氏名 Name |
田中 実 ( タナカ ミノル , TANAKA Minoru ) |
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所属 Organization |
法学部法律学科 |
職名 Academic Title |
教授 |
専攻分野 Area of specialization |
西洋法史 |
学会活動 Academic societies |
法制史学会 |
著書・学術論文数 No. of books/academic articles |
総数 total number (30)
著書数 books (8) 学術論文数 articles (22) |
学校名 Univ. |
卒業年月(日) Date of Graduation |
卒業区分 Graduation Classification2 |
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関西学院大学法学部法律学科 | 1982年03月 | 卒業 |
大学院名 Grad. School |
修了課程 Courses Completed |
修了年月(日) Date of Completion |
修了区分 Completion Classification |
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関西学院大学大学院法学研究科基礎法学 | 博士後期課程 | 1987年03月 | 単位取得満期退学 |
学位区分 Degree Classification |
取得学位名 Degree name |
学位論文名 Title of Thesis |
学位授与機関 Organization Conferring the Degree |
取得年月(日) Date of Acquisition |
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修士 | 法学修士 | 関西学院大学大学院 | 1984年03月 |
長期研究/短期研究 Long or Short Term research |
研究課題名 Research Topic |
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長期研究 | 近世法学史 |
概要(Abstract) 12世紀ローマ法の復活以降のヨーロッパ大陸法の流れを,様々なトピークをとりあげて内容面,方法論の面で研究する |
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短期研究 | 人文主義法学 |
概要(Abstract) 16世紀フランスを中心に展開されたローマ法学の新たな流れを,A.Favre, J.Cujas, H.Doneau, A.Alciatoらの法解釈学上の著作を通じて具体的に紹介する。 |
年度 Year |
著書名 Title of the books |
著書形態 Form of Book |
NeoCILIUS 請求番号/資料ID Request No |
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出版機関名 Publishing organization,判型 Book Size,頁数 No. of pp.,発行年月(日) Date | |||
2023 | キーコンセプト法学史 | 共著 | |
ミネルヴァ書房 , 未設定 , 30 p. , 2024/02/20 | |||
概要(Abstract) |
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備考(Remarks) |
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2016 | Aus der Werkstatt roemischer Juristen | 共著 | |
Duncker & Humblot , B5 , 24p. , 2016/08 | |||
概要(Abstract) ローマ法及び古代法制史の新シリーズ75巻として出版されたドイツ語の著作において、423頁から446頁Semel heres semper heres: Kommentare der Humanisten zu D. 4,4,7,10 und D. 28,5,89を担当し、今日よく知られる「一旦相続人になれば常に相続人である」とのローマの法格言につき、近世法学者がこの格言のもと如何なる議論を行なっていたか、また如何に詳細に法源を分析検討していたかを解説し、人文主義法学の功績を明らかにした。 |
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備考(Remarks) 編者はUrlich Manthe |
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2015 | 法思想の水脈 | 共著 | |
法律文化社 , 未設定 , 15 p. , 2016/04 | |||
概要(Abstract) 2講 ローマ法の形成を担当した。ローマの法、法学、法学者、法思想の特色を述べた後、キケロ、ガイウス、パピニアヌス、ウルピアヌスにつき解説した。 |
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備考(Remarks) 編者は森村進 |
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2014 | ヨーロッパ史のなかの裁判事例 ケースから学ぶ西洋法制史 | 共訳 | |
ミネルヴァ書房 , B5 , 445p. , 2014/04 | |||
概要(Abstract) Case 11「スウェーデンの銅(197-210(14p.))」の執筆担当。中世リューベック都市法における組合(会社)と組合員(社員)の有限・無限責任についての規定を法制史経済史の観点から解説した部分の翻訳に若干の訳注を付した。 |
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備考(Remarks) 訳書の編者は小川浩三、福田誠治、松本尚子 |
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2008 | ローマ法の歴史 | 共訳 | |
ミネルヴァ書房 , 未設定 , 1-149 , 2008/10 | |||
