2025/04/22 更新

写真b

ミヤザワ チヒロ
宮沢 千尋
MIYAZAWA Chihiro
所属
人文学部 人類文化学科 教授
職名
教授
ホームページ
主な研究課題
長期研究:前近代ベトナム女性の財産相続権と祖先祭祀義務に関する歴史人類学的研究

長期研究:近代日本・ベトナム関係

長期研究:ベトナム南部宗教の歴史人類学的研究

長期研究:近代ベトナム知識人の文明観・ベトナム文化観

長期研究:ベトナム社会(特に農村)構造の持続と変化に関する歴史人類学的研究

短期研究:現代ベトナムの村落部独居老人に対する家族規範の変化に関する研究

短期研究:ベトナム農村における農業合作社の役割

短期研究:ベトナム郷約の研究
専攻分野
文化人類学、歴史人類学、ベトナム研究

学位

  • 学術博士(博総合224号) ( 1999年5月   東京大学 )

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    博士

    学位論文名:ベトナム北部村落構造の歴史的変化 (1907-1997)

  • 法学修士 ( 1993年9月   早稲田大学 )

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    修士

    学位論文名:フランス領インドシナに於けるゲテイン・ソビエト運動をめぐる植民地主義と共産党

  • 文学士 ( 1985年3月   早稲田大学 )

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    学士

研究分野

  • 人文・社会 / 文化人類学、民俗学

学歴

  • 東京大学   総合文化研究科   超域文化科学専攻

    - 1999年3月

  • 早稲田大学   法学研究科   国際条約史論専修

    - 1993年9月

  • 早稲田大学   文学部   史学科・日本史学専攻

    - 1985年3月

所属学協会

  • 日本華僑華人学会(2016.1~現在に至る)

  • 日本ベトナム研究者会議会員(2011~現在に至る)

  • 日本文化人類学会員(1996.3〜現在に至る)

  • 東南アジア学会中部地区例会委員(2000.1〜2001.12)

  • 東南アジア学会(1992.4~現在に至る)

委員歴

  • 日本華僑華人学会(2016.1~現在に至る)  

  • 日本ベトナム研究者会議会員(2011~現在に至る)  

  • 日本文化人類学会員(1996.3〜現在に至る)  

  • 東南アジア学会中部地区例会委員(2000.1〜2001.12)  

  • 東南アジア学会(1992.4~現在に至る)  

論文

  • 東アジア女性の伝統的財産権の比較研究に関する論点整理と展望

    アカデミア 人文・自然科学編    16   93 - 104   2018年6月

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    出版者・発行元:南山大学  

    東アジア女性の伝統的財産権の比較研究の一環として、中国とベトナムの比較を試みた。対象とする時代はベトナムの阮朝期と中国の清朝期である。中国清代に関しては主に1990年代以降の欧米や中国の研究に依拠して、通説のように宋代と比べて清代には女性の財産権が制限されたと一概には言えないことを述べた。儒教的な規範と異なり、清代の中国では女性の財産権が維持されていた。特に注目すべきは婚姻の際に女性が婚家にもたらした持参財である。婚姻後も女性は持参財の所有権や管理権、処分権を失わず、その持参財はしばしば夫やその家族、或いは生家を援助するのに使われた。また、持参財は息子の嫁や孫の嫁に相続されることもあった。さらに、清代中国では儒教規範に反して壻が花嫁の家に入る妻方居住婚が頻繁に行われ、持参財が生家に留まる傾向があることを先行研究に依拠して指摘した。
     ベトナムとの比較では以下のことが言える。ベトナム女性の財産権に関しては、遺産相続に関する資料が遺されているのに対し、中国清代に関しては持参財に関する研究が主であり、これは両地域の女性の財産の形態が異なっていることの表れであろう。また、最近の中国法制史研究では、滋賀秀三の財産権と祭祀権を一体視する見解に異議が唱えられる傾向にあるが、中国女性の財産権と祭祀権の関係は先行研究を見てもよくわからない。一方、ベトナムでは女性の財産権(遺産相続)と祖先祭祀権(義務でもある)が密接に結びついている。
     最後に、宮沢自身がこれまであまり注目してこなかった家族戦略やポリティックスの点に注目することの重要性を指摘した。

  • 末成道男教授在越南人類學研究的成就 国際共著

    宮沢千尋

    田野與文献   ( 第百零六期 )   10 - 17   2025年1月

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    記述言語:中国語   掲載種別:研究論文(学術雑誌)  

    その他リンク: https://schina-publication.hkust.edu.hk/zh/node/3094

  • 1945年3月におけるファム・クインの首相辞任

    『アカデミア』、人文・自然科学編   第21号   69⁻86   2021年1月

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    出版者・発行元:南山大学  

    1945年3月9日、日本軍はいわゆる「仏印処理」によりフランス植民地機構を解体した。ファム・クインは首相として日本特使である横山正幸と交渉し、バオダイ帝の内閣を代表して横山ととともにバオダイによる「独立宣言」発布や行政事務を分担した。
     しかし、バオダイが親政に乗り出して、ファム・クインを罷免する方針を出したことにより、クインは辞任を余儀なくされた。その背景には、1930年代から宮廷で権力を独占し、また1917年から宮廷に入るまで『南風雑誌』主筆として植民地支配の枠内から言論活動を展開していたクインに対する民族主義者らの反感があった。
     以上の経緯を、クイン自身、バオダイ、横山正幸、バオダイの官房長官ファム・カク・ホエの回想録に基づき時系列的に整理して述べた。

  • 前近代ベトナム女性の財産権に関する研究動向と展望―史料の状況に注目して

    アルケイアー記録・情報・歴史ー   11号   117 - 138   2017年3月

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    出版者・発行元:南山アーカイブズ  

    ベトナム女性の財産権に関する研究動向と展望を史料の状況に注目して述べた。ベトナム女性研究は従来、植民地期以後、特に1954年のジュネーヴ協定以後の時期に関する研究が圧倒的に多かった。数少ない前近代時期に関する研究は、著名な女性作家、王族、軍事的ヒロインに関するものが中心であり、一般人女性の生活に焦点を当てたものはほとんどなかった。
     しかし、1986年以降のドイモイ政策開始後、従来、ベトナム現地の研究者や外国人に門戸を閉ざしていた文書館や公立の図書館などが漢字・チュノム文献を公開するようになり、一般人女性の日常生活、特に経済生活に関する研究が可能になった。
     筆者はここで特に財産権に関する研究に注目した。これらの研究はベトナム女性のエージェンシーを明らかにする意義がある。具体的な研究の動向としては、1.筆者も取り組んでいる、族譜や嘱書を分析して、男性との比較で女性の財産上の地位を考察する研究、2.碑文に記された村落共同体や寺院に対する土地や金銭の寄進に見られる女性の経済活動である。
     最後に、東アジアの比較研究への展望を示した。ベトナムにおける男女均分相続規範や男女の輪番による祖先祭祀の慣行は、中国よりも17世紀までの朝鮮半島に近く、両者の比較研究が重要であると指摘した。

  • 前近代ベトナム女性の財産権と祭祀財産相続ー忌田を中心にー

    アジア・アフリカ地域研究   15 ( 02 )   pp.208 - 233   2016年3月

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    出版者・発行元:京都大学大学院アジア・アフリカ地域研究研究科  

    前稿(Miyazawa 2016)を受けて、ベトナム女性の財産権と祖先祭祀財産、祖先祭祀義務について考察した。
    1.ベトナム女性の祭祀財産相続については、従来、香火についてのみ研究されてきたが、忌田がより重要であることを示し、香火と忌田の違いを示した。
    2.婚出した女性が父母の遺産を相続する代わりに生家の祖先祭祀義務を負う実際の事例を挙げた。ひとつの事例では婚出した娘が兄弟と平等に遺産を相続する代わりに、父の正妻、その父、夭折した父の姉妹、祖母、曾祖母の祭祀を義務付けられている。もうひとつの事例では、婚出した女子を含むキョウダイ全てが父の遺した忌田を輪番で耕作し、祖先祭祀の支出に充てる。このような習慣は中国には見られないものである。
    3.男女の「平等」を実現する場合、必ずしもその時点で生存している子孫の間の平等が図られるのではないこともある。忌田を遺した祖先が死んだ55年後に、その男子・女子(すでにほぼ全員が死亡)に忌田が均等に再分配された事例がある。男子・女子が起点となった男支・女支が形成され、女子の子孫である異姓の子・孫も忌田を相続している。「支」は儒教の原則から言えば、男系の男子子孫をたどってのみ形成されるはずであるが、ベトナムでは女子も支の起点となるのである。男女の「平等」の実現のされ方は、財産分割や家族の具体的な状況によって異なる。
    4.ベトナム女性の財産上の地位について人類学的に位置づけ、朝鮮半島との類似性を指摘し、東アジア全体との比較への展望を示した。

  • ベトナム起源の宗教の越境に関する覚え書き-カオダイ教のカンボジアへの広がり(1926-1934)

    東南アジア大陸部における宗教の越境現象に関する研究   1 - 14   2013年3月

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    出版者・発行元:科学研究費補助金最終報告書  

    1926年にフランス植民地下の南部ベトナムで成立したカオダイ教がどのようにカンボジアへ越境し、カンボジア人の間に広まったかを、1926年から、布教の対象がカンボジア人から在カンボジアのベトナム人、華人へと写ったと言われる1934年までに区切って、主にフランス人やカンボジア人の先行研究を中心にまとめ、その問題点と今後の研究の展望を示した。

