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研究発表
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年度
Year
題目又はセッション名
Title or Name of Session
細目
Authorship
発表年月(日)
Date
発表学会等名称 Name, etc. of the conference at which the presentation is to be given, 主催者名称 Organizer, 掲載雑誌名等 Publishing Magazine,発行所 Publisher,巻/号 Vol./no.,頁数 Page nos.
2011  Porque ser Nikkei no es ser diferente sino el que hace la diferencia  単独  2011/09 
国際学会・会議報告  , 第16回パンアメリカン日系大会  , パンアメリカン日系協会   

概要(Abstract) 本パネルは、南山大学地域研究センター共同研究「ソフトパワーと平和構築」の研究成果をもとになされた。大会テーマは「日系であることは異なっているということではなく、違いが出せるということ」に対応して、「違いを求めて日系であること:ソフトパワーの視点から」というパネルを出した。3人のパネリストの報告からなる。冒頭に筆者は「和して同ぜず」と同じなのではないかとフロアに質問した。「ソフトパワーとしての法律」(二宮正人)「ソフトパワーとしての和学」(アッセマ庸代)「ソフトパワーとしての子どもの本」の3つの報告を行った。「恩・義理」と言ったソフトレイが昨今注目されており、茶道を通じて日本の和学の交流が行われている。
筆者は、東日本大震災、福島原子力発電所の事故の後、技術立国日本では1924年から出版されている『子供の科学』が振り仮名付きで小学生にも分かるように最新の研究成果を伝えて、新ビジネスの可能性も子どもたちに伝えた。このように、日本の子どもの本は科学知識を絵本で伝えるのにとても優れており、実験のやり方も指南している。日本人が震災後も落ち着いているというのは、冷静に考える材料がすぐに民間から提供されるからである。このような文化資産は、日本人だけでなく、日本人の子孫である日系の人たちの資産でもあると報告した。日本語を学ぶメリットは大きい。報告の後、このような良書をどのように手に入れるかとの質問を多く受けた。また中身のある教材として使いたいとの意見が出された。技術者、研究者として活躍する日系人も多いので、南北アメリカの現地の状況に精通して日本の科学技術を活かして活躍する可能性がある。 

備考(Remarks) 12. MESA DE TRABAJO: Jóvenes Nikkei:Ser Nikkei en busca de lo que hace la diferencia : desde el punto de vista del soft power. XVIº COPANI-16a. Convención Panamericana Nikkei México – Cancún 2011 ""Porque ser Nikkei no es ser diferente sino el que hace la diferencia"" Cancún Palece Hotel, Septiembre 1 al 3, 2011. (第16回パンアメリカン日系大会(メキシコ・カンクン)、日系青年部会パネル「違いを求めて日系であること:ソフトパワーの視点から」座長)、2011年9月3日。 

2010  “Globalizing Diversity and Tolerance through Children’s Books: A Case Study of Japanese Picture Books Loved by Many Readers,”  単独  2010/09/11 
国際会議報告   

概要(Abstract) 「メディアとグローバリゼーションのセミナー」で、日本、カンボジア、米国(2人)、オーストラリアから5つの報告があった。いずれの報告もグローバリゼーションにより生じた社会変動に対して社会をより良くするために児童文学やメディアはどのように貢献できるかというスケールの大きな報告だった。「子どもの本を通して世界に伝える多様性と寛容:多くの読者に愛された日本の絵本の事例研究」を報告した。
 会場からは着眼点の良さと詳細な分析を高く評価していただいた。絵本に描かれた性善説に基づく日本人の行動様式を見て、日本人の気持ちがよく分かったと何人もの参加者から指摘があった。なぜ、主人公が人間の子どもではないのかと質問があった。たぶん、人間が直接的に出てくると、日本人読者はなかなか納得できないのではないかと回答した。絵本を通じて、微妙な日本人の感じ方が会場の参加者に伝わり、絵本が持つ異文化理解の力が証明された会となった。(JBBY会報『Book & Breads』第106号、15頁に掲載) 

備考(Remarks) (概要審査通過) The Seminar Sessions Presentation, The 32nd IBBY World Congress, Congress Theme: The Strength of Minorities, September 11, 2010 at Santiago de Compostela. 