概要(Abstract) ローマ人が、拙な儀式や訴訟を維持しつつ、今日にいたるまで大陸法制度の骨格をなしている普遍的な法体系をどのよううに発展させたかを、コンパクトな分量で鮮やかに描き出す作品。 |
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備考(Remarks) Ulrich Manthe, Geschichte des roemischen Rechts, 2.Aufl, 2003の翻訳および訳者あとがき。全体として瀧澤栄治との共訳。 |
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2007 | 近世・近代ヨーロッパの法学者たち | 共著 | |
ミネルヴァ書房 , 未設定 , 197-210 , 2008/02 | |||
概要(Abstract) 啓蒙期ドイツの著名な法学者クリスティアン・トマジウスについて、彼の生涯を簡単に紹介した後、魔女裁判の判例回顧録や、合意の効力、慣習法・判例法の効力、帝国等族の普通法に反する立法権といった個別問題を論じる論文を検討して、啓蒙主義者として、私法学者として、法源論者として、帝国国制論者としての彼の業績を、紹介した。 |
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備考(Remarks) 啓蒙期ドイツの著名な法学者トマジウスについての第12章およびライプニッツについてのコラムを担当した。編者は勝田有恒、山内進 |
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2007 | コンセンサスの法理 | 共著 | |
国際書院 , 未設定 , 2007/07 | |||
概要(Abstract) 編者は津野義堂 第3章 「合意は守らなければならない」と「合意からは訴権ではなく抗弁が生じる」17世紀オランダ法学から?」(p. 69〜106)、を担当した。契約法におけるローマの類型強制と近代の契約の自由の説明に援用される命題が、普通法学、専門の法律学では異なる意味で用いられ議論されていたことを紹介した。 |
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備考(Remarks) 編者は津野義堂 |
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2002 | 法における歴史と解釈 | 共著 | |
法政大学出版局 , 未設定 , 41-92 , 2003/03 | |||
概要(Abstract) 法解釈方法論における重要な問題である、拡張解釈・縮小解釈、類推適用について、15世紀に発表された重要な論文を紹介し、19世紀のサヴィニーの方法論との比較を通じて、今日の法解釈学方法論への示唆を与えた。 |
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備考(Remarks) 編者は金山直樹 |
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2002 | 市場の法文化 | 共著 | |
国際書院 , 未設定 , 63-87 , 2003/02 | |||
概要(Abstract) 第3章「人文主義法学のローマ法解釈と市場原理」(pp. 63-87)を担当し、市場原理に関わる、通常の利息制限、海上消費貸借における利息、損害賠償責任の限定の基準について、中世法学と対比させ、ビュデ、アルチャート、デュムランなど重要な人文主義法学者のローマ法解釈における貢献を紹介した。 |
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備考(Remarks) 編者は加藤哲実 |
年度 Year |
論文題目名 Title of the articles |
共著区分 Collaboration Classification |
NeoCILIUS 請求番号/資料ID Request No |
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掲載誌名 Journal name,出版機関名 Publishing organization,巻/号 Vol./no.,頁数 Page nos.,発行年月(日) Date | |||
2023 | Negotiatorをめぐるヨハン・アウグスト・エルネスティ(1707-1781) | 単著 | |
南山法学 , 46/3.4合併号 , 71頁 , 2023/09 | |||
概要(Abstract) |
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備考(Remarks) |
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2022 | ローマ法大全における盗訴権と占有についての覚書 | 単著 | |
南山法学 , 45/3.4合併号 , pp. 337-386 , 2022/08 | |||
概要(Abstract) ローマ法大全収録の盗訴権の保護法益について、16世紀のフランソワ・ボドゥアンとジャック・キュジャースの解説を手がかりに、民事訴訟として展開した盗そのものについては占有の観念が、罰の局面では所有権の観念が出てくるとの整理を行った。 |
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備考(Remarks) |
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2021 | サヴィニー(1779-1861)と重利についての覚書 | 単著 | |
南山法学 , 44巻3/4合併号 , pp. 29-72 , 2021/04 | |||
概要(Abstract) サヴィニー(1779-1861)の法解釈文献における重利に関する学説及びその前後の判例を紹介し、さらに、重利問題を扱うキケロのアッティカ宛書簡集に対するサヴィニーの文献学的研究及び同書簡に対するルネサンス以降の研究とサヴィニー以後の研究を紹介した。 |
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備考(Remarks) |
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2020 | ジブンランドゥス・シッカマ(1571-1622)と百人官法廷 | 単著 | |
南山法学 , 43巻3/4合併号 , pp. 127-210 , 2020/05 | |||
