2025/06/24 更新

写真b

スズキ タツヤ
鈴木 達也
SUZUKI Tatsuya
所属
外国語学部 英米学科 教授
職名
教授
主な研究課題
長期研究:生成文法による英語統語論研究

短期研究:英語名詞句の構造,英語動名詞の構造,統語連鎖,WH移動の統語分析,虚辞動詞の分析
専攻分野
英語学,言語学

学位

  • 言語学博士 Ph.D.(in Linguistics) ( 1988年3月   ワシントン大学 University of Washington大学院 )

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    博士

    学位論文名:The Structure of English Gerunds

  • 文学修士(修第302号) ( 1984年3月   南山大学 )

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    修士

    学位論文名:On Selection of POSS-ING and ACC-ING: A Syntactic Analysis

研究分野

  • 人文・社会 / 英語学  / 生成文法, 統語論

  • 人文・社会 / 外国語教育  / 英語教育

学歴

  • ワシントン大学大学院   人文科学研究科言語学専攻

    - 1988年3月

  • 南山大学   外国語学部   英米科

    - 1982年3月

所属学協会

  • 日本英文学会中部支部副支部長(2018.4〜2020.3)

    2018年4月 - 2020年3月

  • 大学英語教育学会理事(2015.6〜2017.6)

    2015年6月 - 2017年6月

  • 日本英文学会中部支部監事(2015.4〜2018.3)

    2015年4月 - 2018年3月

  • 大学英語教育学会中部支部副支部長(2015.4〜2017.3)

    2015年4月 - 2017年3月

  • 日本英文学会中部支部副支部長(2014.4〜2015.3)

    2014年4月 - 2015年3月

  • 大学英語教育学会運営委員(セミナー事業委員会英語教育セミナー担当)(2014.4〜2015.3)

    2014年4月 - 2015年3月

  • 大学英語教育学会中部支部研究企画委員(2013.4〜現在に至る)

    2013年4月 - 現在

  • 日本英文学会中部支部理事(2013.4〜2021.3)

    2013年4月 - 2021年3月

  • 日本英文学会中部支部事務局書記(2012.4〜2013.3)

    2012年4月 - 2013年3月

  • 大学英語教育学会会員(2011.11〜現在に至る)

    2011年11月 - 現在

  • 映画英語教育学会会員(2011.4〜2014.2)

    2011年4月 - 2014年2月

  • Nanzan GLOW (The Second GLOW Meeting in Asia)(第2回アジアGLOW学会)大会準備委員会委員(1999.9)

    1999年9月

  • 日本英文学会中部支部学会誌『中部英文学』編集委員(1993.10〜1997.9)

    1993年10月 - 1997年9月

  • 日本英文学会会員(1993.4〜現在に至る)

    1993年4月 - 現在

  • 日本英文学会中部支部(中部英文学会)会員(1990.10〜現在に至る)

    1990年10月 - 現在

  • 日本英語学会会員(1988.11〜現在に至る)

    1988年11月 - 現在

  • 近代英語協会会員(1988.5〜現在に至る)

    1988年5月 - 現在

  • 日本英文学会会員(1988.5〜1990.3)

    1988年5月 - 1990年3月

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委員歴

  • 日本英文学会中部支部副支部長(2018.4〜2020.3)  

    2018年4月 - 2020年3月   

  • 大学英語教育学会理事(2015.6〜2017.6)  

    2015年6月 - 2017年6月   

  • 日本英文学会中部支部監事(2015.4〜2018.3)  

    2015年4月 - 2018年3月   

  • 大学英語教育学会中部支部副支部長(2015.4〜2017.3)  

    2015年4月 - 2017年3月   

  • 日本英文学会中部支部副支部長(2014.4〜2015.3)  

    2014年4月 - 2015年3月   

  • 大学英語教育学会運営委員(セミナー事業委員会英語教育セミナー担当)(2014.4〜2015.3)  

    2014年4月 - 2015年3月   

  • 大学英語教育学会中部支部研究企画委員(2013.4〜現在に至る)  

    2013年4月 - 現在   

  • 日本英文学会中部支部理事(2013.4〜2021.3)  

    2013年4月 - 2021年3月   

  • 日本英文学会中部支部事務局書記(2012.4〜2013.3)  

    2012年4月 - 2013年3月   

  • 大学英語教育学会会員(2011.11〜現在に至る)  

    2011年11月 - 現在   

  • 映画英語教育学会会員(2011.4〜2014.2)  

    2011年4月 - 2014年2月   

  • Nanzan GLOW (The Second GLOW Meeting in Asia)(第2回アジアGLOW学会)大会準備委員会委員(1999.9)  

    1999年9月   

  • 日本英文学会中部支部学会誌『中部英文学』編集委員(1993.10〜1997.9)  

    1993年10月 - 1997年9月   

  • 日本英文学会会員(1993.4〜現在に至る)  

    1993年4月 - 現在   

  • 日本英文学会中部支部(中部英文学会)会員(1990.10〜現在に至る)  

    1990年10月 - 現在   

  • 日本英語学会会員(1988.11〜現在に至る)  

    1988年11月 - 現在   

  • 近代英語協会会員(1988.5〜現在に至る)  

    1988年5月 - 現在   

  • 日本英文学会会員(1988.5〜1990.3)  

    1988年5月 - 1990年3月   

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論文

  • POSS-ingにおける英語属格主語に関する制限について

    アカデミア 文学・語学編   第115号   37 - 50   2024年1月

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    出版者・発行元:南山大学  

     本稿は、(i)のようなPOSS-ingの属格主語に関連して、統率束縛理論の下で格標示とθ標示の関連性を指摘したChomsky 1986の提案を、現在のミニマリスト・プログラムの枠組みの下で再解釈するものである。
    (i) I was impressed by [John's playing Bach on the guitar last night].
     Chomsky 1986は、(ii)に見られる動名詞と時制文の間に見られる対比を説明するために、(iii)のような属格標示とθ標示を連結させる提案を行ったが、本稿では、ラベル付与のためのlabeling algorismの前提条件となる探索条件(iv)を提案して、奇妙なPOSS-ingの属格主語の特性が原理的に説明されることを示す。
    (ii) a. *John's seeming to be intelligent
    b. John seems to be intelligent.
    (iii) If α is an inherent Case-marker, then α Case-marks NP if and only if [α] θ- marks the chain headed by NP.
    (iv) labeling algorism (LA)の探索対象{XP, YP}において、XP、YPは互いにθ関係を持たなくてはならない。
     また、提案(iv)により、(v)が示すようなseemと形容詞に関わる虚辞の属格表現に見られる対比についても、seemと形容詞のθ標示の違いによって原理的な説明が与えられることを示す。
    (v) a. It seems [that John is intelligent].
    b. *its seeming [that John is intelligent]
    (vi) a. It is obvious [that John is intelligent].
    b. its being obvious [that John is intelligent]

  • 「英語縮約関係節」における制約について

    『ことばの様相–現在と未来をつなぐ-』   40 - 51   2022年3月

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    出版者・発行元:開拓社  

    本稿では、定形関係節や不定詞関係節とは異なり、英語縮約関係節の形成については演算子が関与していないとする鈴木 (2018)の提案を踏まえた上で、鈴木 (2018)では未解決の問題とされていたseemを用いた英語縮約関係節が容認されない理由について考察した。ラベル付与に関して、A移動一般については問題がないことを示す一方、seemのような上昇動詞の場合、(1a)のような、演算子が関与する定形関係節では問題がないが、(1b)のような動名詞の場合には容認されないことを説明する必要がある。
    (1) a. We have been looking for a trace of life forms
        that seem to have been extinct for two billion
        years.
      b. *We have been looking for a trace of life forms
        seeming to have been extinct for two billion
        years.

    このことについて本稿では、(2)のようなラベル付与のためのアルゴリズムにθ関係についての制限を提案した。
    (2)  labeling algorism (LA)の探索対象{XP, YP}において、
       XP、YPは互いにθ-関係を持たなくてはならない。

    動名詞の場合、CPの領域が欠如しており、そのため、CからTへの素性継承も存在しないため、共有される顕著な素性によってラベル付与を行う選択肢がなく、そのため、適切なラベル付与が行われず、結果としてインターフェースでの適切な解釈が得られないことによって(1b)は非文法的となると主張した。
     本稿の提案は、同じくCPの領域を欠いていると考えられるPOSS-ingやACC-ingに見られる奇妙な振る舞いについても一定の説明を与えるものであることも示した。未解決の問題も多々あるが、それらは今後の研究の課題としたい。

  • ACC-ingの構造について

    アカデミア 文学・語学編   第108号   49 - 68   2020年6月

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    出版者・発行元:南山大学  

     本稿は、(i)のようなACC-ingの外部構造についてミニマリスト・プログラム(Chomsky 1995、2001、2013、2015 他)に基づく分析を行うものである。
    (i) I remember John singing a lot of beautiful songs at the party last week.
    ACC-ingは節に近い特徴を示し(Horn 1975、Reuland 1983、Abney 1987、Pires 2006 他)、内部構造はTPあるいはそれに準ずる節構造を持っていると考えられている。一方、外部構造については諸説あり、S’ を仮定する分析(Reuland 1983)、DPを仮定する分析(Abney 1987 他)、TPまでの構造しか仮定しない分析(Suzuki 1998、Pires 2006 他)がある。本稿は、S’分析、DP分析、TP分析を概観した上で、Bošković and Lasnik (2003)の空補文標識に関するPF Mergerの分析を踏まえたCP分析を提案するものである。ACC-ingが格位置にしか現れ得ないことから、ACC-ingの空補文標識は、格認可に関わる要素とのPF Mergerが想定される。さらに Chomsky (2013,2015)が提案するラベル付与のシステムとACC-ingの分析の整合性についても検討を加え、ACC-ingの外部構造に関する妥当な分析を探るものである。

  • ELF時代における「通じる英語」についての一考察

    アカデミア 文学語学編   第106号   1 - 15   2019年6月

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    出版者・発行元:南山大学  

    国際英語(World Englishes)や共通語としての英語(English as a lingua franca, ELF)といった概念が広く受け入れられている今日,日本における英語教育は大きく様変わりしてきたと言って良い。英語による英語の授業やタスク遂行型, コミュニケーション重視の授業が広く行われ,実用的な英語の習得を目指している。しかしながら,英語母語話者による英語の使用よりも非母語話者による英語の使用の方が多くなった現実を踏まえて英語の様々なバリエーションが認められるようになると,果たしてどのような英語を学ぶことが適切であるのかという問題が顕在化してくると同時に,「通じる英語」とはどのような英語なのかについて検討する必要性が生じてくる。本稿は,「通じる英語」をめぐる諸問題を踏まえつつ,そもそも日本の英語教育の目的とは何なのかについて検討するものである。

  • タスク遂行重視,コミュニケーション重視の英語教育と第二言語習得におけるパラメータ再設定

    アカデミア文学・語学編   第104号   1 - 17   2018年6月

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    出版者・発行元:南山大学  

    Studies suggest Universal Grammar (UG) is accessible, at least in certain aspects, also in second language acquisition (Ionin, Ko, and Wexler, 2004; Ko, Ionin and Wexler, 2010; Yamada, 2012; Niwa and Hayashi, 2010; Kume, 2016 among others). Assuming that feature re-assembly and parameter resetting are at work in second language acquisition, one may think that task-based and communication-based approaches are effective in English education. However, as Hasegawa (2015) points out, referring to recent students’ failure of acquiring function words, task-based and communication-based approaches may be misleading English learners in Japan. This article points out that the problems arise from the fact that the EFL (English as a Foreign Language) context in Japan providing insufficient time for contacting the target language gives too much challenge to second language learners. In addition, it is also suggested that the lack of a clear distinction between linguistic competence and communicative competence in English education in Japan leads to communication not using the English language, but merely using English words without grammar, which cannot be considered to be language from the perspective of linguistics.

