氏名 Name |
吉田 竹也 ( ヨシダ タケヤ , YOSHIDA Takeya ) |
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所属 Organization |
人文学部人類文化学科 |
職名 Academic Title |
教授 |
専攻分野 Area of specialization |
文化人類学 |
学会活動 Academic societies |
日本文化人類学会会員(1987.6〜現在に至る) |
著書・学術論文数 No. of books/academic articles |
総数 total number (34)
著書数 books (10) 学術論文数 articles (31) |
大学院名 Grad. School |
修了課程 Courses Completed |
修了年月(日) Date of Completion |
修了区分 Completion Classification |
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南山大学大学院文学研究科文化人類学専攻 | 博士後期課程 | 1994年03月 | 単位取得満期退学 |
学位区分 Degree Classification |
取得学位名 Degree name |
学位論文名 Title of Thesis |
学位授与機関 Organization Conferring the Degree |
取得年月(日) Date of Acquisition |
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博士 | 博士 | バリ宗教と人類学−人類学的解釈学の探究 | 大阪大学大学院人間科学研究科人間科学専攻 | 2008年05月 |
修士 | 文学修士 | 南山大学大学院 | 1990年03月 |
長期研究/短期研究 Long or Short Term research |
研究課題名 Research Topic |
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長期研究 | 楽園の観光人類学 |
概要(Abstract) インドネシアのバリ島と、日本の奄美・沖縄、とくに与論島を念頭において、「楽園」と呼ばれてきた観光地における観光化の現状や問題点について検討し、あわせて観光理論の関するあらたな可能性を探求する。 |
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長期研究 | バリ宗教の人類学的研究 |
概要(Abstract) バリ宗教を近現代の歴史過程の中に位置づけて考察するとともに,バリ宗教文化を論じる人類学のパースペクティヴや理論それ自体をも考察の対象とし,バリ宗教とバリ研究の相互作用のあり方を検討しようとする。 |
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長期研究 | 人類学的観光研究の再考 |
概要(Abstract) バリ島に関する研究と、日本の南西諸島(奄美・沖縄)に関する研究とを対比させつつ、これに既存の可能理論研究にたいする批判的な再検討を加味しながら、人類学の立場からの観光研究をあらためて再構築しようとする。 |
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長期研究 | 楽園観光地における宗教と観光の研究 |
概要(Abstract) 楽園観光という特異な観光の舞台となる観光地における、観光と宗教の関係性を、人類学的な民族誌的研究と社会学などの理論研究とを総合させることによって、探求する。 |
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短期研究 | バリの宗教と観光をめぐる考察 |
概要(Abstract) バリ島のヒンドゥーの現状と歴史的構築の過程を、この島の観光化の過程と結びつけて理解しようとする。 |
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短期研究 | バリ島の観光地における日本人ビジネスの人類学的研究 |
概要(Abstract) グローバル化の一端としての観光地化と外国人長期滞在者の増加とが交差する中に、バリに在住する日本人(元日本人)の観光ビジネスがある。彼らの観光ビジネスやそれを取り巻く状況について論じることから、現代バリの社会・文化・宗教を、従来の人類学的地域研究の枠組みとは別の角度から、捉えなおそうとする。 |
年度 Year |
著書名 Title of the books |
著書形態 Form of Book |
NeoCILIUS 請求番号/資料ID Request No |
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出版機関名 Publishing organization,判型 Book Size,頁数 No. of pp.,発行年月(日) Date | |||
2023 | 周縁観光論―観光サバルタンの把握に向けて | 単著 | |
南山大学人類学研究所 , A4 , 198p. , 2023/06/23 | |||
概要(Abstract) 本研究は、南山大学人類学研究所モノグラフ・シリーズ第2号として刊行され、ウェブページで公開された。内容は、文化人類学的な民族誌的研究と社会学など周辺諸学の理論研究とを組み合わせ、現代観光を、その中心的な特徴や現象に着目する視座からではなく、周縁に着目する視座から捉えようとしたものである。 |
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備考(Remarks) |
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2022 | 基本概念から学ぶ観光人類学 | 共著 | |
ナカニシヤ出版 , A5 , 188p. , 2022/04/30 | |||
概要(Abstract) 観光人類学における基本概念をわかりやすく解説することによって観光人類学の理解をはかる一般向けのテキストである。担当箇所は「第2章 ホスト/ゲスト,ツーリストーー21世紀の液状化のなかで」(pp. 31-42)であり、ホスト・ゲスト・ツーリストの基本概念を基本文献とともに解説するとともに、21世紀におけるホストとゲストの液状化と、近い将来の日本におけるホストとゲストの変化を展望している。 |
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備考(Remarks) |
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2022 | 人間・異文化・現代社会の探究―人類文化学ケースブックー 第2版 | 単著 | |
樹林舎 , A5 , 191p. , 2022/04/21 | |||
概要(Abstract) 2018年に出版した初版の一部を改稿し、新たにコラムを設け、第2版を出版した。内容は、①人類文化学という未完の学問、②人間にとって文化とは何か、③異文化理解とは何か、④現代社会の特徴、という4つのテーマについて記述した、全15章からなる概説書である。 |
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備考(Remarks) |
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2021 | 神の島楽園バリ――文化人類学ケースブック | 単著 | |
樹林舎 , A5 , 210 p. , 2021/07/27 | |||