2009  ソフトパワーと平和構築:日本人・日系人組織の構造と機能についての一考察  単独  2009/11 
学会報告  , 2009年度研究大会  , 日本国際政治学会   

概要(Abstract) 2007年7月サンパウロで開催された第14回パンアメリカン日系大会と第48回海外日系人大会合同大会、2008年10月東京で開催された第49回海外日系人大会、2009年9月ウルグアイ・モンテビデオで開催された第15回パンアメリカン日系大会、2009年10月に東京で開催された第50回海外日系人大会での参与観察とインタビューと大会資料により、最近の日本人と日系人組織を考察し、報告した。
第15回パンアメリカン日系大会は初めて若者も代表者会議に出席し、各国5名の代表者のうち1名は必ず若者が入り、インターネットや新情報機器に強い若手を参加させ、時代に適応する体制を取り、資金や助言は大人たちがすることとなった。日伯国際大学プロジェクトが承認され、世界に誇る日本の高度な生産技術・学術成果・企業経営理念・東洋医学などを若者に伝えるためサンパウロに設立し、日本とブラジルそしてラテンアメリカ諸国の学術交流センターとすることとなった。一方、第50回の海外日系人大会では、日本に留学している日系人と日本の日系人労働者の子弟との交流「メリープロジェクト」が始まった。つらいことばかりではなく、自分が楽しいと思ったことを軸にして人生を組み立てようというアイディアである。日本と日系人移住国との交流がすでにある2つの国際的組織を通して強化されつつある。『地域研究センター共同研究2009年度中間報告』(南山大学)、127〜145頁収録。 

備考(Remarks) 「ソフトパワーと平和構築:日本人・日系人組織の構造と機能についての一考察」、単独、2009年度研究大会、「国際関係論の新たな様相」自由論題部会、日本国際政治学会、2009年11月8日、神戸国際会議場 

2009  Migración Circular y el espíritu y rol dela APN  単独  2009/09 
国際学会報告  , 第15回パンアメリカン日系大会  , パンアメリカン日系協会   

概要(Abstract) 大会テーマ「グローバル化した世界における日系人」であり、パネルの座長として、二宮正人サンパウロ大学教授とアルベルト松本神奈川大学非常勤講師とともに「循環移民とパンアメリカン日系協会の精神と役割」と題してパネルを企画した。両研究者とは、「多文化共生の諸相」「ソフトパワーと平和構築」研究会を通じて共同研究をすすめており、研究成果および大会参加者との意見交換をめざした。
9月18日は、浅香の司会のもと、両研究者が、「法的分析から見た日本における日系移民」「日本の日系移民の統合か帰国か」と題して報告した。『地域研究センター共同研究2009年度中間報告』(南山大学)、99〜106頁収録。
二宮報告は、ブラジルに帰国するより、日本語を学び、日本にとどまるほうが有利だと状況を話し、松本報告は、大人が日本語を学び、日本の社会に統合されること、子弟の教育に力を注ぐこと、よき市民であり隣人となることを提言した。 

備考(Remarks) MESA DE TRABAJO: Imigración Panel: Migración Circular y el espíritu y rol dela APN -Asociación Panamericana Nikkei coodinación XVº COPANI-15a. Convención Panamericana Nikkei Uruguay - Montevideo 2009 ""Los Nikkei en un mundo globalizado"" Radisson Victoria Plaza Hotel, Septiembre 17 al 19, 2009. (第15回パンアメリカン日系大会(ウルグアイ・モンテビデオ)、移民部会パネル「循環移民とパンアメリカン日系協会の役割と精神」座長)、2009年9月18日。 

2009  Migración Circular y el espíritu y rol de la APN-Asociación. Panamericana Nikkei:el “soft power” de los nikkei en el marco de la APN  単独  2009/09 
国際学会報告  , 第15回パンアメリカン日系大会  , パンアメリカン日系協会   

概要(Abstract) 9月18日、前日のパネル報告に続き、浅香の報告は全体会議での講演として採択され、「パンアメリカン日系協会の日系人のソフトパワー」を報告した。『地域研究センター共同研究2009年度中間報告』(南山大学)、107〜123頁収録。前日のパネルと本講演は、ファイル化され、南北アメリカ12カ国あるパンアメリカン日系協会の各支部に送信され、共有された。大会の様子はロサンゼルスの名門日系新聞Pacific Citizenに掲載され、講演について、統計の扱いの的確さとパンアメリカン日系協会についての新しい知見、スペイン語による会場との質疑応答の手際の良さを好評された。
パンアメリカン日系協会のモットーであった良き市民であろうは、21世紀においても有効なものであり、国境をまたいで生活する移民は2重の機会があるので、その良さを自覚し、金儲けだけではなく、その有利な立場を使って、若者や子弟の教育そして社会の枠組みつくりに貢献することが、PANAの精神を示すことになると提言した。会場からは、日本にいる日系人労働者のイメージが自分たちのイメージとなることへの危機感と受け止められ、各国日系人の代表からそれぞれの国の日系人の日本での様子や援助について発言があった。各国で重鎮として活躍するパンアメリカン日系協会のエリートたちが、日本の日系人と連携することにより、循環移民がもたらす送金、資源の移動、知識、技術をともにそれぞれの国で生かしていく効果の大きさとメリットを提言した。そうしたサイクルにより、日系人はソフトパワーを発揮でき、先祖の国と自分の国をつなぐことが可能となる。 

