2025/04/18 更新

写真b

ハタノ サユリ
畑野 小百合
HATANO Sayuri
所属
外国語学部 ドイツ学科 准教授
職名
准教授
主な研究課題
長期研究:1900年前後の欧米の音楽都市のネットワークに関する研究

短期研究:1900年前後のウィーンの音楽興行とその影響に関する研究
専攻分野
音楽学、ドイツ語圏表象文化論

学位

  • 哲学博士(Doktor der Philosophie) ( 2018年7月   ベルリン芸術大学(Univerisität der Künste Berlin) )

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    博士

    学位論文名:Der intellectuelle Urheber bin doch ich!“ Der Konzertagent Hermann Wolff als Wegweiser des Berliner Konzertlebens 1880 bis 1902

  • 修士(学術) ( 2010年3月   東京学芸大学 )

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    修士

    学位論文名:A.シュナーベル校訂『ベートーヴェン ピアノ・ソナタ全集』に関する一考察

研究分野

  • 人文・社会 / 美学、芸術論

学歴

  • ベルリン芸術大学大学院   音楽研究科   音楽学

    - 2018年7月

  • 東京芸術大学   音楽研究科   音楽文化研究専攻(音楽学)

    - 2014年9月

  • 東京学芸大学   教育学研究科   総合教育開発専攻コース

    - 2010年3月

  • 国立音楽大学   器楽(ピアノ)

    - 2007年3月

所属学協会

  • International Musicological Society会員(2018年6月〜現在)

  • Gesellschaft für Musikforschung会員(2012年9月〜現在)

  • 日本音楽学会会員(2010年4月〜現在)

論文

  • エーミール・グートマンとアルノルト・シェーンベルクー作品上演に向けた連携とその成果

    畑野小百合

    南山大学ヨーロッパ研究センター報   ( 31 )   21 - 41   2025年3月

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    記述言語:日本語  

  • 1890年代のベルリン・フィルハーモニー管弦楽団のウィーン公演 ーアルベルト・グートマンの「第2のオーケストラ」構想との関連においてー」

    南山大学ヨーロッパ研究センター報   30   67 - 86   2024年3月

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    出版者・発行元:南山大学ヨーロッパ研究センター  

    本論文は、1895年と1897年のベルリン・フィルハーモニー管弦楽団のウィーン公演に注目し、演奏会プログラムを含む催しの内容の決定に音楽興行師がどの程度関与したか、また、この催しがウィーンの楽団でどのような意味をもつものであったかを明らかにすることを目的としている。音楽新聞・雑誌の記事およびウィーンの興行師アルベルト・グートマンが出演アーティストと交わした書簡を調査し、催しの内容と準備の過程を明らかにした上で、グートマンとベルリンの興行師ヴォルフとの協働の方法について考察し、さらに、この客演がウィーンの音楽界が欠いていた「第2のオーケストラ」の必要性を訴える意味を持っていたことを示した。

  • アルベルト・グートマンの音楽都市ウィーン改革構想ーウィーン国際音楽・演劇博覧会(1892年)の「ポピュラー・コンサート」と博覧会オーケストラの創設ー

    アカデミア 人文・自然科学編   26   177 - 190   2023年6月

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    出版者・発行元:南山大学  

    本論文の目的は、1892年に開催された「ウィーン国際音楽・演劇博覧会」におけるアルベルト・グートマンによる演奏会企画に注目し、この催しが音楽をめぐる体制の革新をウィーン内部で提起する意味があったこと指摘することである。具体的には、グートマンの企画による一連の「ポピュラー・コンサート」が、1890年に彼が楽友協会に提案した「大衆コンサート」とそのための新しいオーケストラ創設の提案の部分的実践であったことを示すとともに、1890年代のグートマンが管弦楽の大衆化という理念のもとでウィーンの楽壇で指導的な役割を果たしていたことを明らかにした。

  • Neue Dokumente. Čajkovskij und die Konzertagentur Hermann Wolff. Sozialhistorische und biographische Perspektiven. Teil 1 国際共著

    Mitteilungen Online   1 - 50   2023年4月

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    出版者・発行元:Tschaikowsky-Gesellschaft  

    http://www.tschaikowsky-gesellschaft.de/index_htm_files/2023-04-07-Konzertagentur_Wolff_1-Hatano-Braun-De_Vet-Mitt-Online.pdf
    チャイコフスキー研究の専門家たちとの共同研究により、チャイコフスキーのキャリア形成と作品の上演をめぐって当時のドイツ語圏の興行師たちがいかなる競合関係にあったのかを、これまで紹介されていなかった資料の調査に基づいて明らかにした。

  • アルベルト・グートマンの「大衆コンサート」構想-その理念とモデルについての考察-

    南山大学ヨーロッパ研究センター報   第29号   21 - 39   2023年3月

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    出版者・発行元:南山大学ヨーロッパ研究センター  

    音楽興行師アルベルト・グートマン(1852〜1915)が1890年に提示した「大衆コンサート」の構想を、そのモデルとなったと考えられるベルリンの「ポピュラー・コンサート」との関連において検討し、19世紀末のウィーンとベルリンの音楽興行の影響関係の実態を明らかにした。