概要(Abstract) 本書は、人類学的バリ研究のエッセンスをコンパクトにまとめることを目指したものである。議論は大きく4つのパートに分かれる、第1章~第3章は導入部であり、本書の議論構成、人類学の視点、楽園観光について概観する。第4章以下がバリに関する各論となる。第4章~第6章は近代史編であり、バリの植民地支配とそこでの近代化について記述する。第7章~第10章は宗教文化編であり、バリ宗教の実態と変化について記述する。第11章~第14章は現代観光編であり、第二次世界大戦後の大衆観光時代における楽園観光地バリについて記述する。第7章以下は、バリ中部のウブド周辺で筆者が収集したデータを基盤とする。これらの議論から、バリというひとつの社会にたいする人類学的理解の要所を明確にしようとする。 |
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備考(Remarks) |
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2019 | 生き方としてのフィールドワーク――かくも面倒で面白い文化人類学の世界 | 共著 | |
東海大学出版部 , A5 , 333p. , 2020/03/18 | |||
概要(Abstract) 本書は、フィールドワークという人類学的実践の核心をなす営みについて、それぞれ研究テーマも研究対象地域も異なる10人があらためて反省的に捉え直すことを通して、フィールドワークが人類学的方法において占める位置づけを確認し、人類学的探究がもちうる普遍性について考察した論文集である。 |
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備考(Remarks)
執筆担当部分:第7章 楽園の宗教と観光と私をつないだ食堂――バリ島の忘れえぬ恩人たちとの出会い、pp. 204–233 (p.30) |
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2019 | 地上の楽園の観光と宗教の合理化――バリそして沖縄の100年の歴史を振り返る | 単著 | |
樹林舎 , A5 , 430p. , 2020/03/16 | |||
概要(Abstract)
本書は、「楽園」のイメージで知られる観光地バリの過去100年ほどを回顧し、この社会の観光と宗教の「合理化」の過程を、マックス・ヴェーバーとクリフォード・ギアツの合理化論との対話を通して、探求しようとする研究である。なお、補論として、沖縄の事例についても取り上げる。 |
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備考(Remarks) |
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2018 | 人間・異文化・現代社会の探究―人類文化学ケースブック | 単著 | |
樹林舎 , A5 , 173p. , 2018/04/18 | |||
概要(Abstract) 本書は、人間とその文化を学ぶ上でのいくつかの基本的な知識や考え方についてまとめた「人類文化学入門」あるいはむしろ「人文学入門」といえるものである。内容は、この「人類文化学」と呼ぶ学問の特徴とそうした学問的関心の背景や広がりを明確にする第1章~第3章、人間という生き物にとっての文化の特徴を明確にする第4章~第5章、科学的で論理的な思考のレッスンを行う第6章~第8章、異文化理解の考え方についてのレッスンを行う第9章~第11章、現代社会の特徴の一端を明確にする第12章~第14章、というまとまりからなっており、これに締め括りの第15章を付している。 |
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備考(Remarks) |
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2013 | 反楽園観光論―バリと沖縄の島嶼をめぐるメモワール | 単著 | |
人間社 , A5 , 414p. , 2013/07/25 | |||
概要(Abstract) 人類学の視点から「楽園観光」つまり楽園というイメージにもとづき展開された観光の構造的特徴を、インドネシアのバリ島と国内の沖縄の島嶼観光地を事例として、論じる。 |
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備考(Remarks) |
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2008 | 社会変動と宗教の〈再選択〉−ポスト・コロニアル期の人類学研究 | 共著 | |
風響社 , A5 , 300 , 2009/03 | |||
概要(Abstract) この論文集は、人類学研究所第8期長期研究プロジェクトの成果報告書である。執筆担当部分では、インドネシアのバリ島の植民地時代以降の宗教変容および観光化の経緯と、2002年の爆弾テロ事件とそれに前後する社会的変転について論点を整理し、現状のバリを、宗教の再選択と経済の選択とが合致した時代から、この2つの選択が相容れないものとなる時代への移行期として理解しうることを論じた。 |
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備考(Remarks) 執筆者:宮沢千尋(編)、吉田竹也、川田牧人、坂井信三、石原美奈子、森部一、河辺真次 執筆担当部分:「宗教の再選択と経済の選択−バリ島のヒンドゥー・観光・テロ事件」(p.33-62) |
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2005 | アジア市場の文化と社会−流通・交換をめぐる学際的まなざし | 共著 | |
風響社 , A5 , 260 , 2005/11 | |||
概要(Abstract) この論文集は、人類学研究所第7期長期研究プロジェクトの成果を刊行したものである。グローバリズムの進行する中で、1990年代後半にアジア諸地域を揺るがせた通貨危機・経済危機を念頭におきつつ、宗教や文化と経済現象、とりわけアジア諸地域の「市場」との連関性について、人類学をはじめとして、国際政治、地域研究、経済学、文学などの複合的な視点から、探求しようとする。執筆担当部分では、バリ島の観光地ウブドにおける日本人のビジネスや彼らの生き方を、ウブドというローカルにしてグローバルな観光地のもつ特性や固有の論理に照らして理解することの重要性を論じた。 |
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備考(Remarks) 執筆者:宮沢千尋、中西久枝、原不二夫、森部一、吉田竹也、中裕史、クネヒト・ペトロ、坂井信三 執筆担当部分:「バリ島ウブドの日本人店舗(1)―グローカルなビジネスと生をめぐる民族誌」(p.107-135) |
年度 Year |
論文題目名 Title of the articles |
共著区分 Collaboration Classification |
NeoCILIUS 請求番号/資料ID Request No |
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掲載誌名 Journal name,出版機関名 Publishing organization,巻/号 Vol./no.,頁数 Page nos.,発行年月(日) Date | |||
2022 | 観光の定義の困難さについて――概念の脱構築から観光の周縁の記述へ | 単著 | |
人類学研究所研究論集 , 南山大学人類学研究所 , 12 , 4-45 , 2023/03/15 | |||
概要(Abstract)
