2024/11/09 更新

写真b

ヤマグチ カオル
山口 薫
YAMAGUCHI Kaoru
所属
外国語教育センター 外国語教育センター 准教授
職名
准教授
主な研究課題
長期研究:日本語教授法研究

短期研究:学習者の認知能力に働きかける日本語教育
専攻分野
日本語を母語としない学習者に対する日本語教育

学位

  • 文学修士 ( 1988年3月   大阪大学 )

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    修士

研究キーワード

  • 認知言語学

  • 日本語教育

研究分野

  • 人文・社会 / 日本語教育

学歴

  • 大阪大学   文学研究科   日本学専攻

    - 1988年3月

所属学協会

  • 公益社団法人 日本語教育学会会員(1990.4〜現在)

  • 台湾日本語文学会会員(1994.8〜現在)

  • 日本認知言語学会会員(2022.4〜現在)

委員歴

  • 公益社団法人 日本語教育学会代議員(2015.6〜2017.6)  

  • 日本語教育学会 研究集会委員会委員(2010.3-2013.6)  

論文

  • 認知言語学の理論を活かした日本語の授業

    『アカデミア』文学・語学編   第115号   275 - 291   2024年1月

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    記述言語:日本語   掲載種別:研究論文(大学,研究機関等紀要)   出版者・発行元:南山大学  

    認知言語学の理論に基づいた用法基盤モデルが第二言語の教授法に活かすモデルとしてふさわしいのは、言語使用を日常的な習慣や文化から切り離さず、人間の営み全般を射程におさめているからである。実際、応用認知言語学は日本語教育においても新たな学問分野として発展してきている。ただし、特定の助詞や語彙に限定した理論や実践が多く、授業全体を通して使用できる具体的な教材を提案したものは少ない。本稿では、文法や語彙、表現などを学べるスライド教材(山口,2022)をもとにPPPの流れに沿って再構成したスライドを例示した。また、それぞれの教授活動に認知言語学の観点から意味づけを行った。スライドを活用すれば、導入、正確さやコミュニケーションに焦点を当てた練習、既習事項を定着させるための練習などが効果的にできる。学習者の運用力に差があっても対応可能である。

  • 認知言語学の観点からみた日本語の常用漢字

    『アカデミア』文学・語学編   第113号   173 - 197   2023年1月

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    記述言語:日本語   掲載種別:研究論文(大学,研究機関等紀要)   出版者・発行元:南山大学  

    「文字、表記」は、言語研究において長い間副次的な扱いを受けてきた。しかし近年、文字は研究対象とするにふさわしい題材となった。とりわけ日本語の常用漢字の特徴や使用方法は、世界の諸言語と比較しても興味深い特徴を数多く備えている。それらを、認知言語学の諸理論を援用することにより明らかにした。その諸理論とは、「経験基盤主義、多義性、意味拡張、メタファー、メトニミー、シネクドキ、百科事典的意味、カテゴリー化、基本レベル・カテゴリー、パートノミー、タクソノミー、スキーマ化、イメージ・スキーマ、ランドマーク、トラジェクター、参照点構造、拡張記号モデル、概念融合理論、事態把握、捉え方、文法化、フレーム」などである。漢字を学ぶことは、認知能力を活性化させることにつながると言えよう。

  • 日本語学習者の認知能力に働きかけるスライド教材の提案

    南山大学 外国人留学生別科紀要   第5号   39 - 53   2022年3月

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    記述言語:日本語   掲載種別:研究論文(大学,研究機関等紀要)   出版者・発行元:南山大学 外国語教育センター  

    語彙や語用論的知識に関する日本語学習者の誤用を少なくするため、認知理論に基づいて、学習者の認知能力に働きかけるPPTのスライド教材を作成した。「言葉の包摂関係、百科事典的意味、プラス評価とマイナス評価、メタファー、メトニミー、シネクドキ、視点、トラジェクターの認知、推察、モダリティ」といった10の観点から、初級段階の語彙や文法項目を教えるものである。スライドの作成にあたっては、イラストを多用し、理解可能なインプットにより学習者の気付きを促すことに重点を置いた。そして物事や場面を表すイラストから語彙や文法に関するスキーマを抽出させ、概念と言語形式が結びつきやすくなることを目指した。このようなスライドを活用すれば、外国語環境であれ第二言語環境であれ、教室習得環境でも自然習得環境に近い状態で学習者が目標言語を学び練習することが可能になる。