  • Ferruccio Busonis Editionen der Chromatischen Fantasie und Fuge von J. S. Bach BWV 903

    『アカデミア 人文・自然科学編』   第23号   101 - 117   2022年1月

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    出版者・発行元:南山大学  

    フェッルッチョ・ブゾーニ編曲=校訂によるJ. S. バッハの《半音階的幻想曲とフーガ》BWV 903のエディションを時系列に検討し、一見多様に見えるブゾーニと当該作品との取り組みが半音階への注目(あるいは強調)という点で一貫していること、また、最後に成立したチェロとピアノのための編曲が、ブゾーニの意図をもっとも良く実現していることを指摘した。

  • F. ブゾーニの『絶対的な音楽』-ヴァイオリン・ソナタ第2番をめぐって

    東京藝術大学音楽学部楽理科土田英三郎ゼミ有志論集『音楽を通して世界を考える』   254 - 272   2020年3月

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    出版者・発行元:東京藝術大学出版会  

    フェルッチョ・ブゾーニは、自身のヴァイオリン・ソナタ第2番を高く評価し、長年にわたって自身の成功作であると述べていた。この作品は、1890年代末のブゾーニが、「ソナタ」という枠組みの中で、伝統的な形式観や従来的な音楽の発展のあり方に挑戦した作品である。本論文では、この作品が、彼が後年の著書で述べた「絶対的な音楽」の理念を先取りしていることを指摘し、それゆえにこの作品をブゾーニは高く評価していたと結論づけた。

  • “Bechstein-Saal: A Lost Chamber Music Hall in Berlin”

    Journal of Musicological Research   Vol. 36, No. 3   234 - 251   2017年7月

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    ドイツ・ベルリンのベヒシュタイン・ホールは、19世紀末から20世紀前半にかけてヨーロッパの主要な演奏会場のひとつであったにもかかわらず、1944年に空襲で全焼し、その実態が知られてこなかった。本論文では、警察資料、設計図、演奏会リストなどを調査し、このホールの構造上の特性、建設に至る経緯、運用の実態を明らかにし、音楽文化史的観点からこの演奏会施設が当時果たしていた役割を考察した。

  • “Ein Paperchase. Auf der Suche nach dem Nachlass der Berliner Konzertagenten Hermann und Louise Wolff und ihrer Familie”

    Archive zur Musikkultur nach 1945   38 - 44   2016年10月

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    出版者・発行元:edition text + kritik  

    ベルリンのヘルマン・ヴォルフ音楽事務所は、19世紀末から20世紀の前半にかけて、有力な音楽事務所として欧米の音楽界に名を馳せた。しかし、困難な資料状況ゆえに、この対象についての詳しい研究はこれまでなされてこなかった。本論文は、その創立者ヘルマン・ヴォルフとその家族の遺品を執筆者が発見するに至るまでの経緯を説明し、その概要を紹介し、資料の重要性を広く文化史的観点から評価している。

  • “Hermann Wolff als »Sachverständiger« für Aufführungsrecht in der frühen musikalischen Tantiemenbewegung in Deutschland”

    Beitrag zur Jahrestagung der Gesellschaft für Musikforschung Halle/Saale 2015 – »Musikwissenschaft: die Teildisziplinen im Dialog«   1 - 6   2016年8月

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    出版者・発行元:Gesellschaft für Musikforschung  

    19世紀中旬から音楽上演権利用料徴収システムが整備されていたフランスとは異なり、純粋器楽作品の作曲者や出版社に対して上演権を保護する仕組みについて、ドイツでの実際的な議論は1890年代中旬から始まった。これまでの研究では、この問題は作曲家と出版社の利害対立として描かれてきた。そこで本論では、この議論の中で、実際に利用料を支払うことになる演奏家や演奏会主催者が新システム導入への推進力であったことを示した。

  • 「1920年代のベルリン高等音楽学校への鈴木ヴァイオリンの寄贈」

    『愛知県立芸術大学紀要』   第44号   139 - 151   2015年3月

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    出版者・発行元:愛知県立芸術大学  

    共著:井上さつき、畑野小百合。ベルリン高等音楽学校の戦前の楽器購入の記録と、当時の書簡・文書の調査に基づき、日本の鈴木ヴァイオリンの創立者鈴木政吉が、1920年代に2度に渡って同校に4挺のヴァイオリンを寄贈していたこと、それらのヴァイオリンは学内で優秀な学生に無償で貸し出されていたことなどを明らかにした。畑野は主に、ベルリン芸術大学学史編纂室での資料調査と、ドイツ語文章の翻訳を担当した。

  • “„Wohlgemuth ziehe zur Schweiz, lass’ tönen die herrliche Fidel“: Arrangement der Konzerttournee von der Konzertdirektion Hermann Wolff”