本稿は、観光の定義の困難さをめぐる理論的考察を主題とする。観光研究者の中には、観光研究の学際性、観光現象の総合的性格や時代変化といった点から、観光をあえて定義せずに観光研究を前進させる立場を採る者もいる。ただし、そうした研究者が、定義なしで議論を進めることの妥当性の根拠を論じているわけではない。また、一方で、観光の定義が困難であるとしても、定義なしで当の概念を使用し議論を進めることに懐疑的・否定的な立場の研究者もいる。 |
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備考(Remarks) |
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2020 | アノマリーとしての世界自然遺産――奄美・沖縄の事例に関する観光リスク論的考察 | 単著 | |
島嶼研究 , 22巻/1号 , pp.109-120 , 2021/02 | |||
概要(Abstract) 本稿は、2021年の世界遺産記載が期待される奄美・沖縄における自然遺産観光のあり方について、人類学的観光論、とくに観光リスク論的な観点から、検討しようとしたものである。推薦された4島地域では、今後、世界遺産中心部の保護と観光化抑制、そして遺産周辺地域の観光「中心」化が進められるであろう。ただ、奄美・沖縄の世界自然遺産は、通常の世界自然遺産における観光振興および管理対応がかならずしも当てはまらない特徴をもっている。今後、この事例を世界自然遺産のアノマリーとして捉えつつ、遺産保護の体制づくりを更新していくことが、未来に向けた新たな価値創出につながると考えられる。 |
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備考(Remarks) |
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2020 | 観光恐慌2020年に関する覚書――観光リスク論の観点から | 単著 | |
アカデミア 人文・自然科学編 , 南山大学 , 21 , pp. 297-306 , 2021/01 | |||
概要(Abstract) 本稿は、2020年に世界が直面した新型コロナウイルス禍による観光不況を「観光恐慌」と捉え、この観光恐慌に関する若干の論点を整理した覚書である。今回の観光恐慌は、現代観光が複製技術革命後に広範に流通可能となった記号にもとづく差別化の困難さという構造的問題を抱えていることをあらためて前景化させた。また、観光と医療とを接続したリスク社会論や、観光を疑似的生活必需品とする消費行動理解の必要性をも示している。観光振興や観光発展を前提とした従来の観光研究の枠組みが、コロナウイルスによっていま突き崩されているのであり、観光研究はこれに向かい合い、抜本的なパラダイム転換へと進むべきである。 |
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備考(Remarks) |
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2018 | ひとつになった乙姫と白百合の現存在――恒久平和を念願する時限結社の超越過程 | 単著 | |
人類学研究所研究論集 , 南山大学人類学研究所 , 6 , 20-57 , 2019/03 | |||
概要(Abstract) 本稿は、沖縄の糸満市にある「ひめゆり平和祈念資料館」に焦点を当て、その設立と運営の経緯を整理することから、非営利組織の変化について考察しようとする人類学的研究である。なお、本稿は、沖縄を含む楽園観光地の宗教と観光の関係を主題とする私の中期的な研究の一環をなすものである。 |
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備考(Remarks) |
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2018 | 安らかならぬ楽園のいまを生きる――日本人ウブド愛好家とそのリキッド・ホーム | 単著 | |
人類学研究所研究論集 , 南山大学人類学研究所 , 7 , 68-109 , 2019/03 | |||
概要(Abstract) 本稿は、現代のリスク社会における「ホーム」の流動性・液状性を記述しようとする人類学的研究である。本稿における「ホーム」は、想像の次元にあって希求される、だが捕まえようとしてもすり抜けていくことがある、安らぎの居場所/帰還のトポスと設定される。当事者がもつ理念や理想と、直面する現実との間に場合によってはあるずれに焦点を当て、アウェイと溶け合う状況にある「リキッド・ホーム」の具体的なあり方を、バリの観光地を事例に主題化しようとする。 |
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備考(Remarks) |
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2017 | 合理化のパラドクスをめぐる覚書 | 単著 | |
年報人類学研究 , 南山大学人類学研究所 , 7号 , 137-149 , 2018/03/31 | |||
概要(Abstract) 本稿は、マックス・ヴェーバーの「合理化」概念の理論的展開の可能性を、「合理化のパラドクス」という論点に焦点を当てて考察・整理しようとする覚書である。なお、この論考は、インドネシアのバリと日本の沖縄を事例とした、楽園観光地における観光と宗教の合理化について考察しようとする中期的研究の一環をなすものであり、民族誌的研究への接続を念頭におきつつ、その前段における一般 理論的整理を目指したものである。 |
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備考(Remarks) |
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2016 | バリ宗教の合理化論をめぐる再検討―ギアツからヴェーバーへ | 単著 | |
文化人類学 , 日本文化人類学会 , 81(2) , pp. 302-311 , 2016/09 | |||
概要(Abstract) 本稿は、ギアツの論考「同時代のバリにおける「内在的改宗」」に示される宗教合理化論を、ヴェーバーの宗教合理化論と対比させ、合理化論の彫琢可能性をバリを事例に探求しようとするものである。中心となる論点は、ある視点での合理化が別の視点では非合理化でありうるという契機に注目することで、ヴェーバーの合理化論の豊かな可能性を引き出す解釈の方向性を探求することにある。ギアツの合理化論の理論的外延を明確にしつつ、合理化概念の別様の可能性を明らかにすることが、この論考のおもな射程である。 |
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備考(Remarks) |
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2016 | ヴェーバー合理化論の基盤認識と人類学――客観性・因果連関・歴史の叙述 | 単著 | |
アカデミア 人文・自然科学編 , 南山大学 , 12 , pp. 1-21 , 2016/06 | |||
概要(Abstract) 本稿は、マックス・ヴェーバーの合理化論の基盤にある解釈学的認識を明確にし、これを人類学とくにクリフォード・ギアツの解釈人類学と対比し、両者の共通性を再確認しようとする試論である。管見のかぎり、彼らの解釈学的認識の具体的な関係性を整理した先行研究は存在しない。本稿は、両者の共通性を、おなじく解釈学的な問題関心を共有する立場から、検証しようとするものである。 |
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備考(Remarks) |
