氏名 Name |
稲垣 和也 ( イナガキ カズヤ , INAGAKI Kazuya ) |
---|---|
所属 Organization |
外国語学部アジア学科 |
職名 Academic Title |
教授 |
専攻分野 Area of specialization |
言語学、インドネシア語学 |
学会活動 Academic societies |
<日本言語学会> |
学校名 Univ. |
卒業年月(日) Date of Graduation |
卒業区分 Graduation Classification2 |
---|---|---|
大阪外国語大学外国語学部国際文化学科言語・情報専攻 | 2002年03月 | 卒業 |
大学院名 Grad. School |
修了課程 Courses Completed |
修了年月(日) Date of Completion |
修了区分 Completion Classification |
---|---|---|---|
京都大学大学院文学研究科行動文化学専攻言語学専修 | 博士後期課程 | 2007年03月 | その他 |
京都大学大学院文学研究科行動文化学専攻言語学専修 | 修士課程 | 2004年03月 | 修了 |
学位区分 Degree Classification |
取得学位名 Degree name |
学位論文名 Title of Thesis |
学位授与機関 Organization Conferring the Degree |
取得年月(日) Date of Acquisition |
---|---|---|---|---|
博士 | 博士(文学) | カドリ語 ―ボルネオ島のオーストロネシア系言語の記述― | 京都大学大学院 | 2008年11月25日 |
修士 | 修士(文学) | 京都大学大学院 | 2004年03月23日 | |
学士 | 学士(言語・文化) | 大阪外国語大学 | 2002年03月27日 |
長期研究/短期研究 Long or Short Term research |
研究課題名 Research Topic |
---|---|
長期研究 | オーストロネシア諸語およびパプア諸語の記述言語学的研究 |
概要(Abstract) インドネシアおよびパプアニューギニアにおいて話されるオーストロネシア諸語およびパプア諸語の文法・辞書・テキストの記述を通して言語研究を推進する。 |
|
短期研究 | ドホイ語の方言記述 |
概要(Abstract) ドホイ語(ボルネオ島)西カリマンタン方言の音韻・形態・統語を共時的に記述する。 |
|
短期研究 | シベ語の形態統語法 |
概要(Abstract) シベ語(ブーゲンヴィル島)の名詞と動詞を形態論的および統語論的に記述する。 |
|
短期研究 | インドネシア語のオノマトペ |
概要(Abstract) インドネシア語における音象徴や擬音語・擬態語について共時的に記述する。 |
|
短期研究 | インドネシア語における文法化 |
概要(Abstract) インドネシア語における前置詞化や接続詞化を通時的に記述する。 |
年度 Year |
著書名 Title of the books |
著書形態 Form of Book |
NeoCILIUS 請求番号/資料ID Request No |
---|---|---|---|
出版機関名 Publishing organization,判型 Book Size,頁数 No. of pp.,発行年月(日) Date | |||
2018 | ワークブック インドネシア語 第3巻 | 共著 | V041045 |
三元社 , B5 , 112 , 2018/09 | |||
概要(Abstract) 共接辞 ke-an、接頭辞 ter-、yang、-nya、meN-kan動詞、meN-i動詞、memper-動詞、共接辞 per-an/peN-an、重複、焦点・トピック |
|||
備考(Remarks) 分担執筆33%、森山幹弘・柏村彰夫との共著 |
|||
2018 | ワークブック インドネシア語 第2巻 | 共著 | V040946 |
三元社 , B5 , 92 , 2018/07 | |||
概要(Abstract) ber-動詞、meN-動詞、受動、命令文、比較・最上・同等、接尾辞 -an、接頭辞 peN-/pe-、接続詞、副詞節・副詞句、副詞、感嘆文・付加疑問文・相関構文、接頭辞 se-、複合語・略語 |
|||
備考(Remarks) 分担執筆33%、森山幹弘・柏村彰夫との共著 |
|||
2018 | ワークブック インドネシア語 第1巻 | 共著 | V040773 |
三元社 , B5 , 96 , 2018/04 | |||
概要(Abstract) 音声・音韻、名詞文、人称代名詞、基語動詞、存在文・指示詞、疑問詞、形容詞、テンス・アスペクト、モダリティ、数詞、時間表現1、時間表現2、前置詞 |
|||
備考(Remarks) 分担執筆33%、森山幹弘・柏村彰夫との共著 |
|||
2012 | 地球研言語記述論集 5 | その他 | |
総合地球環境学研究所・「アジア・太平洋における生物文化多様性の探求」プロジェクト 言語記述研究会 , B5 , 86 , 2013/03 | |||
概要(Abstract) |
|||
備考(Remarks) 分担編集33%、大西正幸・伊藤雄馬と共同編集 |
|||
