2024/11/15 更新

写真b

タニグチ カヅヒロ
谷口 佳津宏
TANIGUCHI Kazuhiro
所属
人文学部 人類文化学科 教授
職名
教授
主な研究課題
長期研究:サルトル哲学研究

短期研究:『弁証法的理性批判』研究
専攻分野
哲学

学位

  • 文学修士 ( 1983年3月   東京大学 )

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    修士

研究分野

  • 人文・社会 / 哲学、倫理学  / 実存主義

学歴

  • 東京大学   人文科学研究科   哲学専攻第一種

    - 1986年3月

所属学協会

  • 日仏哲学会会員(1996.4〜現在に至る)

  • Groupe d'etudes sartriennes (GES)会員(1995.4~現在に至る)

  • 日本サルトル学会会員(1995.4〜現在に至る)

  • メルロ=ポンティ・サークル会員(1993.4〜現在に至る)

  • 中部哲学会会員(1986.4〜現在に至る)

  • 日本現象学会会員(1983.4〜現在に至る)

  • 哲学会会員(1983.4〜現在に至る)

  • 日本哲学会会員(1983.4〜現在に至る)

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委員歴

  • 日仏哲学会会員(1996.4〜現在に至る)  

  • Groupe d'etudes sartriennes (GES)会員(1995.4~現在に至る)  

  • 日本サルトル学会会員(1995.4〜現在に至る)  

  • メルロ=ポンティ・サークル会員(1993.4〜現在に至る)  

  • 中部哲学会会員(1986.4〜現在に至る)  

  • 日本現象学会会員(1983.4〜現在に至る)  

  • 哲学会会員(1983.4〜現在に至る)  

  • 日本哲学会会員(1983.4〜現在に至る)  

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論文

  • 了解とは何か:『弁証法的理性批判』における方法の問題(その3)

    アカデミア 人文・自然科学編   第23号   23 - 34   2022年1月

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    出版者・発行元:南山大学  

    『弁証法的理性批判』におけるサルトルの方法の一部を成す了解という方法が,当代のマルクス主義における人間不在という彼の批判と密接に関連したものであることを明らかにするとともに,ヤスパース流の他者了解の側面とハイデガー流の道具了解の側面を含むその了解概念の特徴を明らかにした。

  • サルトルの(現象学的)記述について:『弁証法的理性批判』における方法の問題(その2)

    アカデミア 人文・自然科学編   第21号   41 - 51   2021年1月

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    出版者・発行元:南山大学  

    サルトルの『弁証法的理性批判』における記述が現象学的記述と呼べるかどうかは速断を許さぬ微妙な問題を含んでいるが,いずれにしても,サルトルのいう「批判的経験」における記述には,時と場所を問わず,具体的な状況を記述する際にしばしば一人称の表現がみられる点に特色がある。こうした手法の理論的根拠を『批判』のうちに探ることにより,サルトルの方法の一端を明らかにした。

  • サルトル哲学における性格の問題

    中部哲学会年報   no.46   38 - 49   2015年4月

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    出版者・発行元:中部哲学会  

    人の性格はどのようにして認識されうるかという点に関するサルトルの所論の検討を通じて,人が自分で自分の性格を知るということは原理的に不可能であるということを明らかにした。

  • サルトルの身体論 -対他身体をめぐって-

    アカデミア   no.3   31 - 45   2012年1月

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    出版者・発行元:南山大学  

    サルトルの『自我の超越』および『存在と無』における身体論に含まれる三つの問題(自らの対他身体(他人にとっての身体)は自らにどのように体験されるのかということ,自他の対他存在の構造的同一性はどのように保証されるのかということ,『自我の超越』における「概念としての我」と「幻の充実としての身体」との関係はいかなるものなのかということ)を検討し,諸家の従来の解釈を批判するとともに,新たな解釈を提示した。

  • 「ある」から「為す」へ-サルトル『存在と無』第4部をめぐって-

    アカデミア人文・社会科学編   No.90   117 - 139   2010年1月

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    出版者・発行元:南山大学  

    『存在と無』第4部の内容を詳細に分析し,そこでの主題である「ある」「為す」「持つ」という三つのカテゴリー間の関係についての記述に見られる論理的な齟齬のよってきたる原因を明らかにした。

  • サルトルにおける自我と疎外

    『アカデミア』人文・社会科学編   No.87   1 - 32   2008年6月

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    出版者・発行元:南山大学  

    サルトルの前期思想の展開を「疎外なき自我」から「自我の疎外」への推移としておさえたうえで,『自我の超越』における自我論の問題点を指摘するとともに,『存在と無』における他者との関係における「自我の疎外」の意味を仔細に検討した。