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2015 | 地上の煉獄と楽園のはざま―沖縄本島南部の慰霊観光をめぐって | 単著 | |
人類学研究所研究報告 , 南山大学人類学研究所 , 3 , 41-94 , 2016/03 | |||
概要(Abstract) 本稿は、戦争直後の沖縄の苦難から、慰霊観光地化そして楽園観光地化という過程をあらためて振り返ることから、「危機と再生の人類学」について考察を試みるものである。結論では、危機と再生とは相互背反的なものではなく、同時に並走し共在しうること、より正確にいえば、危機の潜勢態としてのリスクは、再生と並行し、さらにいえば再生を内部に取り込みつつ深化しうることが、指摘される。なお、本稿は、観光と宗教の関係を合理化とリスク社会化という観点から捉える、筆者の中期的な研究の一環をなすものでもある。 |
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備考(Remarks) |
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2015 | 楽園観光地の構造的特徴―シミュラークル、脆弱性、観光地支配 | 単著 | |
島嶼研究 , 日本島嶼学会 , 17/1 , pp. 1-20 , 2016/02 | |||
概要(Abstract) 本稿は、バリと沖縄の事例を通して楽園観光について論じた拙書の論点を踏まえつつ、楽園観光という観光形態よりも、楽園観光地がもつ構造的な特徴を明確化することに向けた研究であり、島嶼において展開するこの種の観光地の基本的なメカニズムをまずは一般化して捉えることにより、事例研究への足掛かりを得ようとするものである。 |
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備考(Remarks) |
年度 Year |
題名等 Titles |
カテゴリ Category |
細目 Authorship |
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掲載雑誌名等 Publishing Magazine,発行所 Publisher,巻/号 Vol./no.,頁数 Page nos.,発行年月(日) Date | |||
2023 | 「岩原紘伊著『村落エコツーリズムをつくる人びと―バリの観光開発と生活をめぐる民族誌』風響社 2020年 333頁」 | 書評 | 単著 |
東南アジア―歴史と文化 , 東南アジア学会 , 52 , pp. 155-159 , 2023/07 | |||
概要(Abstract) 2020年刊行の『村落エコツーリズムをつくる人びと―バリの観光開発と生活をめぐる民族誌』を、人類学的見地から評価した。 |
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備考(Remarks) |
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2018 | 第6章 観光の理論的分析に向けて-バリにおける経済二元論と文化のインヴォリューション論 | 翻訳 | 単訳 |
1. 『ホスト・アンド・ゲスト―観光人類学とはなにか―』(市野澤潤平、東賢太朗、橋本和也監訳、430 p.) , ミネルヴァ書房 , pp. 153-178 (26p.)) , 2018/06/20 | |||
概要(Abstract) バリ島における観光発展が、伝統文化の衰退ではなく伝統保存・改良・再創造とともに進行するという理論的問題を検討した論文を、出版後のバリの社会・観光の状況や当該論文の視点がもつ問題点を訳注によって指摘し補った訳稿である。 |
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備考(Remarks) |
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2014 | 書評:東賢太朗・市野澤潤平・木村周平・飯田卓(編)『リスクの人類学――不確実な世界を生きる』(世界思想社、2014年) | 書評 | 単著 |
年報人類学研究 , 南山大学人類学研究所 , 5 , 8p , 2015/03 | |||
概要(Abstract) 2014年に刊行された『リスクの人類学――不確実な世界を生きる』(世界思想社、2014年)の書評である。本書が、社会学とはまた異なる、人類学的な民族誌研究に立脚したリスク論の可能性を提起することに成功していると評価しうること、しかしながら、理論的な考究という点ではかならずしも議論が突き詰められていないこと、とくに再帰的近代化論についての論究が残された論点となることを、指摘する。 |
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備考(Remarks) |
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2014 | バリ島 ティルタ・ウンプル寺院 | 寄稿 | 単著 |
地図・地図資料 , 帝国書院 , 2014年1学期号 , p.2(1p.) , 2014/04 | |||
概要(Abstract) バリ島のティルタ・ウンプル寺院を一般向けに紹介したものである。 |
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備考(Remarks) |
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1994 | 「楽園」の宗教変容−バリ島のヒンドゥーの現在− | 調査報告 | 単著 |
『リトルワールド』 , 野外民族博物館リトルワールド , 53号 , p.12-17 , 1995/03 | |||
概要(Abstract)
バリの独特の宗教伝統文化は、マスコミでもしばしば紹介されている。しかし観光客、あるいは一般的な日本人が漠然と抱いているバリ宗教のイメージ(すなわちインドのヒンドゥーに似ている、多神教的、 儀礼中心の宗教)は、バリ人自身が認識するバリのヒンドゥーのイメージ(イスラームやキリスト教に対比されうる一神教であり、神への祈りを中心にした宗教)と対照的である。この点を今日の宗教変容に関連させ明らかにし、繊細な異文化理解の必要性を指摘する。 |
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備考(Remarks) |
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1990 | 沖永良部島の祖先崇拝と社会−知名町正名地区調査報告書− | 調査報告 | 共編著 |
南山大学文化人類学研究会 , B5判p.216 , 1990/05 | |||
概要(Abstract) 沖永良部島1村落における足掛け4年にわたる調査研究活動をもとに、さまざまな祖先祭祀行動の具体的な事例に見られる家族・親族構造の特性を明らかにするともに、そうした行動を背後で支える人々のエートス(観念的・情緒的な傾向)についても検討することによって、この社会の祖先祭祀に関わる生活習慣や社会行動を、文化と社会構造両面の相互作用の過程の中に位置づけ、総合的に理解しようとする。執筆担当部分:第1章「概要」(p.1〜11)、第4章「祖先崇拝」(p.76〜161)、第5章「信仰」(p.162〜212)を共同執筆した。 |
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備考(Remarks) 編集責任者として全体の議論構成を案出し、各執筆者の議論をとりまとめ、全体の議論を調整した。 |