  • 日本語と英語の違いへの気付き:小学校英語教育と大学英語教育の接点

    『アカデミア』文学・語学編   第103号   241 - 257   2018年1月

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    出版者・発行元:南山大学  

    The purpose of this research is two-fold. One has to do with a proposal for an effective activity at the elementary school level to promote students' noticing phonological differences between English and Japanese. The students' awareness of the differences on English syllabic structure and Japanese moraic structure helps them to acquire a variation of English that is more understandable for both native and non-native speakers of English with appropriate rhythm of the language. The other has to do with an interface between elementary school English education and college English education from the perspective of understanding the above-mentioned differences. Not only noticing the differences but also understanding them from a linguistics point of view will help the more mature learners to acquire a variation of English that is more understandable without adding unnecessary vowels that may cause irregular rhythm. Some enhancement seems necessary for oral communication-based approaches, which are widely adopted in college English education, because such barriers as negative transfer of mother tongue may prevent the learners from noticing the differences between the two languages.

  • 英語縮約関係節の構造について

    『中部英文学』   第37号   21 - 29   2018年1月

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    出版者・発行元:日本英文学会中部支部  

     本稿は、ミニマリスト・プログラムの枠組みで英語の縮約関係節(Reduced Relative Clause: RRC)の構造を探り、一般に関係節と捉えられ得る定形節の関係節、不定詞の関係節、そしてRRCの3つを比較することでRRCの特徴を明らかにした後、RRCは定形節の関係節、不定詞関係節とは異なりCPの構造は持っておらず、従って演算子が関与しない付加構造による関係節であることを示すものである。RRCが付加詞であることから、単に対併合(pair-Merge)(Chomsky 2004, 2013, 2015等)によって生成する分析も考えられるが、本稿では、Chomsky (2013, 2015)によるラベル付与の理論とHornstein (1999)によるPROの分析ならびにNunes (2001)によるsideward movementを組み合わせることによって、一見奇異に思われるRRCの特徴に対して自然な説明が与えられることを示すものである。

  • 英語教育における階層的句構造分析の活用について:他教科との連携

    JACET中部支部紀要   第13号   39 - 53   2015年12月

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    出版者・発行元:大学英語教育学会中部支部  

    Although the notion of constituency, one of the most important basic concepts in human language, plays a central role in generative grammar, it has not attracted much attention in the research canon of Japan's English education (Nakamura 2012, Kaneko 2012, 2013). Shedding light on the insights obtained through analyses in generative grammar concerning binding, reconstruction, operator scope, and C-command, this article argues the importance of incorporating hierarchical phrase structures into English education, and shows that what appears to be too complicated to present to early English learners (i.e., the C-command explanation concerning scope interactions between negative not and adjuncts) can actually be explained in terms of one of the basic concepts that are made available to early learners in mathematics (i.e., distributive property). Thus this article explores possibility of linking English education with other subjects.

  • 英語動名詞の構造について

    『アカデミア』(文学・語学編)   98号   1 - 13   2015年6月

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    出版者・発行元:南山大学  

    This is a syntactic study of an English verbal gerund, POSS-ing, within the framework of the Minimalist Program (Chomsky 1995, 2001, 2005, 2007, 2008). The present article revises Suzuki's (2013) analysis of POSS-ing schematically shown in (i), proposing that the gerund has the structure consisting of a vP dominated by D as shown in (ii).
    (i) [DP D [TP T [vP v [VP V-ing ... ]]]]
    (ii) [DP D [vP v [VP V-ing ... ]]]
    Suzuki (2013) argued on the basis of the structure (i) that the EPP feature of T in POSS-ing comes from the matrix verb V (or v) via D as a result of serial feature inheritance. On the other hand, the present article, following Saito (2011), claims on the basis of the structure (ii) that the locus of the EPP feature of POSS-ing is v, and the feature is not inherited by its complement V because of the lack of ϕ-features of v. This analysis is more favorable in that it does not need the speculative serial feature inheritance, and the EPP difference between ordinary NPs and gerunds can be explained in terms of presence/absence of verbal projections.

  • On Genitive Subjects in English

    Deep Insights, Broad Perspectives: Essays in Honor of Mamoru Saito   361 - 380   2013年11月

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    出版者・発行元:Kaitakusha  

     本論文は、拡大投射原理の観点から名詞句と動詞的動名詞(特にPOSS-ing)の違いについて論じるものである。Chomsky (1986)は、名詞句と動詞的動名詞における拡大投射原理に関わる違いについて、内部構造に最大投射があるか否かという観点から説明を試みた。しかしながらその説明は、限定詞句の仮説のもとでは成立せず、また、Saito and Murasugi (1990, 1999)や有元・村杉 (2005)で提案されている一般的な削除規則とも整合性が無い。提案された一般的な削除規則を支持しつつ、本論文ではDをフェーズ主要部とは認めない仮定のもと、V、D、T間に連続的な素性継承があるとする分析を提案している。

  • 英語教育と英語学の視点:関係節をいかに教えるか

    第85回大会Proceedings   177 - 178   2013年9月

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    出版者・発行元:日本英文学会  

     従来の高校の英語教育では、オーラルコミュニケーション、リーディング、あるいは作文の授業の中で必要に応じて文法が教えられてきた。本稿では、関係節を例に、新学習指導要領のもとでどのような指導が想定され、またそのような指導のもとで学んだ学生が大学で英語学を学ぶ際、どのような困難が予想されるかという点も視野に入れて議論を進めた。
     英語の関係節形成に関しては、言うまでもなく関係代名詞が関わっているが、生成文法では、演算子としての関係代名詞がCP指定辞に移動していると仮定している。この分析では、wh-island等の移動に関する制限との関わりが重要となるが、生成文法的観点からは、wh疑問文におけるwh句の移動と関係代名詞の移動を並行的にとらえる分析が行われる一方、従来の英語教育では必ずしもそのような視点からは関係節形成を教えてはいない。構文中心ではなく構造に焦点を当てる新学習指導要領の視点から、関係節形成をどのように教えることが望ましいかという点を軸に、新学習指導要領と大学における英語学との連携について考察した。

  • 高等学校における「英語表現II」の学習方法の最適化について

    映画英語教育研究   第17号   3 - 11   2012年3月

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    出版者・発行元:映画英語教育学会  

     高等学校英語教育の新学習指導要領によって「英語表現II 」が導入されたが、多くの高等学校においては、設定された到達目標と現実的な到達目標との間に少なからぬ隔たりがあり、効果的な「英語表現II 」の学習方法について至急検討を行い、有効な学習方法について具体的な提案を行う事が必要である。
     本稿では、表情・しぐさやポーズ(間)、イントネーションなど、映画を用いた教材を使用することによって大きな学習効果が期待される項目について具体例を示しながら考察した上で、高い学習効果が見込める教材作成をするためのポイントや問題点についての検討を行った。さらに、文化的な要因によって言語間に生ずる多様性の問題など、実際に映画を用いた教材を使用する場面において見落とされがちな問題点についても言及し、補助教材の使用も含めたそれらの対処方法を示すことによって、新学習指導要領の「英語表現II 」の学習方法の最適化についての提案を行った。

  • Biolinguisticsとしての生成文法と英語教育

    『JACET中部支部紀要』   第9号   13 - 26   2011年12月

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    出版者・発行元:JACET中部支部  

     生成文法は、80年代に原理・変数理論の枠組みを採用し、説明的妥当性の満足を目指しながら多くの言語事実に説明を与えてきた。例えば、Haegeman and Guéron (1999)のEnglish Grammarは、生成文法的な視点から英語の様々な構文について非常に興味深い説明を与えている。しかしながら、現在のミニマリストプログラムにおいては、説明的妥当性のさらに先を目指した新しい意味での「原理的な説明」を求めてBiolinguisticsとしての性格を強める一方、英語教育への応用に関しては非常に難しいモデルとなっていると言える。本稿では、生成文法が80年代の原理・変数理論から現在のモデルにいたるまでにどのような変貌を遂げたのかについて概観すると同時に、生成文法と英語教育の可能なインターフェースについて考察した。

  • On What Motivates Wh-Movement: Long-Distance Wh-Movement and Derivation by Phase

    『アカデミア』(文学・語学編)   81号   9 - 38   2007年1月

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    出版者・発行元:南山大学  

    生成文法の様々なモデルにおいて、一度の移動で要素が移動できる距離について制限する有界理論(局所条件)が提案されてきた。したがってwh移動に関して一見無制限の長距離移動のように見える移動に関しては、Comp-to-Comp移動のような「脱出口」効果を利用する連続循環的移動を仮定して局所条件の違反を回避する必要がある。しかしながら、ミニマリスト理論の初期のあるモデルにおいては、連続循環的移動を用いなくても理論的にはwhの長距離移動が可能であった。この接近法は局所条件を併合という構造構築のメカニズムに取り込んだ最近のモデルでは原理的に許されないものであるが、本稿ではフェーズ理論に基づきながらも、仮定されているフェーズ不可侵条件を破棄して、同じく非連続循環的移動を主張するContreras (2004)を指示する分析を展開した。

  • Some Asymmetries among Categories: Why Adjectives Cannot Be Passivized

    『アカデミア』(文学・語学編)   78号   1 - 12   2005年6月

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    出版者・発行元:南山大学  

    動詞と形容詞は、前者が受動態にすることができるのに対して後者はそれが不可能であると言う点で大きく異なっている。本稿はこの違いは単に範疇の違いによるものではないと主張するものである。受動形態素を項と仮定すれば(Jaeggli 1986、Baker, Johnson & Roberts 1989)、受動形態素がθ役割と格を受け取ると考えられる。この分析を拡張し、θ理論の観点から受動態名詞句を分析するが、受動態名詞句は受動形態素を欠いているので、どのようなメカニズムで受動態が許されるのか明らかにする必要がある。本稿では、名詞句内で受動態が許されるのは外項のθ役割の名詞句指定辞へのθ連結が随意的であるためであると提案するものである。