2011 | 地球研言語記述論集 4 大西正幸博士還暦記念号 | その他 | |
総合地球環境学研究所・インダスプロジェクト 言語記述研究会 , B5 , 184 , 2012/03 | |||
概要(Abstract) |
|||
備考(Remarks) 編集、執筆担当部分:「序文」、pp. v-vi、(2p.) |
|||
2010 | 地球研言語記述論集 3 | 共編著 | |
総合地球環境学研究所・インダスプロジェクト 言語記述研究会 , B5 , 243 , 2011/03 | |||
概要(Abstract) |
|||
備考(Remarks) 分担編集50%、大西正幸と共編、執筆担当部分:「GISを用いた方言分布の地理的分析 ―南ブーゲンヴィルのシベ (ナゴヴィシ) 語の方言地図―」、共著、pp. 183-208、分担執筆69%、寺村裕史、(26p.) |
|||
2009 | 地球研言語記述論集 2 | 共編著 | |
総合地球環境学研究所・インダスプロジェクト 言語記述研究会 , B5 , 195 , 2010/03 | |||
概要(Abstract) |
|||
備考(Remarks) 分担編集50%、大西正幸と共編、執筆担当部分:「ナゴヴィシ・シベ語の類別詞」、pp. 135-163、(29p.) |
|||
2008 | 地球研言語記述論集 1 | その他 | V040943 |
総合地球環境学研究所・インダスプロジェクト 言語記述研究会 , B5 , 200 , 2009/03 | |||
概要(Abstract) |
|||
備考(Remarks) 分担編集50%、大西正幸と共編 |
年度 Year |
論文題目名 Title of the articles |
共著区分 Collaboration Classification |
NeoCILIUS 請求番号/資料ID Request No |
---|---|---|---|
掲載誌名 Journal name,出版機関名 Publishing organization,巻/号 Vol./no.,頁数 Page nos.,発行年月(日) Date | |||
2024 | インドネシア語における類別詞,総称名詞,クラス名称 | 単著 | |
アカデミア. 文学・語学編 , 南山大学 , 116 , pp. 27-50 , 2024/06 | |||
概要(Abstract) 現代インドネシア語の類別的形態素3種を取り上げ、総称名詞とクラス名称を見分けるための形態統語的・意味的基準について考察した。 |
|||
備考(Remarks) |
|||
2023 | Bound pronominals in West Barito languages | 単著 | |
NUSA: Linguistic Studies of Languages in and around Indonesia , Atma Jaya Catholic University of Indonesia , 76 , pp. 51-80 , 2024/03 | |||
概要(Abstract) ンァジュ語とドホイ語における代名詞形態素の現れを包括的に記述し、ドホイ語の1人称単数形について新説を提示するとともに、その代名詞形態素の一致現象を初めて特徴づけた。 |
|||
備考(Remarks) |
|||
2021 | 『共榮報』のマレー語における形態法と統語法についての覚書 | 単著 | |
アカデミア. 文学・語学編 , 南山大学 , 111 , pp. 235-268 , 2022/01 | |||
概要(Abstract) 『共榮報』のマレー語に見られるジャカルタ・マレー語の特徴として、語末音節のシュワーに加え、接尾辞 -in や、ke/ka- による受動、存在動詞 ada による継続相といった、口語的要素の現れを記述した。 |
|||
備考(Remarks) |
|||
2020 | 『プワルタ・セレベス』のマレー/インドネシア語における形態法についての覚書 | 単著 | |
アカデミア. 文学・語学編 , 南山大学 , 109 , pp. 183-218 , 2021/01 | |||
概要(Abstract) プワルタ・セレベスにおけるマレー/インドネシア語の形態法および複合語を包括的に記述し、そこに垣間見るマナド・マレー語の特徴を指摘した。 |
|||
備考(Remarks) |
|||
2019 | Word stress in Pontianak Malay | 単著 | |
NUSA: Linguistic studies of languages in and around Indonesia , Atma Jaya Catholic University of Indonesia , 68 , pp. 121-137 , 2020/03 | |||
概要(Abstract) マレー語ポンティアナック方言の語強勢について音響分析と形態音韻論的分析を補助的な裏付けとしつつ記述した。 |
|||
備考(Remarks) 査読あり |
|||
2019 | 『ボルネオ新聞』(1942-45)のマレー/インドネシア語における形態法についての覚書 | 単著 | |
アカデミア. 文学・語学編 , 南山大学 , 107 , pp. 197-222 , 2020/01 | |||
概要(Abstract) ボルネオ新聞におけるマレー/インドネシア語の綴り、音韻、形態法の概要を記述し、略称や略語のしくみを考察した。 |
