域における言語使用実態と言語シフトの変数の研究

    2023年

    日本学術振興会  科学研究費補助金 基盤研究(B) 

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    資金種別:競争的資金

    配分額:700000円

    助成金。マスメディア、インターネット、SNSの発達により大きな言語状況の変化がみられる21世紀の多言語社会において人々の言語選択にどのような変数がかかわるかを考察する。対象とする地域はマレー語が公用語として話されているインドネシア国、マレーシア国、ブルネイダルサラーム国の3か国とし、大規模な社会言語的調査によりこれらの地域における多言語使い分け実態を詳細に調べる。国家の方針としてコントロールが可能な教育媒介言語、自治体の施策、言語の市場価値、職業選択におけるそれぞれの言語の優位性、コミュニティにおける宗教的儀礼などにおけるそれぞれの言語の威信の度合い、などの変数のうち、どれが人々の言語使用に一番大きな影響をもたらすのかを解明する。実際の使用場面を分析するため、談話資料を蒐集し、コードミキシング・コードスイッチングの分析を行う。

  • 類別詞と文法的性を中心にした文法的体言化に関する類型的研究

    2023年

    日本学術振興会  科学研究費補助金 基盤研究(B) 

      詳細を見る

    資金種別:競争的資金

    配分額:60000円

    助成金。研究の乏しい言語における類別詞/ジェンダー標識のデータをもとに、柴谷の「体言化理論」の実証的検証を行う。体言化理論は、類別詞とジェンダー標識を体言化標識(nominalizer)と考え、両者の平行性を説明し、従来の言語分析における問題を解決する、革新的なアプローチを展開している。しかしながら、体言化理論は非常に広範な現象と多数の言語を対象としているため、詳細な通言語的検証を待たねばならない側面を含んでいる。例えば、(i) 類別詞には標示のターゲットを数詞に限るケースから、属格名詞、形容詞、さらには用言基盤準体言までをターゲットとするケースまで様々であり、このような標示パターンの多様性が何を意味しているのか、(ii) 類別詞とジェンダーそれぞれの標示パターンの一貫性の間に見られる違いが意味するものは何かなど、残された課題は少なくない。また、体言化理論が主に対象としてきた体言化辞、類別詞、ジェンダー標識の共時的拡散パターンに対して、通時的発達のパターンの分析等に基づいた再検証をほどこす必要がある。

  • パプア諸語の記録言語学的研究―三地域の諸言語の直示表現を中心に―

    2022年

    日本学術振興会  国際共同研究加速基金(国際共同研究強化(B)) 

      詳細を見る

    配分額:500000円

    パプアニューギニアのシンブー州とブーゲンビル自治州を中心に分布するパプア諸語の多様な資料を対象に、オーストラリアの記録言語学・パプア諸語の記述研究を専門とする研究者たちの協力のもと、組織的な編集作業を行い、テキストコーパスを構築すること、またこれらのデータに、第三の地域サンダウン州の言語アイク語のデータを加え、それらのテキストに見られる統語・談話レベルの文法現象の記述と対照言語学的分析を進める。シンブー諸語とブーゲンビル諸語はともに複雑な指示詞関連の表現をもつが、時制体系についてはシンブー諸語が単純であるのに対し、ブーゲンビル諸語は複雑である。このような共通点と相違点をもつ両者と未記述の言語アイク語の直示表現の振る舞いに着目して研究を進める。長年のフィールド調査で収集したデータと新たなフィールド調査や補足調査で得たデータを対象に、共同で編集・分析作業を行い、アーカイブに長期保存する。

  • マレー語地域における言語使用実態と言語シフトの変数の研究

    2022年

    日本学術振興会  科学研究費補助金 基盤研究(B) 