  • PVACC-ING and ACC-ING: A Small-Clause-Based Approach to the Lack of Exceptional Passive in English ACC-ING  

    『アカデミア』(文学・語学編)   74号   201 - 215   2003年6月

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    出版者・発行元:南山大学  

    ACC-INGにおける例外的受け身構文の欠如について、Basilico (2003)の小節理論に基づいて分析を行なった。形容詞的小節と考えられる知覚動詞の-ing構文であるPVACC-INGとは異なり、ACC-INGは動詞的小節であると考えられる。ACC-INGに例外的受け身文が許されないのは、TopP指定辞位置にある発音の無い要素proによって、一種の最小連結条件違反として例外的受け身文の派生が阻止されるからであると主張した。

  • On the Anaphoric Empty Category of the Get-Passive Construction in English

    『アカデミア』(文学・語学編)   72号   15 - 27   2002年6月

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    出版者・発行元:南山大学  

    Haegeman (1985)が提案した英語のget-受け身構文のgetは能格動詞であるという分析は、2000年3月出版の拙論("On the Get-Passive Construction"、『アカデミア』文学・語学編第68号、pp. 285-298.)のget-受け身構文の分析とは相容れない提案を含んでいる。このことを受け、Haegemanの分析は、意味役割理論に関連して重大な問題点があることを示した上で、拙論で展開した照応的空範疇を用いた分析の方がより好ましいと主張した。

  • Exceptional Passive and the Structure of ACC-ING

    『アカデミア』文学・語学編   70号   157 - 175   2001年6月

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    出版者・発行元:南山大学  

    例外的格付与構文,ACC-ING,知覚動詞構文,使役構文など,英語には主語が対格で表示される構文がいくつか存在するが,それらすべてが同じような統語的振舞いを見せるわけではなく,このうちACC-INGには,補文主語が主文主語になる例外的受け身構文のパターンが欠如している。これまでにこの事実を説明するために提案された空範疇の原理,格理論,束縛理論,拡大投射理論に基づく分析をそれぞれ概観し,より原理的な説明を求めるための準備的考察を行った。

  • On the Get-Passive Construction

    『アカデミア』文学・語学編   68号   285 - 298   2000年3月

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    出版者・発行元:南山大学  

    be動詞を用いた受け身形とgetを用いた受け身形は、一見非常によく似ていると思われるのであるが、詳しく分析してみると少なくとも統語的には非常に異なった特徴を持っていることを示し、getを用いたその他の構文の今後の研究に対する準備的考察を行った。

  • Da, Desu, Desho:An Expletive Verb Analysis of Japanese Copula Constructions

    『アカデミア』文学・語学編   67号   325 - 365   1999年9月

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    出版者・発行元:南山大学  

    1998年出版の日本語繋辞構文に関わる拙論の分析を推し進め、日本語繋辞構文が持つ非常に興味深い統語論的特徴の分析には、生成文法理論における虚辞動詞分析が有効であることを示した。

  • Questions to Be Answered: A Study of Root Interrogative Sentences in English

    『アカデミア』文学・語学編   66号   115 - 143   1999年3月

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    出版者・発行元:南山大学  

    英語のwh疑問文に関して、Rizziが提案するWh基準による接近法は極小主義理論と必ずしも整合性をもたないことを示し、更に論理形式のみが意味解釈に関与するという極小主義理論の問題点についても議論した。

  • The Structure of ACC-ING: Tense-Neutral T Projection and the Visibility of A-Traces

    『アカデミア』文学・語学編   64号   253 - 300   1998年3月

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    出版者・発行元:南山大学  

    最新のミニマリスト理論に基づいて動詞的動名詞ACC-INGを分析したものである。ACC-INGにおける目的格付与は例外的格付与構文(ECM)と同種のメカニズムによって付与されるという立場から、Stowell(1981)の素性未指定の概念を応用して動名詞、知覚動詞、ECM構文を分析した。Chomsky(1995)のミニマリスト理論では、痕跡の種類によって、統語操作の適用・不適用の差が生じると仮定されているが、本論の主張と拡大投射原理効果を考え合わせると、例外的受け身構文の有無は、その仮定を指示する現象として考えられることを示した。

  • Da, Desu, Desho: Some Asymmetries in Japanese Copula Constructions

    University of Washington Working Papers in Linguistics   Vol. 16   165 - 185   1998年

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    出版者・発行元:University of Washington Working Papers in Linguistics Society  

    主に意味論・語用論的な研究がなされてきた日本語繋辞構文は、統語論的にも非常に興味深い特徴を持つことを示し、desuとdaは[+N]の範疇にしか付かず、また更にdaは[+tensed]の素性に関わる共起制限も持つことを示した。

  • WH-Deletion in Japanese: Formal Properties of Informal Style of Japanese

    University of Washington Working Papers in Linguistics   Vol.15   1 - 39   1997年8月

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    出版者・発行元:University of Washington Linguistics Society  

    Theoretical East Asian Linguistics Workshop(於米国、カリフォルニア大学アーバイン校)で口頭発表した同名の論文に加筆・修正を施したもので、日本語会話体におけるwh疑問詞を用いない(省略した)wh疑問文の研究であり、会話体における省略文でも統語的構成素など形式的特性が中心的役割を果たしていると主張するものである。Akmajian et al. (1995)でも英語における付加疑問文の分析に対して同様の主張がなされており、語順の違いはあるにせよ両省略構文は、興味深い共通点が見られることを指摘した。

  • A Note on the Reconstruction Effect in the Minimalist Program

    『アカデミア』文学・語学編   59号   27 - 51   1995年9月

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    出版者・発行元:南山大学  

    "Form-Chain and Chain Formation: Successive Cyclic WH-Movement in Minimalist Program"で提案した非循環的WH移動の分析により得られる帰結の一つである再構築効果に関する現象に目を向け、再構築効果に関しては、一見WHの非連続循環的移動の仮説は成立しないように思われるかも知れないが、実はむしろ同仮説を支持する証拠と成りうることを示したものである。

  • Form-Chain and Chain Formation: Successive Cyclic WH-Movement in Minimalist Program

    Current Topics in English and Japanese   205 - 227   1994年10月

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    出版者・発行元:ひつじ書房  

    ミニマリスト理論において重要な役割を果たす経済性の原理に関して、移動距離と移動回数の経済性を矛盾なく調和させる Form-Chain の概念は、実はWH移動に関してその根拠を持たず、また自己充足の原理を最も強い形で採用した場合、 Chomsky (1977) 以来仮定されてきた連続循環的 WH 移動は見直されるべきであると主張するものである。本稿は、東北大学で口頭発表した原稿に加筆・修正を施したものである。

  • A Note on Wh-Movement in English

    『アカデミア』文学・語学編   55号   47 - 77   1993年9月

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    出版者・発行元:南山大学  

    英語では主語・助動詞倒置の現象が疑問文、否定文の両方で観察されるが、主節のみで起こる現象であるのか、あるいは補文においても起こる現象であるのかといった細かな点での違いが存在することが知られている。この論文では主語・助動詞倒置の現象を補文タイプの選択の視点から分析し、指定辞・主要部一致、主要部・主要部一致のメカニズムを用いて原理的な説明を目指すものである。

  • 英語名詞句内の数の一致についての一考察

    Philologia   23号   83 - 104   1991年9月

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    出版者・発行元:三重大学英語研究会  

    この論文は、限定詞句の仮説に基づく英語名詞句内における数の一致についての分析である。英語では、可算・不可算、単数・複数の概念が、名詞句のみならず文についても関与し、非常に複雑な現象を見せているのであるが、これについて限定詞句主要部と、その補部である名詞句の数の一致という観点から原理的説明を試みるものである。

  • CP, DP, ECP: GB理論における英語名詞句の史的研究

    近代英語研究   6号   1 - 22   1990年5月

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    出版者・発行元:近代英語協会  

    この論文は、特に同一名詞句内における限定詞と所有格名詞の共起に重点をおいた英語名詞句の歴史的構造変化に関する研究である。統率束縛理論における「限定詞句の仮説」を用いて、従来の理論では、構造的大変化を仮定しなければならない現象を、空範疇の原理に関する一つの規則の部分的条件付加により説明可能にしている。更に、この分析によれば、従来無関係と思われていた現象も統一的に説明できることも示している。

  • A Syntactic Analysis of an Honorific Construction o…-ni naru Under the DP Hypothesis: Toward a Unif

    Proceedings of the Eighth West Coast Conference on Formal Linguistics   373 - 383   1990年2月

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    出版者・発行元:The Stanford Linguistics Association  

    この論文は、博士論文で提案した英語動名詞の構造が日本語の「お」を使う敬語の分析に応用できることを示したものである。動詞の敬語法(特に尊敬語)に関する一連の派生過程の一部を、より一般的な原則から導くこととし、「お」を用いる名詞、形容詞、動詞の敬語法は、すべて一つの規則によって統一的に説明できることを示唆している。

  • 文と名詞句のパラレリズムについて

    Philologia   21号   67 - 81   1989年4月

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    出版者・発行元:三重大学英語研究会  

    文と名詞句のパラレリズムの研究は、生成文法の初期の頃より行われてきたが、構造的には、70年代のXバー理論、80年代の拡大Xバー理論によって一応の成果が上げられたと考えられる。この論文は、更に「限定詞句の仮説」を採用することにより、構造のみならず、原理・原則の面についても文と名詞句に関してパラレリズムが見られることを示すものである。

  • The Structure of English Gerunds

    博士論文(ワシントン大学大学院)   x - 197 pp.   1988年3月

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    出版者・発行元:University Microfilms International  

    英語動名詞の構造について統率束縛理論と「限定詞句の仮説」を用いて論じたものである。従来、名詞と文の中間的存在と考えられてきた動名詞は、すべて文の構造を持ち、その名詞的性質は、文構造の外側にある限定詞句の性質によるものであることを示した。更に、文のレベルのWHに関する原則に相当する「定の原則」が名詞句のレベルに存在することも指摘した。

  • 名詞句とECP

    『南山英文学』   12号   55 - 72   1987年12月

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    出版者・発行元:南山大学大学院英文学研究会  

    文のレベルに見られるthat痕跡効果に相当する現象が名詞句のレベルにも存在することを「限定詞句の仮説」を用いて示すものである。また、名詞句内からのWH移動に関して、文の場合と同様、下接の条件及び空範疇の原理の相互作用によって説明可能であることも指摘した。

  • POSS-INGとACC-INGの選択について-統語的分析

    『南山英文学』   9号   61 - 80   1984年12月

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    出版者・発行元:南山大学大学院英文学研究会  

    修士論文で提案した分析から、論点を損なわない程度に、専門的・技術的過ぎた部分を書き直し、より分かりやすくしたものである。生成文法の知識を持たない読者にも英語における語法研究として十分理解できるようになっている。

  • On Selection of POSS-ING and ACC-ING: A Syntactic Analysis

    修士論文(南山大学大学院)   (47 pp - iv)   1984年1月

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    英語動名詞の意味上の主語は、所有格・目的格のいずれかで表されるが、その選択の基準について生成文法の枠組みで論じたものである。動詞には、文(that節等)を目的語として取るものと取らないものがあるが、目的格を動名詞の意味上の主語に取る動詞は必ず文も目的語として取れることを示した。このことは、生成文法では、英語動名詞の意味上の主語の形が下位範疇化の問題として統一的に説明できることを意味している。

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書籍等出版物

  • 『アメリカ研究統合化の役割としての「映画」』

    ( 担当: 共著)

    行路社  2011年11月 

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    総ページ数:246 p.  