  • パワーポイントを活用した初級文法の対比的導入について

    南山大学 外国人留学生別科紀要   第4号   41 - 50   2021年3月

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    記述言語:日本語   掲載種別:研究論文(大学,研究機関等紀要)   出版者・発行元:南山大学 外国語教育センター  

    日本語の授業でパワーポイントを使用して効果があったことは、既に多くの先行文献で報告されている。しかし初級文法を対比的に導入するスライドはあまり作成されていない。筆者は「焦点となる文法項目以外の条件は極力同じにし、ポイントのみを対比的に提示する」ことが大切だと考え、以下の文法項目や文型を導入するスライドを作成した。「は/が、~+に/で/を、~に~がいる/~は~にいる、~て きた/いく、~のだ、~ようだ、~て いる/ある/おく」、アスペクト、可能動詞、自他動詞、授受表現、受身表現、敬語。このようなスライドを授業で活用することは、学習者にとって「文法や文型に対する理解が深まる。習得状況に応じた学びが可能になる。モチベーションが高まる」というメリットがある。また教師にとっても、「事前に授業の流れが組み立てられる。授業中、学習者の様子が観察できる。スライドに改良を加えていける。教師自身の成長につながる」というメリットがある。

  • 日本語を学習する中国語母語話者が誤用を産出しやすい漢字名詞の特徴について

    南山大学 外国人留学生別科紀要   第3号   25 - 37   2020年3月

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    出版者・発行元:南山大学 外国語教育センター  

    日本語を学習する中国語母語話者が漢字名詞を産出する際に、どのような語で誤用が現れやすいのであろうか。これを明らかにするために、小室(2019)に挙げられている4級漢字名詞のうちCT(転用注意) 語に焦点を絞り、I-JASにおける中国語母語話者205名分のコーパスで、CT語である4級漢字名詞の産出状況を調べた。その結果、中国語母語話者が「男、水、声、箱、門、明日、学生、全部、問題」の語を産出する際に、日本語として不適切な使い方がされやすいことがわかった。これらの語の多くはCT - gap語(日中同形語の語義用法にずれがある語)、特にそのB2タイプ(日本語より中国語の方が意味範囲が広いもの)に属するものである。つまり、中国語母語話者は中国語の独自義を日本語の文脈の中でも使っているため、日本語にはない語義の部分で誤用が起きやすいのだと考えられる。

  • 初級学習者の作文にみられる、「に」の過剰使用が現れた文の特徴について

    『アカデミア』文学・語学編   第101号   169 - 184   2017年1月

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    出版者・発行元:南山大学  

     日本語初級レベルの学習者によって書かれた作文には、助詞「に」の過剰使用が多く観察される。これについて調べるため、外国人留学生の作文から、正用、誤用に関わらず助詞「に」が使われている文を抽出し、前接する名詞の種類(場所、時、人、物、事)によって分析した。そして過剰使用が現れた文の特徴を、以下の3種類にまとめた。
    ①「に」の前の名詞が「場所」であり、学習者が「活動」を意図したもの。
    ②「に」の前の名詞が「時」であり、学習者が「期間」や「時間的範囲」を意図したもの。
    ③「に」の前の言葉が、数字を含まない「時」であり、以下のいずれかに当てはまるもの。
     ・学習者が「頻度」を意図した。
     ・「に」の前の言葉が、「時」を表す副詞である。
     ・あることをした、またはあることが起こった時点を、取り立てて強調する必要がない。或いは、その時点を特定できない。

  • 初級文法を扱う導入及び復習用プリントを作成する際のポイント 査読

    日本語教育実践研究   2   92 - 103   2015年3月

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    記述言語:日本語   掲載種別:研究論文(学術雑誌)  