年度 Year |
受賞学術賞名 Name of award |
受賞対象となった研究/業績/活動等 Activity for which award given |
受賞年月(日) Date |
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授与機関 Award presenter |
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2023 | 観光学術学会賞(教育・啓蒙著作賞) | 『基本概念から学ぶ観光人類学』、共著(市野澤潤平、吉田竹也ほか11名)、2022年4月、ナカニシヤ出版 | 2023年07月10日 |
観光学術学会 | |||
備考(Remarks) |
年度 Year |
題目又はセッション名 Title or Name of Session |
細目 Authorship |
発表年月(日) Date |
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発表学会等名称 Name, etc. of the conference at which the presentation is to be given, 主催者名称 Organizer, 掲載雑誌名等 Publishing Magazine,発行所 Publisher,巻/号 Vol./no.,頁数 Page nos. | |||
2022 | 奄美・沖縄の世界自然遺産と観光 | 単独 | 2022/10/22 |
2022年次日本島嶼学会沖永良部大会 , 日本島嶼学会 | |||
概要(Abstract)
本発表は、文化人類学的な観光研究の立場から、奄美大島・徳之島・沖縄島北部・西表島の世界自然遺産と観光の関係について検討した拙論(吉田 2021)を、その後の民族誌的事実を反映させつつ、補足・修正したものである。 |
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備考(Remarks) |
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2020 | 観光サバルタンの探究に向けての予備的考察 | 単独 | 2020/12 |
日本島嶼学会2020年次大会 , 日本島嶼学会 , 日本島嶼学会2020年次大会要旨集 , 日本島嶼学会 , pp. 25-26 | |||
概要(Abstract) 本発表は、観光地支配の構造に取り込まれそこに従属する人々を「観光サバルタン」という新たな理念型によって定式化する可能性を提起し、今後の民族誌的研究に向けての論点整理を行おうとする、予備的な考察である。従来の観光研究では、観光に関わる主体を、ホストとゲスト、あるいは両者を媒介するミドルマンといった枠組みで捉える視点が支配的であった。ホスト&ゲストのパラダイムが無効であるとは思わないが、こうした枠組みによっては、観光者の中に富者と貧者との格差があり、観光業を営む主体の側にも強者と弱者や勝者と敗者との差異があり、そのような格差が観光地間の格差も含めて拡大しつつあることは、十分捉えられない。この差異つまりは観光現象の多様性や裾野の広がりを把握するとともに、現代観光の構造的特徴を再把握するために、観光サバルタンの探究は重要な視点となると考える。 |
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備考(Remarks) 2020年次日本島嶼学会新潟県粟島浦村での開催が新型コロナウイルス感染症拡大を受け中止となったため、要旨集のみ刊行。 |
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2018 | ホスト&ゲスト論のオルタナティヴに向けて―バリ島ウブドの日本人のリキッド・ホーム、分科会12『ホスト・アンド・ゲスト』再考―観光人類学の新展開に向けて | 単独 | 2018/06/03 |
日本文化人類学会第52回研究大会 , 日本文化人類学会 | |||
概要(Abstract) 『ホスト・アンド・ゲスト』という論集の議論枠組みの有効性を踏まえつつ、「観光サバルタン」やホストでもありゲストでもあるような主体すなわち〈ホスト&ゲスト〉のリキッドな生に注目し、当該論集出版後の1990~2010年代の時代状況に即した新たな観光研究の議論枠組みの可能性を、バリ島の民族誌的事実に触れつつ提示する。 |
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備考(Remarks) 査読付き学会発表 |
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2017 | 安らかならぬ楽園のいまを生きる ―バリ島ウブドの日本人の揺らぐホーム― | 単独 | 2017/08/03 |
共同研究「定着/非定着の人類学:「ホーム」とは何か」 , 人類学研究所 , 南山大学人類学研究所 | |||
概要(Abstract) 本発表は、バリ島の中でもウブド(Ubud)という内陸の観光地に焦点を当て、ここを生活の拠点とする日本人(国籍変更者やアイデンティティの面で両属的・両義的な者も含む)を事例に、現代のリキッドで揺らぐホームに生きる人々の一端を捉えようとする、民族誌的研究である。 |
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備考(Remarks) |
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2016 | ひとつになった乙姫と白百合の現存在―恒久平和を念願する時限結社の超越の過程 | 単独 | 2016/10 |
共同研究「非営利組織の経営に関する文化人類学的研究」 , 人類学研究所 | |||
概要(Abstract) 本発表は、沖縄本島の糸満市にある「ひめゆり平和祈念資料館」に焦点を当て、その設立と運営の経緯を整理することから、非営利組織の変化とその背景について考察しようとする人類学的研究である。なお、本稿は、沖縄を含む楽園観光地の宗教と観光の関係を主題とする私の中期的な研究の一環をなす。 |
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備考(Remarks) |
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2015 | ギアツからヴェーバーへ | 単独 | 2015/05/31 |
日本文化人類学会第49回研究大会 , 日本文化人類学会 | |||
概要(Abstract) クリフォード・ギアツのバリ研究に示される宗教合理化論を、ヴェーバーの宗教合理化論の論理と対比させつつ、批判的に再検討しようとする。この議論は、バリあるいは広く楽園観光地の宗教と観光の合理化に関する発表者の研究の一環をなす。理論的な検討が議論の中心となるが、新たな理解の可能性を、バリ宗教に関する民族誌的事実にも触れつつ考察する。 |
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備考(Remarks) |
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2014 | リスク社会の中の楽園観光、分科会A①「楽園観光の現在形―イメージからフィールドへ」 | 単独 | 2014/05/17 |
日本文化人類学会第48回研究大会 , 日本文化人類学会 | |||
概要(Abstract) 分科会A①「楽園観光の現在形―イメージからフィールドへ」の中で、単独発表「リスク社会の中の楽園観光-バリ島ウブドの日本人観光ビジネスを中心に―」を行った。バリ島でのテロ事件収束後の観光回復基調の中で日本人観光客の減少傾向に直面する移住者の観光ビジネスを、リスク社会論の観点から論じた。 |