      詳細を見る

    資金種別:競争的資金

    配分額:500000円

    助成金。マスメディア、インターネット、SNSの発達により大きな言語状況の変化がみられる21世紀の多言語社会において人々の言語選択にどのような変数がかかわるかを考察する。対象とする地域はマレー語が公用語として話されているインドネシア国、マレーシア国、ブルネイダルサラーム国の3か国とし、大規模な社会言語的調査によりこれらの地域における多言語使い分け実態を詳細に調べる。国家の方針としてコントロールが可能な教育媒介言語、自治体の施策、言語の市場価値、職業選択におけるそれぞれの言語の優位性、コミュニティにおける宗教的儀礼などにおけるそれぞれの言語の威信の度合い、などの変数のうち、どれが人々の言語使用に一番大きな影響をもたらすのかを解明する。実際の使用場面を分析するため、談話資料を蒐集し、コードミキシング・コードスイッチングの分析を行う。

  • 類別詞と文法的性を中心にした文法的体言化に関する類型的研究

    2022年

    日本学術振興会  科学研究費補助金 基盤研究(B) 

      詳細を見る

    資金種別:競争的資金

    配分額:150000円

    助成金。研究の乏しい言語における類別詞/ジェンダー標識のデータをもとに、柴谷の「体言化理論」の実証的検証を行う。体言化理論は、類別詞とジェンダー標識を体言化標識(nominalizer)と考え、両者の平行性を説明し、従来の言語分析における問題を解決する、革新的なアプローチを展開している。しかしながら、体言化理論は非常に広範な現象と多数の言語を対象としているため、詳細な通言語的検証を待たねばならない側面を含んでいる。例えば、(i) 類別詞には標示のターゲットを数詞に限るケースから、属格名詞、形容詞、さらには用言基盤準体言までをターゲットとするケースまで様々であり、このような標示パターンの多様性が何を意味しているのか、(ii) 類別詞とジェンダーそれぞれの標示パターンの一貫性の間に見られる違いが意味するものは何かなど、残された課題は少なくない。また、体言化理論が主に対象としてきた体言化辞、類別詞、ジェンダー標識の共時的拡散パターンに対して、通時的発達のパターンの分析等に基づいた再検証をほどこす必要がある。

  • パプア諸語の記録言語学的研究―三地域の諸言語の直示表現を中心に―

    2021年

    日本学術振興会  国際共同研究加速基金(国際共同研究強化(B)) 

      詳細を見る

    配分額:600000円

    パプアニューギニアのシンブー州とブーゲンビル自治州を中心に分布するパプア諸語の多様な資料を対象に、オーストラリアの記録言語学・パプア諸語の記述研究を専門とする研究者たちの協力のもと、組織的な編集作業を行い、テキストコーパスを構築すること、またこれらのデータに、第三の地域サンダウン州の言語アイク語のデータを加え、それらのテキストに見られる統語・談話レベルの文法現象の記述と対照言語学的分析を進める。シンブー諸語とブーゲンビル諸語はともに複雑な指示詞関連の表現をもつが、時制体系についてはシンブー諸語が単純であるのに対し、ブーゲンビル諸語は複雑である。このような共通点と相違点をもつ両者と未記述の言語アイク語の直示表現の振る舞いに着目して研究を進める。長年のフィールド調査で収集したデータと新たなフィールド調査や補足調査で得たデータを対象に、共同で編集・分析作業を行い、アーカイブに長期保存する。

  • マレー語地域における言語使用実態と言語シフトの変数の研究

    2021年

    日本学術振興会  科学研究費補助金 基盤研究(B) 

      詳細を見る

    資金種別:競争的資金

    配分額:550000円

    助成金。マスメディア、インターネット、SNSの発達により大きな言語状況の変化がみられる21世紀の多言語社会において人々の言語選択にどのような変数がかかわるかを考察する。対象とする地域はマレー語が公用語として話されているインドネシア国、マレーシア国、ブルネイダルサラーム国の3か国とし、大規模な社会言語的調査によりこれらの地域における多言語使い分け実態を詳細に調べる。国家の方針としてコントロールが可能な教育媒介言語、自治体の施策、言語の市場価値、職業選択におけるそれぞれの言語の優位性、コミュニティにおける宗教的儀礼などにおけるそれぞれの言語の威信の度合い、などの変数のうち、どれが人々の言語使用に一番大きな影響をもたらすのかを解明する。実際の使用場面を分析するため、談話資料を蒐集し、コードミキシング・コードスイッチングの分析を行う。