  • 外国人留学生の作文に現れるテンス・アスペクト形式の分析

    南山大学国際教育センター紀要   第14号   25 - 39   2013年12月

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    出版者・発行元:南山大学国際教育センター  

    本研究は、日本語学習者が書いた作文に現れるテンス・アスペクト形式を分析し、その使用実態を明確にし、表現形式の誤用が起こる原因を探ろうとするものである。そのために、初級レベルの日本語クラスで学習する外国人留学生50名の作文235点を分析した。その結果、以下のことが明らかになった。
    ・学習者が使用する全てのテンス・アスペクト形式「ル、タ、テイル、テイタ」(正用・誤用を含む)のうち、「ル、タ」だけで9割以上を占め、「テイル、テイタ」は使われること自体が少ない。
    ・しかし、「ル、タ」の誤用のうち多くが「テイル、テイタ」とすべきものだった。ルとテイル、タとテイタの使い分けに関しては、「開始時点や終了時点の明示、継続性、別の時期との対比、頻度の高さ」などの条件がポイントになる。
    ・ルとタの混同も起こりやすい。タのもつ「完了」の意味と、ルのもつ「習慣、状態」の意味が近いからである。

  • 外国人留学生が書いた作文の調査・分析 -言葉や文の関連性に焦点を当てて-

    南山大学国際教育センター紀要   第10号   67 - 80   2009年12月

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    出版者・発行元:南山大学国際教育センター  

    外国人留学生が書いた作文には、文法面で正しくともどこか不自然に感じられる文や文章が多い。そこでその要因を明らかにするため、語句や文のつながり、筋の流れなどに焦点を当てて留学生が書いた文章の分析をした。対象としたのは、南山大学総合政策学部の日本語Iクラスに在籍していた外国人留学生20名が書いた作文である。その結果、言葉同士や文同士の論理関係、文脈の流れやテーマの一貫性などの点で問題のある作文が多いことが確認された。つまり、テーマに一貫性を持たせ、前後の語句や文の関連性を考えて言葉を選び文章を書くことが大切なのである。これらの点に意識を向けて文章を書けば、留学生の作文は、よりまとまりのある、書き手の意図が伝わりやすいものになることを示唆した。

  • 逆接の「のに」を使った文の分析 -外国人留学生の書いた文章を対象として-

    国際教育センター紀要   第7号   13 - 21   2007年3月

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    出版者・発行元:南山大学国際教育センター  

    外国人留学生が書いた文章の中から逆接の「のに」が使われているものを抜き出し、それを「pならばqのにrこれに対しs」という論理構造をモデルとして分析した。ここでいう「p、q、r、s」の定義は、それぞれ以下の通りである。 p:前提となる既定事実。 q:「p」から当然起こると予測される事態。 r:実際に起こったと認定される事実。或いは起こりそうだと判断される事柄。 s:「q」と「r」の食い違いに対する書き手の主観や感想。 考察にあたっては、特に「不可抗力」「強い感情」「当然の結びつき」の3点をポイントとし、留学生の書いた「のに文」がどうして不自然なものになっているのかについて検討した。その結果、留学生が書いた「のに文」の中には、「p、q、r、s」の4つの要素が揃っていないものや、「p」と「q」の結びつきが弱い、或いはないものが多いことがわかった。また、今後の効果的な指導につなげていくための案も提示した。

  • 日本語初級レベルの留学生によって書かれたジャーナルと課題作文の比較分析

    『アカデミア』文学・語学編   73号   347 - 358   2003年1月

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    出版者・発行元:南山大学  

    南山大学総合政策学部の日本語Iクラス(初級コース)の留学生が書いたジャーナルと課題作文を、文の長さや文構造の複雑性、節の種類の3つの観点から比較分析した。その結果を以下のようにまとめた。(1)概ねジャーナルより課題作文の方が作文の長さは長く、構造の複雑な文が多い。(2)全体的に、ジャーナルでは副詞節がよく使われ、課題作文では連体節の多用に特徴が認められる。但し名詞修飾節や「から(理由)」「とき」「と(引用)」などは、どちらにも現れやすい。