|||
備考(Remarks) |
|||
2018 | インドネシア語における母音交替重複オノマトペ | 単著 | |
インドネシア 言語と文化 , 日本インドネシア学会 , 24 , 121-138 (18p.) , 2018/05 | |||
概要(Abstract) インドネシア語における kelap-kelip や dentang-denting といった母音交替を伴う35語の意味分類をおこない、その形態音韻論、統語論を記述した。 |
|||
備考(Remarks) |
|||
2017 | インドネシア語のオノマトペ | 単著 | |
インドネシア 言語と文化 , 日本インドネシア学会 , 23 , 43-63 (21p.) , 2017/06 | |||
概要(Abstract) インドネシア語におけるオノマトペを認定・定義する基準、母音交替重複、音象徴について明らかにした。 |
|||
備考(Remarks) |
|||
2016 | インドネシア語の所有構文 | 単著 | |
インドネシア 言語と文化 , 日本インドネシア学会 , 22 , 77-99 (23p.) , 2016/04 | |||
概要(Abstract) インドネシア語の ada叙述所有と dari連体所有、dengan/tanpa連体所有について新たな知見を提示した包括的研究。 |
|||
備考(Remarks) |
|||
2015 | Discourse and information structure in Kadorih | 単著 | |
Proceedings of the Second International Workshop on Information Structure of Austronesian Languages , 東京外国語大学アジア・アフリカ言語文化研究所 , 27-39 (13p.) , 2015/12 | |||
概要(Abstract) ドホイ語カドリ方言の情報構造に対する超分節素の役割について新たな知見を提示し、包括的に記述した。 |
|||
備考(Remarks) 査読あり |
年度 Year |
題名等 Titles |
カテゴリ Category |
細目 Authorship |
---|---|---|---|
掲載雑誌名等 Publishing Magazine,発行所 Publisher,巻/号 Vol./no.,頁数 Page nos.,発行年月(日) Date | |||
2015 | 「形態的類型論」「手話」「対照言語学」「非言語伝達」「メタ言語」「幼児のことば」「類型地理論」 | 辞書・事典 | 単著 |
明解言語学辞典(斎藤純男・田口善久・西村義樹(編)) , 三省堂 , 59,116–7,144,185,218,228,232 , 2015/08 | |||
概要(Abstract) 各項目について、現代言語学の重要な概念や術語に言及しながら記述した。 |
|||
備考(Remarks) |
|||
2011 | On language codes | 調査報告 | 単著 |
Language Atlas of South Asia (eds. by Osada, Toshiki & Masayuki. Onishi) , Department of South Asian Studies, Harvard University , 7-9 (3p.) , 2012/03 | |||
概要(Abstract) インドで話されるインド・ヨーロッパ諸語、ドラヴィダ諸語、ムンダ・モンクメール諸語、チベット・ビルマ諸語の各言語の言語コードについて概説した。 |
|||
備考(Remarks) |
|||
2011 | Abstract. Kadori-go: Boruneo-tô no Ôsutoronesia-kei gengo no kizyutu [Japanese] (Kadorih: The description of an Austronesian language of Borneo) | 寄稿 | 単著 |
Borneo Research Bulletin , Borneo Research Council , 42 , 366-367 (2p.) , 2011/06 | |||
概要(Abstract) 学位論文(博士)の概要について紹介した。 |
|||
備考(Remarks) |
|||
2008 | ニコラス・エヴァンズ「記述されていない言語の文法を書くには」 | 翻訳 | 単著 |
地球研言語記述論集 1(大西正幸・稲垣和也編) , 総合地球環境学研究所・インダスプロジェクト 言語記述研究会 , 1-34 (34p.) , 2009/03 | |||
概要(Abstract) 知られていない言語の記述方法について発表されたものを翻訳した。 |
|||
備考(Remarks) |
|||
2008 | カドリ語:ボルネオ島のオーストロネシア系言語の記述 | 学位論文(博士) | 単著 |
京都大学大学院文学研究科 , 346 , 2008/11 | |||
概要(Abstract) インドネシア共和国、中カリマンタン州で話されるドホイ語カドリ方言の文法・語彙について初めて網羅的に記述した研究。約2000語彙の語彙記述と 2つのテキストを含む。 |
|||
備考(Remarks) |
|||
