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学術論文
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年度
Year
論文題目名
Title of the articles
共著区分
Collaboration
   Classification
NeoCILIUS
   請求番号/資料ID
Request No
掲載誌名 Journal name,出版機関名 Publishing organization,巻/号 Vol./no.,頁数 Page nos.,発行年月(日) Date
1993  Japanese Light Verb Constructions: A Case of LF Theta-Role Assignment  共著   
A Formal Grammar of Japanese II  , Department of Linguistics, University of Connecticut  , 45-62  , 1993/08   

概要(Abstract) 「する」を主動詞とする日本語の軽動詞構文は、1988年の Jane Grimshaw 氏と Armin Mester 氏の研究以来、広く注目されてきた。しかし、その分析に関しては、不明な点が多く残されていた。本論文は、この構文が、従来の統語分析とは本質的に矛盾するものであり、極小主義理論の基本的な仮説群を採用することによってはじめて分析されうることを論じたものである。 

備考(Remarks) BBN Systems and Technologies の研究助成によるプロジェクトの報告書に所収。報告書編集者:Mamoru Saito 執筆者:Hiroto Hoshi, Mamoru Saito(共同研究につき本人担当抽出不可能) 

1993  Quasi-Adjuncts as Sentential Arguments  共著   
Western Conference on Linguistics (WECOL)  , Department of Linguistics, California State University, Fresno  , 5  , 251-264  , 1993/02   

概要(Abstract) 第22回アメリカ西海岸言語学会で発表された論文。Wh句の分布、ゼロ代名詞の分布等において、項と付加句の非対称性がみられるが、その説明に関しては、意見が別れるところであった。James Huang 氏が、この非対称性は、項と付加句が文あるいは名詞句内で主要部と異なる関係をもつことによるとしたのに対して、Luigi Rizzi 氏、Guglielmo Cinque 氏、Joseph Aoun 氏等は、その原因を項と付加句の内在的な意味の違いに求める仮説を提示していた。本論文は、日本語の関係節、英語名詞句内における Wh句の分布を検討し、Huang 氏のアプローチが基本的に正しいことを示す。また、where/when 等の場所、時に対応する Wh句に関しては、Huang 氏の分析を修正する必要があることを指摘し、新たな仮説を提示する。 

備考(Remarks) 執筆者:Keiko Murasugi, Mamoru Saito(共同研究につき本人担当抽出不可能) 

1992  Long Distance Scrambling in Japanese  単著   
Journal of East Asian Linguistics  , Kluwer Academic Publishers  , 1/1  , 69-118  , 1992/01   

概要(Abstract) 日本語におけるスクランブリングの新たな分析を提示した論文。Gert Webelhuth 氏のドイツ語スクランブリングの分析 (1989)、Anoop Mahajan 氏のヒンドゥー語スクランブリングの分析 (1990) を批判的に検討しつつも、両氏によって明らかにされたスクランブリングの束縛関係への影響をふまえて、上記博士論文 Some Asymmetries in Japanese and their Theoretical Implications (1985) および著書 Alternative Conceptions of Phrase Structure (1989) の分析を発展させている。 

備考(Remarks)  

1991  On the Subject of Infinitives  共著   
Chicago Linguistic Society  , Chicago Linguistic Society  , 27  , 324-343  , 1991/12   

概要(Abstract) 第27回シカゴ言語学会における招待研究発表。1960年代に、Paul Postal 氏等によって目的語繰り上げ規則が提案されたが、その後、Noam Chomsky 氏の ECM 分析が代案として提示され、この規則は広く仮定されるに至らなかった。本論文では、Postal 氏の議論を再検討し、特に、氏の束縛現象に関するデータが、いわゆる AGR-based Case Theory を支持するものであることを論じている。 

備考(Remarks) 執筆者:Howard Lasnik, Mamoru Saito(共同研究につき本人担当抽出不可能) 

1991  Extraposition and Parasitic Gaps  単著   
Interdisciplinary Approaches to Language: Essays in Honor of S.-Y. Kuroda  , Kluwer Adademic Publishers  , 467-486  , 1991/06   

概要(Abstract) Noam Chomsky 氏が、Some Concepts and Consequences of the Theory of Government and Binding (1982) において提示した「寄生空所に関わる反 C-統御の条件」は、理論的に重要な意義をもつが、その後、多くの反例が示され、その記述的妥当性が問題とされていた。本論文は、右方移動の随意性と局所性、移動が同一指示と変項束縛に与える影響を詳細に検討することによって、上記の反例を再分析し、「反 C-統御の条件」が記述的にも正しいことを明らかにする。 

備考(Remarks) 書籍編集者:Carol Georgopoulos, Roberta Ishihara 

1990  N'-Deletion in Japanese: A Preliminary Study  共著   
Japanese/Korean Linguistics  , CSLI Publications (Stanford University)  , 1  , 285-301  , 1990/09   