    担当部分:「前人未踏の未知の世界へ果敢に飛び出して行こう 『スタートレック』から学ぶ」(ベンジャミン・ドーマンとの共著)(p. 181-203)  1960年代後半にアメリカでテレビ放映が始まって以来、全世界で多くのファンを勝ち取ったSFテレビシリーズのStarTrekは、史上最も影響力のあるSFテレビシリーズであると言っても過言ではない。宇宙を舞台として、多文化的、文化相互的、異世代間的な特徴を持つと言われるStarTrekではあるが、その原点は、アメリカ人が抱いているアメリカの西部開拓のイメージであると考えることができ、その意味で、アメリカ研究および異文化理解の教材としても極めて有効である。本稿は、南山大学外国語学部英米学科の専門科目であるSpecial Topics in English: Issues in Humanitiesの中でとりあげたStarTrekに関するディスカッションについて、詳細に記述するものである。

  • 『助動詞Do起源・発達・機能』(演算子移動と主語・助動詞倒置-指定辞・主要部一致の観点から-)

    ( 担当: 共著)

    英潮社  1994年5月 

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    総ページ数:345 pp  

    担当部分:「演算子移動と主語・助動詞倒置−指定辞・主要部一致の観点から−」(p. 215-230)  現代英語の疑問文における主語・助動詞倒置の現象を、指定辞・主要部一致の観点から解説したもので、WH演算子の移動、動詞による補部の選択、等の問題に言及しながら、主節と従属節の違いなどを生成文法の枠組みを用いて説明するものである。

  • Ever After

    ( 担当: 共訳)

    スクリーンプレイ出版   2000年10月 

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    担当ページ:156pp  

    名作映画完全セリフ集スクリーンプレイ・シリーズのEver Afterの翻訳及び語学的解説を行なった。主に語学的解説を担当し、セリフやト書きの特別な言い回し・俗語・固有名詞などの詳しい解説や例文、英語訳などをつけた。

  • 『米語会話きまり文句辞典』

    ( 担当: 単訳)

    マクミランランゲージハウス   2000年5月 

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    担当ページ:521 pp  

    リチャード・スピアズ著のイディオム辞典Phrases and Idiomsを例文も含めて翻訳した。見出し語については、イディオム的な訳を避け、語源を考慮の上、直訳に近い翻訳を行なっている。

MISC

  • Cynthia L. Allen, Genitives in early English: Typology and evidence書評

    『英文学研究』支部統合号   Vol. III   337 - 344   2011年1月

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    掲載種別:書評論文,書評,文献紹介等   出版者・発行元:日本英文学会  

    Cynthia L. Allen著の8章、354ページからなるGenitives in early English: Typology and evidenceの書評である。必ずしも史的研究あるいは生成文法の専門的な知識を持たない読者に対しても比較的容易に理解ができるように、各章毎に簡単な解説を加えて内容を紹介した。英語の属格構文の研究の歴史は長いが、本書では、近年格段の進歩を遂げた電子コーパスを活用すると同時に、新たな視点から地道な資料分析を行って、従来広く受け入れられてきた定説をも見直して、属格構文の歴史的変化に説得力のある説明を加えようとする姿勢が貫かれている。書評を通して、著者が示している、分析においては資料の慎重な吟味が常に必要であるという基本姿勢を強調した。

  • On the Structure of the True Hybrid Gerund in Early Modern English: A Minimalist Approach

    科学研究費補助金成果報告書「現代言語理論における有標性:言語理論と言語獲得からのアプローチ」(研究代表者:村杉恵子)   239 - 263   2009年3月

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     英語の動詞的動名詞は、半名詞的、半動詞的という意味において中間的特性を持っていると広く主張されて来た。しかしながら実際には、POSS-INGとACC-INGという最もよく知られている動詞的動名詞が「中間的」であると呼ばれる理由は、Abney (1987)が指摘するように、外的には名詞句のような振る舞いをする一方で、内部的には節のような振る舞いをするということにある。このような中間的特性は、過去20年の間に多くの研究者が提案したように、節の構造が限定詞句に支配されるような分析を採用すれば、うまく説明することができるので、英語の動詞的動名詞の中間的特性を説明するのに限定詞句の仮説は理想的な解決であるかのように思われるかも知れない。
     しかしながら、本稿の議論が正しければ、限定詞句の仮説は英語動名詞の分析にとっては理論的に必要条件とはなり得ても、十分条件にはなり得ないと言える。というのも、英語動名詞の史的発達の観点を考慮すると、動詞的動名詞の名詞的特性は外的な振る舞いに限定されるわけではないからである。本稿では、初期近代英語の真の中間的動名詞に言及しながら英語の動詞的動名詞の中間的特性についての議論を拡張し、ミニマリスト理論の「併合」に基づく構造構築のシステムを採用する分析の方が、過去20年の間に提案された分析よりも優れていることを示すものである。

  • 英語学用語辞典

    三省堂   912pp   1999年1月

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    英語学書・論文に現れた英語学の用語9,500項目に渡り(内55項目担当)適切な用例を添えてその定義を簡潔に記述し、また用語の初出論文・研究書も示した。

  • A Review of Abraham et al. (eds.), Minimal Ides: Syntactic Studies in the Minimalist Framework

    『英文学研究』   138 - 143   1998年3月

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    掲載種別:書評論文,書評,文献紹介等   出版者・発行元:日本英文学会  

    Abraham他編集のミニマリスト理論に基づく論文集の書評であり、生成文法理論研究における本書の貢献について述べると同時に各論文の主な主張について簡単な要約を加えた。

  • A Review of Akira Watanabe, Case Absorption and WH-Agreement

    Journal of Linguistics   34 ( 1 )   286 - 293   1998年3月

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    掲載種別:書評論文,書評,文献紹介等   出版者・発行元:Cambridge University Press  

    渡辺明著Case Absorption and WH-Agreementの書評論文であり、ミニマリスト理論に基づいて著者が提案した三層的格照合仮説を用いると、格吸収及びWH一致の現象がいかに原理的に説明できるかということについて、各章毎に簡単な解説を加え紹介した。

講演・口頭発表等

  • ACC-ingの構造について

    日本英文学会中部支部第69回大会  2017年10月  日本英文学会中部支部

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     本発表は、(1)のようなACC-ingの外部構造についてミニマリスト・プログラム(Chomsky 1995, 2013, 2015他)に基づく分析を行うものである。 (1) I remember John singing a lot of beautiful songs at the party last week.  ACC-ingは節に近い特徴を示すことから(Horn 1975, Emonds 1976, 1985, Reuland 1983, Abney 1987, Pires 2006他)、内部構造はTPあるいはそれに準ずる節構造を持っていると考えられている。一方、外部構造については諸説あり、DPを仮定する分析(Abney 1987他)、TPまでの構造しか仮定しない分析(Suzuki 2001, Pires 2006他)がある。  本発表ではDP分析、TP分析に加え、Bošković and Lasnik (2003)が提案するnull Cに関するPF Mergerの分析を踏まえたCP分析の可能性についても検討を行う。Bošković and Lasnikは、null Cは[+V]範疇をホストとするPF Mergerによって認可されると主張するが、ACC-ingがnull Cを持つとすれば、格位置にしか現れ得ないことから格認可に関わる要素とのPF Mergerが想定される。さらにChomsky (2013, 2015)が提案するラベル付与のシステムとACC-ingの分析の整合性についても検討を加え、ACC-ingの外部構造に関する妥当な分析を探る。

  • タスク遂行重視、コミュニケーション重視の英語教育と第二言語習得におけるパラメター再設定

    第33回(2017年度)中部支部大会  2017年6月  大学英語教育学会(JACET)

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     原理変数理論(Chomsky 1981他)に基づく第二言語習得研究において、普遍文法(UG)の第二言語習得への関わりが指摘されている(Ionin 2003, Ionin, Ko, & Wexler 2004、Kume 2016他)。原理変数理論では、生得的なUGの原理と生後の言語刺激に基づく変数設定の組み合わせによって母語獲得が行われると仮定されているが、第二言語習得においてもUGへのアクセスが可能であり、変数の再設定によって第二言語習得が行われるという主張である。本発表では、変数再設定による第二言語習得論を仮定した上で、近年大学も含めて日本で急速に推し進められているタスク遂行重視、コミュニケーション重視の英語教育において見られる(1)のような機能語の不十分な習得(長谷川2015)を例に、タスク遂行重視、コミュニケーション重視の英語教育がもたらす英語学習上の問題点について議論した。 (1)            A       B  a. What's this?    *Book.  That is a book.  b. Where is the pen?  *Table. (It's) on the table.  長谷川も指摘するように、コミュニケーションの視点からはAも容認され得るが、英語としてはBのみが容認可能である。本発表では、機能語の不十分な習得は英語文法の正しい理解という問題にとどまらず、第二言語習得における変数再設定の点からも深刻な問題をもたらすことを示した。

  • 英語縮約関係節の構造について

    日本英文学会中部支部第68回大会  2016年10月  日本英文学会中部支部

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     本研究は、ミニマリスト・プログラム(Chomsky 1995他)に基づき、(1)のような英語のReduced Relative Clause(RRC)の構造を明らかにするものである。 (1) We must find the enemy ship cloaking itself with the device.  RRCは実際には縮約関係節ではなく、CPを欠く節構造であるため演算子が関わっていない。Chomsky (2004)の対併合による付加詞の分析を仮定し、RRCが対併合によって生成され、その意味解釈は演算子ではなくPROに依存していることを示し、RRCでは(A) 先行詞が常にRRCの「主語」であること、(B) (2)のような前置詞随伴や前置詞残留が見られないことを説明する。 (2) *The enemy tries to mass-produce the device [ with which [PRO cloaking their ship]].