2006 | A Dictionary, Texts and Papers on Kadorih: Based on the Results of Field Surveys conducted in Indonesia in 2006 | 調査報告 | 単著 |
京都大学大学院文学研究科 , 349p. , 2006/12 | |||
概要(Abstract) 2006年におこなったドホイ語カドリ方言の調査報告。 |
|||
備考(Remarks) |
|||
2005 | Paper, Texts, and Dictionary: Dohoi/Kadorih, An Austronesian Language | 調査報告 | 単著 |
京都大学大学院文学研究科 , 355 , 2005/12 | |||
概要(Abstract) 2005年におこなったドホイ語カドリ方言の調査報告。 |
|||
備考(Remarks) |
年度 Year |
題目又はセッション名 Title or Name of Session |
細目 Authorship |
発表年月(日) Date |
---|---|---|---|
発表学会等名称 Name, etc. of the conference at which the presentation is to be given, 主催者名称 Organizer, 掲載雑誌名等 Publishing Magazine,発行所 Publisher,巻/号 Vol./no.,頁数 Page nos. | |||
2024 | ドホイ語の代名詞拘束形をめぐる共時的・通時的諸問題 | 単独 | 2024/07/20 |
京都大学言語学懇話会第 124 回例会 , 京都大学文学部 | |||
概要(Abstract) ドホイ語の1人称単数代名詞拘束形の形態と一致現象全般について共時的・通時的考察をおこなった。 |
|||
備考(Remarks) |
|||
2019 | Temporal expressions and word classes in Sambas Malay | 単独 | 2019/12/01 |
The 7th meeting / The 3rd International Workshop on Malay Varieties , ILCAA | |||
概要(Abstract) インドネシア、西カリマンタンで話されるサンバス・マレー語におけるさまざまな時間表現について記述し、それら時間表現の文法化について考察した。 |
|||
備考(Remarks) |
|||
2018 | Word prominence in Pontianak Malay | 単独 | 2018/10/14 |
The Second International Workshop on Malay Varieties “A Research on Varieties of Malayic Languages”, The 5th meeting , Research Institute for Languages and Culture of Asia and Africa, Tokyo University of Foreign Studies | |||
概要(Abstract) マレー語ポンティアナック方言の超分節素の卓立について考察した。 |
|||
備考(Remarks) |
|||
2018 | (非)オーストロネシア諸語の辞書作り | 単独 | 2018/09/06 |
AA研フォーラム:言語研修(メエ語)文化講演 , 東京外国語大学アジア・アフリカ言語文化研究所 | |||
概要(Abstract) オーストロネシア諸語、非オーストロネシア諸語の辞書記述について紹介した。 |
|||
備考(Remarks) |
|||
2018 | 言語的な近接化と差異化について:インドネシア、カリマンタンにおけるドホイ語の音韻から | 単独 | 2018/07/18 |
2018年度南山学会文学・語学系列第1回研究例会 , 南山学会 | |||
概要(Abstract) ドホイ語において観察される他言語への近接化と他言語からの差異化について考察した。 |
|||
備考(Remarks) |
|||
2018 | マレー語ポンティアナッ方言を記述するための予備的考察 | 単独 | 2018/06/02 |
マレー語方言の変異の研究第4回研究会 , 東京外国語大学アジア・アフリカ言語文化研究所 | |||
概要(Abstract) マレー語ポンティアナック方言の言語的概要について考察した。 |
|||
備考(Remarks) |
|||
2018 | 方言から言語記述を模索する:ドホイ語の音韻を事例として | 単独 | 2018/04/07 |
京都大学言語学懇話会第106回例会 , 京都大学文学部 | |||
概要(Abstract) ドホイ語カドリ方言と西カリマンタン方言の音声・音韻について両者の比較に基づく音韻論的考察をおこなった。 |
|||
備考(Remarks) |
|||
2017 | インドネシア語における母音交替重複オノマトペの記述的研究 | 単独 | 2017/11/12 |
第48回日本インドネシア学会 , 天理大学 | |||
概要(Abstract) インドネシア語の母音交替重複について考察した。 |
|||
備考(Remarks) |
|||
2017 | Sound symbolism in Indonesian Ideophones | 単独 | 2017/08/22 |
