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研究発表
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年度
Year
題目又はセッション名
Title or Name of Session
細目
Authorship
発表年月(日)
Date
発表学会等名称 Name, etc. of the conference at which the presentation is to be given, 主催者名称 Organizer, 掲載雑誌名等 Publishing Magazine,発行所 Publisher,巻/号 Vol./no.,頁数 Page nos.
2019  Knowledge Appropriation vs. Knowledge Sharing: A Study on the Problem of Knowledge Appropriation by Local Human Resources in Asian Affiliates of Japanese MNEs  共同  2019/12/20 
韓国国際経済学会年次大会  , 韓国国際経済学会   

概要(Abstract)  

備考(Remarks) 林尚志氏との共同論文 

2018  知の専有 vs. 知の共有:アジア子会社における現地人材の知識専有問題に関する理論的考察  共同  2018/11/11 
国際ビジネス研究学会第25回全国大会  , 国際ビジネス研究学会   

概要(Abstract) 日本企業の海外子会社における“人材の現地化”に関しては、従来の諸研究において、「ヒトを通じた“直接的コントロール”」という日本企業の特徴ゆえにその進展が遅れ気味となる傾向が確認されるとともに、この点と関連し、(ア)現地化の遅れに伴う悪影響(優秀な現地人材の流出等)、(イ)現地化を早めすぎた場合の悪影響(本社との連携面における支障等)の両面から、“人材の現地化”に関わる諸問題が論じられてきた。
 一方、報告者が行った聞き取り調査では、上記(イ)と関連し、『幹部職への登用とともに、上司の部下に対する“知の囲い込み”が顕在化する』“知の専有”の問題が生じた事例を確認する一方、アジア子会社が置かれた状況次第では、対照的に『幹部職への登用とともに、部下の各メンバーとの知識や情報の共有が一層促される』“知の共有”が進展した事例も併せて確認された。さらに、石田(1982等)が注目した“職務の分担が不明確な境界領域”という概念をふまえ、これら事例間で違いが生じた状況を考察すると、「(i)“個人的技量”への依存度」、および「(ii)“成長機会”の大きさ」の両者が「知の専有 vs. 知の共有」の各々を促す誘因と深く関わっていると推察された。
 本研究は、これらの諸点をふまえつつ、「“日本人経営陣”、“登用された現地人幹部”の両者をプレーヤーとする“ゲーム”」を想定した上で、「(i)“個人的技量”への依存度」、「(ii)“成長機会”の大きさ」の両者と関連づけながら、「疑問1:“知の専有 vs. 知の共有”という対照的な状況が、なぜ & どのような条件のもとで生じるのか」、「疑問2:上記(i)&(ii)と関わる“2種類の方策”を用いた場合、“知の専有”から“知の共有”への移行は、なぜ & どのような条件のもとで可能なのか」という「2つの疑問」に関する理論的考察を行った。その結果、上記諸点と概ね整合的な形で、“知の専有”、“知の共有”の各々がゲームの均衡となるパラメーター条件が確認された。すなわち、「(i)“個人的技量”への依存度」、「(ii)“成長機会”の大きさ」の両者と関わる2種類のパラメーターに関する領域全体が「5つのケース」に分けられるとともに、「“ケース5”を除く“4つのケース”」については、上記“2種類の方策”を適宜用いることにより、「“知の共有”への移行」が可能である点が確認された。 

備考(Remarks) 林尚志氏との共同研究 

2017  知の専有 vs. 知の共有:アジア子会社における現地人材の知識専有問題に関する考察  共同  2017/10/22 
日本国際経済学会第76回全国大会  , 日本国際経済学会   