備考(Remarks) “Migración Circular y el espíritu y rol de la APN-Asociación. Panamericana Nikkei:el “soft power” de los nikkei en el marco de la APN” ponencia (第15回パンアメリカン日系大会(ウルグアイ・モンテビデオ)、全体会議「循環移民とパンアメリカン日系協会の役割と精神:パンアメリカン日系協会における日系人のソフトパワー」講演)、2009年9月19日。 

2009  文化・社会研究方法論-現代的課題を扱うことの意味と方法-  単独  2009/07 
大学院での講演  , 名古屋大学大学院 国際開発研究科講演会  , 名古屋大学大学院 国際開発研究科   

概要(Abstract) 「国際関係論と多文化共生のための文化政策」
 国際関係論(国際政治)研究の中で近年の新しい潮流は政治、経済からのアプローチに留まらず、文化的側面を研究することである。すなわち、民族、宗教、各国民、各集団の持つ文化アイデンティティが決して収斂することなく拡散する方向に働き、国際政治の不安定要因を増幅しているからである。また、グローバル化により、異文化はいともたやすく国境を越える状態になっている。
このような国際関係における文化の問題を扱うことを目的としている。
 現代的課題を扱うことは、自分自身の生き方を研究対象からも問われることとなる。また、研究成果をフィールドに戻すという相互作用で、研究者も含めて影響を与え合っている。
 事例に学び、共に解決策を探すという手法は、研究対象が実際に生きている人たちであるので、その人間としての尊厳は十分以上に配慮されなければならない。基本は、その人の望まないことはしない、聞かないということが大切である。そうしなくても、データが集積する過程で、実像が明らかになってくる。また、研究後も、調査させてもらった人たちと友人として末永く付き合っていけるかも大切なポイントである。
 また、共同研究のプロジェクト化は、研究の効率化、思わぬ独りよがりを防ぐために重要である。関心のある国内外の学会の動向も常にアンテナを張り、押さえておくことは大切だ。このプロジェクトの中では、互いに信頼関係の中で、自由に意見交換しあうことが、思わぬ成果を出す。最初の構想から外れることを恐れるべきではない。
 以上の現代的課題は、比較という手法により、共時的に各国比較・地域比較が可能だ。だが、歴史を遡って通時比較をすることによって、その対象が存在する文明圏の中での特徴をつかむことも大切だと考えている。なぜなら、民衆の持つ伝統への志向はその中にあり、近代が見失った知恵もそこに隠れているからだ。
          

備考(Remarks) 「文化・社会研究方法論−現代的課題を扱うことの意味と方法−」2009年7月14日、名古屋大学大学院 国際開発研究科・第1講義室。 

2009  文化・社会研究方法論-現代的課題と政策について-  単独  2009/07 
大学院での講演  , 名古屋大学大学院 国際開発研究科講演会  , 名古屋大学大学院 国際開発研究科   

概要(Abstract) 具体的な研究の事例
 今まで行った共同研究は多文化共生からジェンダー、都市、トランスナショナリズムまで多岐に亘っている。それぞれ、研究成果を大学生以上一般向きの書籍の出版という形で公刊してきた。とりわけラテンアメリカ研究に関しては和文の研究書が皆無と言ってよい状態だったので、先駆者の先生方に混じって一生懸命仕事をしたことが、良い思い出となっている。基礎的文献を上梓できたことは誇りであり、今も第一線でいたいという気持ちの支えになっている。
 学術的なものとしては、国立民族学博物館「現代ペルー社会の構造と動態」研究プロジェクト(2002-2006年)京都大学地域研究統合情報センター「現代アンデス諸国における社会変動」研究プロジェクト(2006-2008年)に参加した。現在の共同研究、2006-2008年度南山大学地域研究センターの共同研究「多文化共生の諸相:ラテンアメリカと日本の日系ラテンアメリカ人社会の事例から」(代表:浅香)、2009-2011年度の共同研究「ソフトパワーと平和構築」(代表:浅香)を実施する時の目安となっている。
 地域社会の政策立案と直接関わるレベルのものから、新聞の紙面審査、学術的研究、現代民話や神話の国際比較、子どもの本を通じた国際理解、翻訳まで及んでいる。なぜ、こんなに多様なことをしたかというと、好奇心がそうさせたとしか言いようがない。ひとつのテーマを追求する仕方も効率的であるが、若くて元気だった私は、人の3倍努力すればよいと決心し、複数のテーマを夢中でやっていたし、現在もしている。各分野の良い・一流の指導者や仲間に恵まれたことも助けとなっている。研究テーマの設定はいろいろな仕方があるが、生涯に亘って長続きするのは、自分の好きなことだ。
 新しい研究テーマでも、その分野で一流の業績を挙げた研究者と交流し、先行研究を「ローラー作戦」ですべて網羅してしまうことが大切だ。このあたりは、日々地道に勉強するしかない。現在では、先行研究は容易にインターネットを通じて、得られるようになっている。けれども、図書館あるいは書庫、資料館で目当てのものを、時間をかけて、徹底的に洗い出すことはぜひしてほしい。 

