研究者詳細

研究経歴
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長期研究/短期研究
Long or Short
   Term research
研究課題名
Research Topic
長期研究  キリスト教人間学・日本のキリスト教史 

概要(Abstract) 人間の価値と尊厳が脅かされる現代に生きる若者に、かけがえのない存在である人間を守ろうとしたナザレのイエスの「満ちた人間性」を紹介するための研究である。つまり、教育的視点からの近代的手法と新たな表現によって、キリスト教による普遍的な「人間の価値」を紹介する試みである。具体的には19-20世 紀に起きた2つの世界大戦、コロニアリズム、資本主義と社会主義の衝突の時代において、人々のために無償で働いたキリスト教社会活動家・政治家・教育者を 分析し、紹介する。彼らは日本でほとんど周知されていないが、当時、宗教プロパガンダ無しに、また宗教と文化の相違点にもつまずかず、それらの「共通点」 を評価し、ナザレのイエスに基づいて人生を賭けた人々である(シャルル・ド・フコー、アルチーデ・デ・ガスペリ、マドレーヌ・デルブレル、ジョルジョ・ ラ・ピーラ、プリーモ・マッツォラーリ、ジョヴァンニ・リヴァなど)。
同時に、日本のキリスト教史の研究も進める。キリスト教人間学が過去と現在、東西文化にどのような影響を個人と社会に与えていたか、キリシタンの価値観を探りながら考察する。
研究はキリスト教人間学の主たるテーマ(人間の尊厳、人間平等、良心、宗教の自由、平和の建設など)を発展させる。具体的に
1)16-17世紀、「キリシタンの時代」と言われている時代に外国の宣教師や日本人キリスト者はどのように日本社会に貢献したか。そしてなぜ弾圧と迫害が行われたか。
2)明治維新の始まりに行った「浦上四番くずれ」と言われた迫害の原因を探り、浦上のキリシタンの勇敢な態度がどのように宗教の自由化のプロセスに影響を与えたか。
3)大正から昭和初頭にかけ、軍国主義まっしぐらに進む日本において、キリスト教徒はナザレのイエスの生き方をどのように証明できたか。あるいはできなかったか。
というよテーマについての研究。



 
 

長期研究  ジョヴァンニ・リヴァによるキリスト教人間学 

概要(Abstract) ポスト第2バチカン公会議時代のイタリアで活躍した「革命的」キリスト者、ジョヴァンニ・リヴァ(1942年‐2012年)についての研究である。学生運動真っ盛りの1968—69年代に、最も「赤い」町であったレッジョ・エミリアで彼が始めた運動は、第2バチカン公会議が進めた「アッジョルナメント」と他文化・宗教・思想との対話を中心軸にして、非暴力で知性と良心による闘いであった。福音こそが社会、政治、経済を改善できると断言し、実際に多くの慈悲の業や文化活動を通して、福音書の具体的な革命の心を証明した。彼と共に働いた若者が創立した国際カトリック信徒団体「オペラ・ディ・ナザレ」は1999年にヨハネ・パウロ2世より教皇認可を受けた。ジョヴァンニ・リヴァが残した文献や講演記録、証言等を分析し、彼が生きたキリスト教を研究する。

 

短期研究  シャルル・ド・フコー(1858年‐1916年)による「普遍的な兄弟愛」を探る 

概要(Abstract) 2005年11月13日、ベネディクトゥス16世はシャルル・ド・フコーの列福式で、彼こそが「普遍的な兄弟愛」へわれわれを招くと述べた。「兄弟愛」がただの理想、あるいはユートピアとして考えられる世において、富と貴族の身分を捨てて最も見捨てられた砂漠の民トゥアレグと共に生活したド・フコーは、その理想的な愛を実現した。本研究は彼の手紙や日記を紹介しながら、植民地建設という複雑な時代にド・フコーがどのように他文化・他宗教の人々を兄弟のように愛したか分析した。
成果:1)2010年8月6日、トナーレエスターテ文化平和フォーラム発表。
2)2010年9月14日、日本カトリック神学会発表。
3)2011年3月、南山神学雑誌論文。
4) 2011年7月2日、日本宣教学会発表。 

短期研究  Christianity between the end of the Tokugawa era and the beginning of the Meiji imperial Restoration 

概要(Abstract) My research is an attempt to find the reasons why the change of government from the Shogunate to Meiji Reform did not immediately lead to end the persecution of Christians. Why were 3,414 Christians, including women and children, deported from their village of Urakami? In order to facilitate a better understanding of these complex issues, I am also investigating the life and courageous testimonies of Takagi Senuemon and his companions.  

短期研究  Christianity and Nationalism in Japan. From the End of the Meiji Era to the Fifteen Years War 

概要(Abstract) Between the end of the nineteenth century and the first half of the twentieth century, after the persecutions of the period known as kirishitan jidai, the Church had to go through another period of great suffering: that of the imposition of state Shinto, of wars with China, Russia and United States, up to the two atomic bombs on Hiroshima and Nagasaki. It was only after the Second World War that the Church finally could be free to witness her preference to Christ, rather than to the state. Why did the Meiji reformers choose, in the process of modernizing Japan, the way of the emperor's cult to unify the people? How did Christians face this religious-political system imposed by the Meiji era on?
My research concerns some stages of this history of conflict, heroism and suffering of the Christian community which also ended up compromising with an extreme nationalism in one of the most tormented times in Japanese History.
 

短期研究  Mission in Japan. The Beginnings: the Power and the Glory 

概要(Abstract) My aim is to outline the reasons why the early missions between XVI and XVII centuries had been so successful and why the Japanese government had relentlessly tried to eradicate Christianity from the Country. Is it likely to compare Japanese culture to a swamp, thus preventing Christianity to take roots on this soil? Was it an issue of religious differences or of other kind?
 

短期研究  プリモ・マッゾラーリ神父による非暴力 

概要(Abstract) イタリア人司祭プリモ・マッツォラーリ(1890年‐1959年)の研究である。
彼は二つの世界大戦の悲劇を経験し、イタリアでの非暴力運動を建設した知識人のグループの一人である。戦争を始める前に、他の解決策を必死に探すべきであると主張し、防衛の戦争をも拒絶した。しかし、彼の平和のための働きはイタリア政府だけではなく、ローマ教皇庁にさえ理解されなかったため、彼の出版物は長い間禁じられていた。1959年、亡くなる少し前にヨハネ23世によって彼の名誉は回復された。本研究は特に彼の傑作『殺すな(Tu non uccidere)』についてである。
東西世界において軍事力強化への歩みが進む現在、反軍事主義のパイオニアであったマッツォラーリ神父の声を若者に是非聞かせたいと思い、昨年から研究を始めた。

成果:2014年3月、南山神学雑誌論文。
 

短期研究  キリスト者としての地上のミッション−アルチデ・デ・ガスペリ(1881年−1954年)の生涯− 

概要(Abstract) アルチデ・デ・ガスペリの研究は、20世紀キリスト者による社会政治活動家研究の第三弾である。第一部は、共産主義と和解したフランス人活動家マドレーヌ・デルブレル、第二は争い合う民族の和平プロセスに人生を捧げたイタリア人政治家ジョルジョ・ラ・ピーラを取り上げた。そして今回は第二次大戦後イタリアを建設した政治家アルチデ・デ・ガスペリについての研究となった。この3人は福音が現実を変えられるヒューマニズムであることを証しした。
 短期研究成果として、2010年3月25日『20世紀の聖者』(ドン・ボスコ社)を出版。 

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