  • サルトルのプラクシス概念について

    『アカデミア』人文・社会科学編   No.82   27 - 44   2006年1月

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    出版者・発行元:南山大学  

    サルトルの後期思想の中心概念のひとつである「プラクシス」について,その含意を明らかにするとともに,前期思想との連続面を浮き彫りにした。

  • サルトルの情動論

    『アカデミア』人文・社会科学編   No.75   1 - 35   2002年6月

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    出版者・発行元:南山大学  

    『自我の超越』以来の、情動を含めた心的なものを反省的態度における意識の超越物とみなすサルトルの基本的主張と、それとは一見相容れないようにみえる『情動論粗描』での非反省的態度としての情動という主張とを統一的に解釈することを目的として、サルトルの情動論の全面的検討を試みた。

  • 存在の開示としての真理-ハイデガーとサルトル-

    『アカデミア』人文・社会科学編   No.73   31 - 63   2001年6月

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    出版者・発行元:南山大学  

    サルトルの遺稿『真理と実存』における真理観を,サルトルが影響をうけたとされるハイデガーの真理観と対比して,比較検討した。

  • 『道徳論ノート』における創造の問題

    理想   665号   67 - 75   2000年8月

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    出版者・発行元:理想社  

    『存在と無』で予告されていた倫理学に関する遺稿である『道徳論ノート』における新しい論点として「創造」の問題に焦点をあて,それがサルトル哲学の当初からのテーマの延長上にでてくる問題系であることを確証し,サルトル哲学の統一的解釈のための一助とした。

  • メルロ=ポンティのサルトル批判―『知覚の現象学』を中心として

    メルロ=ポンティ研究   no.5   19 - 34   1999年12月

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    出版者・発行元:メルロ=ポンティ・サークル  

    メルロ=ポンティの『知覚の現象学』(とくにその最終章)におけるサルトルへの言及は,サルトルへの表立った批判ではないということ,またかりに批判としてみた場合でもその的を失しているということをテキストに則して明らかにした。

  • サルトルとメルロ=ポンティ

    『アカデミア』人文・社会科学編   No.69   209 - 246   1999年3月

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    出版者・発行元:南山大学  

    メルロ=ポンティのサルトル批判は,サルトルを極端な二元論者とみるものであるが,そうしたサルトル観はサルトル哲学の実相からはかけ離れたものであるということをサルトルのテキストに即して明らかにした。

  • サルトルにおけるアンガジュマンの誕生

    『アカデミア』人文・社会科学編   No.68   21 - 54   1998年9月

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    出版者・発行元:南山大学  

    サルトルのアンガジュマン(政治参加)思想の出発点が『戦中日記』にあることを詳細な分析によって明らかにするとともに,そのアンガジュマン概念の多義性を指摘した。

  • サルトルの想像力論におけるアナロゴンの概念について

    現象学年報   No.13   37 - 53   1997年10月

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    出版者・発行元:日本現象学会  

    サルトルの『想像的なもの』にでてくるアナロゴンという概念が,通常そう理解されているように「類似したもの」という意味あいのものではなく,むしろ,その対象となっているものと類似していないという点にアナロゴンの本領があることをテキスト分析を通じて明らかにした。

  • サルトルの『聖ジュネ』における悪の問題

    哲学雑誌   Vol.112 No.784   128 - 143   1997年10月

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    出版者・発行元:哲学会  

    『聖ジュネ』における悪についてのサルトルの考えが「回転装置 tourniquet」という独特なイメージを軸に展開されるさまを浮き彫りにするとともに,サルトル哲学の前期から後期への展開の要とみなしうる本作品のいくつかの特徴を明らかにした。

  • フッセル現象学における像意識の構造

    『アカデミア』人文・社会科学編   No.63   271 - 342   1996年1月

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    出版者・発行元:南山大学  

    フッセル(フッサール)の想像力論を全集第23巻を中心に検討し,そこで展開されている像意識の構造を明らかにするとともに,それが,『イデーン』第1巻でデューラーの版画を例にして語られる「中立性変様」とどう関係しているかを考察した。

  • メルロ=ポンティの絵画論

    『アカデミア』人文・社会科学編   No.53   19 - 54   1991年1月

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    出版者・発行元:南山大学  

    メルロ=ポンティの哲学において絵画の問題は,巷間そう考えられているのとは違って,けっして大きな比重を占めるものではないということを,とくにそのセザンヌ論を例としてとりあげて明らかにし,さらに,メルロ=ポンティ哲学の中心テーマである身体論との関係で芸術の問題を考察した。