Second Annual Kaken Meeting and Bilateral Collaboration, Kaken Joint Meeting Research on Expressives in Asia , Center for Southeast Asian Studies, Kyoto University | |||
概要(Abstract) インドネシア語のオノマトペに見られる音象徴について考察した。 |
|||
備考(Remarks) |
|||
2016 | インドネシア語オノマトペ研究序説 | 単独 | 2016/11/20 |
第47回日本インドネシア学会大会 , 愛知県立大学 | |||
概要(Abstract) インドネシア語のオノマトペ研究のための枠組みについて考察した。 |
|||
備考(Remarks) |
年度 Year |
助成名称または科学研究費補助金研究種目名 Name of grant or research classification for scientific research funding |
研究題目 Research Title |
|
---|---|---|---|
役割(代表/非代表) Role |
助成団体 Granting body |
助成金額 Grant amount |
|
2023 | 国際共同研究加速基金(国際共同研究強化(B)) | パプア諸語の記録言語学的研究―三地域の諸言語の直示表現を中心に― | |
非代表 | 日本学術振興会 | ||
研究内容(Research Content) パプアニューギニアのシンブー州とブーゲンビル自治州を中心に分布するパプア諸語の多様な資料を対象に、オーストラリアの記録言語学・パプア諸語の記述研究を専門とする研究者たちの協力のもと、組織的な編集作業を行い、テキストコーパスを構築すること、またこれらのデータに、第三の地域サンダウン州の言語アイク語のデータを加え、それらのテキストに見られる統語・談話レベルの文法現象の記述と対照言語学的分析を進める。シンブー諸語とブーゲンビル諸語はともに複雑な指示詞関連の表現をもつが、時制体系についてはシンブー諸語が単純であるのに対し、ブーゲンビル諸語は複雑である。このような共通点と相違点をもつ両者と未記述の言語アイク語の直示表現の振る舞いに着目して研究を進める。長年のフィールド調査で収集したデータと新たなフィールド調査や補足調査で得たデータを対象に、共同で編集・分析作業を行い、アーカイブに長期保存する。 |
|||
備考(Remarks) 学術研究助成基金助成金。 |
|||
2023 | 科学研究費補助金 | マレー・インドネシア語における文法習得難易度解明のための容認性コーパス開発 | |
非代表 | 日本学術振興会 | 120,000 | |
研究内容(Research Content) 助成金。マレー・インドネシア語を対象とした容認性コーパス(例文をその容認性とともに整理したコーパス)を開発し、それを用いて同言語の主要文法現象の学習者にとっての難易度を明らかにする。他言語の容認性コーパスを参考に、マレー・インドネシア語の容認性コーパスに含める文法現象を決定し、複数の母語話者に対して容認性調査を行うことで、開発するコーパスにおける容認性を最終決定する。その上で、学習者に対して開発したコーパスの例文の容認性判断テストを実施し、その結果とコーパスの容認性との一致率に基づいて学習者にとっての難易度を解明する。 |
|||
備考(Remarks) |
|||
2023 | 科学研究費補助金 | マレー語地域における言語使用実態と言語シフトの変数の研究 | |
非代表 | 日本学術振興会 | 700,000 | |
研究内容(Research Content) 助成金。マスメディア、インターネット、SNSの発達により大きな言語状況の変化がみられる21世紀の多言語社会において人々の言語選択にどのような変数がかかわるかを考察する。対象とする地域はマレー語が公用語として話されているインドネシア国、マレーシア国、ブルネイダルサラーム国の3か国とし、大規模な社会言語的調査によりこれらの地域における多言語使い分け実態を詳細に調べる。国家の方針としてコントロールが可能な教育媒介言語、自治体の施策、言語の市場価値、職業選択におけるそれぞれの言語の優位性、コミュニティにおける宗教的儀礼などにおけるそれぞれの言語の威信の度合い、などの変数のうち、どれが人々の言語使用に一番大きな影響をもたらすのかを解明する。実際の使用場面を分析するため、談話資料を蒐集し、コードミキシング・コードスイッチングの分析を行う。 |
|||
備考(Remarks) |
|||
2023 | 科学研究費補助金 | 類別詞と文法的性を中心にした文法的体言化に関する類型的研究 | |
非代表 | 日本学術振興会 | 60,000 | |
研究内容(Research Content) 助成金。研究の乏しい言語における類別詞/ジェンダー標識のデータをもとに、柴谷の「体言化理論」の実証的検証を行う。体言化理論は、類別詞とジェンダー標識を体言化標識(nominalizer)と考え、両者の平行性を説明し、従来の言語分析における問題を解決する、革新的なアプローチを展開している。しかしながら、体言化理論は非常に広範な現象と多数の言語を対象としているため、詳細な通言語的検証を待たねばならない側面を含んでいる。例えば、(i) 類別詞には標示のターゲットを数詞に限るケースから、属格名詞、形容詞、さらには用言基盤準体言までをターゲットとするケースまで様々であり、このような標示パターンの多様性が何を意味しているのか、(ii) 類別詞とジェンダーそれぞれの標示パターンの一貫性の間に見られる違いが意味するものは何かなど、残された課題は少なくない。また、体言化理論が主に対象としてきた体言化辞、類別詞、ジェンダー標識の共時的拡散パターンに対して、通時的発達のパターンの分析等に基づいた再検証をほどこす必要がある。 |