  • パプア諸語の記録言語学的研究―三地域の諸言語の直示表現を中心に―

    2020年

    日本学術振興会  国際共同研究加速基金(国際共同研究強化(B)) 

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    配分額:1200000円

    パプアニューギニアのシンブー州とブーゲンビル自治州を中心に分布するパプア諸語の多様な資料を対象に、オーストラリアの記録言語学・パプア諸語の記述研究を専門とする研究者たちの協力のもと、組織的な編集作業を行い、テキストコーパスを構築すること、またこれらのデータに、第三の地域サンダウン州の言語アイク語のデータを加え、それらのテキストに見られる統語・談話レベルの文法現象の記述と対照言語学的分析を進める。シンブー諸語とブーゲンビル諸語はともに複雑な指示詞関連の表現をもつが、時制体系についてはシンブー諸語が単純であるのに対し、ブーゲンビル諸語は複雑である。このような共通点と相違点をもつ両者と未記述の言語アイク語の直示表現の振る舞いに着目して研究を進める。長年のフィールド調査で収集したデータと新たなフィールド調査や補足調査で得たデータを対象に、共同で編集・分析作業を行い、アーカイブに長期保存する。

  • マレー語地域における言語使用実態と言語シフトの変数の研究

    2020年

    日本学術振興会  科学研究費補助金 基盤研究(B) 

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    資金種別:競争的資金

    配分額:800000円

    助成金。マスメディア、インターネット、SNSの発達により大きな言語状況の変化がみられる21世紀の多言語社会において人々の言
    語選択にどのような変数がかかわるかを考察する。対象とする地域はマレー語が公用語として話されているインドネシア国、マレーシア国、ブルネイダルサラーム国の3か国とし、大規模な社会言語的調査によりこれらの地域における多言語使い分け実態を詳細に調べる。国家の方針としてコントロールが可能な教育媒介言語、自治体の施策、言語の市場価値、職業選択におけるそれぞれの言語の優位性、コミュニティにおける宗教的儀礼などにおけるそれぞれの言語の威信の度合い、などの変数のうち、どれが人々の言語使用に一番大きな影響をもたらすのかを解明する。実際の使用場面を分析するため、談話資料を蒐集し、コードミキシング・コードスイッチングの分析を行う。

  • ドホイ語の日常言語データの基盤構築

    2019年

    南山大学  南山大学パッヘ研究奨励金I-A-2 

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    担当区分:研究代表者 

    配分額:400000円

    助成金。ドホイ語の日常言語のデータ収集とそのデータベースの整備などを通して、ドホイ語の口語についての言語学的研究を推進する。海外渡航、資料収集、関係研究者との意見交換、これまでの録音データの整理、ドホイ語と関係の深いマレー語についての論文執筆などをおこなった。

  • Expressivesの類型論的研究―「恣意性」を超えて

    2018年

    日本学術振興会  科学研究費補助金 基盤研究(B) 

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    資金種別:競争的資金

    配分額:200000円

    助成金。音象徴と意味が直接結びついた語彙・文法体系としてのexpressivesの全体像を、東南アジア・南アジア・東アジアの歴史的・類型的に多様な言語の、音韻・形態・統語・意味・談話レベルにおける実証的な分析を通して、包括的・多面的に明らかにする。各言語の専門家、母語話者、expressives研究の専門家の強固な連携により、自然会話におけるexpressivesの使用のダイナミズムを観察する方法論を構築することに加え、expressivesの類型論に理論的な枠組みを与える。「周辺的」とするにはあまりにも膨大で体系的であるアジア言語のexpressivesを本格的に分析することにより、言語をシニフィエとシニフィアンの「恣意的」な関係に基づく記号体系と捉える欧米の近代言語学を超えた新たな言語観の創出を目指す。