  • ジャーナルによる誤用訂正の効果について -「日本語A」クラスの2名の外国人留学生の場合-

    『アカデミア』文学・語学編   69号   281 - 290   2001年1月

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    出版者・発行元:南山大学  

    南山大学の「日本語A」クラスで、留学生を対象にジャーナルによる作文指導を行い、8ヶ月間にわたって誤用数と訂正率の変化を調べた。その結果を以下のようにまとめた。(1)ジャーナル指導により、徐々にではあるが誤用の数を減らしていくことができる。(2)日本語学習歴の長い留学生の方が、誤用の数は少なく訂正率は高い。(3)留学生にとって誤用訂正が行いやすいのは、概ね「文字・表記」「文法」「語彙・表現」の順であるといえる。

  • 日本語会話指導のためのロールプレイについて-国立高雄技術学院の場合-

    静岡・ことばの世界   2号   41 - 51   1999年3月

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    出版者・発行元:静岡県方言研究会  

    国立高雄技術学院は、台湾の高雄県にある二年制技術学院である。本稿では、そこの「上級会話」の授業で筆者が行ったロールプレイを通して、海外における上級レベルでの会話指導はどうあるべきかについて検討した。そして、テーマの幅を広げること、インプットよりアウトプットを増やすこと、母国について発信する機会を多く与えること、学生の自主性や自律性を重んじること、の4点を重要だと考え、それぞれについて提言を行った。

  • 「東亞日本語論」に記された台湾人の日本語の発音

    名古屋・方言研究会会報   15号   51 - 59   1998年5月

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    出版者・発行元:名古屋・方言研究会  

    『東亞日本語論』は、終戦直前の1945年 3月に出版された研究書である。それには、当時の日本人及び外国人(特に台湾にいる本島人)の日本語の発音の実態が詳細に記録されている。それらの具体例から、「音質の曖昧化、音量の曖昧化、音調の單型化」という三つの原則が導き出されている。拙論ではそれぞれについて、現在の台湾人学習者の発音と比較対照させながら検証を試みることにより、現在では状況が変わっているものと、現在でも通じる点があるものとを明らかにした。

  • モデル会話作成にあたっての留意点について

    台湾日本語文学報   12号   237 - 255   1997年12月

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    出版者・発行元:中華民国日本語文学会  

    日本語学習者が学ぶモデル会話は、学習者が遭遇する可能性のある場面で、自然なコミュニケーションを学べるようなものにすべきである。そのための留意点を、(1)モデル会話の設定の仕方(人物設定、場面設定、一貫性) (2)言語活動に対するとらえ方(インフォメーション・ギャップ、機能、問題解決、言語化の必要性) (3)コミュニケーション上の問題で、外国人との接触場面特有の現象(コミュニケーション・ブレイク、日本人特有のストラテジー)に分けて検討し、最後にオリジナルの会話例を提示した。

  • 教師の自己研修能力の開発に向けて

    日本語学   14巻7号   33 - 42(共同研究   1995年7月

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    出版者・発行元:明治書院  

    海外日本語教師長期研修では、研修生の教師としての自己研修能力の開発に向けて研修プログラムを計画してきた。自己研修能力とは、研修生自身が自己の問題を認識し、問題解決の方法を計画・実施し、その結果を自己評価し、次の目標を設定していく力のことである。自己研修の過程が成り立つためには、自己を客観的にとらえる力、問題を認識する力、自律的に問題を解決していく力などが必要となる。それらを教師研修にいかに組み込んできたかについて報告する。

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MISC

  • 総合政策学部における日本語プログラム(2008年度)

    南山大学国際センター紀要   第9号   88 - 90   2008年12月

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    出版者・発行元:南山大学国際教育センター  

    南山大学国際センター紀要第9号の第2章に、南山大学総合政策学部における日本語教育プログラムのうち、初級レベルに相当する日本語Iレベルの二つの科目「文法」及び「読解作文」について概略を記した。それには、授業の目標、使用教材(メインテキスト及び副教材)、授業の流れとそれぞれの内容、宿題、工夫した点や注意した点などが含まれる。