  • 英語教育における階層的句構造分析の活用について

    大学英語教育学会(JACET)中部支部2014年度春季定例研究会  2014年2月  大学英語教育学会(JACET)中部支部

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     中村(2012)、金子(2012、2013)等も指摘するように、従来の英語教育においては、SVOのような表層・線形的情報に言及することが多く、「構成素」等の階層的句構造に関わる情報は重要視されてこなかった。コミュニケーション能力育成に重きを置く現在の英語教育では、益々その傾向が強くなっていると言える。  本発表は、束縛現象、再構築、演算子の作用域、構成素統御等、言語理論における研究で明らかにされてきた階層的句構造に関わる抽象的な諸概念をいかに具体的に英語教育に活かしていくべきかについて議論するものである。発表では、特に動詞句に関わる諸現象に焦点を当て、英語教育における階層的句構造分析の有効性を示した。

  • 関係節をいかに教えるか:英語教育と英語学の視点

    日本英文学会中部支部第64回大会  2012年10月  日本英文学会中部支部

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     日本英文学会中部支部第64回大会(於:南山大学)シンポジウム「新学習指導要領時代の英語学教育」の講師として、新学習指導要領の解説と、関係節の分析について説明すると同時に、シンポジウムコーディネーターとして、シンポジウムの進行およびまとめを行った。

  • 高等学校における英語表現IIの学習方法の最適化について

    映画英語教育学会第17回全国大会  2011年8月  映画英語教育学会

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     高等学校英語教育の新学習指導要領によって「英語表現II 」が導入されたが、多くの高等学校においては、設定された到達目標と現実的な到達目標との間に少なからぬ隔たりがあり、効果的な「英語表現II 」の学習方法について至急検討を行い、有効な学習方法について具体的な提案を行う事が必要である。  本発表では、表情・しぐさやポーズ(間)、イントネーションなど、映画を用いた教材を使用することによって大きな学習効果が期待される項目について具体例を示しながら考察した上で、高い学習効果が見込める教材作成をするためのポイントや問題点についての検討を行った。さらに、文化的な要因によって言語間に生ずる多様性の問題など、実際に映画を用いた教材を使用する場面において見落とされがちな問題点についても言及し、補助教材の使用も含めたそれらの対処方法を示すことによって、新学習指導要領の「英語表現II 」の学習方法の最適化についての提案を行った。

  • Biolinguisticsとしての生成文法と英語教育

    大学英語教育学会(JACET) 第28回(2011年)中部支部大会シンポジウム  2011年6月  大学英語教育学会

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    基礎科学としての生成文法は、そのままの形では英語教育に取り入れることはできないが、提案されたモデルに即した形での応用が試みられ、その意味で、生成文法と英語教育には常にある種のインターフェースが存在していたと言える。生成文法は、80年代に原理・変数理論の枠組みを採用し、説明的妥当性の満足を目指しながら多くの言語事実に説明を与えてきた。例えば、Haegeman and Guéron (1999)のEnglish Grammarは、生成文法的な視点から英語の様々な構文について非常に興味深い説明を与えている。しかしながら、現在のミニマリストプログラムにおいては、説明的妥当性のさらに先を目指した新しい意味での「原理的な説明」を求めてBiolinguisticsとしての性格を強める一方、英語教育への応用に関しては非常に難しいモデルとなっているとも言える。本発表では、生成文法が現在のモデルにいたるまでにどのような変貌を遂げたのかについて概観した後、最新の生成文法理論と英語教育の可能なインターフェースについて考察した。

  • The Structure of English Gerunds

    Cambridge-Nanzan Syntax Workshop  2007年5月  University of Cambridge

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    英語動名詞は名詞的な動名詞と動詞的な動名詞の2種類に大別されることが知られており、その動詞的動名詞の研究対象としては、主語が所有格の形で示されるPOSS-INGと主語が対格で示されるACC-INGが代表的である。しかしながら初期近代英語においては、現在の基準に照らし合わせると、名詞的な動名詞と動詞的な動名詞の中間とも言える動名詞が存在し、その構造に関しては未だよく分かっていない点が多い。本発表は、この初期近代英語における動名詞にも言及しながら、英語動名詞の構造分析の再考を試みるものである。

  • The Structure of English Gerunds

    日本英文学会中部支部第58回大会シンポジウム  2006年10月  日本英文学会中部支部

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    Reuland(1983)は、英語のACC-INGはS'に支配されたSであると主張した。その後「限定詞句の仮説」が導入されるとDPがIPを支配する構造が提案されたが、拙論(1998)ではその分析の問題点を指摘した後、ACC-INGはDPを持たないTPであると主張した。この提案の背景には、ACC-INGには間接疑問文が存在せず、wh句の移動先となるようなCP/DP指定辞が欠如しているという考えがあるが、本発表ではTopicalization、否定倒置の事実をも考慮した最近のwh移動の研究成果を取り入れてACC-INGは不完全なCPシステムを持っていると主張した。

  • On Indirect Questions of English Gerunds

    Tsing Hua-Nanzan Workshop on Movement and Interpretation  2006年9月  南山大学大学院人間文化研究科言語科学専攻

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    英語における動詞的動名詞であるPOSS-INGとACC-INGは、いずれも間接疑問文として起こることができない。このことは、DPとしての性格が強いPOSS-INGについては自然なことのように思われる一方、より文的な性格の強いACC-INGについては必ずしも明快な説明が得られるわけではない。本発表では、間接疑問文の欠如をCPシステムの欠如と結びつける従来の分析に疑問を投げかけ、話題化、焦点化、否定倒置の事実とwh基準などを考慮しながら、なぜACC-INGの間接疑問文が存在しないかについて論じている。

  • WH-deletion in Japanese: Formal Properties of Informal Style of Japanese

    Theoretical East Asian Linguistics Workshop  1996年11月  カリフォルニア大学アーバイン校言語学科

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    日本語会話体におけるwh疑問詞を用いない(省略した)wh疑問文の研究であり、会話体における省略文でも統語的構成素など形式的特性が中心的役割を果たしていると主張するものである。Akmajian et al. (1995)でも英語における付加疑問文の分析に対して同様の主張がなされており、語順の違いはあるにせよ両省略構文は、興味深い共通点が見られることを指摘した。イギリス、ダラム大学におけるAutumn 1996 Linguistics Colloquium Seriesで口頭発表した同名の論文のうち、特に構成素に関する分析について詳説したものである。

  • Form-Chainと連続循環的Wh移動について:ミニマリスト的接近法

    日本英語学会第12回大会シンポジウム  1994年11月  日本英語学会

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    東北大学におけるワークショップで発表した分析に加え、その分析により得られる帰結の一つである再構築効果に関する現象にも目を向け、再構築効果に関しては、一見WHの非連続循環的移動の仮説は成立しないように思われるかも知れないが、実はむしろ同仮説を支持する証拠と成りうることを示したものである。

  • Form-Chainと連続循環的WH移動

    日本語・英語・日英語比較のワークショップ  1994年7月  東北大学英語学研究室

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    ミニマリスト理論において重要な役割を果たす経済性の原理に関して、移動距離と移動回数の経済性を矛盾なく調和させるForm-Chainの概念は、実はWH移動に関してその根拠を持たず、また自己充足の原理を最も強い形で採用した場合、Chomsky (1977)以来仮定されてきた連続循環的WH移動は見直されるべきであると主張するものである。(Form-Chain and Chain Formation: Successive Cyclic WH-Movement in Minimalist Programとして平成 6年10月中村捷(編)Current Topics in English and Japanese(ひつじ書房)p. 205〜227に収録)

  • 極小主義理論におけるACC-INGの一考察

    日本英文学会第66回大会  1994年5月  日本英文学会

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    統率束縛理論及び限定詞句の仮説のもとでのACC-INGの分析は、文的性格を持つ句範疇を名詞的性格を持つ限定詞句が支配するというハイブリッド構造を仮定するものが一般的であるが、極小主義(ミニマリスト)理論の仮定に基づけば、ACC-INGに対して限定詞句を仮定する必要はなく、一種の例外的格付与構文として分析できることを指摘するものである。

  • A Note on Agreement within Noun Phrases in English

    日本英語学会第8回大会  1990年11月  日本英語学会

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    この論文は、限定詞句の仮説に基づく英語名詞句内における数の一致についての分析である。英語では、可算・不可算、単数・複数の概念が、名詞句のみならず文についても関与し、非常に複雑な現象を見せているのであるが、これについて限定詞句主要部と、その補部である名詞句の数の一致という観点から原理的説明を試みるものである。

  • 名詞句の構造について:初期近代英語から現代英語へ

    近代英語協会第6回大会  1989年5月  近代英語協会

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    この論文は、特に同一名詞句内における限定詞と所有格名詞の共起に重点をおいた英語名詞句の歴史的構造変化に関する研究である。統率束縛理論における「限定詞句の仮説」を用いて、従来の理論では、構造的大変化を仮定しなければならない現象を、空範疇の原理に関する一つの規則の部分的条件付加により説明可能にしている。更に、この分析によれば、従来無関係と思われていた現象も統一的に説明できることも示している。

  • A Syntactic Analysis of an Honorific Construction o...-ni naru Under the DP Hypothesis

    West Coast Conference on Formal Linguistics VIII  1989年2月 

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    この論文は、博士論文で提案した英語動名詞の構造が、日本語の「お」を使う敬語の分析に応用できることを示したものである。動詞の敬語法(特に尊敬語)に関する一連の派生過程の一部を、より一般的な原則から導くこととし、「お」を用いる名詞、形容詞、動詞の敬語法は、すべて一つの規則によって統一的に説明できることを示唆している。(副題:Toward a Unified Theory of Honorification)

  • The Structure of Determiner Phrase

    Western Conference on Linguistics '87  1987年10月 

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    この論文は、「限定詞句の仮説」に基づき、英語名詞句の構造を分析したものであり、文のレベルに見られるthat痕跡効果、島の条件などに相当する現象が名詞句のレベルにも存在することを主張するものである。特に所有格の文法がWHの原則と非常によく似ていることに注目し、その二つの原則の相互作用によりRoss (1967)の「左枝の条件」が説明できることを示した。

  • Multiple NP Specifiers and the Development of Gerunds

    Northwest Linguistics Club '87  1987年3月 

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    初期近代英語における名詞句は、指定辞を複数個持つことが可能なことに注目し、NUM(数量句)という特別な句を設定し、名詞句内からのWH移動に関する説明を試みた。また、NUMの導入により、初期近代英語の混合動名詞に現れる限定詞についても自然な説明が得られると主張している。