  • クオンデのファン・チュウ・チン宛書簡と「サンテ監獄事件」

    東洋文化研究   Vol.15   51 - 80   2013年3月

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    出版者・発行元:学習院大学東洋文化研究所  

    ベトナム亡命王族クオンデ候の独立運動の経歴のなかで、従来深く研究されてこなかった1913年秋から1914年前半の欧州滞在期の活動を明らかにすることを目的とする。クオンデは、それぞれ英語、フランス語、ドイツ語に堪能なベトナム人を従者としてまずドイツに向かった。「敵の敵は味方」として、フランスのライバルであるドイツに援助を求めたが、要人の誰にも会うことできず失敗に終わった。しかし、同時に祖国を植民地支配したフランスにも働きかけた。フランス滞在中のファン・チュウ・チンにフランスの要人を紹介して欲しい旨、手紙を出したのである。しかし、チンはこの手紙をフランス植民地省に提出し、これはチンはドイツとの通牒者であるとの嫌疑を受ける契機になり、第一次世界大戦勃発直後にチンは逮捕されるに至った。クオンデは前インドシナ総督サローにも手紙を書いている。しかし、この試みは何ら成果をもたらさず、クオンデは1913年末に英国にわたり、翌年中国にも渡るが、1915年、1909年に追放された日本に舞い戻った。クオンデは独立達成のためなら、当の支配国フランスや内心では警戒感を抱いていた中国とも手を結ぶ機会主義的行動を取った。

  • Vai Trò Hội Nguoi Cao Tuoi Trong Su Nghiep Xay Dung Que Huong Tinh Bac Ninh. Tinh Tu Tri Lang Xa o Dong Bang Song Hong, Viet Nam

    International Workshop on Village Monagement Culture in Ha Tinh Province   38 - 45   2011年3月

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    出版者・発行元:Ha Tinh Culture, Sports and Tourism Department, Nanzan University and Institute of Vietnamse Studies and Development Scieneces  

  • ベトナムのアーカイブズ-国家文書保存局を訪問して-

    アルケイア   5   113 - 128   2011年3月

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    出版者・発行元:南山大学史料室  

  • クオンデ侯と全亜細亜会議長崎大会

    ベトナム 社会と文化   7   80 - 109   2006年3月

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    出版者・発行元:風響社  

    1926年8月1日から、政友会代議士今里準太郎のもとで、全亜細亜民族大会第1回会議が長崎で開催された。アジアの被植民地の解放を訴える大会であったが、台湾、朝鮮など日本の植民地はどうするのかというジレンマを抱えた大会でもあった。クオンデは大会3日まで姿を見せなかったが、大会最終日突然登壇し、ベトナム人の信仰する儒教・仏教は、西洋の博愛、人類愛であること、フランスの横暴などを訴えた。かつての愚民観は演説内容には見られなくなっていた。

  • 再来日後のベトナム東遊運動盟主クオンデ候をめぐる日仏植民地帝国の対応と取引

    ベトナムの社会と文化5・6合併号   5・6合併   115ー150   2005年10月

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    出版者・発行元:風響社  

    本稿は東遊運動盟主クオンデが仏の圧力で日本を退去した後、1915年ごろに再来日を果たし、(1)中国人と偽りながら、日本人に財政的援助を受けながら、学校に通ったり、側近と植民地ベトナムの苦境を訴える言論活動をしていたこと、(2)しかしその活動は、1925年の
    日仏の秘密の協定で、日本外務・内務両省が詳細に調べ、フランス側に報告していたこと、(3)長崎で行われる予定の「全亜細亜民族会議に出席をよていしていたことを明らかにした。

  • ベトナム北部における“新郷約”「文化のむら建設規約」制定の過程と国家法との関係

    ベトナムの社会と文化   4   244‐268   2003年3月

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    出版者・発行元:風響社  

    1945年の革命以後、ベトナム北部村落が独自に制定していた郷約は
    「封建的」社会関係を再編成するとして廃止され、農村では農業合作社の規約がそれに代わった。しかし、計画経済から市場原理を導入する過程で社会関係は、複雑化し、現状に合わなくなった。このような状況で、村落側は自発的に45年以前の郷約を実状に合わせて復活した。国家の側は、県、省レベルでシンポジウムを開催してそれを検証し、未整備である国家法の補助手段とすることを容認した。開放政策ドイモイに見られる農民側のイニシアチブを、国家が「社会主義市場経済」の枠内で容認するというパターンがここで行われたことを示し、きっかけになったむらの「新郷約」を訳出し開設を加えた。

  • ベトナム北部・紅河デルタ村落における村落運営とリーダー選出-農業合作社大会と主任及び管理班選挙

    南方文化   29   21−42   2002年11月

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    出版者・発行元:天理大学南方文化研究会  

    ベトナム北部紅河デルタ農村では、集団耕作を放棄した後も、農業合作社が伝統的村落の枠組みを通じて、社会組織として、自前の財源で村落を運営している。2年に1度選ばれる合作社主任及び管理班選挙を人類学的に参与観察することにより、むらびとの意思が最優先され、共産党の政治的関与がそれに劣ることを明らかにした。

  • ベトナム南部諸宗教の人類学的研究に向けて

    『ベトナムの社会と文化』   3号   80 - 101   2001年3月

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    出版者・発行元:風響社  

    2001年3月と9月におこなったフィールド・ワークと資料収集をもとに,1975年のベトナム戦争終結以降長らく外国人の研究者に門戸を閉ざしてきたカオダイ教,ホアハオ教などの資料を紹介・解説し,人類学的研究の展望を示した。

  • ベトナム北部の父系親族集団の一事例 儒教的規範と実体

    『ベトナムの社会と文化』   1号   7 - 33   1999年6月

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    出版者・発行元:風響社  

  • ベトナム北部村落構造の歴史的変化

    博士論文   234 pp.   1999年5月

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    ベトナム北部・紅河デルタの1村落を選び、王朝時代から、フランス植民地化、仏印進駐、抗仏戦、抗米戦、社会主義化、計画経済の破綻、市場原理の導入などの「ドイモイの時代」を経て、当該村落構造や農村生活が約100年にどのように変化してきたか、人類学的フィールド・ワークと文献資料の分析という2つの方法を組み合わせて明らかにした。

  • 革命以前の北部ベトナム村落における年齢階梯制と地位獲得競争

    東洋文化   78号   73 - 98   1998年3月

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    出版者・発行元:東京大学東洋文化研究所  

  • ベトナム北部における女性の財産上の地位 19世紀から1920年代末まで

    民族學研究   60巻4号   330 - 341   1996年3月

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    出版者・発行元:日本民族学会  

  • ベトナム北部・北中部の伝統構造とその変化

    人類学から見たベトナム社会の基礎的研究   12 - 26   1996年3月

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    出版者・発行元:文部省科学研究補助金研究成果報告書  

  • フランス領インドシナに於けるゲティンソビエト運動をめぐる植民地主義と共産党

    早稲田大学大学院法学研究科修士論文   学位番号第80号   1993年9月

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    1930年のゲティンソビエト運動に際してのフランス植民地当局に対する共産党とそれを支持した村落の知識人や農民の運動の実態を、当時、共産党が発行した新聞やパンフレットを基に明らかした。また、共産党員や支持者たちが詠んだ詩文に見られる世界観を明らかにした。

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書籍等出版物

  • 西川寛生「戦時期ベトナム日記」1940年9月~1945年9月

    ( 担当: 共編者(共編著者))

    学習院大学東洋文化研究所叢書(風響社刊)  2024年3月 

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    総ページ数:586p.  

    満鉄東亜経済調査局附属研究所(通称・大川塾)を卒業し、北部仏印進駐に伴い当時のフランス領インドシナに渡った西川寛生氏の日記の全文の翻刻。1945年の日本軍によるフランス植民地機構解体(「仏印処理」)からベトナム民主共和国独立に至る時期に、ベトナム民族運動に関わった同氏の日記の全文に注釈や解説を付したもの。

  • 東アジアにおける哲学の生成と発展 間文化の視点から

    ( 担当: 共著)

    法政大学出版局  2022年2月 

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    総ページ数:853+X  

    担当執筆部分:第43章「フランス植民地期のベトナム知識人ファム・クインの「言語・文化ナショナリズム」と西洋哲学思想観」pp.801-821.  ファム・クインは、雑誌『南風雑誌』(1917-1934)を創刊し、1932年まで主筆を務めたフランス植民地期のベトナム知識人である。彼は武力で植民地体制を打倒して独立を回復するのではなく、言語や文化の分野でベトナムのナショナリズムを発揚することを主張し、言論活動を繰り広げた。本稿では、ファム・クインの植民地時代のベトナム知識人としての特徴や彼の言論活動、特にその「言語・文化ナショナリズム」と西洋哲学思想観について述べた。  クインは、フランス植民地期のベトナム知識人としては第2世代に当たる。この世代は、植民地支配によるフランス文明の流入に直面しながらも、伝統的な儒教教育を受けた者が多かった。しかし、彼は家庭の事情で幼くしてフランス式の「通訳学校」に学んで学位を得ており、科挙を受けたことも無く、漢文や儒教の知識も卒業後に「フランス極東学院」に職を得てから「自学自習」したという点で、異色の存在だった。  『南風雑誌』の主筆になってからは、フランスの文学・哲学・思想を紹介する一方、「ことばがあれば、国がある」として、植民地体制の打倒よりも、ベトナム語表記による文体を整備しベトナム独自の「国粋」「国学」を確立することを主張した。  西洋哲学に関しては、ルソーの革命思想よりも、ラテン語ではなくフランス語で文学や哲学・思想を著したラブレーやデカルトを重視した。自らを、ベトナムにおいて類似の事業に取り組む存在と自負していた。また、1920年代後半には植民地体制下での立憲制を主張した。  1932年に皇帝バオダイに招かれて宮廷に入って首相を務め、1945年の八月革命の際に革命勢力に処刑されたが、21世紀に入って著作集が復刻されるなど、ベトナム国内でも本格的な再評価が始まった。