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備考(Remarks) 査読付き学会発表 |
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2013 | リスク社会と楽園観光 | 単独 | 2014/02/28 |
人類学研究所共同研究「危機と再生の人類学」 , 南山大学人類学研究所 | |||
概要(Abstract) 人類学研究所共同研究「危機と再生の人類学」の一環としての研究発表である。共同研究における「危機」概念とリスク概念との関係を整理し、インドネシアのバリ島の事例を基に、現代のリスク社会と観光との関係を考察した。 |
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備考(Remarks) |
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2011 | 観光に抗する島――球美の島の民族誌的研究 | 単独 | 2011/09/10 |
日本島嶼学会2011年次大会 , 日本島嶼学会 | |||
概要(Abstract) 球美の島つまり久米島は、沖縄本島にほど近い離島観光地のひとつである。久米島はおおくの観光資源を有し、沖縄県もこの島の観光地化を積極的に進めてきたといえるが、これまでの集客は微増程度にとどまっており、久米島観光はかならずしも順調な進展を遂げてきたとはいえない。しかし、そうした久米島観光のあり方は、急速な観光の発展や乱開発がもたらす負の側面を回避していると理解することもできる。発表では、この微増にとどまる久米島観光の正のポテンシャリティについて、現地の人々の認識を踏まえ、発表した。 |
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備考(Remarks) |
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2009 | バリ島の疑似エコツーリズム | 単独 | 2009/10 |
2009年次日本島嶼学会久米島大会 , 日本島嶼学会 | |||
概要(Abstract) 1990年代以降のバリ島では、大衆観光のいっそうの展開がみられるとともに、そうした大衆観光に代わるオールターナティヴツーリズムやサステナブルツーリズムも興隆し、両者が複雑に折れ重なった状況を看取することができる。エコツーリズムは本来、環境保全と観光振興とを有機的に結び付けることで現地社会の持続的な発展をねらった観光の形態である。しかし、現代のバリでは、エコツーリズムの名の下におこなわれる観光開発がバリにおける後戻りできない環境破壊を必然的にもたらすであろうという、ある種の逆説といいうるものが看取される。発表では、こうしたバリの現状を、村落観光、動物園施設、国立公園の3つの側面に焦点をあてて紹介した。 |
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備考(Remarks) |
年度 Year |
助成名称または科学研究費補助金研究種目名 Name of grant or research classification for scientific research funding |
研究題目 Research Title |
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役割(代表/非代表) Role |
助成団体 Granting body |
助成金額 Grant amount |
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2023 | 科学研究費補助金 | バリと沖縄の楽園観光地に生きる観光サバルタンの事例考察を通した観光リスク論の探究 | |
研究代表者 | 日本学術振興会 | 0 | |
研究内容(Research Content) 本研究は、人類学的な民族誌研究と社会学理論研究とを組み合わせ、「観光サバルタン」という概念を提起しつつ、観光リスク論の発展に寄与しようとするものである。観光地化は、ポリティカルエコノミーの観点からもフーコーのいう生権力の観点からも、ひとつの支配の浸潤と捉えうる一面をもつと考えられる。「観光サバルタン」は、観光地化がもつこの支配の構造に取り込まれそこに従属する人々を指し示す暫定的名称である。本研究では、「楽園」での癒しを求める観光者を受け入れる「楽園観光地」社会に生きるこうした人々の生のあり方を、インドネシアのバリ島と日本の奄美・沖縄の事例に照らして記述的に明らかにするとともに、そこから現代の観光の発展が一方で孕むリスクとその顕在化について考察しようとするものである。 |
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備考(Remarks) 延長申請承認課題 |
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2023 | 南山大学パッヘ研究奨励金I-A-2 | バリと沖縄の楽園観光地に生きる観光サバルタンの事例考察を通した観光リスク論の探究 | |
研究代表者 | 30万円 | ||
研究内容(Research Content) 本研究は、人類学的な民族誌研究と社会学理論研究とを組み合わせ、「観光サバルタン」という概念を提起しつつ、観光リスク論の発展に寄与しようとするものである。観光地化は、ポリティカルエコノミーの観点からもフーコーのいう生権力の観点からも、ひとつの支配の浸潤と捉えうる一面をもつと考えられる。「観光サバルタン」は、観光地化がもつこの支配の構造に取り込まれそこに従属する人々を指し示す暫定的名称である。本研究では、「楽園」での癒しを求める観光者を受け入れる「楽園観光地」社会に生きるこうした人々の生のあり方を、インドネシアのバリ島と日本の奄美・沖縄の事例に照らして記述的に明らかにするとともに、そこから現代の観光の発展が一方で孕むリスクとその顕在化について考察しようとするものである。 |
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備考(Remarks) |
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2022 | 南山大学パッヘ研究奨励金I-A-2 | バリと沖縄の楽園観光地に生きる観光サバルタンの事例考察を通した観光リスク論の探究 | |
研究代表者 | 30万円 | ||
研究内容(Research Content) 本研究は、人類学的な民族誌研究と社会学理論研究とを組み合わせ、「観光サバルタン」という概念を提起しつつ、観光リスク論の発展に寄与しようとするものである。観光地化は、ポリティカルエコノミーの観点からもフーコーのいう生権力の観点からも、ひとつの支配の浸潤と捉えうる一面をもつと考えられる。「観光サバルタン」は、観光地化がもつこの支配の構造に取り込まれそこに従属する人々を指し示す暫定的名称である。本研究では、「楽園」での癒しを求める観光者を受け入れる「楽園観光地」社会に生きるこうした人々の生のあり方を、インドネシアのバリ島と日本の奄美・沖縄の事例に照らして記述的に明らかにするとともに、そこから現代の観光の発展が一方で孕むリスクとその顕在化について考察しようとするものである。 |
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備考(Remarks) |