|||
備考(Remarks) |
|||
2022 | 国際共同研究加速基金(国際共同研究強化(B)) | パプア諸語の記録言語学的研究―三地域の諸言語の直示表現を中心に― | |
非代表 | 日本学術振興会 | 500,000 | |
研究内容(Research Content) パプアニューギニアのシンブー州とブーゲンビル自治州を中心に分布するパプア諸語の多様な資料を対象に、オーストラリアの記録言語学・パプア諸語の記述研究を専門とする研究者たちの協力のもと、組織的な編集作業を行い、テキストコーパスを構築すること、またこれらのデータに、第三の地域サンダウン州の言語アイク語のデータを加え、それらのテキストに見られる統語・談話レベルの文法現象の記述と対照言語学的分析を進める。シンブー諸語とブーゲンビル諸語はともに複雑な指示詞関連の表現をもつが、時制体系についてはシンブー諸語が単純であるのに対し、ブーゲンビル諸語は複雑である。このような共通点と相違点をもつ両者と未記述の言語アイク語の直示表現の振る舞いに着目して研究を進める。長年のフィールド調査で収集したデータと新たなフィールド調査や補足調査で得たデータを対象に、共同で編集・分析作業を行い、アーカイブに長期保存する。 |
|||
備考(Remarks) 学術研究助成基金助成金。 |
|||
2022 | 科学研究費補助金 | マレー語地域における言語使用実態と言語シフトの変数の研究 | |
非代表 | 日本学術振興会 | 500,000 | |
研究内容(Research Content) 助成金。マスメディア、インターネット、SNSの発達により大きな言語状況の変化がみられる21世紀の多言語社会において人々の言語選択にどのような変数がかかわるかを考察する。対象とする地域はマレー語が公用語として話されているインドネシア国、マレーシア国、ブルネイダルサラーム国の3か国とし、大規模な社会言語的調査によりこれらの地域における多言語使い分け実態を詳細に調べる。国家の方針としてコントロールが可能な教育媒介言語、自治体の施策、言語の市場価値、職業選択におけるそれぞれの言語の優位性、コミュニティにおける宗教的儀礼などにおけるそれぞれの言語の威信の度合い、などの変数のうち、どれが人々の言語使用に一番大きな影響をもたらすのかを解明する。実際の使用場面を分析するため、談話資料を蒐集し、コードミキシング・コードスイッチングの分析を行う。 |
|||
備考(Remarks) |
|||
2022 | 科学研究費補助金 | 類別詞と文法的性を中心にした文法的体言化に関する類型的研究 | |
非代表 | 日本学術振興会 | 150,000 | |
研究内容(Research Content) 助成金。研究の乏しい言語における類別詞/ジェンダー標識のデータをもとに、柴谷の「体言化理論」の実証的検証を行う。体言化理論は、類別詞とジェンダー標識を体言化標識(nominalizer)と考え、両者の平行性を説明し、従来の言語分析における問題を解決する、革新的なアプローチを展開している。しかしながら、体言化理論は非常に広範な現象と多数の言語を対象としているため、詳細な通言語的検証を待たねばならない側面を含んでいる。例えば、(i) 類別詞には標示のターゲットを数詞に限るケースから、属格名詞、形容詞、さらには用言基盤準体言までをターゲットとするケースまで様々であり、このような標示パターンの多様性が何を意味しているのか、(ii) 類別詞とジェンダーそれぞれの標示パターンの一貫性の間に見られる違いが意味するものは何かなど、残された課題は少なくない。また、体言化理論が主に対象としてきた体言化辞、類別詞、ジェンダー標識の共時的拡散パターンに対して、通時的発達のパターンの分析等に基づいた再検証をほどこす必要がある。 |
|||
備考(Remarks) |
|||
2021 | 国際共同研究加速基金(国際共同研究強化(B)) | パプア諸語の記録言語学的研究―三地域の諸言語の直示表現を中心に― | |
非代表 | 日本学術振興会 | 600,000 | |
研究内容(Research Content) パプアニューギニアのシンブー州とブーゲンビル自治州を中心に分布するパプア諸語の多様な資料を対象に、オーストラリアの記録言語学・パプア諸語の記述研究を専門とする研究者たちの協力のもと、組織的な編集作業を行い、テキストコーパスを構築すること、またこれらのデータに、第三の地域サンダウン州の言語アイク語のデータを加え、それらのテキストに見られる統語・談話レベルの文法現象の記述と対照言語学的分析を進める。シンブー諸語とブーゲンビル諸語はともに複雑な指示詞関連の表現をもつが、時制体系についてはシンブー諸語が単純であるのに対し、ブーゲンビル諸語は複雑である。このような共通点と相違点をもつ両者と未記述の言語アイク語の直示表現の振る舞いに着目して研究を進める。長年のフィールド調査で収集したデータと新たなフィールド調査や補足調査で得たデータを対象に、共同で編集・分析作業を行い、アーカイブに長期保存する。 |