  • 近現代世界における文明化の作用 

    ( 担当: 単著)

    行路社  2020年3月 

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    総ページ数:196p. 133-154  

     執筆担当部分:第6章「植民地期ベトナム知識人にとっての「文明」と「国学」」 『南風雑誌』主筆ファム・クイン(1892ー1945)は中国文明や西洋文明の影響を受けないベトナム独自の「国学」を確立しようと主張して言論活動を行った。その際、中国文明や西洋文明を否定するのではなく、中国文明の精神的な価値を重視しながら、西洋文明の利便性や批判的な考究方法を用い、両者を「調和」させることが肝要であることを提唱した。  このようなクインの態度は、政治的には植民地支配を容認する立場を採ることとなり、彼は1930年代にバオダイ帝の側近になった。1945年にホー・チ・ミンがベトナム民主共和国を建国すると、クインは「越奸」として処刑され、民主共和国、社会主義共和国の下ではその著作は長く人々の目に触れることはなかった。しかしドイモイ政策で経済発展が追及され、伝統文化の役割が重視されるようになると、東西文明を調和させようとした彼の功績は再評価され、21世紀に入ると著書が復刊され、民間の財団から表彰されることになった。

  • Weaving Women's Spheres in Vietnam- The Agency of Family, Religion and Community.

    ( 担当: 共著)

    Brill  2016年1月 

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    Rethinking Vietnamese Women's Property Rights and the Role of Ancestor Worship in Premodern Society: Beyond the Dichotomies.pp.57-80 ベトナムの王朝時代の女性の財産上の地位については、20世紀以降の学術的研究では、遺産相続分の男女均分が規範で、男女平等であるとされてきた。しかし21世紀に入り、男女均分規範はフランス人がつくり出した「神話」にすぎないとの説が出された。本稿では漢文で書かれた遺産相続文書や財産分割文書などを実際に分析することによってこの問題に対し再考を加えた。  その際、従来のように単に男女間の相続分を比較するのではなく、族譜等を用いて、祖先祭祀義務の有無や婚姻の状態なども考慮に入れた。その結果、女子の相続分を男子と均等とする文書が多く残されており、婚出した女性も異族である夫や子孫とともに生家の祖先に対する祭祀義務を負うこと、両親が娘の婚家の子孫による祭祀の継続を願い、実際に半世紀近く祭祀が継続する例があることがわかった。これらの特徴は儒教の男子優先の原理から逸脱しており、王朝期の中国には見られないものである。男女均分規範は必ずしもすべての場合に実行されるわけではないが、フランス人による「神話」とは言えないことを明らかにした。

  • 『西川寛生「サイゴン日記」一九五五年九月~一九五七年六月』

    ( 担当: 共編者(共編著者))

    風響社  2015年2月 

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    総ページ数:369p  

    西川寛生(本名捨三郎 1921-2006)は大川周明が設立した、「大東亜解放」の人材養成を目指す「東亜経済調査局附属研究所」(通称大川塾)を卒業して、1940年日本の仏印進駐に際しベトナムに渡った。1945年の敗戦まで、仏印進駐の西原監視団や山根機関、大南公司で働きながら、ベトナムの民族運動に関わった。1955年9月に大南公司がサイゴンに支店再開を許されると再びベトナムに渡り、社長松下光弘、日本工営社長久保田豊らと日本政府のベトナム賠償で建設されたダニムダムの調査、設計、建設作業に関わるなど、終生ベトナムにその一生を捧げた。本書はご遺族から利用を許された生前氏がつけていた日記を1955年9月から1957年6月まで採録した。ベトナム共和国の大統領となったゴー・ディン・ジエム政権成立時期に日本との賠償交渉の進展や政治・経済・国際関係の展開、民衆の暮らしなどを、豊富なベトナム体験から深い洞察力で綴ったものである。また、当時のベトナムの状況について読者の理解を促進するため、客注、60ページに渡る補注を施した。さらに宮沢が「西川捨三郎とその日記」を執筆した。

  • 『ことばと国家のインターフェイス』

    ( 担当: 共著)

    南山大学地域研究センター  2012年3月 

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    総ページ数:373p  

    南山大学地域研究センター共同研究プロジェクトの成果報告書。宮沢担当部分は第4章「戦間期の植民地ベトナムにおける言語ナショナリズム序論」(75-100)。19世紀のベトナムの口語文学作品である『キム・ヴァン・キエウ伝』がベトナムの国粋・国華を表すものであるかという、1920年代の植民地下におけるベトナム知識人の論争から、「国が植民地化されても、ことばが残れば、民族や国は維持できる」という主張が生まれたことを示し、同時にそれへの反論など論争の具体的な経緯を負いながら、「ことばと国家のインターフェイス」という点から分析した。

  • 『社会変動と宗教の<再選択> ポスト・コロニアル期の人類学研究』(南山大学人類学研究叢書8)

    ( 担当: 共編者(共編著者))

    風響社  2009年3月 

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    総ページ数:300  

    南山大学人類学研究所第8期長期研究プロジェクト(2006-2007年度)の成果報告書。植民地期から第二次世界大戦後の「独立」「開発」の時代にも、「文明化の使命」などの植民地的発想が持続している点に特に注目し、そのような情況のなかで、宗教の「再選択」が行われていることを、論じた。 「序論」:趣旨説明と各論者の論文の位置づけの紹介。 「ベトナム南部メコン・デルタのカオダイ教の政治化と軍事化」:1920年代に、フランス直轄植民地であったベトナム南部のメコン・デルタに生まれたカオダイ教は、フランス植民地当局に恭順、未組織的反乱、反抗、協力、半独立化とめまぐるしく態度を変えた。信徒は、ベトナム人地主、小作人、下級官吏、クメール人農民、華人と幅広く、また教義も、儒教、道教を中心に、仏教、キリスト教も取り入れたシンクレティックなものであった。また、共産党に対しても、1930年の蜂起では、共産党のシンボルである鎌と槌を掲げながら、同時にカオダイ教の護符を身につけるなど、柔軟な態度を取っていた。信徒は共産党の運動が弾圧を受けると、カオダイ教に改宗するなどして、「宗教」と「革命」の選択・再選択を柔軟に行っていた。しかし、1945年の独立運動期には、当初、共産党に協力していたものの、一部を除いて、フランスに投降した。

  • 『変化する医療と儀礼』(バクニン省ヴィエムサー村に見る富の再分配機構としてのむら-農村生産合作社を中心に

    ( 担当: 共著)

    春風社  2008年3月 

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    総ページ数:239p.(pp31−60)  

    バクニン省ヴィエムサー村では、国家の経済政策が市場原理を導入して変化した後も、その経済的社会的変化に即興的に 呼応しながらも、「国家によるバオカップ制度(通常「丸抱え制度」と翻訳される)」を「むらを単位としたバオカップ制度」に読み替えて、独自の社会政策を実行し、むら(=村)単位で形成されている農業生産合作社を通じて富の再分配を行った。そのことは国家が土地や農地を商品化する政策を導入する方向へ政策転換しても変化するきざしを見せなかった。このような事例からベトナムの政治体制は、一党制下の全体主義という観点からのみ理解することはできず、「対話型」という性格を持つというカークフリートの見解に賛意を表した。

  • 『アジアの文化と経済ー流通・交換をめぐる学際的まなざし』(ベトナム北部・紅河デルタ村落における文化と経済発展の関係)

    ( 担当: 共著)

    風響社  2005年3月 

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    総ページ数:242p(pp183-209)  

    ベトナム北部では厳格な「社会主義計画経済」が1970年代後半に頓挫し、市場原理を取り入れた「社会主義市場経済」制度へ移行した。従来の国家による採算を度外視した補助金制度(バオカップ)は廃止された。ところが、農村部では、農民に長期使用権を認めた耕地が分給され、農民の収穫物の最終処分権が拡大する一方で、従来計画経済的農業を担ってきた農業合作社が、国家補助金(バオカップ)制を、合作社によるバオカップと読み換えて、国家の社会福祉政策の補完や、村内のインフラ建設、水利費、農地使用税の農民からの減免と合作社財政からの代納を行う所が出てきた。そして、生産関係や取引関係の複雑化に伴い、1945年の革命以前に、多くのむらが持っていた「郷約」を現代風に改めて施行するところも現われ、この動きは「法治国家」を目指すベトナム政府の国家的政策に取り入れられることになった。また従来の社会主義イデオロギーでは統制の対象になっていたむらの神社や宗教施設も復興され、国から文化財の認定を受けるところが増えた。ベトナム国家は文化を経済の上部構造としてのみ認識する唯物論を修正した。村落建設のこのような自主的動きと、ベトナム国家がこうし

  • 『アジアの文化と市場ー流通・交換をめぐる学際的まなざし』(序論)

    ( 担当: 共著)

    風響社  2005年3月 

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    総ページ数:242(11-31)  