    日独研究論集=Jahresblätter für japanische und deutsche Forschung in Japan   第6号   31 - 41   2013年3月

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    出版者・発行元:DAAD友の会  

    1883年初頭に行われた、ヴァイオリニストのヨーゼフ・ヨアヒムの南ドイツ・スイスのコンサートツアーに注目し、当時の有力なコンサート・エージェントであったヘルマン・ヴォルフが各地の代理人などと協働して演奏家のためのツアーを計画する手順を明らかにした。さらに、かつての演奏家とは一線を画するヨアヒムのツアーのあり方が、同時代の「ヴィルトゥオーソ観」の主要なモデルとなっていることを示した。

  • 「アルトゥール・シュナーベルの音楽思想に関する一考察」

    東京藝術大学大学院音楽研究科後期博士課程 音楽専攻音楽文化学領域研究論文集『音楽文化学論集』   第2号   109 - 119   2012年3月

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    出版者・発行元:東京藝術大学  

    アルトゥール・シュナーベルは、西洋音楽演奏史上の「新即物主義」を代表するピアニストと位置付けられている。本論文では、彼の歴史・音楽史観、楽譜校訂作業の指針、演奏における「正統性」についての見解を整理した。そして、彼の思想は本質的にロマン主義的であること、しかし、その表現方法において、「新即物主義」という枠組みの中で理解することのできる一面があることを指摘した。

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書籍等出版物

  • Die Konzertdirektion von Hermann und Louise Wolff

    Sayuri Hatano( 担当: 単著)

    2024年6月 

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    総ページ数:59 p.  

  • ベートーヴェン 交響曲第7番 ベーレンライター原典版

    ( 担当: 単訳)

    アカデミア・ミュージック株式会社   2021年9月 

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    担当ページ:29  

    ベートーヴェンによる交響曲第7番のベーレンライター原典版に掲載された、J. デル・マーの序文と校訂報告を抄訳した(計29ページ)。

  • "Der intellectuelle Urheber bin doch ich!“ Der Konzertagent Hermann Wolff als Wegweiser des Berliner Konzertlebens 1880 bis 1902

    ( 担当: 単著)

    musiconn.publish  2020年6月 

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    総ページ数:376  

     本論文の目的は、1880年にベルリンで音楽事務所を創立したヘルマン・ヴォルフの活動の調査に基づいて、その影響の範囲と性格を明らかにすることである。  「知的著作者」の語が示すように、彼は自身が手がける演奏会を作品のように捉え、その著作者、延いては音楽生活の指導者としての権威を主張していた。本論文では、ヴォルフが単に多くの演奏会を成立させただけでなく、いくつかの重要な演奏会の質的な側面にも影響力をもっていたこと、19世紀末の西欧音楽諸都市の人と情報の交流を仲介し、音楽生活のスタンダートの成立に重要な役割を果たしたことなどが示された。  本研究では、これまで調査されたことのなかった当時の警察資料や商業登記簿、戦後の賠償局の書類に加えて、アメリカの個人宅で保管されていたヴォルフ家の遺品資料が調査された。資料編は、この遺品の中から本編に特に関係の深い資料のトランスクリプションや、ヴォルフによって建設されたベルリンのベヒシュタイン・ホールの設計図などを含んでいる。

  • 「カール・リヒター、同時代人たちの証言」

    ( 担当: 単訳)

    河出書房新社 文藝別冊『カール・リヒター』  2016年11月 

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    担当ページ:pp. 81-95  

  • ユルゲン・オッテン『ファジル・サイ―ピアニスト・作曲家・世界市民』

    ( 担当: 単訳)

    アルテスパブリッシング   2012年7月 

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    担当ページ:270  

MISC

  • 「フェルッチョ・ブゾーニ没後100年に寄せて」

    東京・春・音楽祭2024 公式プログラム   114 - 115   2024年3月

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    出版者・発行元:東京・春・音楽祭実行委員会  

  • 「曲目解説」(シューマン、リーム、ラヴェルのピアノ・トリオ)

    Trio Ventus "LUX"   3 - 4   2024年2月

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    出版者・発行元:日本アコースティックレコーズ  

    Trio Ventusによるアルバム"LUX"のブックレットに、ローベルト・シューマンのピアノ三重奏曲第1番 ニ短調 op.63、ヴォルフガング・リームの《見知らぬ情景》III、モーリス・ラヴェル: ピアノ三重奏曲イ短調の解説を寄稿した。

  • 「曲目解説」(フェルッチョ・ブゾーニの作品)

    東京・春・音楽祭 公式ホームページ   2024年2月

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    出版者・発行元:東京・春・音楽祭実行委員会  

    第20回「東京・春・音楽祭」で開催されたレクチャー・コンサート「フェルッチョ・ブゾーニ没後100年に寄せて」に向け、音楽祭公式ホームページに曲目解説を寄稿した。

  • 「作品解説」(ドン・カルロ)

