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学術論文
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年度
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論文題目名
Title of the articles
共著区分
Collaboration
   Classification
NeoCILIUS
   請求番号/資料ID
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掲載誌名 Journal name,出版機関名 Publishing organization,巻/号 Vol./no.,頁数 Page nos.,発行年月(日) Date
2008  太宰一〇〇年、そして清張ー孤立と共感ー  単著   
松本清張研究  , 北九州市立松本清張記念館  , 10  , 126-139  , 2009/03   

概要(Abstract) 作家としての活動時期を異にしていたが、国民的な人気があり膨大な読者を持つ太宰治と松本清張には、一貫して読者を面白がらせるという共通した姿勢があった。太宰作中の人間形象の〈異常〉さも、巧みな他者への語りかけや共感を土台として表現されていることを指摘し、その読み取りにおける、より柔軟な解釈の必要と可能性を説いた論考。 

備考(Remarks) 特集・同年に生を享けてー一九〇九年生まれの作家たち 

2007  減速された神秘、仕事する者たちー村上春樹『東京奇譚集』ー  単著   
南山大学日本文化学科論集  , 南山大学日本文化学科  , 8  , 1ー23  , 2008/03   

概要(Abstract) 「東京奇譚集」と名付けられた5短篇を、各々の特性を指摘しつつ分析解釈をほどこし、作品集全体のつながりの中で意味付けと評価を行った論考。不思議さや異様さの印象にとどまらず、読み手に残る意外にも手堅い人間の姿や持続する日常の感触に注目して、各篇における受容の動きをあとづけ、それにともなうイメージの変容をいわば〈減速された神秘〉として捉えなおそうとしたもの。 

備考(Remarks) Decelerated Mystery or Those Who Work - Haruki Murakami Tokyo Kitanshu (Strange Tales from Tokyo) - 

2006  『仮面の告白』の〈ゆらめき〉−「盥のゆらめく光の縁」はなぜ「最初の記憶」ではないのかー  単著   
三島由紀夫研究  , 鼎書房  , 3  , 33-47  , 2006/12   

概要(Abstract) 自己の〈異常性〉の有無と自覚の度合いを逐一検証するのみと見える回顧の中で、特に意味付けされぬまま冒頭に置かれた〈原初の記憶〉に注目し、〈異常と世知〉の対立や鋭い警句の配置、特徴的なナカグロ使用などを分析しつつ、さらに、末尾の強烈な光のイメージが冒頭の盥の光のゆらめきにつながり、〈原初〉への刹那の回帰として全一な自己を示していることを指摘し、告白の固執や動揺が支えられていると解釈した論考。 

備考(Remarks)  

2005  『愛の渇き』の〈はじまり〉ーテレーズと悦子、末造と弥吉、そしてメディア、ミホー  単著   
三島由紀夫研究  , 鼎書房  , 1  , 62-76  , 2005/11   

概要(Abstract) 事件へと向かってひたすら歩む『愛の渇き』の悦子を、過去を想起し問う者を描いたモーリヤックの『テレーズ・デスケイルゥ』と比較することでカタストロフへと向かう作品の悲劇性を吟味し、さらに敵役の弥吉の造形を鴎外『雁』の末造と比し、エウリピデス『メディア』や島尾敏雄『死の棘』とも比較検討することで〈動く〉ものとしての作品世界を意味付けようとした論考。 

備考(Remarks)  

2004  小林秀雄「三つの放送」と太宰治「新郎」、そしてトシオ・モリ  単著   
資料と研究  , 山梨県立文学館  , 10  , 37-40  , 2005/03   

概要(Abstract) 日米開戦直後の小林秀雄「三つの放送」と太宰治「新郎」「十二月八日」を比較し、ともに、大戦下を生きる人々の日常の思いをすぐれて表した文章であることを確認し、さらにカリフォルニア州の日系作家トシオ・モリの造形した日系女性の言葉にも、同様の魅力的で強い思念の表出をみることができるとした論考。 

備考(Remarks)  

2004  『舞姫』の〈近しさ〉ー斎藤美奈子・田中実の批判を手がかりにー  単著   
森鴎外研究  , 和泉書院  , 10  , 50-65  , 2004/09   

概要(Abstract) 近年の優れた『舞姫』批評二本を対象としてその成果と問題点を批判的に分析することによって、『舞姫』の作品として力と主人公の人間形象や告白の問題点などを検討し、読むことにまつわる〈かたむき〉の観点から自他の読みを見きわめ、『舞姫』再評価の可能性を示そうとした論考。 

備考(Remarks)  

2003  志賀直哉と小林秀雄―正対された〈美〉ー  単著   
国文学解釈と鑑賞  , 至文堂  , 68-8  , 90-95  , 2003/08   

概要(Abstract) 志賀直哉評価の現状において小林秀雄の二篇の志賀論はどう読み得るか。第一の志賀論は志賀の「原始性」を言うだけでなく、味読による清新な美の指摘をしている。「豊年虫」評は、無意識やエロスの次元にまで回帰した読みとりであり、陰影をもった言葉の感受が読みとして造形されている。自己に憑かれた世界である『暗夜行路』に「一般生活人の智慧」に通じるものを見る第二の志賀論にも、読むという経験の中でつかまれた美のかたちの、作品という審美の磁場における提示があることを説いたもの。 

備考(Remarks)  

2002  「女生徒」の自立性ー『有明淑の日記』との関係でー  単著   
アカデミア文学・語学編  , 南山大学  , 73  , 1-29  , 2003/01   

概要(Abstract) 有明淑の日記が刊行されたことにより、にわかに否定的評価がたかまったかに見える太宰治の「女生徒」の本文を、あらためて有明日記との関連から正確に検討しなおすことによってそのオリジナリティーと作品としての自立性を確認し、太宰作品における造型の特質とすぐれて動的な語りの実際を検証しようとしたもの。 

備考(Remarks)  

2001  「城の崎にて」末尾,あるいは〈反芻〉と〈帰還〉  単著   
南山大学日本文化学科論集  , 南山大学日本文化学科  , 2  , 31-47  , 2002/03   

概要(Abstract) 志賀直哉の「城の崎にて」を、『文章読本』の谷崎潤一郎による評価とその問題点の検討や、島木健作「赤蛙」の相違する方向性との比較検討などによって、特異なテキストとして対象化し、作中の「悪文」例や「桑の葉」の意味などを考えつつ、三つの死の関係の解釈を行い、さらに末尾に出現する〈現在〉によって生じる読み手の時間感覚の動揺、遠近感の混乱を積極的に意味付けようとした論考。 

備考(Remarks) The Ending of Kinosaki nite, or Rumination and Returning 

2000  継起と受難ー『暗夜行路』論ー  単著   
南山大学日本文化学科論集  , 南山大学日本文化学科  , 1  , 1-13  , 2001/03   

概要(Abstract) 長篇『暗夜行路』における主人公の不快や逡巡を事物の継起の中で繰り返される動きとしてとらえ直し、多くの行きずりの人物や彼らに向けられたまなざしを検討することによって、それらのただ中を行く主人公の独特の〈受難〉のかたちを初期短篇『ある一頁』と比較をもふまえて論じたもの。 

備考(Remarks) Continuation and Passion - A Note on An-ya Koro - 

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