    高度資本主義がグローバルな規模で全世界席巻する勢いを見せた1997年のアジア経済危機は、米国流エコノミストが主張するように、東南アジア諸国のクローニー資本主義が腐敗したために起こったのではなく、投機を目的とした外国資本の行動に端を発しているという立場に立ち、IMFのコンディショナリティを拒否して経済再生を図ったマレーシア、市場経済の発展に伴ってNGOも発展するという西欧流開発理論が通用しないイランの財団、仏教が過剰な市場化を抑制する仏教運動が行われているタイ、日本人というグローバルな人間が、経済的利益ではなく「自分の居場所」を求めて小規模商いを行うバリ、ロシア、中国、日本という経済大国にはさまれながら、名誉と友情を基盤とする交易を第2次大戦後まで続けたエベンギとロシア・コサック人、「社会主義市場経済下」の中国とベトナム、西アフリカの宝貝の交易から通人類学的な貨幣論を展開するなどの事例を解説し、グローバリズムを「飼い馴らす」ローカルな人々の動きを展望した。

  • 『越南的国家機構』(農業行政組織与農業合作社)

    ( 担当: 共著)

    雲南大学出版社  2005年1月 

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    総ページ数:283p(pp215-241)  

    『ベトナムの国家機構』(2000年明石書店)の改定中国語版。1996年国会可決、1997年施行の「合作社法」が2年かかって、末端に浸透したので、その変化や地方独自の解釈、運用に触れた。中国語版には、2003年国会可決、2004年施行の「合作社法」分析の展望を追加した。

  • 『現代ベトナムを知る60章』(ベトナムの家族、親族、家譜)

    ( 担当: 共著)

    明石書店  2004年6月 

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    総ページ数:383(151‐155)  

    ベトナムの主要民族であるベト族の家族、親族関係、親族の記憶、歴史を保存するための族譜について概説を試みた。すなわち父系親族集団が優越的であるが、母方親族の役割も葬式、結婚式では実務面で重要であり、儒教の「家礼」などの規定を超えて、「情感」によって服喪する。族譜は革命前は漢字で記載されていたが、その後長く存在を隠され、またローマ字化されたが、開放政策以来、漢字の族譜の復原や、交通の発展により、母村以外に移住した支派とのつながりの回復が行われている。

  • 『文化人類学を再考する』(ベトナム北部における社会主義市場体制と「宗教」「民間信仰」「迷信異端」

    ( 担当: 共著)

    青弓社  2001年12月 

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    総ページ数:348(pp173-215)  

    社会主義市場経済体制を取るベトナムでは従来「宗教」と分類され、「迷信異端」として禁止されてきた行為が、「民族の伝統」の発揮という新たな国家スローガンのもと、「民間信仰」として許可されるようになったが、依然現場では「迷信異端」との線引きに混乱が見られる。

  • 『<血縁の再構築>東アジアにおける父系出自と同姓結合』(ベトナム北部の父系出自・外族・同姓結合)

    ( 担当: 共著)

    風響社  2000年11月 

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    総ページ数:356 pp.(pp185-211)  

  • 『ベトナムの国家機構』(農村行政組織と農業合作社)

    ( 担当: 共著)

    明石書店  2000年6月 

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    総ページ数:330 pp.(269-2  

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MISC

  • 「小林知著『カンボジア村落世界の再生』

    『アジア・アフリカ地域文化研究』   11巻2号   217 - 220   2012年3月

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    掲載種別:書評論文,書評,文献紹介等   出版者・発行元:京都大学大学院アジア・アフリカ地域地域文化研究科  

  • Vai Tro Hoi Nguoi Cao Tuoi trong Su Nghiep Xay Dung Que Huong o Tinh Bac Ninh

    International Workshops on Village Management Culture in Ha Tinh Province   2011年2月

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    出版者・発行元:南山大学、ハノイ国家大学、ベトナム・ハティン省文化・スポーツ・観光局  

    ここでは、ワークショップが行われたハティン地方と、宮沢の研究する紅河デルタ地域村落構造の比較を行った。紅河デルタ地域の村落はハティン地方と伝統的な村落の在り方がそう大きくちがわないものの、1945年の革命以降大きく異なる道を歩むことになった。ハティンでは、革命前の村落の枠組みが姿を消し、伝統的むらの守護神の存在や村内婚規範が人々の意識から消失したのに比べ、紅河デルタの特に北部では、新たな行政村落が組織された後も、革命前の村落を単位に人々は祭礼活動や婚姻を行った。また、ハティンでは宗教施設、碑文、漢籍などを「封建文化」の象徴として破壊したのに対し、紅河デルタ村落では、表面上撤去して破壊を免れるために隠すことが行われた。祭礼が復活してくると、紅河デルタの省では、実情を行政が専門家を招いて調査し、国に先駆けて祭礼の復活・自由化に法的根拠を与えた。紅河デルタ村落では、大衆団体がvoluntary associastionとして、自前の財源を持ち、村落建設を行う事例があり、その一例として、老人会の活動が盛んな村落を紹介した。発表内容の完全原稿はpp38ー45に掲載されている。

  • ベトナムのスポーツ-伝統と刷新

    日本スポーツ人類学会   2010年5月

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    本報告は、ベトナムのスポーツを人類学的に研究する際の前提を整理することと、若干のスポーツの現状を紹介することを目的とした。ベトナムは、長く中国文化の影響を受け、その後はフランスの植民地になり、日本や米国もベトナムに領土的野心を抱き、駐屯・侵略した。このようなベトナムにおいて、伝統的スポーツと言われているものは、確かに「伝統的」ではあるかもしれないが、「独自」のものではないかもしれない。王朝時代の科挙における武科試験は、ベトナム・オリジナルの憲法もあったとされるが、中国起源のものもあったことを指摘した。また、むら祭りで盛んだったのは人間将棋やぶらんこであるが、1945年以降の革命と戦争で、唯物論や資源節約の観点から制限を加えられた。1986年以降、開放政策が行われると、「民族の伝統発揮」が唱えられ、制限を加えられていた「伝統」スポーツが「復活」した。同時にサッカーがプロ化し、企業の「冠カップ」が行われるなど、商業化した。さらに国威発揚や、中国との関係改善のために、アジア大会が利用されたりといった「政治化」の側面にも言及した。

  • Familial Properties: Gender, State, and Society in Early Modern Vietnam, 1463-1778 by Nhung Tuyet Tran.

    Journal of Southeast Asian Studies   vol 8, No.3   448 - 453   2019年12月

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    掲載種別:書評論文,書評,文献紹介等   出版者・発行元:Center for Southeast Asian Studies, Kyoto University  

  • 「東アジア比較人類学に向けての日本と韓国のネットワーク活用」

    2018年11月

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    2018年度南山大学人類学研究所第2回公開シンポジウム「日本と韓国の人類学ネットワーク」において、本田洋、林慶澤報告に対してベトナム文化人類学研究の立場からコメントした。韓国人類学や日本人類学の研究蓄積やネットワークがベトナム人類学の発展に貢献できるとの提言を行った。
     また、先駆者として、フランス領インドシナ時代のベトナムで研究・言論活動を行った日本植民地統治下の朝鮮人である金永鍵の事績を紹介した。

  • 「兄弟党時代のベトナム党のマラヤ共産党との関係の一側面

    南山大学アジア・太平洋研究センター   2009年6月

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    出版者・発行元:南山大学アジア・太平洋研究センター  

    内容は以下の通り
    1.ベトナム側では最近、マラヤ共産党員のインドシナ戦争への貢献への評価が高まっており、外国人部隊に関する回想記や新聞のインタビューなどが著されている。それらによると少なくとも4人のマラヤ共産党員が外国人部隊に参加した。
    うち一人は、2005年段階でもベトナムに生存していた。
    2.通説では、マラヤ共産党書記長で、イギリスや日本のスパイであったライテクについて、ソフィー・クイン-ジャッジの研究から、チュオン・フオック・ダットというベトナム華人で1930年代初めにフランス植民地当局に逮捕された人物がそれにあたるのではないかという説を紹介した。

  • ベトナムに関する日本人類学研究の総括と現地への発信

    345   2006年7月

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    出版者・発行元:研究代表者 末成道男  

    わが国におけるベトナムの人類学的研究が急成長を遂げているものの、相互交流が十分でなく、分散しかねない現状に鑑み、研究会を組織して、その活動を通じて、成果を集約しまとめたものである。ベトナムに関する人類学的研究主要業績目録に解題を附し、地域や民族などテーマごとに研究レビューを執筆し、ベトナム語訳を付け、一冊にまとめて本報告書とするともに、データベースを作成し
    インターネットを利用してベトナムや、その他の世界に発信することを試みた。宮沢んは北部キン族研究の解題と参考文献リストの日本語部分(pp23−29

  • Hoat Dong Chong Phap cua Nguoi Viet Nam Sau Phong trao Dong Du That Bai

    2005年11月

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    出版者・発行元:ハノイ国家大学(ベトナム)  

    「東遊運動瓦解後の在日べトナム人の抗仏活動」(東南アジア史学会 於 愛知大学)と、ほぼ同内容をベトナム語で発表した。多くの参加者が知らない新事実だったので、議長報告で2回言及されるなど、新しい論点を提示できて有意義であった。

  • Jourenys of Body, mind and spirit

    Asian Folklore Studies   LXV-2   337 - 338   2005年10月

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    掲載種別:書評論文,書評,文献紹介等   出版者・発行元:Nanzan University Anthropolojical Institute  

    本書は1975年のベトナム戦争終結以来はじめての、米越両国の人類学博物館の共同作業を通じて、ベトナムの民俗や少数民族を紹介した本である。その意味で非常に意義あるものである。写真やイラストはどれも美しく、魅力的で、文章とともにベトナムの生活を生き生きと描いている。戦争のことは極力ふれられていないが、例えば戦争で行方知らずになった夫、兄、父を祈祷師に探させるようなことが家族によって行われていることや、中部高原の土地争いの遠因は米軍が戦争中、民族間の離反を引き起こそうと少数民族ゲリラを養成しようとした。