  • 【特色ある大学教育支援プログラム】年次報告書(2007年度)

    【特色ある大学教育支援プログラム】年次報告書(2007年度)   2007年度   6 - 11,53-55,63-65   2008年3月

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    出版者・発行元:南山大学  

    日本語プログラム(日本語Iクラス)改善の試み、及び交流会館における図書や機器の利用状況について報告した。また南山アジアプログラム(中国)における現地研修、及びそれに伴う様々な学生指導と学生の成長についても報告した。

  • 【特色ある大学教育支援プログラム】年次報告書(2006年度)

    【特色ある大学教育支援プログラム】年次報告書(2006年度)   2006年度   53 - 69,86-87   2007年3月

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    出版者・発行元:南山大学  

    日本語プログラム(日本語Iクラス)改善の試みと教材作成、及び実地調査について報告した。また南山アジアプログラム(中国)における現地研修、及びそれに伴う様々な学生指導と学生の成長についても報告した。

  • 日本語を内省しよう

    第18回愛知サマーセミナー   2006年7月

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    出版者・発行元:第18回愛知サマーセミナー実行委員会  

    普段何気なく使用している日本語について、発音・表記・文法・語彙・表現等の点でどのような特徴を持っているのか、客観的に見つめ直してみる。

  • 【特色ある大学教育支援プログラム】年次報告書(2005年度)

    【特色ある大学教育支援プログラム】年次報告書(2005年度)   2005年度   7 - 11,36-48   2006年3月

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    出版者・発行元:南山大学  

    日本語プログラム(日本語Iクラス)改善の試み、及び実地調査について報告した。また南山アジアプログラム(台湾)における現地研修、及びそれに伴う様々な学生指導と学生の成長についても報告した。

  • 総合政策学部における日本語プログラム(2005年度)

    南山大学国際センター紀要   第6号   75 - 76   2006年3月

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    出版者・発行元:南山大学国際教育センター  

    南山大学国際センター紀要第6号の第3章第1節に、南山大学総合政策学部における日本語教育プログラムのうち、初級レベルに相当する日本語Iレベルについて概略を記した。内容は、2003年度までの授業科目名とそれぞれに関する目標、授業内容、評価、及び学生からの意見とそれらに対する対応策、そして2004年度のカリキュラム見直しにあたって改変した点等である。

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講演・口頭発表等

  • PPTのスライドを活用した、日本語学習者への助詞の指導

    令和6年度 私立大学情報教育協会 教育イノベーション大会  2024年9月  私立大学情報教育協会

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    開催年月日: 2024年9月

    開催地:オンライン   国名:日本国  

    学習者に日本語の助詞を理解させるには、「例文の提示/簡易な日本語で説明/媒介語で説明/イメージ図の提示/ジェスチャーの使用/市販の絵教材の提示」などが行われているが、いずれもデメリットがある。しかしPPTのスライドを活用すれば、「学習者の母語の違いや日本語習熟度の差などの影響を受けにくい。リアリティや臨場感のある場面が創り出せる。意味や用法の違いが際立たせられる。学習者にとって身近な場所を背景に据えられる。人物同士の関係や文脈、視点、発話者等も明示できる。」といったメリットがあるので、より効果的に指導できる。そのようなスライドの具体例を、「場所+に/で/を」「は/が」で示した。

  • 初級文法を教える際のプリントの作成について

    台湾日本語文学会第304回例会  2014年3月  台湾日本語文学会

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    開催年月日: 2014年3月

    開催地:台北YMCA   国名:台湾  

    日本語の初級文法を教えていると、学習者から質問されることがよくある。それは、「習った時は覚えているのだが、時間が経つと忘れてしまう」「既に習った文法項目との違いがよくわからない。」「その文法項目だけに焦点を当てて練習している時はいいが、いざ自由に話そう、文章を書こうと思った時に、どの文法項目を使ったらいいのかわからなくなる。」などである。このような問題に対応するため、導入及び復習(自習)用として扱うのに効果的なプリントを作成した。作成のポイントは、 ①表形式にすること ②既習の語彙や表現を累積していくこと  ③イラストを利用すること ④「私、私の家族、私がいる場所、今」をプリントの中心に据えること  ⑤典型的な例文により、既習文型と新出文型との意味の違いを、シンプルかつ明確に示すこと などである。これらについて具体例を紹介し、期待される効果、及び作成にあたっての注意点を指摘した。