    『ドン・カルロ』   24 - 28   2023年9月

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    出版者・発行元:公益財団法人 東京二期会  

    東京二期会とシュトゥットガルト州立歌劇場の提携公演によるジュゼッペ・ヴェルディの《ドン・カルロ》公演(2023年9月30〜10月15日、よこすか芸術劇場、札幌文化英術劇場、東京文化会館大ホール)のプログラムに、作品解説を寄稿した。

  • BUSONI x STRINGS

    2023年3月

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    出版者・発行元:Regulus  

    優れたピアニストとして名を馳せたフェルッチョ・ブゾーニ(1866〜1924)の作品は、ピアノを用いた作品に注目が偏りがちである。本録音では、優れた演奏家の演奏と、詳細な解説を含むブックレットを通して、ブゾーニによる弦楽器を用いた室内楽作品を紹介している。

  • 「フェルッチョ・ブゾーニの夢」

    読売交響楽団『月刊オーケストラ』   2018年3月号   22 - 25   2018年3月

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    ブゾーニの作品が日本で演奏される機会に合わせ、ブゾーニの生涯を概観し、特に彼がベルリンの音楽界で新しい音楽の擁護者として活躍していたことを紹介した。彼が第一次世界大戦前後に示した美学的見解にも触れ、いかなる制約も受けない新しい音楽芸術を希求するスタンスに変わりはないものの、ブゾーニの「夢」は、科学的発見が切り拓く現実世界から、文学的に形成される非現実世界(虚構)へ推移していったという見解を示した。

  • 「オーケストラとデジタル・コミュニケーション」

    NHK交響楽団『フィルハーモニー』   2016年11月号   28 - 31   2016年11月

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    ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団をはじめとする、欧米圏の演奏家・演奏団体の、聴衆(顧客)とのデジタル・コミュニケーションの意欲的な試みを紹介した。

  • 「フェルッチョ・ブゾーニの横顔:自筆の風刺画をめぐる考察」

    『春秋』   第580号   1 - 4   2016年7月

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    フェルッチョ・ブソーニ は、ヘルマン・ヴォルフ音楽事務所に活動の斡旋を依頼するアーティストのひとりであった。同音楽事務所に関する研究の過程で畑野が所有するに至ったブゾーニ自筆の風刺画を出発点に、音楽批評家カール・クレープスとの対立や、芸術アカデミーのマスタークラス講師就任時の批判など、ブゾーニを取り巻いていた論争を紹介した。

  • 「モーツァルトのピアノ・ソナタ《トルコ行進曲付き》の自筆譜発見をめぐって」

    アルテス電子版 Web Original   2014年

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    ハンガリーのセーチェーニ図書館で新たに発見されたモーツァルトのピアノ・ソナタK. 311《トルコ行進曲つき》の自筆譜に関する、バラージュ・ミクシ氏による英語の研究発表(於:国際モーツァルト会議、ザルツブルク)を日本語で要約した。

  • 「ファジル・サイ、あるいは世界市民」

    『アルテス』   第3号   206 - 208   2012年10月

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    出版者・発行元:アルテスパブリッシング  

    2012年のファジル・サイの日本公演を振り返り、特に新しく発表された自作のチェロ・ソナタに見られるサイ独自の音楽語法についてレポートした。

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講演・口頭発表等

  • F. ブゾーニによるヴァイオリン・レパートリー〜ヴァイオリニストたちとの協働の観点から〜

    畑野小百合

    日本音楽学会中部支部第141回定例研究会  2024年12月  日本音楽学会中部支部

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    開催地:名古屋音楽大学  

  • フェルッチョ・ブゾーニ 没後100年に寄せて 招待

    畑野小百合

    東京・春・音楽祭2024  2024年3月  東京・春・音楽祭

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    会議種別:公開講演,セミナー,チュートリアル,講習,講義等  

    開催地:東京文化会館小ホール  

  • The Concert Agent Hermann Wolff as a Guiding Force in the Concert Life of Berlin around 1900

    21st Quinquennial IMS Congress (IMS2022)  2022年8月  International Musicological Society

  • 19世紀末のベルリンの音楽生活におけるヘルマン・ヴォルフによる演奏会プログラム制作 ――その前提・目的・作品受容との関係についての考察」

    日本音楽学会第69回全国大会  2018年11月  日本音楽学会

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    19世紀末のリヒャルト・シュトラウスの交響詩のベルリン初演の多くは、よく知られているハンス・フォン・ビューローの後ろ盾以上に、コンサート・エージェントのヴォルフの実際的な尽力によるところが大きい。ここでは、プログラム・ノートの制作に関するシュトラウスとヴォルフの交渉の記録の調査に基づき、プログラム・ノートというメディアに関する彼らの見解の相違と推移、さらには、いわゆる「標題音楽」をどのように観客に提供すべきか、という点についての両者の考えの対立を示した。

  • „Die Musikkulturen Japans und Koreas: Schnittpunkte und Interaktionen und ihr Einfluss auf das kompositorische Denken von Maki Ishii und Isang Yun“

    Symposium „Isang Yun und die Avantgarden seiner Zeit“  2017年11月  Internationale Isang Yun Gesellschaft e. V.