  • 20世紀ベトナムの民間「大同理想」について

    アジア国際民俗学会   2005年9月

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    出版者・発行元:ベトナム文化研究院  

    大同は『礼記』の礼運編に出てくる中国古来のユートピアであるが、19世紀半ばの太平天国で中国の知識人たちに受入れられるようになった。その際、『礼記』が『春秋』と結び付けられ、西洋の進歩史観の中国語版が生まれた。一方、ベトナムでは、1907年の「大同経寳」を見る限り、『易』や朱子学と結びつけられ、尭舜の世が理想化されており進歩史観は見られない。しかし、中国では民衆が革命の際に、大同を社会主義と結びつけていないが、ベトナムでは知識人から、名も無い村人も大同=社会主義と理解した。

  • 東遊運動後の在日ベトナム人の抗仏活動

    2005年4月

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    出版者・発行元:東京外国語大学  

    1907年の日仏協約で、東遊運動で来日した日本人はほとんど、日本を追われたが、クオンデや陳福安らごく一部は日本にとどまったたまま、中国人と偽って、東京大學や早稲田大学で勉学を続けたり、「全亜細亜民族会議」に参加して、言論でフランスの植民地政策を批判するなど、ひそかに活動を続けるなどしていたことを日本外務省史料で明らかにした。

  • ベトナムの土地問題

    文部科学省科学研究費特定領域研究   Working paper 8   32   2004年7月

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    出版者・発行元:文部科学省科学研究費特定領域研究(司法改革班)  

    ベトナムの土地法が改正されるにあたって、どのような司法的問題が生じ、この研究結果からどのような助言ができるかという問題意識を前提に、実情報告として、宮沢の調査村の土地運用の独自の方法を紹介した。コメントでは、ベトナムの土地政策が社会保障と土地の商品化の間で揺れ動いていること、地方差が大きく、地方語との対応が必要とされていること、他の旧社会主義国との比較の視点から多くの論点が出された。

  • ベトナムの郷約と日本におけるベトナム郷約研究

    名古屋大学法整備支援研究会報告集   167 - 172   2003年6月

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    出版者・発行元:名古屋大学法政国際教育協力研究センター  

  • ベトナム郷約-研究状況・現状・シンポの成果と課題

    CALE NEWS   9   3−4   2003年3月

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    出版者・発行元:名古屋大学法政国際教育協力研究センター  

    文部省科学研究費「アジア法整備支援」の一環として、2002年に行われた、ベトナム「郷約と法改革」参加者として、また人類学的な立場から郷約を研究してきた者として、郷約の研究状況や現状、シンポの成果と課題を総括した。

  • 「ベトナム法整備と伝統法」

    2003年2月

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    出版者・発行元:名古屋大学法政国際協力センター  

    現在、ベトナム国家は、「法治国家」実現のために、村落の伝統法である「郷約」を国家法の補助手段として積極的に利用しようている。実は郷約の再編は1980年代後半に、むらレベルの下からの動きとして起こってきたものであって、国家はそれを追認したことになる。しかし、それですべての問題が解決したのでないことも示した。

  • ベトナムの郷約と日本におけるベトナム郷約研究

    名古屋大学法政国際教育センター   2002年12月

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    ベトナム郷約の特徴、現状、日本におけるベトナム郷約研究の状況を紹介した。

  • 重点プロジェクト「伝統と法」に関する研究報告・ベトナム法整備と伝統法

    アジア法整備支援 体制移行国に対する法整備支援のパラダイム構築   43‐45、51ー56   1901年1月

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    出版者・発行元:教育協力研究センター  

    前項発表の要旨と質疑応答の採録

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講演・口頭発表等

  • 「ポスト・マンダリン」期のベトナム女性のリテラシーと「近世」的価値観との相剋

    宮沢千尋

    国際日本文化研究センター共同研究会「比較のなかの「東アジア」の「近世」―新しい世界史の認識と構想のためにー  2025年3月  国際日本文化研究センター

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    記述言語:日本語   会議種別:口頭発表(招待・特別)  

  • 末成先生のベトナム人類学研究の業績

    宮沢千尋

    日本ベトナム研究者会議研究大会  2024年11月  日本ベトナム研究会者会議

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    記述言語:日本語   会議種別:口頭発表(一般)  

    開催地:京都産業大学  

  • 末成先生のフィールドワークを振り返る:末成先生が撮影した動画等を通じて

    宮沢千尋

    日本ベトナム研究者会議研究大会  2024年11月  日本ベトナム研究会者会議

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    記述言語:日本語  

    開催地:京都産業大学  

  • アジア・太平洋戦争期の日本のカンボジア関与の一側面―大川塾卒業生西川寛生の日記から

    宮沢千尋

    日本カンボジア研究会研究大会  2024年7月  日本カンボジア研究会

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    記述言語:日本語   会議種別:口頭発表(一般)  

    開催地:名古屋大学  

  • 「『西南二十八孝演歌』と『大南一統志』『大南寔録』に見る阮朝期の老親扶養の規範意識」

    「ベトナムのケア研究会」・「東アジアの高齢者の住まいと居場所―アタッチメントとデタッチメントの両面に注目して(植松基金研究会)」合同研究会  2021年12月 

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    19世紀から20世紀におけるベトナムの「孝子伝」や「貞女・烈女伝」中の老親扶養に関するエピソードを抽出し、何が理想とされているかを探った。

  • 共同研究会、「東アジアにおける哲学の生成と展開―間文化の視点から」、第三回研究会

    植民地期ベトナムの言語・文化ナショナリズムーーファム・クインと「『南風雑誌』を中心に  2020年8月  国際日本文化研究センター

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     『南風雑誌』主筆ファム・クインはフランス植民地支配の枠内で言論活動を繰り広げた「新仏派」知識人の代表的存在である。本講演では、フランスの通訳学校出身で科挙を受験しておらず、1945年の八月革命の際に処刑されるという彼の特異な経歴を先行研究を参照してベトナム知識人の系譜の中に位置づけるとともに、その言論活動を「言語・文化ナショナリズム」と名付けてその特徴を紹介した。  併せて、彼の西洋哲学観を紹介した。それは、啓蒙思想家でフランス革命に大きな影響を与えたルソーの思想を危険視し、デカルトやラブレーがラテン語でなく、フランス語で著作を書いたことを高く評価するというものであった。また、彼は、ベトナム独自の「国学」の確立を主張し、それはベトナム語のローマ字表記であるクオックグーによってのみ可能であるとして、クオックグーの文体の確立を訴えた。彼は自分自身がベトナムのラブレー、デカルトであるという強い自負を持っていたと推定されるのである。

  • 植民地期ベトナム知識人にとっての「文明」と「国学」

    南山大学地域研究センター  2019年9月  南山大学地域研究センター共同研究「近代のヨーロッパとアジアにおける「文明化」の作用」

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    『南風雑誌』(1917~1934)の創刊時から1932年まで主筆を務めたファム・クイン(1892~1945)は、ベトナム独自の「国学」の確立を提唱した。その際、彼はベトナムが古来から影響を受けて来た中華文明と、フランスの植民地支配によりベトナムに持ち込まれた西洋文明を融合してベトナムの国学に役立てようという「東西文明融合論」を唱えた。また、ベトナム語のアルファベット表記であるクオックグーの文章・文体を確立することが、ベトナム独自の国学にとって重要であると「言語・文化ナショナリズム」を主張した。

  • 「歴史人類学から見た老親の扶養ー「養老」を中心にー」

    東南アジア学会中部例会(於愛知大学)  2018年9月  東南アジア学会

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     ベトナムの家譜や嘱書(遺産相続文書)に見られる老親扶養のための財産「養老」について、19世紀前半のハノイ近郊村落の事例を分析した。動産と不動産から成り、動産は子が老親に提供する籾・衣服・茶・タバコなどの量や額が詳細に決められていることがわかった。不動産は子に耕作の義務を定め、典売(買戻し約款付の売却)や絶売(買戻し約款無しの売却)を禁じ、将来の子孫の人口増加にも備えて土地を予め取っておくなどの措置を講じていることがわかった。単に老親の扶養だけでなく、子孫の生計維持を目的としていることが推察される。  また、男子に老親の扶養義務を遂行するように日数を均等に分けた予定表が作成されているなど、この事例においてはかなり計画的な扶養を考えていることがわかった。さらに事例を集めて、香火田や忌田などとの違いなどを分析していきたい。

  • ゾミア論再考―フモン族の反乱・メシアニズムの視点から

    ゾミア研究会  2016年9月  ゾミア研究会

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    James Scottのいわゆるゾミア論に関して、発表者が関心を抱いているフモン族の事例から再考と反論を試みた。

  • Rethinking Vietnamese Women's Property Rights and the Role of Ancestor Worship in Premodern Society: Beyond Dichotomiesとその後の展開

    日本ベトナム研究者会議2016年度前期研究大会  2016年5月  日本ベトナム研究者会議

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    Kato Atsufumi (eds.).Weaving Women's Spheres in Vietnam- The Agency of Women in Family, Religion, and Community(Brill 2015).の合評会。発表者は他に加藤敦典、伊藤まり子。コメンテーターは速水洋子。本書に所収の拙稿とその後の研究成果を発表した。