概要(Abstract) フリースラントの法学者による、ローマの百人官法廷に関する、おそらく普通法学時代における最初の本格的な研究文献をその援用法文及び非法学文献をフォローしつつ紹介した。 |
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備考(Remarks) |
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2019 | 不倫遺言の訴の法学による規範化ーキュジャースの註解を手掛りにー | 共著 | |
南山法学 , 42/3.4 , 78 , 2019/06 | |||
概要(Abstract) ローマ帝政期に相続回復請求及び不倫遺言の訴の事件を管轄したユニークな百人官法廷につき、小プリニウス『書簡集』の報告と、主としてD. 5.2に収録されている複雑な法解釈学の問題につき、キュジャースの註解を手掛りに紹介した。 |
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備考(Remarks) |
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2018 | アントワーヌ・ファーヴル(1557-1628)とD. 36.1.44の解釈 ー信託遺贈におけるrestitutio hereditatisの理解のために | 単著 | |
南山法学 , 南山大学法学会 , 41/3.4合併号 , 36 , 2018/08 | |||
概要(Abstract) 遺言相続人が、債務超過の疑いがあると考えた相続財産につき、信託遺贈交付義務が課されていたため、承継を強制された場合であって、後に共同相続人の相続財産が添加したときの、受遺者に対する行為を問題にした難解法文について、キュジャースと比較しつつファーヴルの解釈を検討し人文主義法学者の貢献を明らかにした。 |
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備考(Remarks) |
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2017 | シャルル・デュムラン『損害論』(1546)における勅法(C.47.7.1)解釈(1) (2)完 | 単著 | |
南山法学 , 南山法学会 , 40/3.4 and 41/1 , pp.197-239 and pp. 183-210 , 2017/07/10 and 2017/10/12 | |||
概要(Abstract) |
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備考(Remarks) |
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2016 | グロティウス『戦争と平和の法』第巻第庄第節を読むー国際法の占有理解のためにー | 単著 | |
南山法学 , 南山大学法学会 , 39/3・4合併号 , pp. 261-321 , 2016/06 | |||
概要(Abstract) 法を構築する際の要となる、ローマ法の占有及び瑕疵占有条項につき、グロティウスが国際法理論を形成するにあたりいかなる立場をとっていたか、その主著『戦争と平和の法』に援用されるリィウィウスのex formula iuris antiqui理解を中心に検討した。 |
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備考(Remarks) |
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2015 | カルロ・シゴニオ(1524-1584)の共和政ローマ刑事裁判素描-審理開始まで | 未設定 | |
南山法学 , 南山大学法学会 , 38/3.4 , pp. 185-241 , 2015/07 | |||
概要(Abstract) 16世紀の人文主義者カルロ・シゴニオによる共和政由来のローマの刑事裁判の復元を、彼が引用・援用する法学・非法学文献を検討しつつ紹介したもの。 |
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備考(Remarks) |
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2014 | Lorenzo Valla e i suoi successori sulla terminologia romana relativa agli immobili | 単著 | |
Honos alit artes. Studi per il settantesimo compleanno di Mario Ascheri , Firenze Universiy Press , pp. 391-401 , 2014 | |||
概要(Abstract) ロレンツォ・ヴァッラのJavo. D.50.16.115批判を出発に、Alciatoをはじめする後代の代表的なValla批判、BrissonからGotofredoによる新たな視角をへて19世紀Niebuhrのローマ史における同法文の位置づけにいたる、解釈史を概観したイタリア語論文。 |
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備考(Remarks) |
年度 Year |
題名等 Titles |
カテゴリ Category |
細目 Authorship |
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掲載雑誌名等 Publishing Magazine,発行所 Publisher,巻/号 Vol./no.,頁数 Page nos.,発行年月(日) Date | |||
2023 | フランチェスコ・ルクレーツィ「アントニウス・シルウァヌスの遺言(Testamentum Antonii Silvani)」 | 翻訳 | 共訳 |
南山大学ヨーロッパ研究センター報 , 南山大学ヨーロッパ研究センター , 30号 , 16 p. , 2024/03 | |||
概要(Abstract) |
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備考(Remarks) |
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2023 | 木庭顕『人文主義の系譜』 | 書評 | 単著 |
法制史研究 , 72 , pp. 453-469 , 2023/03/30 | |||