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    韓国出身の作曲家イサン・ユンは、祖国との政治的な問題に直面しつつも、ドイツでの活動の中で、祖国の文化的伝統を西洋音楽の語法と融合させることで独自の創作スタイルを築き上げた。本発表では、ユンと同時期にベルリンで学び、やはり自国の伝統へと拠り所を求めるようになった日本人作曲家の石井眞木の作品をユンの作品と比較し、日本と韓国の伝統の違いがどのように彼らの作品に現れているのかを検証した。

  • Study session “Darmstadt and Akiyoshidai: Institutional Influences and Historiographical Questions of International New Music Festivals“

    International Musicological Society, 20th Conference in Tokyo   2017年3月  International Musicological Society

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    共同発表:畑野小百合、Kim Feser, Susanne Heiter。1989年から1998年まで山口県で開催されていた「秋吉台国際20世紀音楽セミナー&フェスティバル」は、理念においても、教員陣の顔ぶれにおいても、ドイツのダルムシュタット音楽祭・講習会をモデルにしている。本発表では、両音楽祭の連携を精査し、一方的な影響関係ではなく、日独の前衛音楽界の相互的なコミュニケーションの始まりとして、秋吉台音楽祭を位置付けた。

  • „Hermann Wolff und Anton Rubinstein: Zusammenarbeit für eine neue Autorität“

    International Musicological Society, 20th Conference in Tokyo   2017年3月  International Musicological Society

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    本発表では、ピアニストのアントン・ルービンシュタインが1885年からヨーロッパ諸都市で行なった「歴史演奏会」に注目し、コンサート・エージェントのヘルマン・ヴォルフがこの大プロジェクトを実現させるために行なった広報・出版活動の実態を明らかにした。ヴォルフの巧みな戦略によって、ルービンシュタインの同演奏会は、レパートリーや音楽史観の「スタンダード」になり、規範的影響力を得たことを示した。

  • „‚Wegbereiter großer Musiker‘ Der Nachlass der Berliner Konzertagenten Hermann und Louise Wolff und ihrer Familie“

    Jahrestagung der Gesellschaft für Musikforschung 2016   2016年9月  Gesellschaft für Musikforschung

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    ヘルマン・ヴォルフの音楽事務所についての研究の過程で、畑野はこの事務所の経営者であったヴォルフ家の遺品をアメリカで発見し、整理する機会に恵まれた。この発表では、これらの資料が、未調査の状態で、アメリカ在住の個人によって保管されていた経緯を説明し、300点を超える資料群の概要を紹介した。また、これらの資料が19世紀末から20世紀の音楽研究に広く貢献するであろう見通しを示した。

  • シンポジウム「フェルッチョ・ブゾーニ再考:『変革の萌芽』の行方」

    日本音楽学会東日本支部第35回例会  2016年3月  日本音楽学会

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    畑野小百合(コーディネーター兼パネリスト)、ボッホマン未奈理、舘亜里沙、池原舞、藤村晶子(以上、パネリスト)、長木誠司(コメンテーター)。フェルッチョ・ブゾーニの音楽史上の位置と意義を再考するため、彼の主著『新しい音楽美学の構想』(初版:1907年)を出発点に、イタリア未来派、コンメーディア・デッラルテの伝統の20世紀における読み直し、新古典主義といった視点から、ブゾーニの影響の広い裾野を検証した。

  • „Hermann Wolff als ‚Sachverständiger‘ für Aufführungsrecht in der frühen musikalischen Tantiemenbewegung in Deutschland“

    Jahrestagung der Gesellschaft für Musikforschung 2015   2015年10月  Gesellschaft für Musikforschung

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    19世紀末のドイツの音楽界で大きな権力をもっていたコンサート・エージェントのヘルマン・ヴォルフは、自身の利益追求のための事業ばかりでなく、現代に直接つながる演奏活動のインフラストラクチャーの整備と言えるような活動にも携わっていた。本発表では、ドイツでの器楽作品の音楽上演権の成立に向けた議論の中で、「有識者」としてのヴォルフが、新しいシステム確立に対する推進力であったことを明らかにした。

  • "Forgotten Concert Hall in Berlin: The Bechstein Saal"

    Confounding Expectations: Musical Intersections   2015年4月 

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    1891年に開館したベルリンの「ベヒシュタイン・ホール」は、独奏や室内楽演奏会に適した音響の良いホールとして、約半世紀にわたり重宝された。このホールは、有名なピアノ・メーカーの名を冠しているが、実際の所有者は、当時コンサート・エージェントとして大きな影響力をもっていたヘルマン・ヴォルフであった。本発表では、ホール建設に至った経緯や、この名称が引き起こした論議を紹介し、名称の背後にある権力を明らかにした。