  • 逐次刊行物総合目録データベース作成によるベトナム研究者間の地域研究情報共有化に向けて

    共同利用・共同研究拠点「東南アジア研究の国際共同研究拠点」  2016年2月  京都大学東南アジア研究所

  • ベトナム女性の伝統的財産権と祭祀財産相続

    百越の会  2015年8月  百越の会

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    ベトナム女性の伝統的財産権と祭祀財産の相続については、従来、男女均分相続規範の存在が言われてきたが、21世紀に入ってから、これをフランス植民地主義者が創りだした言説であるという主張が起こってきた。本発表ではこうした言説批判的研究に反論するとともに、ベトナム女性の伝統的財産権を実際の相続事例に基づいて論じた。さらに祭祀財産については、従来の香火田のみの研究を批判し、女性が頻繁に相続し、母方親族に対して設定されることも多い忌田に注目すべきことを指摘し、忌田の相続事例を分析した。

  • 「博士論文『ベトナム北部村落構造の歴史的変化』(1907-1997)とその後」

    科学研究費基盤研究「アジア農業金融研究のパラダイム転換に向けて」発表会  2014年5月  同上

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    博士論文の内容と博士論文提出(1999年5月博士号取得)以降の調査村の変化について発表した。省都に編入され、近隣に外国企業も入る工業団地が生まれて若者が労働者として通勤するようになった。農業政策が変わり、行政的な機能を持っていた農業合作社の比重が低下して、インフラ投資も博士論文調査時代に比べ活発ではなくなった。代わりに村長や行政村が形式的に整備されるようになったが、財源は無い。このような状況下で 自前の豊富な財源を持ち、インフラ投資を行ったのは村の老人会であった。老人会は村内の仏教時や村の守護神の神社を管理し、布施や宗教儀礼をおこなう者が納める手数料などを財源にした。その財政規模は2007年には行政の財政規模の2倍を超えていた。一方、農業振興策としての農村金融組織は、収入源としての農業の比重が低下したことにより、未整備であった。農業経営における家族のあり方も未解明な部分が多い。

  • 「前近代ベトナム女性の財産権と祖先祭祀の役割」

    東南アジア学会中部例会  2013年7月  東南アジア学会

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    前近代ベトナム女性の財産権については、15世紀の『国朝刑律』に規定された両親の遺言無き場合の男女均分規定が規範となっており、それが双系的家族制度に由来するとされてきた。しかし、21世紀に入り、そのような見方は「植民地時代に創られた神話」としてこれを否定する新説が現れた。報告者はこの新説に対し、単なる法律文の解釈ではなく、実際に作られた遺言書や族譜の祖先祭祀に関する規定などを検討することにより反論を加えた。 すなわち1)男女均分を定めた遺言書が多く存在する、2)中国の資料には全く見られないことであるが、ベトナムでは婚出した娘がや田畑の所有権や使用権を享受するのと引き換えに、実家の祖先崇拝に一定の責任を持つことがおこなわれている。3)その所有権や使用権は、婚出した娘の子孫に継承されることもある。4)完全な意味で双系的ではないが、その要素を持っていると考えられる。

  • Hoi Uc cua Mot Chien Si Samurai Dao Cao Dai

    第一回日本カオダイ教研究者会議  2012年7月  日本カオダイ教研究者会議

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    1945年3月の日本軍によるフランス植民地機構解体(明号作戦または仏印処理)に呼応して、日本軍と行動を共にした「カオダイ教義勇軍神道実践団」員であったX氏の回想に基づき、当時の日本=カオダイ教関係に関してベトナム語で発表した。

  • 東遊運動瓦解後の在日べトナム人の抗仏活動

    東南アジア史学会  2005年6月  愛知大学

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    東遊運動瓦解後、多くのベトナム人は日本から退去させられたが、盟主クオンデは1915年ごろ、密かに日本に戻っていた。側近の陳福安とともに、中国人と偽ったクオンデは、東大や早稲田大の聴講生になる一方、大川周明の雑誌『日本』などに投稿し、ベトナムの苦境を日本人に訴えた。また、代議士今里準太郎が開催した「全亜細亜民族会議」では最終日に突然登壇し、ベトナムの窮状を救ってくれるよう演説した。

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共同研究・競争的資金等の研究課題

  • 前近代ベトナム女性の財産相続権と祖先祭祀義務に関する歴史人類学的研究

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    前近代ベトナム女性の財産相続権は、男女均分相続が規範であるという説と、これを否定する男子優先説とがある。ここで従来見落とされていた祖先祭祀のための田である忌田に注目し、また族譜によって女子の婚姻の状態を検討することにより、しばしば女子は祖先祭祀義務を負うのと引き換えに忌田の所有権や耕作権を相続することを指摘し、従来の相続面積の均等・不均等でのみ女性の地位を語ろうとする視点を乗り越えようとする。

  • 近代日本・ベトナム関係

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    東遊運動崩壊後の日本・ベトナム関係史。クオンデ候らの日本を拠点とした抗仏運動や大川塾の西川捨三郎ら仏領インドシナに長期滞在した日本人とベトナム民族主義者との関係を戦後まで射程に入れて検討する。

  • ベトナム南部宗教の歴史人類学的研究

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    カオダイ教やホアハオ教を歴史人類学的に研究する。

  • 近代ベトナム知識人の文明観・ベトナム文化観

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    近代ベトナムの知識人が、中華文明とフランスに代表される西洋文明の狭間で、どのような文明観を持ち、中国や西洋の影響を受けていない独自のベトナム文化とは何かを追求しようと苦悩したことについて、定期刊行物の論調を基に研究する。

  • 現代ベトナムの村落部独居老人に対する家族規範の変化に関する研究

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    近年、ベトナムでは急激な経済発展のために村落部から都市や外国に労働人口が大量に移出しており、村落部に残った老人が独居するケースが増えている。このような状況下で家族規範や家族の在り方、儒教的な祖先祭祀にどのような変化が起きているかを研究する。また、ベトナム独自の老人介護のあり方も研究する。

  • ベトナム農村における農業合作社の役割

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    現在のベトナム農村における農業合作社の特に行政面だけでなく社会的側面に焦点をあてて,その役割を明らかにする。

  • ベトナム社会(特に農村)構造の持続と変化に関する歴史人類学的研究

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    ベトナム村落社会の構造が,王朝期→フランス植民地期→独立と社会主義建設時代,現在の社会主義市場経済を経てどのように変わってきたのかを明らかにする。

  • ベトナム郷約の研究

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    15世紀に遡るベトナム村落の独自の掟、郷約を伝統郷約、フランス植民地時代の改良郷約、現代の新郷約と通時的に研究する。

  • マルチ・アーカイブズ的調査によるアジア・太平洋戦争期日本・ベトナム関係史の再検討

    2020年

    日本学術振興会  科学研究費補助金 基盤研究(B) 

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    担当区分:研究代表者  資金種別:競争的資金

  • 民間アーカイブズより見た近現代日本・ベトナム関係

    2020年

    学習院大学東洋文化研究所  学習院大学東洋文化研究所一般研究プロジェクト 

  • ベトナム村落の独居高齢者をめぐる規範形成の動態と文化実践の再編:人類学を中心に

    2019年

    日本学術振興会  科学研究費補助金 基盤研究(C) 

      詳細を見る

    資金種別:競争的資金

  • 近代のヨーロッパとアジアにおける「文明化」の作用」

    2018年

    南山大学  南山大学地域研究センター共同研究プロジェクト 

  • ベトナム村落の独居高齢者をめぐる家族規範の形成と実践の複相性

    2018年

    京都産業大学総合学術研究所  京都産業大学総合学術研究所科研再チャレンジプログラム特定課題研究 

      詳細を見る

    配分額:1000000円

  • 逐次刊行物データベースを利用したインドシナ3国出版思潮の研究

    2017年

    南山大学  科学研究費補助金 基盤研究(B) 

      詳細を見る

    資金種別:競争的資金

  • 東アジアとの比較の視点から見た前近代ベトナム女性の経済活動におけるエージェンシー

    2017年

    南山大学  南山大学パッヘ研究奨励金I-A-2 

      詳細を見る

    担当区分:研究代表者 

    配分額:216000円

  • 植民地期ベトナムにおけるアーカイブズ制度の形成と変容

    2017年

    学習院大学東洋文化研究所  学習院大学東洋文化文化研究所一般研究プロジェクト 

  • 朝鮮との比較の視点から見たベトナム女性の伝統的財産権と祖先祭祀上の地位

    2016年

    南山大学  南山大学パッヘ研究奨励金I-A-1 

      詳細を見る

    担当区分:研究代表者 

    配分額:1000000円

  • 逐次刊行物総合目録データベースによるベトナム研究者間の地域研究情報共有化に向けて

    2015年

    京都大学東南アジア研究所  東南アジアの国際共同研究拠点 

      詳細を見る

    担当区分:研究代表者 

    配分額:600000円

  • 『西川寛生「サイゴン日記」一九五五年九月~一九五七年六月』

    2014年

    学習院大学  学習院大学研究成果刊行助成 

      詳細を見る

    風響社、2015年2月20日刊行。

  • 東南アジア大陸部における宗教の越境現象に関する研究」

    2011年

    文部科学省  科学研究費補助金 基盤研究A 

      詳細を見る

    担当区分:研究分担者  資金種別:競争的資金

  • 近現代日本・ヴェトナム関係に関するアーカイブズ的研究

    2011年

    学習院大学  学習院大学東洋文化研究所特定研究プロジェクト 

      詳細を見る

    大川周明主宰の満鉄東亜経済研究所(通称「大川塾」)卒業生で、戦中・戦後と生涯に渡ってヴェトナムと関わり続けた西川捨三郎氏が逝去直前までつけていた日記を解読することにより、近現代日本・ヴェトナム関係をアーカイブズ学的に研究する。助成金による。