その他

  • 「推薦図書トークカフェ」における推薦図書の紹介

    2023年7月

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    ライネルス中央図書館のイベントの一環として行われた「推薦図書トークカフェ」において、『実例で学ぶ認知意味論』(籾山洋介)の紹介を行った。

その他教育活動及び特記事項

  • 2023年4月 -2024年3月
    2023年度の教育実践
  • 2022年4月 -2023年3月
    2022年度の教育実践
  • 2021年4月 -2022年3月
    2021年度の教育実践
  • 2020年4月 -2021年3月
    2020年度の教育実践
  • 2019年4月 -2020年3月
    2019年度の教育実践
  • 2018年4月 -2019年3月
    2018年度の教育実践
  • 2017年4月 -2018年3月
    2017年度の教育実践
  • 2016年4月 -2017年3月
    2016年度の教育実践
  • 2015年4月 -2016年3月
    2015年度の教育実践
  • 2014年4月 -2015年3月
    2014年度の教育実践
  • 2013年4月 -2014年3月
    2013年度の教育実践
  • 2012年4月 -2013年3月
    2012年度の教育実践
  • 2011年4月 -2012年3月
    2011年度の教育実践
  • 2010年4月 -2011年3月
    2010年度の教育実践
  • 2009年4月 -2010年3月
    2009年度の教育実践
  • 2008年4月 -2009年3月
    2008年度の教育実践
  • 2007年4月 -2008年3月
    2007年度の教育実践
  • 2004年4月
    知の演習(基礎演習 教科書・問題集)への執筆
  • 2001年7月
    南山大学総合政策学部におけるジャーナル実践報告
  • 2000年10月
    学習者の作文への誤用訂正の効果について
  • 1997年1月
    より効果的な会話授業をめざして

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社会貢献活動

  • 2012.11 瀬戸市国際センター「第5回NIHONGOスピーチコンテスト」審査委員長

  • 2012.1 瀬戸市国際センター「第4回 NIHONGOスピーチコンテスト」審査委員長

  • 2011.7-2012.6 「高校生・大学生のための日本語セミナー2012」事務局長

  • 2010.11 瀬戸市国際センター「第3回 NIHONGOスピーチコンテスト」審査委員長

  • 2010.7-2011.6 「日本語を学ぶ人の大学・大学院セミナー2011」事務局長

  • 2004.9-2007.3 留学生地域交流事業企画委員会(日本学生支援機構 名古屋支部)委員

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学術貢献活動

  • 2014年度日本語教育学会研究集会第3回(於愛知大学)

    役割:パネル司会・セッションチェア等

    日本語教育学会  2014年7月

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    種別:学会・研究会等 

  • 「日本語教育学会中部研究集会」(名古屋外国語大学にて)

    役割:企画立案・運営等

    日本語教育学会  2013年6月

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    種別:学会・研究会等 

  • 「日本語教育学会中部研究集会」(金城学院大学にて)

    役割:企画立案・運営等

    日本語教育学会  2012年6月

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    種別:学会・研究会等 

  • 2012年日本語教育国際研究大会(於:名古屋大学) 国際学術貢献

    役割:査読

    2012年

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    種別:査読等 

  • 「日本語教育学会中部研究集会」(愛知教育大学にて)

    役割:企画立案・運営等

    日本語教育学会  2011年6月

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    種別:学会・研究会等 

  • 「日本語教育学会中部研究集会」(愛知淑徳大学にて)

    役割:企画立案・運営等

    日本語教育学会  2010年6月

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    種別:学会・研究会等 

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