研究者詳細

学術論文
分割表示   全件表示 >>

51 件中 31 - 40 件目

年度
Year
論文題目名
Title of the articles
共著区分
Collaboration
   Classification
NeoCILIUS
   請求番号/資料ID
Request No
掲載誌名 Journal name,出版機関名 Publishing organization,巻/号 Vol./no.,頁数 Page nos.,発行年月(日) Date
1993  「無私」と「告白」ー小林秀雄『感想』から『本居宣長』へー  単著   
南山国文論集  , 南山大学国語学国文学会  , 18  , 15-31  , 1994/03   

概要(Abstract) 小林秀雄最後の大作「本居宣長」の冒頭が〈告白〉から始められていることを重視し、その原型として中絶したベルクソン論「感想」をあらためて考察、「ダイモンの声」を始めとする両者の共通点に注目しつつ、「否定の力」としての「直観」をもとに本居宣長の「充実した自己感」を受けとめ、さらにゆたかな自己のあらわれに至る〈無私〉へと向かおうとした小林の思想的道程をあとづけようとした論考。 

備考(Remarks)  

1993  『留学』(遠藤周作)ー追いつめられた声と渇きー  単著   
國文學  , 學燈社  , 38-10  , 98-102  , 1993/08   

概要(Abstract) 遠藤周作の留学体験から生れた三話構成の小説「留学」を、作中に蔓延した虚脱感や消極的な受け身の感触にこそ特質があるとして分析した論考。留学生の屈折した心情や屈辱の表現の実際を考察しつつ、そこに圧倒的な距離として感受され語られた西欧のイメージが、横光利一の西欧体験の憂鬱と意外に近くにあることを指摘、体験自体の伝えがたさを孕みつつ失意や含羞が拡散する遠藤文学の特質を指摘した論考。(pp.98-102) 

備考(Remarks)  

1993  『細雪』大尾ー〈持続〉と〈収束〉ー  単著   
昭和文学研究  , 昭和文学会  , 27  , 26-35  , 1993/07   

概要(Abstract) 『細雪』下巻の、作品本文の丁寧な読み直しによって、そのいかにも凡常で具体的な人間世界のひろがりを描いた長篇が、雪子説話と妙子説話の交錯の中でどのように語り終えられようとするのかを、安易な象徴読みや過剰な意味づけを離れた具体的な〈読み〉の動きの中であとづけようとした論考。雪子の婚約成立と妙子の妊娠処理に向け活躍する貞之助らの様を魅力的な、しかもエゴを含んだ凡常の人間像の造形として捉えている。 

備考(Remarks)  

1992  『道草』の味わい−〈迂闊な建三〉と〈捨てられた父〉−  単著   
南山国文論集  , 南山大学国語学国文学会  , 17  , 17-33  , 1993/03   

概要(Abstract) 『道草』の〈語り手〉の主人公健三に対する姿勢の両面性を具体的な本文分析によって検討、その切実かつ滑稽な語りの感触を明らかにしつつ、さらに、健三の中の〈迂闊さ〉を問題として、その奥に〈父〉としての島田に対するこだわりと受けとめの葛藤が語り難い根源的なものとして描かれているとする。たんに、テキスト分析に執するのでなく、作品としての痛切な味わいとその微妙な感触を重視した作品論。 

備考(Remarks)  

1992  「杏っ子」読後  単著   
室生犀星研究  , 室生犀星学会  , 9  , 86-90  , 1993/02   

概要(Abstract) 自伝的作品「杏っ子」を対象として、犀星の強靱な人間把握の意志とそのかたちの実際を考察した論考。己れの過酷な生い立ちを突き放した人間理解の対象となし、さらにそこから現在の自己の生の場を照らし返す主人公平四郎の作家としての強さを読みとり、娘の離婚問題に際しても、男女の結合離反に対する徹底した姿勢を貫こうとする様をあとづけ、さらにその逞しい向日性の裏に置かれた妻の存在の重さをも見ようとした論考。(pp.86〜90) 

備考(Remarks)  

1991  小林秀雄「Xへの手紙」読解  単著   
南山国文論集  , 南山大学国語学国文学会  , 16  , 21-46  , 1992/03   

概要(Abstract) 「Xへの手紙」は小林秀雄による小説の試みであり、創作的作品といえる。そこにあらわされた自己像、世界像のあり方を、森鴎外や梶井基次郎作品との比較考察を通して明確化し、また恋愛における対他意識の極点の表現を坂口安吾の自伝的作品と比較し、自己表現としての〈告白〉のモチーフを考察、さらに「地下室の手記」の語りの動きに比べて「Xへの手紙」の抑制的内向的あり方に切実な告白者・小林の声を聞こうとした論考。(pp.21〜46) 

備考(Remarks)  

1989  「細雪」論−〈伝聞〉と〈忖度〉のひろがり−  単著   
南山国文論集  , 南山大学国語学国文学会  , 14  , 31-64  , 1990/03   

概要(Abstract) 『細雪』は、伝聞の再話や推測の〈まとめ〉によって日常的世界の拡がりや狭まり、また時間感覚をあらわしており、幸子の円満さやその夫貞之助との相互理解の安定の上に、雪子の沈黙や妙子の奔放さが家族の問題とされ、忖度や処理の対象として置かれることによって、凡常の人間の分かりやすさと分かり難さが同時に描かれているとして、作品本文にあらわれたその個々の表現のかたちを細かくあとづけた論考。 

備考(Remarks)  

1987  自己探求の場としての批評−「ゴッホの手紙」から「白痴」再論へ−  単著   
文学  , 岩波書店  , 55-12  , 61-70  , 1987/12   

概要(Abstract) 「ドストエフスキイの生活」「モオツァルト」に続く小林秀雄の評伝的試みである「ゴッホの手紙」に〈告白〉のモチーフの深化を読みとり、さらに戦後の論である「罪と罰」再論から「白痴」再論において、孤立者ムイシュキンだけでなく「たゞの人」レイベジェフらの告白の核心にも迫った小林が、批評的な言辞の不要なとしての〈無私〉を受けとめ、自己探求の場としての批評文を書きついだ過程を考察し、意味づける。 

備考(Remarks)  

1985  太宰治「嘘」ー寓話的世界の「美談」ー  単著   
南山国文論集  , 南山大学国語学国文学会  , 10  , 65-74  , 1986/03   

概要(Abstract) 戦争末期の「田舎の秘話」という形で書かれた、一見ユーモラスと見える作品の語りのはばと奥行きの具体的検討を通して、その技巧を分析することによって結末の意外性の解釈可能性とその意味を探り、さらに太宰文学の対他意識の奥にあるものを考察した論考。太宰作品における寓話的性格づけをもった〈美談〉のあり方を重視し、語りの自在さによってその含意に満ちた魅力的提示が行われていることを検証した論考。(pp.65〜74) 

備考(Remarks)  

1984  「孤独」の受けとめー小林秀雄「感想」(昭和16/1)考ー  単著   
南山国文論集  , 南山大学国語学国文学会  , 9  , 65-75  , 1985/03   

概要(Abstract) 小林秀雄の昭和16年の「感想」にあらわれた感受性の型というべきものをさぐることにより、小林批評の姿勢のあり方を論じた論考。批評対象である「もの」との出会いにおける受容のあり方、啓示性を検討し、見ることに徹底することによって、自らの批評的危機をあえて受けとめつつ、あらたな〈あらわれ〉を見いだして行こうとした小林の批評的姿勢を追究した論考。(pp.65〜75) 

備考(Remarks)  

Page: [<<PREV] [1] [2] [3] [4] [5] [6] [NEXT>>]