|||
備考(Remarks) 学術研究助成基金助成金。前年度繰越金含む。 |
|||
2021 | 科学研究費補助金 | マレー語地域における言語使用実態と言語シフトの変数の研究 | |
非代表 | 日本学術振興会 | 550,000 | |
研究内容(Research Content) 助成金。マスメディア、インターネット、SNSの発達により大きな言語状況の変化がみられる21世紀の多言語社会において人々の言語選択にどのような変数がかかわるかを考察する。対象とする地域はマレー語が公用語として話されているインドネシア国、マレーシア国、ブルネイダルサラーム国の3か国とし、大規模な社会言語的調査によりこれらの地域における多言語使い分け実態を詳細に調べる。国家の方針としてコントロールが可能な教育媒介言語、自治体の施策、言語の市場価値、職業選択におけるそれぞれの言語の優位性、コミュニティにおける宗教的儀礼などにおけるそれぞれの言語の威信の度合い、などの変数のうち、どれが人々の言語使用に一番大きな影響をもたらすのかを解明する。実際の使用場面を分析するため、談話資料を蒐集し、コードミキシング・コードスイッチングの分析を行う。 |
|||
備考(Remarks) |
|||
2020 | 国際共同研究加速基金(国際共同研究強化(B)) | パプア諸語の記録言語学的研究―三地域の諸言語の直示表現を中心に― | |
非代表 | 日本学術振興会 | 1,200,000 | |
研究内容(Research Content) パプアニューギニアのシンブー州とブーゲンビル自治州を中心に分布するパプア諸語の多様な資料を対象に、オーストラリアの記録言語学・パプア諸語の記述研究を専門とする研究者たちの協力のもと、組織的な編集作業を行い、テキストコーパスを構築すること、またこれらのデータに、第三の地域サンダウン州の言語アイク語のデータを加え、それらのテキストに見られる統語・談話レベルの文法現象の記述と対照言語学的分析を進める。シンブー諸語とブーゲンビル諸語はともに複雑な指示詞関連の表現をもつが、時制体系についてはシンブー諸語が単純であるのに対し、ブーゲンビル諸語は複雑である。このような共通点と相違点をもつ両者と未記述の言語アイク語の直示表現の振る舞いに着目して研究を進める。長年のフィールド調査で収集したデータと新たなフィールド調査や補足調査で得たデータを対象に、共同で編集・分析作業を行い、アーカイブに長期保存する。 |
|||
備考(Remarks) 学術研究助成基金助成金。前年度繰越金含む。 |
年度 Year |
タイトル Title |
内容等 Content |
活動期間 Period of Activities |
---|---|---|---|
2023 | 【報告書作成】二〇二三年度卒業論文集 |
2023年度学科科目「演習IV5」「卒業論文演習5」「演習V5」「演習VI5」の成果報告として、「二〇二三年度卒業論文集」を冊子体にまとめ、ゼミの人数分を製本した。 |
2024/03 |
2023 | 【教育実践】3・4年生合同ゼミ |
2023年度第3クォーターの学科科目「演習II5」を履修する3年次ゼミ生が、同クォーターの学科科目「演習V5」を履修する4年次ゼミ生の卒業論文発表回に参加し、相互の交流・意見交換をおこなった。 |
2023/10 |
2023 | 【教材作成】アジアの文化と社会 |
2023年度第4クォーターの学科科目「アジアの文化と社会」の授業のための教材『アジアの文化と社会』全7章、100頁をプリント・製本した。 |
2023/09~2023/11 |
2022 | 【報告書作成】二〇二二年度卒業論文集 |
2022年度学科科目「演習IV5」「卒業論文演習5」「演習V5」「演習VI5」の成果報告として、「二〇二二年度卒業論文集」を冊子体にまとめ、ゼミの人数分を製本した。 |
2023/03 |
2022 | 【教育実践】3・4年生合同ゼミ |
2022年度第3・4クォーターの学科科目「演習II5」「演習III5」を履修する3年次ゼミ生が、同クォーターの学科科目「演習V5」「演習VI5」を履修する4年次ゼミ生の卒業論文発表回に参加し、相互の交流・意見交換をおこなった。 |
2022/10~2022/12 |
2021 | 【報告書作成】二〇二一年度卒業論文集 |
2021年度学科科目「演習IV5」「卒業論文演習5」「演習V5」「演習VI5」の成果報告として、「二〇二一年度卒業論文集」を冊子体にまとめ、ゼミの人数分を製本した。 |
2022/03 |
2021 | 【教育実践】3・4年生合同ゼミ |
2021年度第3・4クォーターの学科科目「演習II5」「演習III5」を履修する3年次ゼミ生が、同クォーターの学科科目「演習V5」「演習VI5」を履修する4年次ゼミ生の卒業論文発表回に参加し、相互の交流・意見交換をおこなった。 |
2021/10~2021/12 |
2020 | 【報告書作成】二〇二〇年度卒業論文集 |
2020年度学科科目「演習IV5」「卒業論文演習5」「演習V5」「演習VI」の成果報告として、「二〇二〇年度卒業論文集」を冊子体にまとめ、ゼミの人数分を製本した。 |
2021/03 |
2020 | 【教育実践】3・4年生合同ゼミ |
2020年度第3・4クォーターの学科科目「演習II5」「演習III5」を履修する3年次ゼミ生が、同クォーターの学科科目「演習V5」「演習VI5」を履修する4年次ゼミ生の卒業論文発表回に参加し、相互の交流・意見交換をおこなった。 |