  • ドホイ語の言語文化記述の基盤作成

    2018年

    日本学術振興会  科学研究費補助金 若手研究(B) 

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    担当区分:研究代表者  資金種別:競争的資金

    配分額:500000円

    助成金。ドホイ語の辞書とテキストの編纂により言語文化記述の基盤作成をおこなう。フィールド調査研究に従事する記述言語学者は概して個人単位で研究しており、このような研究体制は、得られる研究成果の利用価値に限りがあるという問題点をはらむ。言語文化記述の要となる辞書・テキスト編纂において、詳細かつ効率的に利用価値の高い成果を生み出すためには、学際的連携が有用・必須であるため、生物学者、文化情報学者との連携も視野に入れつつ、主に人類学者との連携によってドホイ語の辞書・テキスト編纂をおこない、分野横断的に利用価値の高い複合的研究成果の達成を目指す。

  • Expressivesの類型論的研究―「恣意性」を超えて

    2017年

    日本学術振興会  科学研究費補助金 基盤研究(B) 

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    資金種別:競争的資金

    配分額:200000円

    助成金。音象徴と意味が直接結びついた語彙・文法体系としてのexpressivesの全体像を、東南アジア・南アジア・東アジアの歴史的・類型的に多様な言語の、音韻・形態・統語・意味・談話レベルにおける実証的な分析を通して、包括的・多面的に明らかにする。各言語の専門家、母語話者、expressives研究の専門家の強固な連携により、自然会話におけるexpressivesの使用のダイナミズムを観察する方法論を構築することに加え、expressivesの類型論に理論的な枠組みを与える。「周辺的」とするにはあまりにも膨大で体系的であるアジア言語のexpressivesを本格的に分析することにより、言語をシニフィエとシニフィアンの「恣意的」な関係に基づく記号体系と捉える欧米の近代言語学を超えた新たな言語観の創出を目指す。

  • ドホイ語の言語文化記述の基盤作成

    2017年

    日本学術振興会  科学研究費補助金 若手研究(B) 

      詳細を見る

    担当区分:研究代表者  資金種別:競争的資金

    配分額:600000円

    助成金。ドホイ語の辞書とテキストの編纂により言語文化記述の基盤作成をおこなう。フィールド調査研究に従事する記述言語学者は概して個人単位で研究しており、このような研究体制は、得られる研究成果の利用価値に限りがあるという問題点をはらむ。言語文化記述の要となる辞書・テキスト編纂において、詳細かつ効率的に利用価値の高い成果を生み出すためには、学際的連携が有用・必須であるため、生物学者、文化情報学者との連携も視野に入れつつ、主に人類学者との連携によってドホイ語の辞書・テキスト編纂をおこない、分野横断的に利用価値の高い複合的研究成果の達成を目指す。

  • Expressivesの類型論的研究―「恣意性」を超えて

    2016年

    日本学術振興会  科学研究費補助金 基盤研究(B) 

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    資金種別:競争的資金

    配分額:200000円

    助成金。音象徴と意味が直接結びついた語彙・文法体系としてのexpressivesの全体像を、東南アジア・南アジア・東アジアの歴史的・類型的に多様な言語の、音韻・形態・統語・意味・談話レベルにおける実証的な分析を通して、包括的・多面的に明らかにする。各言語の専門家、母語話者、expressives研究の専門家の強固な連携により、自然会話におけるexpressivesの使用のダイナミズムを観察する方法論を構築することに加え、expressivesの類型論に理論的な枠組みを与える。「周辺的」とするにはあまりにも膨大で体系的であるアジア言語のexpressivesを本格的に分析することにより、言語をシニフィエとシニフィアンの「恣意的」な関係に基づく記号体系と捉える欧米の近代言語学を超えた新たな言語観の創出を目指す。

