研究者詳細

研究発表
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年度
Year
題目又はセッション名
Title or Name of Session
細目
Authorship
発表年月(日)
Date
発表学会等名称 Name, etc. of the conference at which the presentation is to be given, 主催者名称 Organizer, 掲載雑誌名等 Publishing Magazine,発行所 Publisher,巻/号 Vol./no.,頁数 Page nos.
2020  共同研究会、「東アジアにおける哲学の生成と展開―間文化の視点から」、第三回研究会  単独  2020/08/29 
植民地期ベトナムの言語・文化ナショナリズムーーファム・クインと「『南風雑誌』を中心に  , 国際日本文化研究センター   

概要(Abstract)  『南風雑誌』主筆ファム・クインはフランス植民地支配の枠内で言論活動を繰り広げた「新仏派」知識人の代表的存在である。本講演では、フランスの通訳学校出身で科挙を受験しておらず、1945年の八月革命の際に処刑されるという彼の特異な経歴を先行研究を参照してベトナム知識人の系譜の中に位置づけるとともに、その言論活動を「言語・文化ナショナリズム」と名付けてその特徴を紹介した。
 併せて、彼の西洋哲学観を紹介した。それは、啓蒙思想家でフランス革命に大きな影響を与えたルソーの思想を危険視し、デカルトやラブレーがラテン語でなく、フランス語で著作を書いたことを高く評価するというものであった。また、彼は、ベトナム独自の「国学」の確立を主張し、それはベトナム語のローマ字表記であるクオックグーによってのみ可能であるとして、クオックグーの文体の確立を訴えた。彼は自分自身がベトナムのラブレー、デカルトであるという強い自負を持っていたと推定されるのである。 

備考(Remarks) 京都大学で対面、オンラインのハイブリッド方式で開催。宮沢はオンラインで報告。 

2019  植民地期ベトナム知識人にとっての「文明」と「国学」  単独  2019/09/04 
南山大学地域研究センター  , 南山大学地域研究センター共同研究「近代のヨーロッパとアジアにおける「文明化」の作用」   

概要(Abstract) 『南風雑誌』(1917~1934)の創刊時から1932年まで主筆を務めたファム・クイン(1892~1945)は、ベトナム独自の「国学」の確立を提唱した。その際、彼はベトナムが古来から影響を受けて来た中華文明と、フランスの植民地支配によりベトナムに持ち込まれた西洋文明を融合してベトナムの国学に役立てようという「東西文明融合論」を唱えた。また、ベトナム語のアルファベット表記であるクオックグーの文章・文体を確立することが、ベトナム独自の国学にとって重要であると「言語・文化ナショナリズム」を主張した。 

備考(Remarks) 大澤正晃・高岡祐介編『近現代世界における文明化の作用 「交域」の視座から考える』、第6章「植民地期ベトナム知識人にとっての「文明」と「国学」―ファム・クインと『南風雑誌』を中心に」、行路社、133ー154、に収録。 

2018  「歴史人類学から見た老親の扶養ー「養老」を中心にー」  単独  2018/09/29 
東南アジア学会中部例会(於愛知大学)  , 東南アジア学会   

概要(Abstract)  ベトナムの家譜や嘱書(遺産相続文書)に見られる老親扶養のための財産「養老」について、19世紀前半のハノイ近郊村落の事例を分析した。動産と不動産から成り、動産は子が老親に提供する籾・衣服・茶・タバコなどの量や額が詳細に決められていることがわかった。不動産は子に耕作の義務を定め、典売(買戻し約款付の売却)や絶売(買戻し約款無しの売却)を禁じ、将来の子孫の人口増加にも備えて土地を予め取っておくなどの措置を講じていることがわかった。単に老親の扶養だけでなく、子孫の生計維持を目的としていることが推察される。
 また、男子に老親の扶養義務を遂行するように日数を均等に分けた予定表が作成されているなど、この事例においてはかなり計画的な扶養を考えていることがわかった。さらに事例を集めて、香火田や忌田などとの違いなどを分析していきたい。 

備考(Remarks) 東南アジア学会・京都産業大学総合学術研究所科研再チャレンジプログラム特定課題研究「ベトナムの独居高齢者をめぐる家族規範の形成と実践の複相性」共催

他の発表者:加藤敦典氏(京都産業大学)、比留間洋一氏(星城大学)、コメンテーター:岩井美佐紀氏(神田外国語大学) 

2016  ゾミア論再考―フモン族の反乱・メシアニズムの視点から  単独  2016/09/30 
ゾミア研究会  , ゾミア研究会   

概要(Abstract) James Scottのいわゆるゾミア論に関して、発表者が関心を抱いているフモン族の事例から再考と反論を試みた。 

備考(Remarks) 於京都大学東南アジア研究所 

2016  Rethinking Vietnamese Women's Property Rights and the Role of Ancestor Worship in Premodern Society: Beyond Dichotomiesとその後の展開  単独  2016/05/15 
日本ベトナム研究者会議2016年度前期研究大会  , 日本ベトナム研究者会議   