  • „Die Berliner Konzertdirektion Hermann Wolff und Jules Sachs als Repräsentant der Metropolitan Opera: eine ‚Gesamtvertretung‘ der Oper“

    Jahrestagung der Gesellschaft für Musikforschung 2014   2014年9月  Gesellschaft für Musikforschung

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    本発表では、ヘルマン・ヴォルフ音楽事務所が、ニューヨークのメトロポリタン歌劇場のヨーロッパ代理人として果たしていた役割を明らかにした。同事務所は、ヨーロッパの演奏家についての情報を提供し、同劇場との契約を仲介するだけでなく、ドイツの劇場での上演形態(カットや翻訳など)を反映させた楽譜や特殊な楽器もニューヨークに送っている。同事務所は単に人材の仲介者であったばかりでなく、演奏実践の仲介者でもあった。

  • „Konzertdirektion Hermann Wolff: eine Untersuchung der Vermittlungsstelle“

    DoktorandInnentag der Berlin-Brandenburger Musikwissenschaft   2013年11月 

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    ベルリンの「ヘルマン・ヴォルフ音楽事務所」は、1880年の開業以来著しい発展を遂げ、ドイツ国内外でしばしば「市場独占」の批判を受けるほどの影響力をもつようになった。有力な音楽事務所の影響力が演奏家の公共演奏の機会に及ぶことは想像しやすいが、本発表ではさらに、新しい作品の上演や、作曲家が新しい作品の構想段階にヴォルフの音楽事務所の影響が及んでいることを、リヒャルト・シュトラウスとチャイコフスキーの例で示した。

  • 「第一次世界大戦期のA.シュナーベルの演奏活動:演奏レパートリーおよび演奏会プログラムの変化の契機として」

    日本音楽学会第62回全国大会  2011年11月  日本音楽学会

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    アルトゥール・シュナーベルは、1920年代以降のベートーヴェンのピアノ・ソナタ楽譜校訂と全曲録音によって知られ、ベートーヴェン作品の演奏の大家としてだけでなく、純粋性の高いプログラム構成の支持者として知られている。しかし、彼の演奏活動にそのような特徴が目立つようになってくるのは、第一次世界大戦期以降である。ここでは、彼のレパートリーの推移を数値化して示し、大戦期の慰問活動に変化の契機を見出した。

  • シンポジウム「ベートーヴェン作品の演奏とテンポ」

    日本音楽学会第61回全国大会  2010年11月  日本音楽学会

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    司会:平野昭、パネリスト:越懸澤麻衣、中川航、畑野小百合。ベートーヴェン作品の演奏テンポについて、ベートーヴェン自身(越懸澤)、その弟子のチェルニー(中川)、20世紀初頭のシュナーベル(畑野)がどのような記述を残したのかをそれぞれに発表した。畑野の担当箇所では、シュナーベルの校訂楽譜におけるテンポ設定と、同時代のルドルフ・コーリッシュが打ちたてようとした理論との関係を指摘した。

  • 「A.シュナーベル校訂『ベートーヴェン ピアノ・ソナタ全集』に関する一考察」

    日本音楽学会関東支部第339回定例研究会  2010年6月  日本音楽学会

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    アルトゥール・シュナーベルによるベートーヴェンのピアノ・ソナタの校訂楽譜が、どのような経緯で、どのような資料に基づいて制作されたのかを、シュナーベルの遺品(ベルリン芸術アカデミー蔵)の調査に基づいて明らかにした。さらに、この楽譜に見られる音楽的な特徴を分析し、シュナーベル版の演奏史上の意義について考察した。

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共同研究・競争的資金等の研究課題

  • 二重帝国期のウィーンの音楽興行師の活動と役割に関する研究

    2022年

    南山大学  科学研究費補助金 研究活動スタート支援  研究活動スタート支援

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    担当区分:研究代表者  資金種別:競争的資金

    配分額:1200000円

    本研究は、音楽興行師の活動に着目してオーストリア=ハンガリー帝国期のウィーンの音楽生活を検証し、音楽文化史の観点から、彼らの活動の意義を評価する試みである。調査対象の中心となるのは、楽譜商として獲得したコネクションを基盤にウィーンで活発なコンサート・マネージメントを展開したアルベルト・グートマン(1851〜1915年)とその同業者たちである。研究の目的は、①当時の有力な音楽興行師が演奏家のキャリアや作曲家の創作活動に与えた影響を明らかにすること、②彼らが築いた国際的なネットワークがウィーンの音楽都市としての発展、あるいは衰退をどのように特徴づけたのかを示すこと、③彼らの活動が聴衆の価値観や趣味の形成に与えた影響を検証することである。音楽興行というパースペクティヴから都市の音楽文化に切り込んでいくことで、これまで多くの研究がなされてきた19世紀末から20世紀初頭のウィーンの音楽生活や当時の音楽家のキャリア、当時の西欧の音楽都市の連携の実態について、新しい知見をもたらすことができるだろう。