  • 生命倫理と哲学

    中部哲学会紀要   no.21   22 - 30   1988年5月

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    出版者・発行元:中部哲学会  

    生命倫理が哲学の新しい分野として脚光を浴びつつあった状況をふまえながら,生命倫理の諸問題は,実際には哲学によって解決しうるものではなく,政治的問題(コンセンサス等)に他ならないということを主張したもの。

  • サルトルにおける存在の超現象性について

    哲学雑誌   Vol.102 No.774   209 - 228   1987年10月

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    出版者・発行元:哲学会  

    『存在と無』で主張される「存在の超現象性」という,現象学の立場からすれば一見法外に思われる現象をどう扱うべきかということを中心に,「現われないものの現象学」としてのサルトル哲学の特徴をテキストに即して明らかにした。

  • 自己欺瞞について

    東京大学文学部哲学研究室論集   no.3   74 - 88   1985年3月

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    出版者・発行元:東京大学文学部  

    サルトルの『存在と無』における自己欺瞞についての考えと,英米圏の哲学界でそれとは独立に展開されてきた自己欺瞞論とをあわせて考えることにより,綜合的な視野から自己欺瞞の問題系を解明した。

  • サルトルの自由論

    東京大学文学部哲学研究室論集   no.2   194 - 208   1983年10月

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    出版者・発行元:東京大学文学部  

    サルトルの『存在と無』自由論が,通常そう解されているように,人間の自由を最大限に強調したものというよりは,むしろ状況とのかかわりを重視したきわめて真っ当な論であることをテキストに即して明らかにした。

  • 『弁証法的理性批判』における方法の問題(その1)

    アカデミア 人文・自然科学編   第16号   69 - 79   2018年6月

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    出版者・発行元:南山大学  

    『弁証法的理性批判』における遡行的分析的方法と前進的綜合的方法と呼ばれるその方法が,従来,そうみられてきたように,たんにマルクスに由来するものであるというよりは,むしろ,カントの批判的分析,解釈学的了解,フロイトの精神分析,フッサールの現象学的記述といった複数の要素を取り入れたサルトル独自の方法概念であることを明らかにした。

  • 『弁証法的理性批判』における理性の問題

    アカデミア人文・自然科学編   第14号   19 - 34   2017年6月

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    出版者・発行元:南山大学  

    サルトルの『弁証法的理性批判』における理性概念の特徴をテキストの読解を通じて明らかにした。あわせて,レヴィ=ストロースのサルトル批判をとりあげ,弁証法的理性と分析的理性の関係に関する両者の見解が土俵を異にするものであることを明らかにした。

  • 『弁証法的理性批判』における方法の問題(その4)

    アカデミア 人文・自然科学編   第25号   17 - 23   2023年1月

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    出版者・発行元:南山大学  

    サルトルの『弁証法的理性批判』で用いられている遡行的方法の「遡行」の意味を明らかにするとともに,『弁証法的理性批判』における総合(的方法)と分析(的方法)の関係について明らかにした。

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書籍等出版物

  • 哲学への旅-不安への誘い (第3章 行為の問題)

    ( 担当: 共著)

    北樹出版  1988年5月 

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    総ページ数:197 pp.(77-114  

  • サルトル読本

    ( 担当: 共著)

    法政大学出版会  2015年3月 

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    総ページ数:385p.  

    第1部巻頭の「サルトルの栄光と不幸-『存在と無』をめぐって」(pp.54-67)を執筆。サルトルの栄光は常にそのつどの時代のなかで時代をリードしていったその知識人としてのあり方に負うものであるが,かえってそのことが人々による冷静なサルトル読解の妨げともなっており,そこにサルトルの不幸があるということを,『存在と無』に関するこれまでの読解状況を紹介しながら,そこに見られる一般的誤解を指摘することによって明らかにするとともに,今後あるべき読解の基本的構図を提示した。

  • CCNE,Avis sur l'ethique de la recherche dans les sciences du comportement humain.Rapport

    ( 担当: 共訳)

    千葉大学 続・独仏生命倫理研究資料集(付録)  2004年2月 

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    フランス国家倫理諮問委員会の報告書「人間行動科学における研究の倫理に関する見解。報告」の全訳。

MISC

  • サルトルを語る場合に無視しえない書物

    図書新聞   3223号   p.5   2015年9月

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    掲載種別:書評論文,書評,文献紹介等   出版者・発行元:図書新聞  