概要(Abstract) Kato Atsufumi (eds.).Weaving Women's Spheres in Vietnam- The Agency of Women in Family, Religion, and Community(Brill 2015).の合評会。発表者は他に加藤敦典、伊藤まり子。コメンテーターは速水洋子。本書に所収の拙稿とその後の研究成果を発表した。 

備考(Remarks) 於東京大学駒場キャンパス。 

2015  逐次刊行物総合目録データベース作成によるベトナム研究者間の地域研究情報共有化に向けて  単独  2016/02/26 
共同利用・共同研究拠点「東南アジア研究の国際共同研究拠点」  , 京都大学東南アジア研究所   

概要(Abstract)  

備考(Remarks)  

2015  ベトナム女性の伝統的財産権と祭祀財産相続  単独  2015/08/02 
百越の会  , 百越の会   

概要(Abstract) ベトナム女性の伝統的財産権と祭祀財産の相続については、従来、男女均分相続規範の存在が言われてきたが、21世紀に入ってから、これをフランス植民地主義者が創りだした言説であるという主張が起こってきた。本発表ではこうした言説批判的研究に反論するとともに、ベトナム女性の伝統的財産権を実際の相続事例に基づいて論じた。さらに祭祀財産については、従来の香火田のみの研究を批判し、女性が頻繁に相続し、母方親族に対して設定されることも多い忌田に注目すべきことを指摘し、忌田の相続事例を分析した。 

備考(Remarks) 於国立民族学博物館 

2014  「博士論文『ベトナム北部村落構造の歴史的変化』(1907-1997)とその後」  単独  2014/05/31 
科学研究費基盤研究「アジア農業金融研究のパラダイム転換に向けて」発表会  , 同上   

概要(Abstract) 博士論文の内容と博士論文提出(1999年5月博士号取得)以降の調査村の変化について発表した。省都に編入され、近隣に外国企業も入る工業団地が生まれて若者が労働者として通勤するようになった。農業政策が変わり、行政的な機能を持っていた農業合作社の比重が低下して、インフラ投資も博士論文調査時代に比べ活発ではなくなった。代わりに村長や行政村が形式的に整備されるようになったが、財源は無い。このような状況下で
自前の豊富な財源を持ち、インフラ投資を行ったのは村の老人会であった。老人会は村内の仏教時や村の守護神の神社を管理し、布施や宗教儀礼をおこなう者が納める手数料などを財源にした。その財政規模は2007年には行政の財政規模の2倍を超えていた。一方、農業振興策としての農村金融組織は、収入源としての農業の比重が低下したことにより、未整備であった。農業経営における家族のあり方も未解明な部分が多い。 

備考(Remarks)  

2013  「前近代ベトナム女性の財産権と祖先祭祀の役割」  単独  2013/07/13 
東南アジア学会中部例会  , 東南アジア学会   

概要(Abstract) 前近代ベトナム女性の財産権については、15世紀の『国朝刑律』に規定された両親の遺言無き場合の男女均分規定が規範となっており、それが双系的家族制度に由来するとされてきた。しかし、21世紀に入り、そのような見方は「植民地時代に創られた神話」としてこれを否定する新説が現れた。報告者はこの新説に対し、単なる法律文の解釈ではなく、実際に作られた遺言書や族譜の祖先祭祀に関する規定などを検討することにより反論を加えた。
すなわち1)男女均分を定めた遺言書が多く存在する、2)中国の資料には全く見られないことであるが、ベトナムでは婚出した娘がや田畑の所有権や使用権を享受するのと引き換えに、実家の祖先崇拝に一定の責任を持つことがおこなわれている。3)その所有権や使用権は、婚出した娘の子孫に継承されることもある。4)完全な意味で双系的ではないが、その要素を持っていると考えられる。 

備考(Remarks)  

2012  Hoi Uc cua Mot Chien Si Samurai Dao Cao Dai  単独  2012年7月1日 
第一回日本カオダイ教研究者会議  , 日本カオダイ教研究者会議   

概要(Abstract) 1945年3月の日本軍によるフランス植民地機構解体(明号作戦または仏印処理)に呼応して、日本軍と行動を共にした「カオダイ教義勇軍神道実践団」員であったX氏の回想に基づき、当時の日本=カオダイ教関係に関してベトナム語で発表した。 

備考(Remarks) 宮沢が受け入れ教員となり、南山大学人文学部で受け入れた日本学術振興会特別研究員Ninh, Thien-Huong氏来日を機会に、日本学術振興会の研究費助成で、第一回日本カオダイ教研究者会議を開催した。高津茂星差大学教授、伊東まり子国立民族学博物館外来研究員、Ninh, Thien-Huong南カリフォルニア大学大学院博士論文提出資格保持者、京都大学大学院博士後期課程北澤直宏氏が6月30日、7月1日いずれもベトナム語または日本語で発表した。 

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