  • 東南アジア大陸部における宗教の越境現象に関する研究

    2010年

    文部科学省  科学研究費補助金 

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    資金種別:競争的資金

    配分額:17810000円

    研究助成

  • 戦前日本のアジア研究とアーカイブズ

    2010年

    学習院大学東洋文化研究所  学習院大学東洋文化研究所特定研究プロジェクト 

      詳細を見る

    研究助成

  • 科学研究費補助金(基盤研究(B))

    2007年

    日本学術振興会  植民地東アジアの民衆宗教の伝播と交流ー情報メディアの分析 

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    研究助成

  • 戦前戦中の日本のアジア臨地調査と戦争の関係

    2006年

    南山大学  南山大学パッヘ研究奨励金I-A-2 

      詳細を見る

    担当区分:研究代表者 

    研究助成

  • 「親日派」ベトナム民族主義者にとっての「民族」「国民」「文化」

    2004年

    南山大学  南山大学パッヘ研究奨励金I-A-2 

      詳細を見る

    担当区分:研究代表者 

    研究助成

  • ベトナムの族譜研究

    2002年

    日本学術振興科学研究費補助金(基盤研究B)会  『東アジアの系譜資料の比較研究』 

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    研究助成

  • アジアにおける「市場(market)」の固有論理に関する学際的研究

    2002年

    南山大学  南山大学パッヘ研究奨励金I-A-2 

      詳細を見る

    担当区分:研究代表者 

    研究助成

  • ベトナム国際シンポジウム「郷約と法改革」参加

    2002年

    文部科学省科学研究費補助金特定領域研究  アジア法整備支援 

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    研究助成

  • ベトナムに関する日本人類学の総括と現地への発信

    2002年

    科学研究費補助金(基盤研究B)  ベトナムに関する日本人類学の総括と現地への発信 

      詳細を見る

    研究助成

  • ベトナムの族譜研究

    2001年

    日本学術振興会科学研究費補助金(基盤研究(B))  『東アジアの系譜史料の比較研究』 

      詳細を見る

    研究助成

  • 南山大学人類学研究所第7期長期プロジェクト『アジアにおける市場(market)をめぐる固有論理に関する学際的研究』

    2001年

    東海学術振興財団  東海学術振興会研究助成 

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    担当区分:研究代表者 

    研究助成

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その他

  • 愛知県立一宮北高校「総合的学習の時間」講師

    2020年11月

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    文化人類学とは何かを紹介する模擬授業。併せて、インターネットを活用したバーチャルミュージアムで異文化を知る方法を紹介した。

  • 学習院大学東洋文化研究所客員研究員

    2020年4月 - 2022年3月

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    学習院大学東洋文化研究所一般研究プロジェクト「民間アーカイブズより見た近現代日本・ベトナム関係」、客員研究員

  • 訪問研究員(フランス共和国エクス・マルセイユ大学アジア研究所)

    2019年9月

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    2019年9月1日~2019年11月30日まで所属し、この間、フランス国立海外領土資料センター、フランス極東学院、アジア協会、フランス国家図書館で資料収集を行った。

  • 訪問研究員(ベトナム社会主義共和国ハノイ国家大学ベトナム研究及び開発研究センター)

    2019年5月

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    2019年5月~2020年3月まで所属し、この間、ベトナム国家アーカイブズセンター第1局、同第2局、ベトナム国家図書館、ホーチミン総合科学図書館、ベトナム漢文チュノム研究院で資料収集を行った。

  • 「フィールドワーク(文化人類学)Ⅰ、Ⅱ」調査報告書

    2019年3月

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    「ユネスコ無形文化遺産上野天神祭に見る「伝統文化」の維持・継承におけるコミュニティの役割」(61p)。

  • 多治見西高等学校附属中学校模擬授業

    2016年6月

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    同校が「社会科見学」の一貫として南山大学を訪問されたのに伴い、「大学で何をどう学ぶかー文化人類学のすすめ」と題し、模擬授業をおこなった。於南山大学人類学博物館。中学生19名、引率教諭2名。

  • 東海南高校「総合的学習の時間」

    2015年11月

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    進路指導の一貫としての模擬授業を「ベトナムの文化と暮らし」という題目でおこなった。ベトナムの概況、葬式を例に取ったベトナムと日本の文化の違い、異なる文化を異質と切り捨ててしまわずに、異なるからにはその社会や民族なりの理由があることを理解し、異文化を尊重する「文化相対主義」的な視点が現代社会を生きる上で大切であることを述べた。

  • 研究発表

    2014年10月

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    「アジア・アフリカにおける宗教と統治研究会」(研究代表者・宮沢千尋)発表

    題目「20世紀末のゾミア?ベトナム・フモン族の“王僭称運動”」(2014年10月31日発表)

  • 「アジア・アフリカにおける宗教と統治研究会」

    2014年8月

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    アジア・アフリカ地域を研究する大学院博士後期課程学生(京都大学アジア・アフリカ地域地域研究科2名、南山大学大学院人間文化研究科1名)と、当該地域に関する研究発表を行う回である。2014年度は8月、12月、1月の3回研究会を行った。このテーマに関心を寄せる南山大学人文学部人類文化学科生2名、外国語学部フランス学科生1名の参加があった。

  • 博士論文外部審査委員

    2012年1月

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    国立民族学博物館総合研究大学院大学論文博士外部審査委員(伊藤まり子『カオダイ教ハノイ聖室の民族誌的研究―ベトナム北部地域の都市における女性たちの社会関係―』)

  • コメンテーター

    2011年12月

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    京都大学GCOE次世代研究ユニット「ベトナム人女性にとってのオルタナティブな親密圏の構成原理に関する人類学と社会学の国際共同研究」の国際ワークショップAlternative intimate spheres for women in Vietnamにおけるコメンテーター

  • コメンテーター

    2011年11月

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    国立民族学博物館主催セミナーCurrent Anthropology in Vietnam

  • 教員免許更新講習会

    2010年10月

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    教員免許更新のために南山大学で開かれた講習会で「現代東南アジアの文化」というタイトルで、森部一教授、吉田竹也教授と3人でリレー講義をおこなった。宮沢は「現代ベトナムの文化」について、歴史的な面も考慮に入れて講義をおこない、アンケートでは概ね好評であった。

  • コメンテーター

    2009年10月

     詳細を見る

    国際シンポジウム「越境する東アジアの民衆宗教〜移動・変容・交流」(於学習院大学)チャン・ホン・リエン報告に対するコメンテーター

  • 学外研究協力活動

    2009年4月 - 2011年3月

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    学習院大学東洋文化研究所客員研究員として、同研究所プロジェクト「戦時期アジア研究とアーカイブズ」に参加。大川周明の「大川塾」卒業生で、1940年から逝去されるまで、日本陸軍機関員や商社員としてベトナムに関わり続けた故西川捨三郎氏の日記の整理・保存と解読・解説を行っている。

  • 日本学術振興会特別研究員(PD)受け入れ

    2008年 - 2010年

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    日本学術振興会特別研究員(PD)として、大阪大学大学院人間科学研究科博士課程満期退学の加藤敦典氏を3年間受け入れた。加藤さんは、2009年に大阪大学大学院で博士号を取得し、2010年には学術振興会の優秀研究者派遣でカナダで研さんを積まれ、2011年3月には、博士論文のフィールドであったベトナムのハティン省で地方行政に関する国際ワークショップを、南山大学とハノイ大学、ハティン省の主催で行った。同ワークショップはベトナムのマスコミなどにも注目された。総じて、加藤氏の南山大学での活動は成果を挙げたと言える。

  • 海外研究

    2008年

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    「社会主義市場経済体制下におけるベトナム北部農村の変化」。ベトナム社会主義共和国バクニン省バクニン市ヴィエムサー村。調査地では、外資を含む工業団地、輸出加工区の建設ラッシュで、農村地帯の生活が大きく変わっている。簡単に言えば、2005年頃の現金年収が、工場労働などにより、月収として入ってくるようになったのである。このような状況下で、農村地帯の生活がどのように変化したか、フィールド・ワークにより検証した。短期の調査のため、結論を出すには時期尚早であるが、カラーテレビ、固定・携帯電話などの電化製品の普及が著しく、電気洗濯機、パソコンなども見られるようになった。一方で、社会主義を厳格に行っていた時代の農業合作社が、市場経済化でも、独自の「丸抱え政策」で、社会保障やインフラ建設の機能を、徐々に村の行政に移しながらも堅持していることも確かめられた。

  • 講演

    2005年4月

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    定住インドシナ難民の方が多く住む神奈川県いちょう団地で、主にベトナム人を対象として「東遊運動瓦解後の在日ベトナム人の抗仏活動」というテーマで、ベトナム語で講演した。参加者からは、「日本では生活に追われ、子供に祖国の文化や歴史を教える機会がないので有意義であった」との声が聞かれた。

  • 発表

    2003年11月

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    文部科学省科学研究費特定領域研究(司法改革班)「ベトナムの土地問題(北部・中部を中心に)

  • 発表

    2003年2月

     詳細を見る

    ベトナム郷約について/ベトナム国際シンポジウム「ベトナムにおける郷約と法改革」の成果を踏まえて、文部省科学研究費補助金特定研究「アジア法整備支援」プロジェクト総括会議で報告した。

  • 引率

    2002年

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    南山大学アジアプログラム/ベトナム語学習及び社会活動参加/ベトナム・ハノイ市、カオバン省

  • 海外研究

    2002年

     詳細を見る

    日本学術振興会科学研究費補助金(基盤研究B)「東アジアの系譜資料の比較研究/ベトナムの族譜研究/ベトナム、バクニン省、ハノイ市

  • 海外研究

    2002年

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    (1)海外ベトナム人社会と宗教/2002/08/05-08/16/フランス、パリ。(2)南山大学人類学研究所第7期長期研究プロジェクト/2002/08/17−09/16/ベトナム、バクニン省/社会組織としての農業生産合作社調査