備考(Remarks) 「文化・社会研究方法論-現代的課題と政策について-」2009年7月21日、名古屋大学大学院 国際開発研究科・第1講義室。 

2008  日本の多文化共生政策 :内発的発展論の視座から  単独  2009/02/19 
公開講演  , 名古屋大学大学院 国際開発研究科   

概要(Abstract) 多様な日本の現状を概観し、多文化共生概念が生まれた背景、多文化共生政策の指針を中心に分析し、地方ごと、特に外国人集住都市である東海地域の事例を中心にして、検討した。実際に棲み分けしている外国人の人口分布から、各地域ごとの発展に合った受け入れ策を検討する必要性と、全国レベル・国際レベルでの日本の政策ビジョンの整合性が求められると指摘した。 

備考(Remarks)  

2008  日本の多文化共生政策--内発的発展論の視座から--  単独  2009/02 
大学院での講演  , 名古屋大学大学院 国際開発研究科講演会  , 名古屋大学大学院 国際開発研究科   

概要(Abstract) 多様な日本の現状を概観し、多文化共生概念が生まれた背景、多文化共生政策の指針を中心に分析し、地方ごと、特に外国人集住都市である東海地域の事例を中心にして、検討していくことを目的としている。方法論の内発的発展論とは、国際関係における近代化の構造と機能について、日本、中国などの非西欧社会の経験から工業化のパターンの多様性を理論化しようとするものである(鶴見、1976:56)。
 外国人住民といっても地域によって多様である。日本政府の多文化共生政策の指針は日本人と外国人を住民として同じ扱いにすることは評価できる。しかし実現にはかなりの予算と人員がかかると思われる。本人の日本語能力・学歴が異なり、日本との外交関係(旧植民地出身者、旧日本国籍保持者やその子孫)によって現在日本にいる理由も異なるので、2国間レベルで、年金も含めて相互に擦り合わせる必要がある。日本で公的年金や保険に加入した場合の特典をきちんと伝えることが大切だ。ブラジルやペルーなどのように人数が多い場合は優先的に対処する必要がある。人口過剰であった時代の日本が移住を受け入れてもらった国々は配慮されなければならないだろう。国籍をめぐる議論はその歴史背景からなされねばならないと考える。
 また、国民的なコンセンサスを得て、どのような人たちを新日本人として受け入れるのか長所・短所を明らかにすることが必要なことだろう。ラテンアメリカでの多文化共生が上手くいった事例の特徴として、移民政策を実施した後に、移動した人と受け入れた地域双方に、実質的な利益が出たことである。 こうした文脈の中で新しい日本のビジョンを描くことが急務である。その時、忘れてはならないのは、社会的弱者に位置付けられている日本人のことである。誰もが安心して暮らせ、自分の力を出し挑戦できる体制を整える必要がある。そうでなければ、安価な労働力というだけの外国人が増え、国内での労働環境の悪化と異文化対立を無用に激化させることが予測できる。

鶴見和子「国際関係と近代化・発展論」(武者小路公秀、蝋山道雄編『国際学 理論と展望』)東京大学出版会、1976年初版1980年3刷。 

備考(Remarks) [大学院での講演]
1.「日本の多文化共生政策--内発的発展論の視座から--」2009年2月19日、名古屋大学大学院 国際開発研究科・オーディトリアム。 

2008  絵本に描かれた天空の世界:伝承する宇宙観  単独  2009/01/05 
シンポジウム報告  , 比較神話学シンポジウム  , 比較神話学研究組織   

概要(Abstract) 21世紀に向けて出版された絵本を詳細に分析すると、先祖がえりといってよいような、天空の世界が描かれている。日本人の伝統的な宇宙観を描いた作品が、リンドグレーン賞を受賞している。伝統的に描かれる太陽・月・星・雲は、近代絵本でどのように描かれ、そして近代が行き詰まりをみせ、新たな生き方を模索するときに、また太陽・月がくっきりと描かれようになった。芸術性が高く多くの読者を獲得している日本で出版された絵本を中心に分析することによって、伝承される宇宙観を明らかにした。 

備考(Remarks) 南山大学名古屋キャンパス 

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