  • ドホイ語の言語文化記述の基盤作成

    2016年

    日本学術振興会  科学研究費補助金 若手研究(B) 

      詳細を見る

    担当区分:研究代表者  資金種別:競争的資金

    配分額:800000円

    助成金。ドホイ語の辞書とテキストの編纂により言語文化記述の基盤作成をおこなう。フィールド調査研究に従事する記述言語学者は概して個人単位で研究しており、このような研究体制は、得られる研究成果の利用価値に限りがあるという問題点をはらむ。言語文化記述の要となる辞書・テキスト編纂において、詳細かつ効率的に利用価値の高い成果を生み出すためには、学際的連携が有用・必須であるため、生物学者、文化情報学者との連携も視野に入れつつ、主に人類学者との連携によってドホイ語の辞書・テキスト編纂をおこない、分野横断的に利用価値の高い複合的研究成果の達成を目指す。

  • ドホイ語の言語文化記述の基盤作成

    2015年

    日本学術振興会  科学研究費補助金 若手研究(B) 

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    担当区分:研究代表者  資金種別:競争的資金

    配分額:1100000円

    助成金。ドホイ語の辞書とテキストの編纂により言語文化記述の基盤作成をおこなう。フィールド調査研究に従事する記述言語学者は概して個人単位で研究しており、このような研究体制は、得られる研究成果の利用価値に限りがあるという問題点をはらむ。言語文化記述の要となる辞書・テキスト編纂において、詳細かつ効率的に利用価値の高い成果を生み出すためには、学際的連携が有用・必須であるため、生物学者、文化情報学者との連携も視野に入れつつ、主に人類学者との連携によってドホイ語の辞書・テキスト編纂をおこない、分野横断的に利用価値の高い複合的研究成果の達成を目指す。

  • インドネシア語のオノマトペ

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    インドネシア語における音象徴や擬音語・擬態語について共時的に記述する。

  • インドネシア語における文法化

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    インドネシア語における前置詞化や接続詞化を通時的に記述する。

  • オーストロネシア諸語およびパプア諸語の記述言語学的研究

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    インドネシアおよびパプアニューギニアにおいて話されるオーストロネシア諸語およびパプア諸語の文法・辞書・テキストの記述を通して言語研究を推進する。

  • ドホイ語の方言記述

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    ドホイ語(ボルネオ島)西カリマンタン方言の音韻・形態・統語を共時的に記述する。

  • シベ語の形態統語法

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    シベ語(ブーゲンヴィル島)の名詞と動詞を形態論的および統語論的に記述する。

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その他

  • 研究出張(インドネシア共和国)

    2024年8月

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    中カリマンタン州、トゥンバン・マリコイでドホイ語カドリ方言の現地視察

  • 研究出張(インドネシア共和国)

    2023年8月

     詳細を見る

    中カリマンタン州でインドネシア語およびドホイ語カドリ方言の現地視察

  • 研究出張(インドネシア共和国)

    2023年3月

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    中カリマンタン州でインドネシア語およびドホイ語カドリ方言の現地視察

  • 研究出張(インドネシア共和国)

    2019年8月 - 2019年9月

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    西カリマンタン州、サンバス県でマレー語サンバス方言、ポンティアナックでドホイ語西カリマンタン方言の現地視察

  • 研究出張(マレーシア)

    2019年8月

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    コタキナバルおよびボーフォートにて主にマレー語ブルネイ方言の現地視察

  • 研究出張(インドネシア共和国)

    2019年3月

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    中カリマンタン州、トゥンバン・マリコイでドホイ語カドリ方言の現地視察

  • 研究出張(インドネシア共和国)

    2018年8月

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    西カリマンタン州、ポンティアナックでマレー語ポンティアナック方言、シンタンでドホイ語西カリマンタン方言の現地視察