概要(Abstract) 本研究は、日本企業の海外子会社における現地人材の現地化に関連する諸研究において、従来、必ずしも十分な理論的考察が行われてこなかった「“人材の現地化”を早めすぎた場合に生じる問題点」に注目するとともに、その1つの具体的なあり方として、「登用された現地人幹部による“知の専有”」の問題に注目し、「“日本人経営陣”、“登用された現地人幹部”の両者をプレーヤーとする“ゲーム”」を想定した上で、この問題に関する理論的考察を行う。すなわち、筆者の聞き取り調査で確認された上述の「(i)“個人的技量”への依存度」、「(ii)“成長機会”の大きさ」の“2つの要因”と関連づけながら、「疑問1:“知の専有 vs. 知の共有”という対照的な状況が、なぜ & どのような条件のもとで生じるのか」、「疑問2:上述の“2種類の方策”を用いた場合、“知の専有”から“知の共有”への移行は、なぜ & どのような条件のもとで可能なのか」という“2つの疑問”を検討する。そしてその結果、聞き取り調査から推察された諸点と概ね整合的な形で、“知の専有”、“知の共有”の各々がゲームの均衡となるパラメーター条件を確認する。すなわち、「疑問1」については、3節の「基本モデル」において、“2種類の方策”が想定されない場合の“ゲームの均衡”が考察され、「“2つの要因”に関わるパラメーターの値」に応じて、“知の専有”、“知の共有”のいずれかがゲームの均衡となる点が示される。また「疑問2」については、4節で“2種類の方策[方策A(ムチ政策)、方策B(アメ政策)]が紹介された後、「“2つの要因”に関わるパラメーターの値」と関連づけながら、「“知の共有”への移行可能性」と関わる形で、ゲームの均衡が「5つのケース」に分けられる点が示される。 

備考(Remarks) 林尚志氏との共同研究 

2014  上限価格規制とシュタッケルベルグ・リーダーシップ   単独  2014/11/16 
日本応用経済学会秋季大会  , 日本応用経済学会   

概要(Abstract) 差別化された財を生産する2人の生産者が各々系列の小売業者を介して財を販売する状況での生産者の小売価格政策の選択問題を考察する。出荷価格やフランチャイズ料に関する契約がライバル企業に観察できない場合、一方の生産者が「上限価格規制」を、もう一方の生産者が「オープン価格制」を選択する組み合わせが均衡となる。均衡結果は、異質財の複占のシュタッケルベルグ・モデルで「上限価格規制」を選択した生産者がリーダー(先手)、「オープン価格制」を選択した生産者がフォロワー(後手)の場合の均衡結果と同じである。Harsanyi and Selten(1988)のリスク支配による均衡選択によれば、効率的生産者のほうが「上限価格規制」を選択してシュタッケルベルグ・リーダーの利得を得る。 

備考(Remarks)  

2013  チャネル間における価格-数量競争と再販制  共同  2013/12/01 
中央大学流通経済学・産業組織論ワ-クショップ  , 中央大学流通経済学・産業組織論ワ-クショップ   

概要(Abstract) 互いに関連する財(代替財あるいは補完財)を生産する2人の生産者が各々系列の小売業者を介して財を販売する状況での生産者の取引様式の選択問題を考察する。生産者と小売業者からなるチャネルの間での競争が、生産者間では価格競争、小売業者間では数量競争が行われるような「価格-数量競争」下では、小売業者の固定費用の大小にかかわらず、財が代替財ならば生産者達はフランチャイズ料制を選択し、補完財ならば再販制(上限価格規制)を選択する。Gal-Or(1991)が分析した小売業者間でも価格競争が行われる状況では、代替財で差別化の程度が低くかつ小売業者の固定費用が十分大きい場合に生産者達は線形価格制を選択するが、本稿で扱うチャネル間における価格-数量競争下ではこれは起きない。また、生産者が系列の小売業者を垂直統合して販売量を決める取引様式を選択肢に加えた場合、代替財ならば、双方の生産者がフランチャイズ料制を選択する均衡に加えて、一方の生産者が垂直統合を選択し、もう一方の生産者が再販制を選択する組み合わせが均衡となる。この非対称均衡の結果は数量を戦略変数とする2企業のシュタッケルベルグ競争の均衡結果と一致する。再販制(上限価格規制)を選択する生産者がリーダーに、垂直統合を選択する生産者がフォロワーにそれぞれ対応する。 

備考(Remarks)  