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2022 | 科学研究費補助金 | バリと沖縄の楽園観光地に生きる観光サバルタンの事例考察を通した観光リスク論の探究 | |
研究代表者 | 日本学術振興会 | 60万円 | |
研究内容(Research Content) 本研究は、人類学的な民族誌研究と社会学理論研究とを組み合わせ、「観光サバルタン」という概念を提起しつつ、観光リスク論の発展に寄与しようとするものである。観光地化は、ポリティカルエコノミーの観点からもフーコーのいう生権力の観点からも、ひとつの支配の浸潤と捉えうる一面をもつと考えられる。「観光サバルタン」は、観光地化がもつこの支配の構造に取り込まれそこに従属する人々を指し示す暫定的名称である。本研究では、「楽園」での癒しを求める観光者を受け入れる「楽園観光地」社会に生きるこうした人々の生のあり方を、インドネシアのバリ島と日本の奄美・沖縄の事例に照らして記述的に明らかにするとともに、そこから現代の観光の発展が一方で孕むリスクとその顕在化について考察しようとするものである。 |
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備考(Remarks) |
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2021 | 南山大学パッヘ研究奨励金I-A-2 | バリと沖縄の楽園観光地に生きる観光サバルタンの事例考察を通した観光リスク論の探究 | |
研究代表者 | 30万円 | ||
研究内容(Research Content) 本研究は、人類学的な民族誌研究と社会学理論研究とを組み合わせ、「観光サバルタン」という概念を提起しつつ、観光リスク論の発展に寄与しようとするものである。観光地化は、ポリティカルエコノミーの観点からもフーコーのいう生権力の観点からも、ひとつの支配の浸潤と捉えうる一面をもつと考えられる。「観光サバルタン」は、観光地化がもつこの支配の構造に取り込まれそこに従属する人々を指し示す暫定的名称である。本研究では、「楽園」での癒しを求める観光者を受け入れる「楽園観光地」社会に生きるこうした人々の生のあり方を、インドネシアのバリ島と日本の奄美・沖縄の事例に照らして記述的に明らかにするとともに、そこから現代の観光の発展が一方で孕むリスクとその顕在化について考察しようとするものである。 |
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備考(Remarks) |
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2021 | 科学研究費補助金 | バリと沖縄の楽園観光地に生きる観光サバルタンの事例考察を通した観光リスク論の探究 | |
研究代表者 | 日本学術振興会 | 60万円 | |
研究内容(Research Content) 本研究は、人類学的な民族誌研究と社会学理論研究とを組み合わせ、「観光サバルタン」という概念を提起しつつ、観光リスク論の発展に寄与しようとするものである。観光地化は、ポリティカルエコノミーの観点からもフーコーのいう生権力の観点からも、ひとつの支配の浸潤と捉えうる一面をもつと考えられる。「観光サバルタン」は、観光地化がもつこの支配の構造に取り込まれそこに従属する人々を指し示す暫定的名称である。本研究では、「楽園」での癒しを求める観光者を受け入れる「楽園観光地」社会に生きるこうした人々の生のあり方を、インドネシアのバリ島と日本の奄美・沖縄の事例に照らして記述的に明らかにするとともに、そこから現代の観光の発展が一方で孕むリスクとその顕在化について考察しようとするものである。 |
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備考(Remarks) |
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2020 | 科学研究費補助金 | バリと沖縄の楽園観光地に生きる観光サバルタンの事例考察を通した観光リスク論の探求 | |
研究代表者 | 日本学術振興会 | 60万円 | |
研究内容(Research Content) 本研究は、人類学的な民族誌研究と社会学理論研究とを組み合わせ、「観光サバルタン」という概念を提起しつつ、観光リスク論の発展に寄与しようとするものである。観光地化は、ポリティカルエコノミーの観点からもフーコーのいう生権力の観点からも、ひとつの支配の浸潤と捉えうる一面をもつと考えられる。「観光サバルタン」は、観光地化がもつこの支配の構造に取り込まれそこに従属する人々を指し示す暫定的名称である。本研究では、「楽園」での癒しを求める観光者を受け入れる「楽園観光地」社会に生きるこうした人々の生のあり方を、インドネシアのバリ島と日本の奄美・沖縄の事例に照らして記述的に明らかにするとともに、そこから現代の観光の発展が一方で孕むリスクとその顕在化について考察しようとするものである。 |
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備考(Remarks) |
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2020 | 南山大学パッヘ研究奨励金I-A-2 | バリと沖縄の楽園観光地に生きる観光サバルタンの事例考察を通した観光リスク論の探求 | |
研究代表者 | 30万円 | ||
研究内容(Research Content) 本研究は、人類学的な民族誌研究と社会学理論研究とを組み合わせ、「観光サバルタン」という概念を提起しつつ、観光リスク論の発展に寄与しようとするものである。観光地化は、ポリティカルエコノミーの観点からもフーコーのいう生権力の観点からも、ひとつの支配の浸潤と捉えうる一面をもつと考えられる。「観光サバルタン」は、観光地化がもつこの支配の構造に取り込まれそこに従属する人々を指し示す暫定的名称である。本研究では、「楽園」での癒しを求める観光者を受け入れる「楽園観光地」社会に生きるこうした人々の生のあり方を、インドネシアのバリ島と日本の奄美・沖縄の事例に照らして記述的に明らかにするとともに、そこから現代の観光の発展が一方で孕むリスクとその顕在化について考察しようとするものである。 |
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備考(Remarks) |
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2019 | 南山大学パッヘ研究奨励金I-A-2 | バリと沖縄の楽園観光地に生きる観光サバルタンの事例考察を通した観光リスク論の探求 | |
研究代表者 | 30万円 | ||
研究内容(Research Content) 本研究は、人類学的な民族誌研究と社会学理論研究とを組み合わせ、「観光サバルタン」という概念を提起しつつ、観光リスク論の発展に寄与しようとするものである。観光地化は、ポリティカルエコノミーの観点からもフーコーのいう生権力の観点からも、ひとつの支配の浸潤と捉えうる一面をもつと考えられる。「観光サバルタン」は、観光地化がもつこの支配の構造に取り込まれそこに従属する人々を指し示す暫定的名称である。本研究では、「楽園」での癒しを求める観光者を受け入れる「楽園観光地」社会に生きるこうした人々の生のあり方を、インドネシアのバリ島と日本の奄美・沖縄の事例に照らして記述的に明らかにするとともに、そこから現代の観光の発展が一方で孕むリスクとその顕在化について考察しようとするものである。 |
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備考(Remarks) |