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その他教育活動及び特記事項

  • 【報告書作成】二〇二三年度卒業論文集

    2024年3月

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    2023年度学科科目「演習IV5」「卒業論文演習5」「演習V5」「演習VI5」の成果報告として、「二〇二三年度卒業論文集」を冊子体にまとめ、ゼミの人数分を製本した。

  • 【学位審査】南山大学修士課程学位論文審査(主査)

    2024年2月

  • 【教育実践】3・4年生合同ゼミ

    2023年10月

     詳細を見る

    2023年度第3クォーターの学科科目「演習II5」を履修する3年次ゼミ生が、同クォーターの学科科目「演習V5」を履修する4年次ゼミ生の卒業論文発表回に参加し、相互の交流・意見交換をおこなった。

  • 【教材作成】アジアの文化と社会

    2023年9月 - 2023年11月

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    2023年度第4クォーターの学科科目「アジアの文化と社会」の授業のための教材『アジアの文化と社会』全7章、100頁をプリント・製本した。

  • 【学位審査】南山大学修士課程学位論文審査(主査)

    2023年8月

  • 【報告書作成】二〇二二年度卒業論文集

    2023年3月

     詳細を見る

    2022年度学科科目「演習IV5」「卒業論文演習5」「演習V5」「演習VI5」の成果報告として、「二〇二二年度卒業論文集」を冊子体にまとめ、ゼミの人数分を製本した。

  • 【教育実践】3・4年生合同ゼミ

    2022年10月 - 2022年12月

     詳細を見る

    2022年度第3・4クォーターの学科科目「演習II5」「演習III5」を履修する3年次ゼミ生が、同クォーターの学科科目「演習V5」「演習VI5」を履修する4年次ゼミ生の卒業論文発表回に参加し、相互の交流・意見交換をおこなった。

  • 【報告書作成】二〇二一年度卒業論文集

    2022年3月

     詳細を見る

    2021年度学科科目「演習IV5」「卒業論文演習5」「演習V5」「演習VI5」の成果報告として、「二〇二一年度卒業論文集」を冊子体にまとめ、ゼミの人数分を製本した。

  • 【教育実践】3・4年生合同ゼミ

    2021年10月 - 2021年12月

     詳細を見る

    2021年度第3・4クォーターの学科科目「演習II5」「演習III5」を履修する3年次ゼミ生が、同クォーターの学科科目「演習V5」「演習VI5」を履修する4年次ゼミ生の卒業論文発表回に参加し、相互の交流・意見交換をおこなった。

  • 【報告書作成】二〇二〇年度卒業論文集

    2021年3月

     詳細を見る

    2020年度学科科目「演習IV5」「卒業論文演習5」「演習V5」「演習VI」の成果報告として、「二〇二〇年度卒業論文集」を冊子体にまとめ、ゼミの人数分を製本した。

  • 【教育実践】3・4年生合同ゼミ

    2020年10月 - 2020年12月

     詳細を見る

    2020年度第3・4クォーターの学科科目「演習II5」「演習III5」を履修する3年次ゼミ生が、同クォーターの学科科目「演習V5」「演習VI5」を履修する4年次ゼミ生の卒業論文発表回に参加し、相互の交流・意見交換をおこなった。

  • 【教材作成】インドネシアの現代事情

    2020年9月 - 2021年3月

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    2021年度第1クォーターの学科科目「インドネシアの現代事情」の授業のための教材『ブックレット インドネシアの現代事情(国語・地方語・教育・宗教・紛争・政治)』全5章、133頁を、2019~2020年度の受講生の学習状況を踏まえて改訂した。

  • 【報告書作成】二〇一九年度卒業論文集

    2020年3月

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    2019年度学科科目「演習IV5」「卒業論文演習5」「演習V5」「演習VI」の成果報告として、「二〇一九年度卒業論文集」を冊子体にまとめ、ゼミの人数分を製本した。

  • 【講習会】マレー/インドネシア語コーパス

    2019年11月

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    2019年度第3クォーターの学科科目「演習II5」において、東京外国語大学の野元裕樹氏を招き、マレー/インドネシア語コーパスについての講習会を開いた。参加学生は言語データの収集を実践し、データ収集能力を向上させた。