2020/10~2020/12 |
2020 | 【教材作成】インドネシアの現代事情 |
2021年度第1クォーターの学科科目「インドネシアの現代事情」の授業のための教材『ブックレット インドネシアの現代事情(国語・地方語・教育・宗教・紛争・政治)』全5章、133頁を、2019~2020年度の受講生の学習状況を踏まえて改訂した。 |
2020/09~2021/03 |
年度 Year |
活動名称 Name of activities |
活動期間 Period of Activities |
---|---|---|
2023 | 研究出張(インドネシア共和国) | 2023/8/9~2023/8/24 |
活動内容等(Content of Activities) 中カリマンタン州でインドネシア語およびドホイ語カドリ方言の現地視察 |
||
2022 | 研究出張(インドネシア共和国) | 2023/03/14~2023/03/23 |
活動内容等(Content of Activities) 中カリマンタン州でインドネシア語およびドホイ語カドリ方言の現地視察 |
||
2019 | 研究出張(インドネシア共和国) | 2019/08/24~2019/09/05 |
活動内容等(Content of Activities) 西カリマンタン州、サンバス県でマレー語サンバス方言、ポンティアナックでドホイ語西カリマンタン方言の現地視察 |
||
2019 | 研究出張(マレーシア) | 2019/08/17~2019/08/22 |
活動内容等(Content of Activities) コタキナバルおよびボーフォートにて主にマレー語ブルネイ方言の現地視察 |
||
2018 | 研究出張(インドネシア共和国) | 2019/03/04~2019/03/07 |
活動内容等(Content of Activities) 中カリマンタン州、トゥンバン・マリコイでドホイ語カドリ方言の現地視察 |
||
2018 | 研究出張(インドネシア共和国) | 2018/08/11~2018/08/21 |
活動内容等(Content of Activities) 西カリマンタン州、ポンティアナックでマレー語ポンティアナック方言、シンタンでドホイ語西カリマンタン方言の現地視察 |
年度 Academic Year |
学術研究著書の件数 No. of Academic Books |
学会誌・国際会議議事録等に掲載された学術論文の件数 No. of Academic Articles in Journals/Int'l Conference Papers |
学内的な紀要等に掲載された学術論文の件数 No. of Academic Articles Pub'd in University Bulletins |
学会受賞等の受賞件数 No. of Academic Awards Received |
国際学会でのゲストスピーカーの件数 No. of Times as Guest Speaker at Int'l Academic Conferences |
国際学会での研究発表の件数 No. of Presentations of Papers at Int'l Academic Conferences |
国内学会でのゲストスピーカーの件数 No. of Times as Guest Speaker at National Academic Conf. |
国内学会での研究発表の件数 No. of Papers Presented at National Academic Conf. |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
2023 | 0 | 1 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 |
2022 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 |
2021 | 0 | 0 | 1 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 |
2020 | 0 | 0 | 1 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 |
2019 | 0 | 1 | 1 | 0 | 0 | 1 | 0 | 0 |
2018 | 0 | 1 | 0 | 0 | 0 | 1 | 0 | 0 |
2017 | 0 | 1 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 1 |
2016 | 0 | 1 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 1 |
2015 | 0 | 2 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 1 |
2014 | 0 | 1 | 0 | 0 | 0 | 1 | 0 | 0 |
2024/07/20 更新
Copyright(C) 2010 Software Research Associates, Inc. All Rights Reserved.