概要(Abstract) カリフォルニア大学 (UCLA) で開催された第1回日本語・韓国語言語学会で発表された論文。英語の分析を通して、C、D 等の機能範疇が提案されていたが、D の日本語における存在を示す証拠は議論されていなかった。本論文では、まず、英語における N' 削除、VP 削除、sluicing 等の削除現象を分析し、C、D の投射を仮定すれば、削除とは、機能範疇内で指定部・主要部の一致がある時に補部が空となる現象であるとの一般化が成立することを示す。これは、英語における D の存在を支持する強い根拠となる。次に、日本語においても、N' 削除の現象がみられることを指摘し、従って、この言語においても、D が存在すると結論する。この論文は、削除現象を統一的に分析し、D の普遍性を示したものとして知られているが、英語の VP 削除に関する議論では、後に Noam Chomsky 氏によって提案される PRO の空格仮説を支持する示唆もなされている。 

備考(Remarks) 執筆者:Mamoru Saito, Keiko Murasugi(共同研究につき本人担当抽出不可能) 

1985  On the Definition of C-command: Evidence from Japanese  単著   
Studies in East Asian Linguistics  , Department of East Asian Languages and Cultures, University of Southern California  , 138-154  , 1985/12   

概要(Abstract) ワークショップにおける招待研究発表を論文にまとめたもの。日本語の文構造、名詞句構造を詳細に検討した上で、Tanya Reinhart 氏による C-統御の定義を支持する日本語のデータを整理し、提示している。 

備考(Remarks) 南カリフォルニア大学で開催された東アジアの言語に関するワークショップの論文集 

1985  Some Asymmetries in Japanese and their Theoretical Implications  単著   
MIT Working Papers in Linguistics, Department of Linguistics and Philosophy, MIT  , 364 pp.  , 1985/01   

概要(Abstract) マサチューセッツ工科大学大学院に提出した博士論文。第一部では、日本語の階層性仮説をさらに展開する。特に、束縛現象、数量詞解釈、代名詞解釈に焦点をあて、この仮説に基づく分析を提案する。また、スクランブリングと英語の主題化を比較検討し、James Higginbotham 氏のいわゆる linking 理論を支持する証拠を示す。さらに、日本語と共に典型的な非階層言語とされてきたナバホ語の諸現象を分析しつつ、言語における階層性に関するー般的仮説も示唆する。第二部においては、スクランブリングをー般統語理論の中に位置付けることを試みる。1970年代に、wh 移動、主語繰り上げ等の詳細な研究が行なわれ、それぞれの移動規則の特殊性 (局所性、随意性、始点と着点等) が、一般原理から導き出しうることが示された。この結論をもって、変形部門は、単一の規則 (移動原理)、Move-α、によって構成されることになる。本論文では、スクランブリングの性質を詳細に検討し、その特殊性が、句構造理論、格理論、境界理論の諸原理を適用することによって説明されることを示す。このことは、スクランブリングも Move-αに還元されることを意味する。 

備考(Remarks) MITに提出した博士論文 

1984  On the Definition of C-command and Government  単著   
North East Linguistic Society (NELS)  , GLSA (University of Massachusetts, Amherst)  , 14  , 402-417  , 1984/10   

概要(Abstract) アメリ力北東部言語学会第14回大会で発表された論文。C-統御 (c-command) と統率 (government) は、統語論における最も基本的な概念であるとされていたが、その正確な定義に関しては、様々な異なる提案がなされていた。本論文は、日英語の名詞句、動詞句の構造を検討しつつ、Tanya Reinhart 氏の C-統御の定義を支持する証拠を提示する。また、統率の定義については、上記論文 "On the Nature of Proper Government" (1984) の結論をふまえつつ、新たな提案を行なっている。 

備考(Remarks)  

1984  On the Nature of Proper Government  共著   
Linguistic Inquiry  , MIT Press  , 15/2  , 235-289  , 1984/04   

概要(Abstract) 英語、日本語、中国語、ポーランド語等の wh 疑問文を分析し、空範疇原理 (ECP) の再定式化を提案している。議論の過程で示された仮説には、以下のものが含まれる。(1) 先行詞統率に課せられる局所性は、統率ではなく、移動現象にみられるものと同様である。(この一般化は、後に、Noam Chomsky氏の障壁理論において説明を与えられることになる。) (2) D-構造とS-構造との関係に関する原理としての Move-α (Move anything anywhere) は、よりー般的に、削除と挿入を含む Affect-α (Do anything to anything) とされるべきである。 

備考(Remarks) 執筆者:Howard Lasnik,Mamoru Saito(共同研究につき本人担当抽出不可能) 

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