  • A Note on the "Mixed" Gerundive Construction in Early Modern English"

    Western Conference on Linguistics '86  1986年10月 

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    初期近代英語に用いられた「混合」動名詞は、実は現代英語の動詞的動名詞と同じ構造を持つことを示したものである。混合動名詞に使われる一見形容詞のように思われる動詞修飾語は、実は語尾のない副詞であり、また、主語の位置に現れる限定詞は、当時、限定詞の起こる位置と所有格名詞の起こる位置が異なっていたことによると主張している。

  • On the Development of the Gerundive Construction in English

    Northwest Linguistics Club '86  1986年2月 

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    英語動名詞の発達について、統率束縛理論の立場から論じたもので、名詞的動名詞から動詞的動名詞への推移は、動名詞が格付与能力を得たことによると主張し、同じ現象をXバー理論のみで説明を試みた分析に批判を加えた。また、POSS-INGからACC-INGへの発達も同じ理由で説明できることも示唆した。

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共同研究・競争的資金等の研究課題

  • ラベル付与理論とPROのA移動分析に基づく英語ing構文の統語的分析

    2018年

    南山大学  南山大学パッヘ研究奨励金I-A-2 

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    担当区分:研究代表者 

    配分額:100000円

     本研究の目的は、1980年代の統率・束縛理論(Chomsky, 1981)以来、PROと表記されてきた発音のない代名詞的要素を主語に持つ-ing構文について、Hornstein (1999)他が提唱する「A移動によるPRO分析」を踏まえて、最新のChomsky (2013, 2015)のラベル付与の理論の枠組みで分析することである。
     PROの扱いについては、近年のミニマリスト・プログラム(Chomsky, 1995他)では、null Caseを用いた格理論による分析が行われていたが、Hornstein (1999)他が提唱する「A移動によるPRO分析」により、全く新しい視点からの分析が可能となった。本研究は、主に不定詞のPROについての研究が行われている「A移動によるPRO分析」を最新のChomsky (2013, 2015)のラベル付与の理論の枠組みに取り入れて、-ing構文におけるPROの研究を行い、-ing構文の分析に新たな可能性を拓くものである。
     本研究では特に次の3つの点について検討を行うこととする。(1)Pires (2006)が「A移動によるPRO分析」を用いて行ったACC-ingの分析を最新のChomsky (2013, 2015)のラベル付与の理論の枠組みで分析し、その妥当性を検証する。(2)Pires (2006)の理論に必要な修正を施し、申請者がラベル付与の理論に「A移動によるPRO分析」を取り入れて行った英語縮約関係節の分析との融合を試み、英語ing構文の一般理論構築を目指す。(3)不定詞を中心に行われてきた「A移動によるPRO分析」に動名詞からの視点を加えることにより、「A移動によるPRO分析」そのものの精緻化を目指す。

  • 言語横断的分析による不定形節の普遍的特性の解明について

    2016年

    南山大学  南山大学パッヘ研究奨励金I-A-2 

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    担当区分:研究代表者 

    配分額:124000円

     本研究は、不定形節が持つ普遍的な特性を明らかにすることを目指し、ミニマリスト・プログラムの枠組みを用いた英語動名詞と現在分詞の統一分析と日本語の連用形や「お...になる」タイプの敬語をも射程に入れた言語横断的な分析を行うプロジェクトの第1期と位置づけるものである。
     当初の計画では、研究の前半は近年行われてきたACC-ingの分析(Reuland (1983)、Pires (2006)等)を総括し、解明すべき問題点を洗い出し、理論的背景を十分踏まえて、本研究の意義を明確化し、研究の後半で、最新のPOP(Problems of Projection)(Chomsky 2013、2015)の枠組みにおける動名詞研究の理論的意義についての考察を行い、プロジェクトの次年度以降の研究へとつなげるとしていた。
     前期の研究をしている過程で、不定形節の一つである「英語縮約関係節」の分析が本研究にとって重要な意味を持ち得ることが判明し、後期に行なう予定であった最新のPOPの枠組みによる不定形節の検討を前倒しして集中的に研究を行った。その成果は、2016年10月15日開催の日本英文学会第68回中部支部大会(富山大学)にて口頭発表を行なった。大会での発表のフィードバックを踏まえて研究を継続し、その成果は、2017年4月に『中部英文学』第37号(査読付き)に投稿した。(採否については2017年8月頃判明)
     内容は、ミニマリスト・プログラム(Chomsky 1995, 2004, 2013, 2015他)に基づいた英語縮約関係節の統語的分析であり、一般に付加詞としての関係節は対併合によって生成されると仮定し、定形関係節や不定詞関係節とは異なり、英語縮約関係節はCPの構造を持たないことを示した上で、演算子が関与していない関係節であると主張した。さらに、英語縮約関係節の分析とChomsky (2013, 2015)によるラベル付与の理論との整合性についても検討を行った。今後の検討課題とせざるを得ない問題も数多く存在するが、本研究が英語縮約関係節の研究にとどまらず、定形関係節や不定詞関係節も含む関係節全般、あるいは広く付加詞全般に関わる研究課題となり得ることも示唆した。

  • 「名詞句、節、動名詞の統語構造について:生成文法と英語教育の橋渡し」

    2014年

    南山大学  南山大学パッヘ研究奨励金I-A-2 

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    担当区分:研究代表者 

    配分額:145000円

     「名詞句、節、動名詞の統語構造について:生成文法と英語教育の橋渡し」をテーマに、今年度は特にミニマリスト・プログラム(Chomsky 1995, 2001, 2005, 2007, 2008他)の枠組みに基づいて英語の動詞的動名詞の一つであるPOSS-ingの統語的分析を行った。
     Suzuki (2013)がPOSS-ingに対して提案した概略(1)のような構造に修正を施し、vPがDに支配される(2)のような構造を提案した。
    (1) [DP D [TP T [vP v [VP V-ing ... ]]]]
    (2) [DP D [vP v [VP V-ing ... ]]]
     Suzuki (2013)は,(1)の構造に基づいて、POSS-ingのTが持つEPP素性は素性の連続継承の結果、Dを経由して主節のV(またはv)から継承されたものであると主張したが、本研究では、Saito (2011)の提案に従って、(2)のような構造に基づいて、POSS-ingのEPP素性はvに存在し、かつvがφ素性を欠いているためにvからVへのEPP素性の継承が行われず、vに保持されていると主張した。この分析は、素性の連続継承のメカニズムを排除することができ、また名詞句と動名詞のEPPに関する違いを動詞の投射の有無によって説明することができるという利点があり、Suzuki (2013)の分析よりも好ましいと思われる。

  • ミニマリスト・プログラムにおけるWH移動の分析について

    2005年

    南山大学  南山大学パッヘ研究奨励金I-A-2 

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    研究助成

  • 述語の型と範疇の種類との相関関係について

    2003年

    南山大学  南山大学パッヘ研究奨励金I-A-2 

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    研究助成

  • ミニマリスト・プログラムにおける英語動名詞の構造研究

    2002年

    南山大学  南山大学パッヘ研究奨励金I-A-2 

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    研究助成

  • 英語のget受け身構文の統語論的分析と照応空範疇について

    2001年

    南山大学  南山大学パッヘ研究奨励金I-A 

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    研究助成

  • The Structure of English Gerunds: A Preliminary Study

    2000年

    南山大学  南山大学パッヘ研究奨励金I-A 

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    研究助成

  • Let's Get Started: A Preliminary Study of Get Construction in English

    1999年

    南山大学  南山大学パッヘ研究奨励金I-A 

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    研究助成

  • 日本語コピュラ構文の統語的研究

    1998年

    南山大学  南山大学パッヘ研究奨励金I-A 

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    研究助成

  • 極小主義理論における格理論について

    1997年

    南山大学  南山大学パッヘ研究奨励金I-A 

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    研究助成

  • 極小主義的理論におけるA'-移動について:Form-Chainと(非)連続循環的wh移動

    1995年

    南山大学  南山大学パッヘ研究奨励金I-A 

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    研究助成

  • 極小主義理論に基づく英語動名詞の統語的研究

    1994年

    文部省  科学研究費補助金 

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    資金種別:競争的資金

    研究助成

  • 限定詞と所有格名詞:限定詞句の仮説による英語名詞句の構造分析

    1994年

    南山大学  南山大学パッヘ研究奨励金I-A 

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    研究助成

  • 限定詞と所有格名詞:限定詞句の仮説による英語名詞句の構造分析

    1993年

    南山大学  南山大学パッヘ研究奨励金I-A 

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    研究助成

  • 限定詞句の仮説による英語名詞句の構造分析

    1992年

    南山大学  南山大学パッヘ研究奨励金I-A 

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    研究助成

  • 生成文法による英語統語論研究

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    生成文法理論的手法を用いて,英語における文と名詞句の構造,動名詞の構造,統語連鎖,あるいはwhの文法等を研究し,普遍文法の全貌解明へと発展する言語理論の基礎的研究を行う。普遍文法解明のために,英語学研究に加え,日本語を始め英語以外の言語の研究によって得られた成果も積極的に取り入れ,より深い研究を目指す。

  • 英語名詞句の構造,英語動名詞の構造,統語連鎖,WH移動の統語分析,虚辞動詞の分析

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    修士論文のための研究以来,35年にわたって研究を続けている英語動名詞は,名詞句と文の特徴をあわせ持つ点で非常に特徴的である。そこで,短期的な研究としては動名詞の統語分析はもとより,関連する名詞句の構造分析,およびWHの文法など動名詞にかかわる統語的諸問題について研究を行っている。また,英語以外の言語の統語論にも目を向け,日本語における虚辞動詞の文法についても考察を行っている。

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その他

  • 第56回中部地区私学教育研修会研究部会助言指導講師

    2023年10月

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    中部9県が参加した「第56回中部地区私学教育研修会研究部会」(三重県津市)にて、外国語(英語)部会の助言指導講師を務め、研究発表に対する助言を行った。

  • 豊田工業大学学術アドバイザー

    2021年6月 - 2025年3月

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    豊田工業大学の一般教育分野における教育と学術研究に関する助言を行なった。

  • 第71回高円宮杯全日本中学生英語弁論大会愛知県大会審査員

    2019年9月

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    第71回高円宮杯全日本中学生英語弁論大会愛知県大会において、審査員を務めた。

  • 第43回「南山大学英語教員セミナー」講師

    2019年7月

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    第43回「南山大学英語教員セミナー」にて講師ならびにコーディネーター役を務めた。

    テーマ:「21世紀の英語教育」
    講 師:Anthony Cripps(南山大学外国語学部教授)
    Fern Sakamoto (南山大学外国語学部講師)
    Sean Toland (南山大学外国語学部講師)
    鈴木達也(南山大学外国語学部教授)