概要(Abstract) 政治的・法的観念体系成立の諸前提、Lorenzo VallaのElegantiae,MachiavelliのMandoragola、MoiêreのHarpagon、Gravina、Pocock、SavignyとNiehbur、MomiglianoとLeporeに関する研究につき、難解な書籍の入門となるべく、注目すべき主張や観点の覚書を試みた。 |
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備考(Remarks) |
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2023 | アントニウス・シルウァヌスの遺言(Testamentum Antonii Silvani) | 翻訳 | 共訳 |
南山大学ヨーロッパ研究センター報 , 南山大学ヨーロッパ研究センター , 30号 , 1-16頁 , 2014/03/31 | |||
概要(Abstract) |
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備考(Remarks) |
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2020 | マリア・テレーザ・ヒメネス=カンデーラ「テクストとコンテクスト:日常生活の法律碑文」 | 翻訳 | 共著 |
南山法学 , 44巻1号 , pp. 139-160 , 2020/09 | |||
概要(Abstract) ヒメネス=カンデーラ教授による南山大学での講演原稿の共訳。WieackcerによるTextstufenに関する画期的な著作出版から60年の間の、古典期法学者に関する個別研究の概観が行われ、さらに一つの墓碑の分析を披露し、ローマ法学の研究動向の紹介である。 |
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備考(Remarks) 佐々木健教授(京都大学)との共訳 |
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2019 | ウールリッヒ・マンテ「被解放者(解放奴隷)を相続する権利」 | 翻訳 | 共著 |
南山大学 , 43/1 , 40 , 2019/09 | |||
概要(Abstract) これまで、体系的・網羅的に整理がなされていなかった表題の問題についての包括的解説の講演原稿の邦訳。佐々木健先生(京都大学)との共訳 |
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備考(Remarks) |
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2018 | ジャン・ルイ・アルペラン 歴史法学派の後退あるいはサヴィニー(1779-1861)の方法論の衰退ー法の抵触(国際私法)と方法論を中心に | 翻訳 | 共訳 |
南山法学 , 南山大学法学会 , 42/2 , 21 , 2019/02 | |||
概要(Abstract) パリ高等師範学校法学教授アルペラン氏による南山大学での講演原稿の、土志田佳枝先生(愛知産業大学)との共訳である。近代国際私法の新たな枠組を構築したサヴィニーの方法論と、その後の批判的な諸学説を、とりわけ方法論に注目し、概観したもの。 |
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備考(Remarks) |
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2018 | マリオ・アスケーリ 淫蕩罪に関する16世紀ピエモンテ法院の一判決 | 翻訳 | 単訳 |
南山法学 , 南山大学法学会 , 42/1 , 37 , 2018/10 | |||
概要(Abstract) アスケーリ氏による、上智大学で開催されたローマ法研究会での講演原稿の翻訳である。旧体制下で出版された夥しい数にのぼる、今日の判例集に対応する判決理由を報告したDecisionesの例として、ピエモンテ法院の一報告について、イタリア後での紹介文、ラテン語原文の邦訳に加え、多数の引用文献(ラテン語)の重要箇所を調査し、訳者脚註で引用したもの。 |
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備考(Remarks) |
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2017 | ウルリケ・バビュジョー「トーピクと法学 パピニアヌス『質疑録』(D.35.1.72)における立論の構造」 | 翻訳 | 共訳 |
南山法学 , 南山法学会 , 41/2 , 24 , 2018/02/26 | |||
概要(Abstract) |
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備考(Remarks) |
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2017 | パオラ・マッフェーイ「中世普通法における写字業者保護 留置権をめぐって」 | 翻訳 | 単著 |
南山法学 , 南山法学会 , 41/1 , 50 , 2017/10/12 | |||
概要(Abstract) |
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備考(Remarks) |
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2017 | ドイツ近現代法学への歩み | 翻訳 | 共著 |
信山社 , 48 , 2017/06 | |||
概要(Abstract) |
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備考(Remarks) 2〔第5章〕近世における例外法規の解釈、及び3〔第7章〕近世における弁論術と法学的解釈学(p.69~116) |
年度 Year |
題目又はセッション名 Title or Name of Session |
細目 Authorship |
発表年月(日) Date |
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発表学会等名称 Name, etc. of the conference at which the presentation is to be given, 主催者名称 Organizer, 掲載雑誌名等 Publishing Magazine,発行所 Publisher,巻/号 Vol./no.,頁数 Page nos. | |||