  • レクチャーコンサートと録音の制作「フェルッチョ・ブゾーニの世界 弦楽室内楽編」

    2021年

    野村財団  野村財団芸術文化助成 

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    担当区分:研究代表者 

    配分額:200000円

    卓越したピアニストであったフェルッチョ・ブゾーニ(1866〜1924)については、ピアノを用いたレパートリーに注目されることが多い。このプロジェクトでは、ブゾーニによる弦楽器を用いた室内楽に焦点を当て、弦楽四重奏やヴァイオリン・ソナタといった伝統的なジャンルの枠組みの中でドイツ・ロマン主義的伝統に対してどのような位置をとったのか、またどのような革新的な試みをしたのかを検討した。また、その成果を広く還元すべく、レクチャーコンサートと録音の制作を行った。

  • フェルッチョ・ブゾーニに関する研究書出版と演奏会の開催、および録音の制作

    2021年

    ロームミュージックファンデーション  ロームミュージックファンデーション音楽研究への助成 

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    担当区分:研究代表者 

    配分額:600000円

    19世紀末から20世紀初頭にかけてドイツ語圏を中心に広く活躍した音楽家フェルッチョ・ブゾーニ(1866〜1924年)は、西洋音楽史上の「近代」を体現する人物である。しかし、彼の作品や音楽活動の実態が、日本で一般的に知られているとは言い難い。本企画では、ブゾーニの生涯と創作に関する研究書(約200ページ。主著『新しい音楽美学の構想』の全訳、主要作品紹介を含む)の出版、彼の弦楽室内楽作品を優れた演奏で紹介するレクチャー・コンサートの開催、同作品を収録したCDの制作を行う。それにより、ブゾーニおよびその時代の音楽文化の豊かさを広く伝え、音楽学的な知見とアプローチを活かした音楽文化の発展に貢献する。

  • 二重帝国期のウィーンの音楽興行師の活動と役割に関する研究

    2021年

    南山大学  科学研究費補助金 研究活動スタート支援  研究活動スタート支援

      詳細を見る

    担当区分:研究代表者  資金種別:競争的資金

    配分額:1200000円

    本研究は、音楽興行師の活動に着目してオーストリア=ハンガリー帝国期のウィーンの音楽生活を検証し、音楽文化史の観点から、彼らの活動の意義を評価する試みである。調査対象の中心となるのは、楽譜商として獲得したコネクションを基盤にウィーンで活発なコンサート・マネージメントを展開したアルベルト・グートマン(1851〜1915年)とその同業者たちである。研究の目的は、①当時の有力な音楽興行師が演奏家のキャリアや作曲家の創作活動に与えた影響を明らかにすること、②彼らが築いた国際的なネットワークがウィーンの音楽都市としての発展、あるいは衰退をどのように特徴づけたのかを示すこと、③彼らの活動が聴衆の価値観や趣味の形成に与えた影響を検証することである。音楽興行というパースペクティヴから都市の音楽文化に切り込んでいくことで、これまで多くの研究がなされてきた19世紀末から20世紀初頭のウィーンの音楽生活や当時の音楽家のキャリア、当時の西欧の音楽都市の連携の実態について、新しい知見をもたらすことができるだろう。

  • 「19世紀末ベルリンの音楽生活におけるヘルマン・ヴォルフ音楽事務所の影響に関する研究」

    2015年

    ロームミュージックファンデーション  ロームミュージックファンデーション奨学金 

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    担当区分:研究代表者 

    配分額:3600000円

    ベルリンのヘルマン・ヴォルフ音楽事務所は、19世紀末から20世紀の前半にかけて、有力な音楽事務所として欧米の音楽界に名を馳せた。しかし、困難な資料状況ゆえに、この対象についての詳しい研究はこれまでなされてこなかった。本研究では、これまで考察の対象となかった会社資料や遺品資料の調査に基づいて、同事務所の影響の範囲と性質を明らかにした。

  • 「19世紀末ベルリンの音楽生活におけるヘルマン・ヴォルフ音楽事務所の影響に関する研究」

    2014年

    ロームミュージックファンデーション  ロームミュージックファンデーション奨学金 

      詳細を見る

    担当区分:研究代表者 

    配分額:3600000円

    ベルリンのヘルマン・ヴォルフ音楽事務所は、19世紀末から20世紀の前半にかけて、有力な音楽事務所として欧米の音楽界に名を馳せた。しかし、困難な資料状況ゆえに、この対象についての詳しい研究はこれまでなされてこなかった。本研究では、これまで考察の対象となかった会社資料や遺品資料の調査に基づいて、同事務所の影響の範囲と性質を明らかにした。