  • 第70回高円宮杯全日本中学生英語弁論大会愛知県大会審査員

    2018年9月

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    第70回高円宮杯全日本中学生英語弁論大会愛知県大会において、審査員を務めた。

  • 第42回「南山大学英語教員セミナー」講師

    2018年7月 - 2018年8月

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    活動内容等(Content of Activities) 第42回「南山大学英語教員セミナー」にて講師ならびにコーディネーター役を務めた。

    テーマ:「英語教育をめぐる諸問題:何をどう教え、どのように評価するか」
    講 師:Anthony Cripps(南山大学外国語学部教授)
    Fern Sakamoto (南山大学外国語学部講師)
    Sean Toland (南山大学外国語学部講師)
    John Shillaw (南山大学外国語学部教授)
    鈴木達也(南山大学外国語学部教授)

  • 第69回高円宮杯全日本中学生英語弁論大会愛知県大会審査員

    2017年10月

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    第69回高円宮杯全日本中学生英語弁論大会愛知県大会において審査員を務めた。

  • 第41回「南山大学英語教員セミナー」講師

    2017年7月 - 2017年8月

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    第41回「南山大学英語教員セミナー」にて講師ならびにコーディネーター役を務めた。

    テーマ:「英語教育とアクティブ・ラーニング:その多面的理解を目指して」
    講 師:江利川春雄(和歌山大学教育学部教授)
    Anthony Cripps(南山大学外国語学部教授)
    鈴木達也(南山大学外国語学部教授)

  • 大学基準協会大学評価委員会大学評価分科会第44群委員

    2017年4月 - 2018年3月

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    大学基準協会大学評価委員会大学評価分科会第44群委員として、評価者研修セミナーへの参加、および割り当てられた大学の評価作業を行った。

  • 第68回高円宮杯全日本中学生英語弁論大会愛知県大会審査員

    2016年9月

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    第68回高円宮杯全日本中学生英語弁論大会愛知県大会において審査員を務めた。

  • 第67回高円宮杯全日本中学生英語弁論大会愛知県大会審査員

    2015年10月

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    第67回高円宮杯全日本中学生英語弁論大会愛知県大会において審査員を務めた。

  • 第66回高円宮杯全日本中学生英語弁論大会愛知県大会審査員

    2014年10月

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    第66回高円宮杯全日本中学生英語弁論大会愛知県大会において審査員を務めた。

  • あいちの大学『学び』フォーラム2014講師

    2014年8月

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    あいちの大学『学び』フォーラム2014講師として、高校生および教員(約30名)を対象に、英語学習・文法学習の魅力について90分の授業を行った。(テーマ:「英語を学ぶと新しい何かが見えてくる」、於:愛知県立大学サテライトキャンパス(ウインクあいち15階))

  • 第64回高円宮杯全日本中学生英語弁論大会愛知県大会審査員

    2012年10月

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    第64回高円宮杯全日本中学生英語弁論大会愛知県大会において審査員を務めた。

  • 南山大学2012年度連続講座「大学で、未来の自分を探してみよう!」講師

    2012年8月

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    外国語学部長として、小学4・5・6年生30名を対象に、「世界の国からこんにちは!」と題した講座を担当した。外国語学部各学科から数名ずつ参加した学生をリーダーとしたグループに分かれて、外国語学部の学科にちなんだ国の言語・文化について学び、最後にみんなでそれらをまとめたものを発表した。

  • 第63回高円宮杯全日本中学生英語弁論大会愛知県大会審査員

    2011年10月

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    第63回高円宮杯全日本中学生英語弁論大会愛知県大会において審査員を務めた。

  • 南山大学2011年度連続講座「大学で、未来の自分を探してみよう!」講師

    2011年7月

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    英語教育センター長として、小学4・5・6年生30名を対象に、「You Are the Reporter ~英語で壁新聞!~」と題した講座を担当した。グループに分かれて、新聞記者になったつもりで色々と質問をし、最後にみんなでそれらをまとめて英語の壁新聞を作成し、発表した。

  • 文部科学省主催 平成22年度大学教育改革プログラム合同フォーラム ポスター展示

    2011年1月

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    文部科学省主催 平成22年度大学教育改革プログラム合同フォーラム(於:アキバスクエア)初日のポスター展示にて、英米GP(文部科学省「平成21年度大学教育・学生支援推進事業【テーマA】大学教育推進プログラム」「多文化社会における英語による発信力育成−グローバル時代に活躍するための多元的学士力向上プログラム−」)の取組について紹介した。

  • 平成22年度 西三河地区高等学校英語教育研究会 講演会講師

    2011年1月

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    平成22年度 西三河地区高等学校英語教育研究会 講演会(於:安城市民会館 視聴覚室)において、「多文化社会における英語による発信力育成〜これからの日本の英語教育の可能性とその課題」と題した講演を行った。新学習指導要領を踏まえ、今後の高校の英語教育の方向性について、南山大学外国語学部英米学科の「英米GP」における経験にも触れながら、これからの日本の英語教育の可能性とその課題について話をした。

  • 大学基準協会大学評価委員会文学系第2専門評価分科会委員

    2010年4月 - 2011年3月

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    大学基準協会大学評価委員会文学系第2専門評価分科会委員として、評価者研修セミナーへの参加、および割り当てられた大学の評価作業を行った。

  • 第33回「南山大学英語教員セミナー」講師

    2009年8月

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    開催日時:2009年8月1日(月)〜3日(水)の3日間・午前10時〜午後3時
    開催場所:南山大学名古屋キャンパス J棟コンピューター教室
    テーマ:「インターネットと英語教育:その光と影を考える」
    講師: 松永 隆(南山大学外国語学部教授)
    鈴木 達也(南山大学外国語学部教授)
    日野水 憲(南山大学外国語学部准教授)
    花木 亨(南山大学外国語学部講師)

    セミナーの概要:
     第33回南山大学英語教員セミナーでは、「インターネットと英語教育:その光と影を考える」と題し、ブロードバンドの普及でインターネットが益々身近になっている今日、インターネット上にある様々な教材または教材となり得る情報をいかに学校での英語教育に活用して行くか、また、インターネットを英語教育に活用して行く際、避けて通ることのできない困難およびその解決法について、南山大学における実例にも言及しながら情報化社会に生きる英語教員として一緒に考えるセミナーを企画した。
     セミナーは、インターネット利用の利点に関する「光」の部分と我々が大学の授業で実際に直面した問題点、およびその対処法について議論する「影」の部分の二つに分けた。インターネットがまだ一般に普及する以前から、南山大学外国語学部英米学科ではいくつかの授業でインターネット上に公開されている材料を積極的に利用して来た。現在のように一般家庭、中学、高校においてもブロードバンド回線が普及してインターネットが身近になり、授業にも容易に取り入れられるようになると、授業により深みが増して充実する一方で、おそらく我々が今まで大学の授業で経験して来たような問題にも直面する機会が多々あるであろう。本セミナーは、我々の知識・経験を受講者と共有し、より有意義なインターネットの英語教育における活用法を考えて行くセミナーとした。

  • 大学基準協会大学評価委員会大学評価分科会第5群委員

    2009年4月 - 2010年3月

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    大学基準協会大学評価委員会大学評価分科会第5群委員として、評価者研修セミナーへの参加、および割り当てられた大学の評価作業を行った。

  • 第32回「南山大学英語教員セミナー」講師

    2008年7月 - 2008年8月

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    開催日時:2008年7月30日(水)〜8月1日(金)の3日間・午前10時〜午後3時
    開催場所:南山大学名古屋キャンパス B棟 B47教室
    テーマ:「 理想の英語教育を探る:日本人による英語教育、ネイティブによる英語教育」
    講師:宮川佳三(南山大学外国語学部教授)
    鈴木達也(南山大学外国語学部教授)
    Dale BROWN(南山大学英語教育センター語学講師)
    Avril Haye MATSUI(南山大学英語教育センター語学講師)
    Brian HERSCHLER(南山大学英語教育センター語学講師)
    セミナーの概要:
     第32回南山大学英語教員セミナーでは、「理想の英語教育を探る:日本人による英語教育、ネイティブによる英語教育」と題し、南山大学で行われている様々な形態の英語教育の事例を紹介し、日本における理想の英語教育とはどのようなものになるのかということについて考えるセミナーを企画した。
     南山大学では、現在、1. 「日本人教員が日本語で教える英語教育」、2. 「日本人が英語で教える英語教育」、3. 「ネイティブが英語で教える英語教育」のすべてが行われている。果たして、これらの英語教育のどのタイプの教え方が最も効果があるのかという点はおそらく英語教育に携わる者にとって最も関心のあることのひとつではないかと考える。
     しかしながら、実際には、この3つのタイプの授業形態のどれかが他よりも著しく優れているということには必ずしもならず、それぞれ長所、短所があり、その長所を活かして授業を提供して行けば、どのタイプの授業形態でも高い効果が期待できるのではないかということを示した。

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その他教育活動及び特記事項

  • 学科科目「英文法論」(国際科目群)での支援

    2024年9月 - 2024年11月

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    すべて英語で授業を行う国際科目群の授業のため、授業のハンドアウト(スライド)を講義サーバにて提供し、受講生が十分予習・復習できるようにして、授業評価でも高評価を得た。
    過去の期末試験問題に基づく小テストを作成してWebClassに登録し、受講者自ら理解度を確認できるようにするとともに、授業時間外の学習のための教材としても活用した。

  • 学科科目「Special Topics in English: International Studies A」における支援

    2024年6月 - 2024年7月

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    すべて英語で授業を行う授業のため、受講生が十分予習・復習できるように、授業のハンドアウト(スライド)を講義サーバにて提供し、授業評価でも高評価を得た。
    授業時間外の学習のための教材として、過去の期末試験問題に基づく小テストを作成してWebClassに登録し、受講者自ら授業の理解度を確認できるようにした。

  • 卒業論文作成支援

    2024年4月 - 2025年1月

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    ゼミ生一人一人に就職活動計画を反映した卒業論文作成ロードマップを提出させ、各学生の就職活動に配慮した卒業論文指導を行った。
    ゼミ用の卒業論文スタイルシートを更新してダウンロードサーバにアップロードし、受講生がいつでも参照できるようにした。
    Zoomによるオンライン面談を適宜実施して、授業時間外の卒業論文指導を充実させた。

  • 学科科目「英文法論」(国際科目群)での支援

    2023年9月 - 2023年11月

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    すべて英語で授業を行う国際科目群の授業のため、授業のハンドアウト(スライド)を講義サーバにて提供し、受講生が十分復習できるようにして、授業評価でも高評価を得た。
    過去の期末試験問題に基づく小テストを作成してWebClassに登録し、受講者自ら理解度を確認できるようにした。