2023 | Negotiatorをめぐるヨハン・アウグスト・エルネスティ(1707-1781) | 単独 | 2023/03/13 |
日本ローマ法学会 | |||
概要(Abstract) Negotiatorについて、イタリアの人文主義者シゴニオ(Carlo Sigonio, Sigonius, 1524-1584)、フランス人人文主義法学者オトマン(François Hotman Hotomanus, 1524-1590)をごく簡単に見た後に、ドイツのエルネスティ(Johann August Ernesti, 1707-1781)のDe Negotiatoribus Romanis1764,1776の中身を、キケロをはじめとする援用文献箇所にあたりつつ紹介し、実証主義以前のローマの制度叙述の一例を提示した。 |
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備考(Remarks) |
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2019 | Some contributions of four humanist scholars to our knowledge of Roman legal institutions | 未設定 | 2019/09/05 |
SIHDA , Edingbough Law School | |||
概要(Abstract) いわゆる古事学的視点からローマ法を研究したCarlo Sigonio (1520-1584), Sibrandus Tetardus Siccama (1571-1622), Alexander Adam (1741-1809) Wilhelm Rein (1809-1865)を取り上げ、19世紀の歴史法学派や実証主義において忘れ去られた彼らの業績を概観した。 |
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備考(Remarks) |
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2018 | 不倫遺言の訴とパウルス法文D. 5.2.19について | 単独 | 2019/03/14 |
日本ローマ法学会研究大会 , 日本ローマ法学会 | |||
概要(Abstract) ローマ法の準則Nemo pro parte testatus pro parte intestatus decedere potestに関する難解法文D. 5.2.19について、ローマ相続法に関するVociによる浩瀚な教科書の叙述とは異なる理解や、キュジャースのパウルス註解を出発にしながら、Voci以来の主としてイタリアの近年の学説を紹介した。 |
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備考(Remarks) |
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2018 | Beiträge zur humanistichen Jurisprudenz ―Von Lorenzo Valla bis Antoine Favre― | 単独 | 2018/09/10 |
Montagsrunde am Institut für Neuere Privatrechtsgeschichte , Institut für Neuere Privatrechtsgeschichte | |||
概要(Abstract) Lorenzo Valla(1407-1457) , Barnabé Brisson(1531-1591)から、Guillaume Budé (1467-1540)を経て、Jacques Cujas (1522-1590),Antoine Favre(1557-1624)に至る人文主義法学者の功績を概観し、パンデクテン法学以前の蓄積を紹介した。 |
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備考(Remarks) |
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2018 | 相続法における2つの準則理解のための人文主義法学 | 単独 | 2018/03/18 |
日本ローマ法学会 研究大会 , 日本ローマ法学会 | |||
概要(Abstract) ローマ法の準則Semel heres semper heresに関するD. 36.1.44(43)及びその解釈、並びにNemo pro parte testatus pro parte intestatus decedere potestとの関連での百人官法廷の判決をめぐる史料を紹介した。 |
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備考(Remarks) |
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2017 | L’influence de Charles du Moulin, juriste humaniste, sur le régime juridique | 単独 | 2017/05 |
Rencontre d’historiens du droit sous d’égide du Centre interfacultaire d’histoire du droit et du droit romain (CIHDDR) , Centre interfacultaire d’histoire du droit et du droit romain (CIHDDR) | |||
概要(Abstract) |
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備考(Remarks) |
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2016 | Notes sur Grotius De iure belli ac pacis t.3,chap.XX.paragraphes 11 et 48 | 単独 | 2016/09/14 |
Societe internationale Fernand de Visscher pour l'histoire des droits de l'antiquite LXXe session , Universite Pantheon-Assass Paris II | |||