    アニー・コエン=ソラル『サルトル伝(上)(下)』石崎晴己訳,藤原書店,2015年の書評。

  • 石崎晴巳・澤田直編『サルトル 21世紀の思想家ー国際シンポジウム記録論集](思潮社,2007年)

    『フランス哲学・思想研究』   第13号   174 - 176   2008年12月

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    掲載種別:書評論文,書評,文献紹介等   出版者・発行元:日仏哲学会  

    上記書籍の書評であるが,とくに,シンポジウムでの討論内容を中心に論評した。

  • 「身体」「運動志向性」「運動感覚」「身体図式」

    『認知科学辞典』   2002年8月

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    出版者・発行元:共立出版  

  • 「アンガジュマン」

    『フランス哲学・思想事典』   518 - 519   1999年1月

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    出版者・発行元:弘文堂  

  • 「存在と無」「弁証法的理性批判」「マルロー」

    『岩波哲学・思想事典』   1998年3月

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    出版者・発行元:岩波書店  

  • 「アンガジュマン」「愛撫」「魔術的実現」「サルトル」

    『現象学事典』   1994年3月

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    出版者・発行元:弘文堂  

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講演・口頭発表等

  • 『弁証法的理性批判』における方法の問題

    日本サルトル学会第44回研究例会  2019年12月  日本サルトル学会

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    2018年度に『アカデミア』に発表した同名論文(その1)をうけて,更にCRDにおける方法概念のうちに含まれる問題点を,特に弁証法的循環性という点を中心に展開した。

  • 私にとっての私の性格は私によっていかにして把握されるのであるか―サルトルに即して―

    中部哲学会  2013年9月 

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    大会シンポジウム「性格・個性・キャラ 現代における人間存在を問い直す」の提題者の一人として、巷間広く行なわれている性格判断、性格診断等の杜撰さに対する批判を念頭におきつつ、自己認識の可能性と不可能性をめぐるサルトルの思索を好意的に論評、紹介した。

  • 「ある」かつ,あるいは,または「為す」

    日本サルトル学会第24回研究例会  2009年12月  関西学院大学梅田キャンパス

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    論文「「ある」と「為す」」(2010年1月)の元となった研究発表(概要は該当論文の項参照)

  • サルトルのプラクシス論

    哲学会  2004年11月  哲学会(東京大学)

  • サルトルについて私が知っている二、三の事柄

    三重哲学会  2003年7月  三重大学

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    サルトルの「実存哲学」の反ヒューマニズム的性格について明らかにし,同時に,その形而上学志向を解明するとともに,従来の一般的なサルトル観の誤りを指摘した。

  • サルトルとメルロ=ポンティーコミュニケーションの地平

    サルトル研究会・メルロ=ポンティ・サークル合同シンポジウム  1998年9月  サルトル研究会とメルロ=ポンティ・サークルの共催

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    シンポジウム第一部「自由と他者」において,メルロ=ポンティの『知覚の現象学』とサルトルの『存在と無』における自由論を中心に発表および討議を行なった。

  • サルトルの想像力論におけるアナロゴンの概念について

    日本現象学会  1997年10月  日本現象学会

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共同研究・競争的資金等の研究課題

  • 独仏を中心としたヨーロッパ生命倫理の全体像の解明とその批判的考察

    2003年

    日本学術振興会  科学研究費補助金 

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    資金種別:競争的資金

    研究助成

  • サルトル研究

    2002年

    南山大学  南山大学パッヘ研究奨励金I-A-2 

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    研究助成

  • サルトル研究

    2001年

    南山大学  南山大学パッヘ研究奨励金I-A 

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    研究助成

  • サルトル哲学研究

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    サルトルの哲学の全体像を明らかにし,その再評価を行なう。

  • 『弁証法的理性批判』研究

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    いまだ十分に解読されたとは言い難いサルトル後期の代表作『弁証法的理性批判』に見られる社会哲学,政治哲学の現代的意義を明らかにする。

その他教育活動及び特記事項

  • 教材の開発

    2011年4月 - 2012年3月

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    担当科目「哲学概論A」,「倫理学」,「近世哲学史I」,「近世哲学史II」,「哲学・倫理学における人間の尊厳2」で使用するパワー・ポイント教材を作成した。

  • 教材作成

    2016年9月 - 2017年1月

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    2016年度秋学期,学科科目「近世哲学史II」の授業のための教材(パワー・ポイント用)を授業計画に即して新たに作成した。

  • 教材作成

    2016年9月 - 2017年1月

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    2016年度,秋学期全学共通科目「倫理学」の教材をここ数年の新しい情報を加えて改定した。