  • 学科科目「Special Topics in English: International Studies A」における支援

    2023年6月 - 2023年7月

     詳細を見る

    すべて英語で授業を行う授業のため、受講生が十分復習できるように、授業のハンドアウト(スライド)を講義サーバにて提供し、授業評価でも高評価を得た。
    過去の期末試験問題に基づく小テストを作成してWebClassに登録し、受講者自ら授業の理解度を確認できるようにした。

  • 卒業論文作成支援

    2023年4月 - 2024年1月

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    ゼミ生一人一人に就職活動計画を反映した卒業論文作成ロードマップを提出させ、各学生の就職活動に配慮した卒業論文指導を行った。
    ゼミ用の卒業論文スタイルシートを更新してダウンロードサーバにアップロードし、受講生がいつでも参照できるようにした。
    Zoomによるオンライン面談を適宜実施して、授業時間外の卒業論文指導を充実させた。

  • 学科科目「英文法論」(国際科目群)での支援

    2022年9月 - 2022年11月

     詳細を見る

    すべて英語で授業を行う国際科目群の授業のため、授業のハンドアウトに加えて、スライド、授業の録画も提供し、受講生が十分復習できるようにし、授業評価でも高評価を得た。
    過去の期末試験問題に基づく小テストを作成し、受講者自ら理解度を確認できるようにした。

  • 学科科目「Special Topics in English: International Studies A」における支援

    2022年6月 - 2022年7月

     詳細を見る

    すべて英語で授業を行う授業のため、受講生が十分復習できるようにハンドアウトに加えてスライドも提供し、授業評価でも高評価を得た。
    過去の期末試験問題に基づく小テストを作成し、受講者自ら授業の理解度を確認できるようにした。

  • 卒業論文作成支援

    2022年4月 - 2023年1月

     詳細を見る

    ゼミ生一人一人に就職活動計画を反映した卒業論文作成ロードマップを提出させ、各学生の就職活動に配慮した卒業論文指導を行った。
    ゼミ用の卒業論文スタイルシートを更新してダウンロードサーバにアップロードし、受講生がいつでも参照できるようにした。
    Zoomによるオンライン面談を適宜実施して、授業時間外の卒業論文指導を充実させた。

  • 学科科目「英文法論」(国際科目群)での支援

    2021年9月 - 2021年11月

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    すべて英語で授業を行う国際科目群の授業のため、授業のハンドアウトに加えて、スライド、授業の録画も提供し、受講生が十分復習できるようにし、授業評価でも高評価を得た。
    過去の期末試験問題に基づく小テストを作成し、受講者自ら理解度を確認できるようにした。

  • 卒業論文作成支援

    2021年4月 - 2022年1月

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    ゼミ生一人一人に就職活動計画を反映した卒業論文作成ロードマップを提出させ、各学生の就職活動に配慮した卒業論文指導を行った。
    ゼミ用の卒業論文スタイルシートを更新してダウンロードサーバにアップロードし、受講生がいつでも参照できるようにした。
    Zoomによるオンライン面談を適宜実施して、授業時間外の卒業論文指導を充実させた。

  • 3年ゼミ生による研究発表会開催

    2020年11月 - 2021年2月

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    学科科目「演習III」(3年ゼミ)にて、現代の若者の言語使用の視点から、新語、死語をテーマにした研究を行い、研究発表会(オンライン)を開催した。

  • 学科科目「英文法論」(国際科目群)での支援

    2020年9月 - 2020年11月

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    すべて英語で授業を行う国際科目群の授業のため、授業のハンドアウトに加えて、スライド、授業の録画も提供し、受講生が十分復習できるようにし、授業評価でも高評価を得た。

  • 卒業論文作成支援

    2020年4月 - 2021年1月

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    ゼミ生一人一に就職活動計画を反映した卒業論文作成ロードマップを提出させ、各学生の就職活動に配慮した卒業論文指導を行った。
    ゼミ用の卒業論文スタイルシートを更新してダウンロードサーバにアップロードし、受講生がいつでも参照できるようにした。

  • 「授業時間外の学習」支援のためのハンドアウトPDF作成および内容更新

    2019年4月 - 2020年3月

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    「英文法論」、「Special Topics in English: International Studies」のハンドアウトをPDF化してProselfからダウンロードできるようにし、学生の「授業時間外の学習」の支援を行った。

  • 「演習III」、「演習IV」の教材作成

    2019年4月 - 2020年3月

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    ゼミ専用の卒業論文のスタイルシートを更新、PDF化し、学生が学術論文のスタイルについて理解を深められるようにした。
    WebClass、Proselfを活用して、資料を共有した。

  • 卒業論文作成支援

    2019年4月 - 2020年3月

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    ゼミの過去の卒業論文をPDF化して学内での閲覧ができるようにし、ゼミ生が卒業論文のテーマ選びに活用できるようにした。
    ゼミ生一人一に就職活動計画を反映した卒業論文作成ロードマップを提出させ、各学生の就職活動に配慮した卒業論文指導を行った。
    WebClass、Proselfを活用し、ゼミ内での資料・情報の共有を行った。

  • 「演習III」、「演習IV」の教材作成

    2018年4月 - 2019年3月

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    ゼミ専用の卒業論文のスタイルシートを更新、PDF化し、学生が学術論文のスタイルについて理解を深められるようにした。

  • 卒業論文作成支援

    2018年4月 - 2019年3月

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    ゼミの過去の卒業論文をPDF化して学内での閲覧ができるようにし、ゼミ生が卒業論文のテーマ選びに活用できるようにした。

  • 「授業時間外の学習」の支援のためのハンドアウトPDF内容更新

    2017年4月 - 2018年3月

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    学内のオンラインストレージサービスを利用してダンロード可能な全講義分のハンドアウトPDFの内容を更新した。「英文法論」)

  • 「演習III」、「演習IV」の教材作成

    2017年4月 - 2018年3月

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    ゼミ専用の卒業論文のスタイルシートを更新、PDF化し、学生が学術論文のスタイルについて理解を深められるようにした。

  • 卒業論文作成支援

    2017年4月 - 2018年3月

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    ゼミの過去の卒業論文をPDF化して学内での閲覧ができるようにし、ゼミ生が卒業論文のテーマ選びに活用できるようにした。

  • 電子メールを活用した卒業論文の作成支援

    2017年4月 - 2018年3月

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    卒業論文のテーマ決定の段階から電子メールを活用し、下書きもすべて電子メールで提出させて添削指導した。それぞれの指導学生毎に全資料をひとつのフォルダにまとめることによってポートフォリオ的に使用することができ、卒業論文作成の支援をよりきめ細かなものとすることができた。

  • 「授業時間外の学習」の支援のためのハンドアウトPDF内容更新

    2016年4月 - 2017年3月

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    学内のオンラインストレージサービスを利用してダンロード可能な全講義分のハンドアウトPDFの内容を更新した。(「言語研究の基礎(文法論)」、「英文法論I」)

  • 文部科学省検定教科書用指導書修正(高等学校英語)

    2016年2月

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    文部科学省検定高等学校英語教科書『英語表現II』(SCREENPLAY English Expression II)の指導書の修正を行なった。

  • 「授業時間外の学習」の支援のためのハンドアウトPDF内容更新

    2015年4月 - 2016年3月

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    学内のオンラインストレージサービスを利用してダンロード可能な全講義分のハンドアウトPDFの内容を更新した。(「言語研究の基礎(文法論)」、「英文法論I」)

  • 電子メールを活用した卒業論文の作成支援

    2014年4月 - 2017年3月

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    卒業論文のテーマ決定の段階から電子メールを活用し、下書きもすべて電子メールで提出させて添削指導した。それぞれの指導学生毎に全資料をひとつのフォルダにまとめることによってポートフォリオ的に使用することができ、卒業論文作成の支援をよりきめ細かなものとすることができた。

  • 「授業時間外の学習」の支援のためのハンドアウトPDF作成

    2014年4月

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    学生の「授業時間外の学習」の支援のために、学内のオンラインストレージサービスを利用してダンロード可能な全講義分のハンドアウトPDFを作成した。(「言語研究の基礎(文法論)」、「英文法論I」、「英文法論II」)

  • 文部科学省検定教科書作成(高等学校英語)

    2011年8月

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    文部科学省検定高等学校英語教科書『英語表現II』(SCREENPLAY English Expression II)ならびに、指導書、ワークシートを作成した。(著者代表)

  • 「演習III」、「演習IV」の教材作成

    2010年4月 - 2017年3月

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    ゼミ専用の卒業論文のスタイルシートを作成、PDF化し、学生が学術論文のスタイルについて理解を深められるようにした。

  • 卒業論文作成支援

    2010年4月 - 2017年3月

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    ゼミの過去の卒業論文をPDF化して学内での閲覧ができるようにし、ゼミ生が卒業論文のテーマ選びに活用できるようにした。

  • 大学教育・学生支援推進事業【テーマA】大学教育推進プログラム事業推進責任者

    2009年10月 - 2012年3月

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    平成21年度採択文部科学省「大学教育・学生支援推進事業【テーマA】大学教育推進プログラム」事業推進責任者として、本学英米学科生の「多文化社会における英語による発信力育成」に努めた。

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社会貢献活動

  • 豊田工業大学学術アドバイザー

    2021年6月 - 2025年3月

  • 第71回高円宮杯全日本中学生英語弁論大会愛知県大会審査員(2019.9.21)

    2019年9月

  • 第70回高円宮杯全日本中学生英語弁論大会愛知県大会審査員(2018.9.22)

    2018年9月

  • 第69回高円宮杯全日本中学生英語弁論大会愛知県大会審査員(2017.10.1)

    2017年10月

  • 大学基準協会大学評価委員会大学評価分科会第44群委員(2017.4〜2018.3)

    2017年4月 - 2018年3月

  • 第68回高円宮杯全日本中学生英語弁論大会愛知県大会審査員(2016.9.24)

    2016年9月

  • 第67回高円宮杯全日本中学生英語弁論大会愛知県大会審査員(2015.10.3)

    2015年10月

  • 第66回高円宮杯全日本中学生英語弁論大会愛知県大会審査員(2014.10.4)

    2014年10月

  • 第64回高円宮杯全日本中学生英語弁論大会愛知県大会審査員(2012.10.6)

    2012年10月

  • 第63回高円宮杯全日本中学生英語弁論大会愛知県大会審査員(2011.10.1)

    2011年10月

  • 大学基準協会大学評価委員会文学系第2専門評価分科会委員(2010.4〜2011.3)

    2010年4月 - 2011年3月

  • 大学基準協会大学評価委員会大学評価分科会第5群委員(2009.4〜2010.3)

    2009年4月 - 2010年3月

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