概要(Abstract) グロティウス『戦争と平和の法』がティティウスから借用した表現ex formula iuris antiquiを詳細に検討するとともに、国際関係における占有につき、プーフェンドルフやティティウスとの比較を行ない、後者とりわけティティウスが問題をより法学的に鋭く把握していたことをフランス語で報告した。 |
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備考(Remarks) |
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2014 | Lorenzo Valla e i suoi successori sulla terminologia romana relativa agli immobili | 単独 | 2014/09/18 |
68 Sesson de la Societe Internationle Fernand De Vischer pour l'Histoire des Droit de l'Antiquite , SIHDA | |||
概要(Abstract) 人文主義者ヴァッラによる、土地、農場、占有(地)をローマ法及びローマ法学批判につき、後の学者がどのように評価したかを紹介するとともに、この前史からニーブールに始まる19世紀の実証主義の特色を浮き彫りにした。 |
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備考(Remarks) |
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2013 | Bemerkungen zu zwei als Beleg fuer den Satz "semel heres semper heres" angefuehrten Stellen: Ulp. D. 4.4.7.10 und Gai. D. 28.5.89 | 単独 | 2013/09/12 |
Société Internationale Fernand De Visscher pour l'Histoire des Droits de l'Antiquité-SIHDA , Universität Salzburg | |||
概要(Abstract) ローマの法格言「一旦相続人となれば常に相続人」が19世紀以降のヨーロッパの相続法教科書で用いられる議論とは別の議論に用いられていたこと、後期人文主義のあまり有名でない法学者たちが明晰な解釈を行なっていたことをドイツ語で報告した。3月に日本で開催された学会報告で指摘を受けたことを踏まえ、より深い考察を行なった。 |
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備考(Remarks) |
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2012 | Bemerkungen zu einigen für den Satz ”semel heres semper heres” angeführten Stellen, besonders zu D. 4.4.7.10 und D. 28.5.89. | 単独 | 2013/03/26 |
ローマ法コロキウムVertiefung der mehrstufigen Exegesen im römischen Recht | |||
概要(Abstract) 福岡で開催されたローマ法の国際シンポジウムにおいて、有名な法原則semel heres, semper heresの証左として援用されるローマ法文について、法文が論じていた法律問題を中世法学、人文主義法学の著作を頼りに明らかにし、同時に近代ヨーロッパ語訳間の理解の齟齬がどこから来るのかをドイツ語で報告した。 |
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備考(Remarks) |
年度 Year |
助成名称または科学研究費補助金研究種目名 Name of grant or research classification for scientific research funding |
研究題目 Research Title |
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役割(代表/非代表) Role |
助成団体 Granting body |
助成金額 Grant amount |
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2016 | 南山大学パッヘ研究奨励金II-B | 学会報告Notes sur Grotius De iure belli ac pacis, t.3.chap.20,11 et 48 | |
184,190円 | |||
研究内容(Research Content) パリ第二大学(パンテオン・アサス)で開催された古代法史国際学会第70回研究大会において、グロティウスが条約の解釈を論じるにあたり古代の文献及びローマの占有法をどのように用いているかを説明し、さらにドイツのプーフェンドルフやティティウスとの比較を試みた。 |
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備考(Remarks) |
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2016 | 南山大学パッヘ研究奨励金I-A-2 | シャルル・デュムラン『損害論』における中世法学批判の検討 | |
代表 | 300,000円 | ||
研究内容(Research Content) 損害賠償論において中世法学が提示した損害の多岐にわたる分類を批判し、今日の特別損害の予見可能性論を提示したとされるデュムランの損害論につき、著名な結論部分ではなく、その前提となった、ローマ法文と中世法学に対する精緻な批判の部分を検討する。 |
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備考(Remarks) |
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2016 | 科学研究費補助金 | ローマ法と条件付遺贈 | |
代表 | 独立行政法人 日本学術振興会 | 300,000円 | |
研究内容(Research Content) 古代ローマ法学者、現行相続法学者との共同研究の枠組みで、中世法学から近世法学におけるローマの難解な相続法に関する法文の解釈を研究するものである。 |