  • 「ヘルマン・ヴォルフ音楽事務所の運営の実態に関する基礎研究」

    2013年

    ドイツ学術交流会(DAAD)  ドイツ学術交流会長期奨学金 

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    担当区分:研究代表者 

  • 「ヘルマン・ヴォルフ音楽事務所の運営の実態に関する基礎研究」

    2012年

    ドイツ学術交流会(DAAD)  ドイツ学術交流会長期奨学金 

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    担当区分:研究代表者 

  • 「アルトゥール・シュナーベルの楽譜校訂プロセスに関する研究」

    2009年

    ドイツ学術交流会(DAAD)  ドイツ学術交流会短期奨学金 

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    担当区分:研究代表者 

    ベルリン芸術アカデミーが管理するアルトゥール・シュナーベルの遺品の調査結果に基づいて、ベートーヴェンのピアノ・ソナタの楽譜校訂にあたって用いられた資料を可能な範囲で同定し、明文化されなかった作業の方法や判断の基準を明らかにした。

  • 1900年前後のウィーンの音楽興行とその影響に関する研究

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    本研究では、アルベルト・グートマン(1852〜1915)を中心とする音楽興行師の活動を調査し、その影響範囲を検討する。19世紀末から20世紀初頭にかけてのウィーンにおいて、新作上演、演奏会プログラムの構成、演奏家のキャリア、作品や演奏についての地域的特色やレパートリーに関する意識の形成に、彼らの活動がどのように関わっていたのかを明らかにすることが、本研究の目的である。

  • 1900年前後の欧米の音楽都市のネットワークに関する研究

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    交通網が発達し音楽家の移動が格段に活発化した19世紀後半、欧米の音楽都市が互いに競合、あるいは連携する中で、音楽生活の国際的スタンダードが形成されていった。本研究では、ドイツ語圏の音楽興行師の活動と役割、彼らが形成した国際的なネットワークに特に注目し、19世紀末から20世紀初頭にかけての欧米の都市間で音楽に関する情報と人材がどのようなメカニズムで行き来し、それが音楽都市の発展をどのように特徴づけたのかを明らかにする。

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その他

  • レクチャーコンサート「フェルッチョ・ブゾーニ 没後100年に寄せて」

    2024年3月

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    第20回「東京・春・音楽祭」の一環で開催されたレクチャーコンサート「フェルッチョ・ブゾーニ 没後100年に寄せて」に出演し、音楽学者としての立場からブゾーニの生涯と創作についてレクチャーを行った。

  • 「フェルッチョ・ブゾーニの世界〜室内楽編」

    2021年4月 - 2022年3月

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    フェルッチョ・ブゾーニ(1866〜1924年)の室内楽を紹介する演奏会を企画し、レクチャーを担当した。著名なピアニストであったブゾーニに関する研究や演奏活動は、必然的にピアノ作品が注目されやすい。それに対してこの演奏会(2022年3月23日ルーテル市ヶ谷ホールにて開催)では、ブゾーニの弦楽器を用いた作品でプログラムを構成し、ブラームスやチャイコフスキーといった同時代の作曲家たちの動向を踏まえながら作品を聞くことができるレクチャーと共に、優れた音楽家を招いてそれらの作品を紹介した。これらは演奏機会の少ない作品であることから、永く広い範囲でその成果が活用されるよう、録音を作成し、解説も執筆した。

  • かわさき市民アカデミー「世界を旅する21 スイス・ツアー」講師

    2019年

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    講演題目:「スイスと音楽―『理想郷スイス』の音楽的表現―」

    人為的に作られた「スイス音楽」の伝統、スイスをめぐるロマン主義的な音楽表象、「スイスらしさ」をめぐる長年の議論、19世紀までのスイスが有名作曲家を輩出しなかった社会的背景など、スイスと音楽の多様な関係について、さまざまな音楽作品とともに紹介した。

  • 「フェルッチョ・ブゾーニの世界~ブゾーニ生誕150周年記念演奏会」

    2016年

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    東京公演:sonorium(杉並区)
    京都公演:ロームシアター京都ノースホール(左京区)

    企画、レクチャーを担当。共演者:井村理子(ピアノ)、北岡羽衣(クラリネット)。フェルッチョ・ブゾーニの生誕150年を記念し、音楽研究の過程で応募者が所有するに至ったブゾーニ自筆の風刺画を世界初公開するとともに、作曲者、編曲者、楽譜校訂者、著述家としてのブゾーニの諸側面に光を当て、その全体像に迫るレクチャーコンサートを開催した。

その他教育活動及び特記事項

  • 学科科目「ドイツ語圏文化研究」における授業実践

    2023年

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    学科科目「ドイツ語圏文化研究」において、独自の教材を作成してドイツ語で合唱する活動を展開した。2023年11月10日には、中京大学のドイツ語履修学生との交流会を開催し、ドイツ語の合唱を披露する機会を設けた。

  • 「ドイツ語圏の文化・芸術」教材作成

    2022年6月 - 2022年7月

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    ドイツ学科の学生がドイツ語の芸術歌曲における言葉と音楽の関係を分析するための教材として、プリントを作成し、授業「ドイツ語圏の文化・芸術」内で活用した。