  • 【教育実践】3・4年生合同ゼミ

    2019年10月 - 2019年12月

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    2019年度第3・4クォーターの学科科目「演習II5」「演習III5」を履修する3年次ゼミ生が、同クォーターの学科科目「演習V5」「演習VI5」を履修する4年次ゼミ生の卒業論文発表回に参加し、相互の交流・意見交換をおこなった。

  • 【教材作成】インドネシアの現代事情

    2018年9月 - 2019年3月

     詳細を見る

    2019年度第1クォーターの学科科目「インドネシアの現代事情」の授業のための教材『ブックレット インドネシアの現代事情(国語・地方語・教育・宗教・紛争・政治)』全5章、124頁を授業計画に即して新たに作成した。

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学術貢献活動

  • 【査読】Gengo Kenkyu

    役割:査読

    Linguistic Society of Japan  2024年7月 - 2025年2月

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    種別:査読等 

  • 【査読】Open Linguistics 国際学術貢献

    役割:査読

    DE GRUYTER Poland  2024年7月 - 2024年8月

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    種別:査読等 

  • 【査読】Journal of Southeast Asian Studies 国際学術貢献

    役割:査読

    Dept. History, National University of Singapore  2023年10月 - 2023年11月

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    種別:査読等 

  • 【審査】ELDP Documentation Grants 国際学術貢献

    役割:審査・評価

    Endangered Languages Documentation Programme  2022年11月

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    種別:審査・学術的助言 

  • 【査読】Journal of Asian and African Studies

    役割:査読

    ILCAA, Tokyo University of Foreign Studies  2021年10月

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    種別:査読等 

  • 【査読】NUSA: Linguistic Studies of Languages in and around Indonesia 国際学術貢献

    役割:査読

    PKBB, Atma Jaya Catholic University of Indonesia in Jakarta & ILCAA, Tokyo University of Foreign Studies  2021年8月

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    種別:査読等 

  • 【査読】Gengo Kenkyu

    役割:査読

    Linguistic Society of Japan  2021年6月 - 2022年3月

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    種別:査読等 

  • 【査読】NUSA: Linguistic Studies of Languages in and around Indonesia 国際学術貢献

    役割:査読

    PKBB, Atma Jaya Catholic University of Indonesia in Jakarta & ILCAA, Tokyo University of Foreign Studies  2021年1月

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    種別:査読等 

  • 【査読】Journal of Asian and African Studies

    役割:査読

    ILCAA, Tokyo University of Foreign Studies  2020年3月 - 2020年5月

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    種別:査読等 

  • 【査読】NUSA: Linguistic Studies of Languages in and around Indonesia 国際学術貢献

    役割:査読

    PKBB, Atma Jaya Catholic University of Indonesia in Jakarta & ILCAA, Tokyo University of Foreign Studies  2020年2月

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    種別:査読等 

  • 【査読】NUSA: Linguistic Studies of Languages in and around Indonesia 国際学術貢献

    役割:査読

    PKBB, Atma Jaya Catholic University of Indonesia in Jakarta & ILCAA, Tokyo University of Foreign Studies  2019年12月

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    種別:査読等 

  • 【査読】Kyoto University of Linguistic Research

    役割:査読

    Dept. Linguistics, Fac. Letters, Kyoto University  2019年7月

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    種別:査読等 

  • 【査読】Kyoto University of Linguistic Research

    役割:査読

    Dept. Linguistics, Fac. Letters, Kyoto University  2018年8月

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    種別:査読等 

  • 【査読】NUSA: Linguistic Studies of Languages in and around Indonesia 国際学術貢献

    役割:査読

    PKBB, Atma Jaya Catholic University of Indonesia in Jakarta & ILCAA, Tokyo University of Foreign Studies  2018年7月

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    種別:査読等 

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