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備考(Remarks) |
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2004 | 南山大学パッヘ研究奨励金I-A-2 | 普通法学における合理的解釈 | |
研究内容(Research Content) 研究助成 |
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備考(Remarks) |
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2003 | 南山大学パッヘ研究奨励金I-A-2 | 人文主義法学者によるローマ売買法講義 | |
研究内容(Research Content) 研究助成 |
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備考(Remarks) |
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2002 | 南山大学パッヘ研究奨励金I-A-2 | 中世・近世法解釈方法論 | |
研究内容(Research Content) 研究助成 |
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備考(Remarks) |
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2001 | 南山大学パッヘ研究奨励金I-A | アントワーヌ・ファーブルとファルキディウス法の計算 | |
研究内容(Research Content) 研究助成 |
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備考(Remarks) |
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1998 | 科学研究費補助金 | 学説彙纂法文の解釈史(ビザンツ法学・中世ローマ法学・人文主義法学) | |
非代表 | |||
研究内容(Research Content) 近代的な法体系を志向した人文主義法学者ユグ・ドノーのローマ法註解の賃約(賃貸借・雇用・請負)の章の本文をすべて邦訳し、そこで援用されている全法文をビザンツ法文も対照させながら正確に理解する研究である。 |
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備考(Remarks) 研究代表者は瀧澤栄治 |
年度 Year |
タイトル Title |
内容等 Content |
活動期間 Period of Activities |
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2016 | 西洋法史AおよびB |
毎年少しずつ改訂する教材を、西洋法史AについてはA4計65頁から70頁、西洋法史BについてはA4計67頁から76頁作成してきた。2015年度からは、冊子にして最初に受講者に配布し予習復習に役立つようにした。 |
~2016 |
2016 | 法と人間の尊厳(歴史の視点) |
毎年少しずつ改訂を行う教材として、A4計154頁から182頁の冊子を作成し、受講者に配布してきた。 |
~2016 |
2016 | 外書講読 |
外書講読(フランス語)(ドイツ語)について、講読に必要な最低限の文法を英語との異同に配慮した見開き形式の資料を作成した。また法律専門用語の調べ方の手引きを作成した。またほぼ毎年のように意欲のある希望者に対して時間外に個別指導を行なってきた。 |
~2016 |
2016 | 法学B |
法学Bにつき、A4で40頁の資料を作成し配布している。2015年度からは冊子形式で初回に配布し、予習復習の便宜を図っている。 |
~2016 |
年度 Academic Year |
学術研究著書の件数 No. of Academic Books |
学会誌・国際会議議事録等に掲載された学術論文の件数 No. of Academic Articles in Journals/Int'l Conference Papers |
学内的な紀要等に掲載された学術論文の件数 No. of Academic Articles Pub'd in University Bulletins |
学会受賞等の受賞件数 No. of Academic Awards Received |
国際学会でのゲストスピーカーの件数 No. of Times as Guest Speaker at Int'l Academic Conferences |
国際学会での研究発表の件数 No. of Presentations of Papers at Int'l Academic Conferences |
国内学会でのゲストスピーカーの件数 No. of Times as Guest Speaker at National Academic Conf. |
国内学会での研究発表の件数 No. of Papers Presented at National Academic Conf. |
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2023 | 1 | 0 | 1 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 |
2022 | 0 | 0 | 1 | 0 | 0 | 0 | 0 | 1 |
2021 | 0 | 0 | 1 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 |
2020 | 0 | 0 | 1 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 |
2019 | 0 | 0 | 1 | 0 | 0 | 1 | 0 | 0 |
2018 | 0 | 0 | 1 | 0 | 0 | 0 | 0 | 1 |
2017 | 0 | 0 | 1 | 0 | 0 | 1 | 0 | 0 |
2016 | 2 | 0 | 1 | 0 | 0 | 1 | 0 | 0 |
2015 | 1 | 0 | 1 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 |
2014 | 0 | 1 | 0 | 0 | 0 | 1 | 0 | 0 |
2024/04/24 更新
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