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2019 | 科学研究費補助金 | バリと沖縄の楽園観光地に生きる観光サバルタンの事例考察を通した観光リスク論の探求 | |
研究代表者 | 日本学術振興会 | 70万円 | |
研究内容(Research Content) 本研究は、人類学的な民族誌研究と社会学理論研究とを組み合わせ、「観光サバルタン」という概念を提起しつつ、観光リスク論の発展に寄与しようとするものである。観光地化は、ポリティカルエコノミーの観点からもフーコーのいう生権力の観点からも、ひとつの支配の浸潤と捉えうる一面をもつと考えられる。「観光サバルタン」は、観光地化がもつこの支配の構造に取り込まれそこに従属する人々を指し示す暫定的名称である。本研究では、「楽園」での癒しを求める観光者を受け入れる「楽園観光地」社会に生きるこうした人々の生のあり方を、インドネシアのバリ島と日本の奄美・沖縄の事例に照らして記述的に明らかにするとともに、そこから現代の観光の発展が一方で孕むリスクとその顕在化について考察しようとするものである。 |
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備考(Remarks) |
年度 Year |
タイトル Title |
内容等 Content |
活動期間 Period of Activities |
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2021 | 教科書 |
2021年7月に刊行した『神の島楽園バリ』を、共通教育科目「文化人類学B」の教科書としてもちいた。なお、この授業の担当は2021年度からである。 |
2020/09/15~2020/11/13 |
2020 | 授業資料 |
・2020年度人類文化学科科目「地域の文化と歴史(環太平洋)」授業資料として、毎回のパワーポイント資料を作成した。 |
2020/09/14~2020/11/10 |
2020 | 授業資料 |
・2020年度人類文化学科科目「人類文化学基礎論A」授業資料として、自身が著したテキストを補うプリント資料を作成した。 |
2020/04/24~2020/06/04 |
2018 | 教科書 |
2018年4月に刊行した『人間・異文化・現代社会の探究』を、2018年度から人類文化学科科目「人類文化学基礎論A」の教科書としてもちいている。 |
2018/06~ |
2014 | 学生調査報告書 |
2014年度人類文化学科科目「フィールドワーク」において、履修者の調査報告レポートをまとめた報告書を作成し、調査地に配布した。 |
2014/04~2015/03 |
2013 | 学生調査報告書 |
2013年度人類文化学科科目「フィールドワーク」において、履修者の調査報告レポートをまとめた報告書を作成し、調査地に配布した。 |
2013/04~2014/03 |
2012 | 学生調査報告書 |
2012年度人類文化学科科目「フィールドワーク」において、履修者の調査報告レポートをまとめた報告書を作成し、調査地に配布した。 |
2012/04~2013/03 |
2011 | 学生調査報告書 |
2011年度人類文化学科科目「フィールドワーク」において、履修者の調査報告レポートをまとめた報告書を作成し、調査地に配布した。 |
2011/04~2012/03 |
2010 | 学生調査報告書 |
2010年度人類文化学科科目「フィールドワーク」において、履修者の調査報告レポートをまとめた報告書を作成し、調査地に配布した。 |
2010/04~2011/03 |
2007 | 学生調査報告書 |
2007年度人類文化学科科目「フィールドワーク」において、履修者の調査報告レポートをまとめた報告書を作成し、調査地に配布した。 |
2007/04~2008/04 |
年度 Year |
活動名称 Name of activities |
活動期間 Period of Activities |
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2004 | 事例発表・シンポジウム参加 | 2005/01/19 |
活動内容等(Content of Activities) 「かごしまアイランドキャンパス推進シンポジウム」において、「地域住民との交流を中心にモデル公開講座を実施した学校側から事例発表」を行うとともに、パネリストとしてその後のディスカッションに参加した。このシンポジウムは、鹿児島県離島振興協議会が主催するアイランドキャンパス事業の一環である。(於種子島) |
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2002 | 社会活動 | 2002/09/20 |
活動内容等(Content of Activities) 鹿児島県離島振興協議会主催・鹿児島県大島郡知名町共催「アイランドキャンパス事業 公開講座」において、「学び舎としてのシマ〜正名と南山大学〜」と題して、文化人類学という学問の特徴と、正名地区との交流のあり方について講演した。(於:知名町正名生活館) |
年度 Academic Year |
学術研究著書の件数 No. of Academic Books |
学会誌・国際会議議事録等に掲載された学術論文の件数 No. of Academic Articles in Journals/Int'l Conference Papers |
学内的な紀要等に掲載された学術論文の件数 No. of Academic Articles Pub'd in University Bulletins |
学会受賞等の受賞件数 No. of Academic Awards Received |
国際学会でのゲストスピーカーの件数 No. of Times as Guest Speaker at Int'l Academic Conferences |
国際学会での研究発表の件数 No. of Presentations of Papers at Int'l Academic Conferences |
国内学会でのゲストスピーカーの件数 No. of Times as Guest Speaker at National Academic Conf. |
国内学会での研究発表の件数 No. of Papers Presented at National Academic Conf. |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
2023 | 1 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 |
2022 | 2 | 0 | 1 | 0 | 0 | 0 | 0 | 1 |
2021 | 1 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 |
2020 | 0 | 1 | 1 | 0 | 0 | 0 | 0 | 1 |
2019 | 2 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 |
2018 | 1 | 0 | 2 | 0 | 0 | 0 | 0 | 1 |
2017 | 0 | 0 | 1 | 0 | 0 | 0 | 0 | 1 |
2016 | 0 | 1 | 1 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 |
2015 | 0 | 1 | 1 | 0 | 0 | 0 | 0 | 1 |
2014 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 1 |
2024/03/15 更新
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