  • 海外研究

    2002年

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    南山大学人類学研究所第7期長期研究プロジェクト「アジアにおける『市場(market)』の固有論理に関する学際的研究」の一環として、ベトナム・バクニン省で、農業生産合作社の主任及び管理班選挙、合作社社員大会を参与観察した。

  • 国際学術協力

    2001年6月

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    ベトナム・ハノイ大学研究プロジェクト「東アジアの家譜比較研究」日本側コーディネーター,研究協力者

  • 海外研究

    2001年

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    2001年4月26日〜5月9日 ベトナム・バクニン省イェンフォン県ホアロン社ヴィエサー村で農村経済および農業合作社大会の調査

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その他教育活動及び特記事項

  • 「歴史人類学」の教材作成と改訂

    2021年

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    当該科目のオンライン授業に特化した教材の作成と改訂

  • 「アジアとの出会い1.2」の教材作成と改訂

    2021年

     詳細を見る

    オンライン授業に特化した教材作成と改訂

  • 「地域の文化と歴史(東南アジア)」の教材作成

    2021年

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    当該科目のオンライン授業に特化した教材の作成と改訂。

  • 「地域の文化と歴史(東南アジア)」の教材作成 と改訂

    2021年

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    当該科目の教材の作成と改訂

  • 「地域の文化と歴史(東南アジア)」の教材作成

    2020年4月 - 2020年5月

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    人類文化学科「地域の文化と歴史(東南アジア)」のオンライン配布教材・資料の作成

  • 「歴史人類学」の教材作成

    2020年4月 - 2020年5月

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    人類文化学科「歴史人類学」のオンライン配布教材・資料の作成

  • 「人類文化学演習ⅠA」の教材作成

    2020年4月 - 2020年5月

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    人類文化学科「人類文化学演習Ⅰ」のオンライン配布教材・資料の作成。

    分担を決めてゼミ生がテキストを発表し、他の学生はそれを聞いているだけというやり方をせず、全員が毎回テキストの内容をまとめてレジメを作成し、オンラインで提出した。授業では各人のレジメに書かれたコメントや質問に回答しながら、改めてテキストを解説した。この作業を繰り返すことにより、理解が深まったと評価された。

  • 大学院人間文化研究科人類学専攻博士前期課程「歴史人類学研究(グローバル社会論)」の教材作成

    2020年4月 - 2020年5月

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    大学院人間文化研究科人類学専攻博士前期課程「歴史人類学研究(グローバル社会論)」のオンライン配布教材・資料の作成

  • 共通教育科目「アジアとの出会い1」「同2」の教材作成

    2020年

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    共通教育科目「アジアとの出会い1」「同2」のオンライン配布教材・資料の作成。

    オンライン授業中に口頭、チャット、授業後はメイルで質問に答えたことが好評だった。

  • 「フィールドワーク(文化人類学)Ⅰ、Ⅱ」

    2018年4月

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    Q1においてはフィールドワークの基本を講義し、調査地選定を行った。Q2では調査対象となった三重県伊賀市の上野天神祭に関する先行研究を読みこむ一方で、履修者一人一人がテーマを設定して調べた内容を発表した。9月3日~9日の間、現地に宿泊しながらフィールドワークをおこなった。
     Q3、Q4ではフィールドワークで得た情報を全員で共有する一方、報告書作成のため、履修者各自が草稿に基づいて発表を繰り返し、そのたびに添削をした。3月に報告書として「ユネスコ無形文化遺産上野天神祭に見る「伝統文化」の維持・継承におけるコミュニティの役割」(61p)を刊行した。
     履修者からは、「文化人類学の基本である参与観察が身についた」、「文化という概念や伝統文化に関してより深く考えることができた」という反応があった。

  • アジアとの出会い2

    2018年

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     高校までの「世界史」「日本史」と分けて歴史を考えるのではなく、世界の中の日本、アジアの中の日本を意識できるような授業を心がけた。自主復習課題を課して、提出者には添削して返却し、さらに履修者全員に対してポイントの解説を行った。
     履修者からは「日本史/世界史という区分ではなく、歴史を全体的に見ることができた」「復習課題をやって、添削を受け、さらに解説を聞くことで学修内容が身についた」と評価された。毎回、自作のプリント、映像資料を用いたことも理解が進むと評価された。

  • 「歴史人類学」

    2018年

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     世界中のさまざまな時代やさまざまな地域において、人間が「歴史」に対してどのような見方をしてきたのか、どのような「歴史観」があったのか、それらが現代に生きる我々に対してどのような影響を与えているのかを講義した。
     履修者からは、「世界中にいろいろな歴史観があることがわかり、興味深かった」「歴史のおもしろさがわかった」という感想があった。また、自主的に復習課題を提出させ、添削して返却し、履修者全体に対しポイントを解説したことで、授業内容が身についたととの声があった。さらに、毎回、プリントを作成して教材として用いたことも評価された。

  • 「文化人類学概論」

    2018年

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     時間割変更の関係で体育の後の4限となったため、居眠りをする学生が多く、自主的に提出させる復習課題の提出率も履修者の3割と、例年を大きく下回った。このため、知識の定着を図る目的で、復習課題提出を必須とし、4回の小テストの形で行った。履修者からは、復習課題を添削して返却し、さらに全員に対してポイントを解説したこと、履修者の学習状態を見て臨機応変に授業のやり方を変えたことが授業評価で高く評価された。単位取得不可者も数名だったので学修目標が達成された。
     毎回、教材として作成したプリントの内容が豊富であることも評価された。

  • 「歴史人類学」授業教材の作成

    2017年11月

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    人類文化学科科目「歴史人類学」の授業教材(プリント)を作成した。復習課題を出して提出させ、添削して返却し解説をおこなった。

  • 「アジアとの出会い2」授業教材の作成

    2017年9月

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    共通教育科目学際科目「アジアとの出会い2」(Q3)の授業教材を、Q1の「アジアとの出会い1」を基に改定して作成した。復習用の課題を出して提出させ、添削して返却し解説をおこなった。

  • 「日本史B2」授業教材の作成

    2017年6月

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    共通教育科目基盤科目「日本史B2」の教材(プリント)を作成した。復習用の課題を出して提出させ、添削し、返却・解説をおこなった。

  • 「アジアとの出会い1」授業教材の作成

    2017年4月

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    共通教育科目学際科目「アジアとの出会い1」授業教材(プリント、映写用の写真データなど)を2016年度の教材を基に改定した。

  • 「人類文化学基礎演習ⅠA,ⅠB」

    2017年4月

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    レポートの書き方、発表の仕方について関連文献を基に独自の解説をおこなった。Q1で提出したレポートを添削し、Q2で講評をおこなった。

  • 「文化人類学概論」授業教材の作成

    2017年

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    人類文化学科科目「文化人類学概論」の授業教材(プリントなど)を前年度までの「文化人類学概論B」を基に改定して作成した。復習課題を出して提出させ、添削して返却し解説をおこなった。

  • 文化人類学概論B

    2016年9月

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    昨年度のプリントを改善し、さらに新たな項目を追加した。学修の程度をはかるために、課題を出して、授業内容のまとめをさせ、回収して理解度をチェックした。プリントを返却して、理解不足と思われた点を再度説明した。試験の結果は昨年度より不可者の割合が減少した。

  • 東南アジアの歴史と文化(ベトナム社会研究)

    2016年4月

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    第1次インドシナ戦争から第3次インドシナ戦争については、各国の同盟関係や敵対関係が、時代によって推移するのでわかりにくい。受講生が頭を悩ませるところである。そこで、プリントに従って講義した後、岩波書店講座東アジア近現代史所収の関連論文をプリントで配布し、独自に作成した「インドシナ戦争理解のポイント」に従って、受講生に各自まとめをさせた。さらに授業で解説を施した。定期試験の結果で、理解が深まっていることがわかった。

  • 人類文化学基礎演習Ⅱ

    2015年

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     1年次生の基礎演習において、レポート作成指導をおこなった。1.レポートをどのように書くかを説明し、2.レポート内容に関して学生1人1人に対して、学生自身が書いたレポート内容に関して1人5分程度の指導をおこない、3.提出されたレポートを読んで、再提出が必要な学生に対して指導し、4.採点後の春休み中に全員に個別の指導をおこなった。

  • 体験入学会模擬授業

    2010年11月

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    南山大学、特に人類文化学科に関心を持つ高校生、受験生に文化人類学の立場から模擬授業をおこなった。宮沢が専門に研究しているベトナムの民間信仰を事例に、人類が個別の文化を持つこと、その文化に優劣は無く、尊重されるべきこと、同時に人類は普遍的な文化を持つことを解説した。

  • 研究室訪問授業

    2010年

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    私立名古屋高校の「大学研究室訪問」で、同校生に対し「ベトナムの民間信仰」という題目で、人類文化学や文化人類学の紹介し、またベトナムの民間信仰について、映像資料などを使いながら、授業を行った。特に文化人類学の基本的概念である文化相対主義について解説した。名古屋高生の関心は高く、文化相対主義に関する鋭い質問もあった。なごやかな中にも真摯な雰囲気の中でおこなわれた良い授業であったと思う。

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社会貢献活動

  • 愛知県立一宮北高校総合的学習の時間講師(2020年11月9日)

  • 大府市おおぶアカデミー市民講座(2018年9月15日)

  • 愛知県立東海南高校総合的学習の時間講師(2015年11月12日)

  • 教員免許更新講習会講師(2010年10月)