2013  チャネル間における価格-数量競争と再販制  共同  2013/11/17 
日本応用経済学会秋季大会  , 日本応用経済学会   

概要(Abstract) 互いに関連する財(代替財あるいは補完財)を生産する2人の生産者が各々系列の小売業者を介して財を販売する状況での生産者の取引様式の選択問題を考察する。生産者と小売業者からなるチャネルの間での競争が、生産者間では価格競争、小売業者間では数量競争が行われるような「価格-数量競争」下では、小売業者の固定費用の大小にかかわらず、財が代替財ならば生産者達はフランチャイズ料制を選択し、補完財ならば再販制(上限価格規制)を選択する。Gal-Or(1991)が分析した小売業者間でも価格競争が行われる状況では、代替財で差別化の程度が低くかつ小売業者の固定費用が十分大きい場合に生産者達は線形価格制を選択するが、本稿で扱うチャネル間における価格-数量競争下ではこれは起きない。また、生産者が系列の小売業者を垂直統合して販売量を決める取引様式を選択肢に加えた場合、代替財ならば、双方の生産者がフランチャイズ料制を選択する均衡に加えて、一方の生産者が垂直統合を選択し、もう一方の生産者が再販制を選択する組み合わせが均衡となる。この非対称均衡の結果は数量を戦略変数とする2企業のシュタッケルベルグ競争の均衡結果と一致する。再販制(上限価格規制)を選択する生産者がリーダーに、垂直統合を選択する生産者がフォロワーにそれぞれ対応する。 

備考(Remarks)  

2011  既存店舗を利用したネットスーパー事業が空間的競争に及ぼす効果  単独  2012/03/04 
神戸ビジネスエコノミクス・ワークショップ  , 神戸大学   

概要(Abstract) スーパーが既存店舗を利用してネットスーパー事業を導入した場合に実店舗も含めたスーパー間の競争がどう変化し,スーパーの利潤,消費者厚生,経済厚生にどのような影響を与えるかを空間的競争モデルを用いて検討する。本稿の主な結論は,まず第1にネットスーパー事業の導入はスーパー間の競争を大きく変化させ,競争が基本的にネットスーパー事業間の競争となるというものである。第2にスーパーの配達費用が消費者の移動費用よりも大きければ(小さければ)ネットスーパー事業導入によって店頭価格は高く(低く)なるというものである。第3にネットスーパー事業導入によってスーパーの利潤が増加する場合には,ネットスーパーは店頭販売より非効率であり,消費者余剰と総余剰は必ず減少する,その意味でネットスーパー導入によってスーパーと消費者双方がwin-winの関係になる状況は生じない,しかしスーパーと消費者双方がlose-loseの関係になる状況は生じうるというものである。 

備考(Remarks)  

2007  顧客ニーズ、情報、技術、チャネル構造  単独  2007/05 
日本商業学会第57回全国大会  , 日本商業学会(会場:甲南大学)   

概要(Abstract) 小売業者が市場で価格形成力(マーケットパワー)を持つほどに,PB等小売業者主導の新製品はその戦略的重要性を増していく。小売業者はそれまでの価格訴求型のものから,より高品質なものへと製品ポジションを変更してNBメーカーに対する交渉力を強化すると同時に,その管理については共に開発製造するメーカーとの連携をより密接に強化していく。そして情報技術の進歩に支えられた消費者情報の優位性がさらにそれに拍車をかける。このように大規模小売業者へのパワーシフトにはPB等小売業者主導の製品が一定の役割を果たすようになる。これらの現象を、チェーンストア小売業者、地元小売業者、NB製造業者、参入製造業者の多段階ゲームモデルを構築して求められた部分ゲーム完全均衡における性質として説明した。 

備考(Remarks)  

2006  出る杭はどれくらい打たれるか−昇進トーナメントと妨害行為  単独  2007/01 
ミクロ経済学・ゲーム理論ワークショップ名古屋場所  , 京都大学経済研究所ミクロ経済学・ゲーム理論研究会   

概要(Abstract) Chen(2003) の分析した各自がライバルに対して妨害行為をする昇進トーナメントモデルを再考する。本稿では、マイルドな仮定の下で、生産活動に比較優位な従業員ほど昇進確率が高いことが示される。これは,従業員間で妨害能力が同等なとき,生産能力の高い従業員のほうが必ず昇進確率が高いことを意味するするので,Chenの主張と相容れない。すなわち「出る杭は打たれるが,地面にめり込んで見えなくなるほどは打たれない」というのがこの報告の導き出した結論である。変数が連続ならば順位は入れ替わることはない。 

備考(Remarks)  

2003  Risk Taking in Promotion Tournaments  単独  2003/12 
京都大学21世紀COEワ−クショップ「組織・制度・流通」  , 京都大学   

概要(Abstract) This paper considers a simple promotion tournament model where n workers compete for m vacancies. It is shown that given the same mean of their performance, they prefer a high risk approach under the ``winner-selecting'' tournament; on the other hand they prefer the low risk approach under the ``loser-selecting'' tournament. I show that the loser-selecting tournament is more efficient than the winner-selecting tournament in terms of the cost for implementing high effort of risk-averse workers. 

備考(Remarks)  

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