2025/03/06 更新

写真b

ササキ ヨウコ
佐々木 陽子
SASAKI Yoko
所属
外国語教育センター 外国語教育センター 准教授
職名
准教授
連絡先
メールアドレス
主な研究課題
異文化間コミュニケーション研究(集団間接触、対話、シミュレーション)
パレスチナ研究(植民地主義、ポストコロニアリズム)
民衆研究(社会心理学、平和学)


その他の研究課題
現在進行中の研究
科研費(日本学術振興会 科学研究費補助事業)
研究課題/領域番号 20K20686
研究種目 挑戦的研究(萌芽)
配分区分 基金
審査区分 中区分1:思想、芸術およびその関連分野
研究機関 南山大学
研究代表者   佐々木 陽子
研究タイトル  芸術との対話を経た公共圏の形成過程に関する実証研究
https://kaken.nii.ac.jp/ja/grant/KAKENHI-PROJECT-20K20686/
専攻分野
教育学・教育原論,教育哲学(名古屋大学教育学部).
言語文化学・文化芸術学(名古屋大学大学院・文学研究科)
国際コミュニケーション(名古屋大学大学院・国際開発研究科).
平和学(Peacebuilding, Mediation, Conflict Resolution & Intercultural Dialogue); Institute for Peace & Dialogue, Baar, Switzerland.
社会心理学 Bethlehem University, State of Palestine. / Tel Aviv University, Israel.
外部リンク

学位

  • 学術修士 ( 名古屋大学 )

  • 教育学士 ( 名古屋大学 )

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    学士

研究キーワード

  • パレスチナ

  • 対話

  • ABR: Art Based Research

  • 異文化

研究分野

  • 人文・社会 / 社会心理学

  • 人文・社会 / ジェンダー

委員歴

  • 独立行政法人日本学術振興会   科学研究費委員会専門委員  

    2020年12月 - 2023年3月   

  • 日本科学者会議   『日本の科学者』編集委員  

    2018年12月 - 2020年3月   

留学歴

  • 2016年1月   Institute for Peace and Dialogure  

  • 2014年1月 - 2015年1月   Bethlehem University, Palestine  

  • 1997年1月   カリフォルニア大学バークレー校  

論文

  • パレスチナ, イスラエル問題における暴力および非暴力の分析 : 2023「アルアクサの洪水作戦」2023-2024「イスラエルガザ侵攻」をうけて 査読

    アカデミア 社会科学編   ( 27 )   15 - 63   2024年6月

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    担当区分:筆頭著者   記述言語:日本語   掲載種別:研究論文(大学,研究機関等紀要)  

  • 移民との共生についての政策立案ゲーム

    私情協 教育イノベーション大会   2022年度   249   2022年9月

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    出版者・発行元:公益社団法人 私立大学情報教育協会  

    南山大学および大阪経済大学で開講された「多文化共生論:概論」において、多様なテーマを一つの授業で概観するうえで、現実に接近させるツールとしてシミュレーションゲーミングを用いた教育実践を、その必要性、理論的背景、ゲームの構造、およびその教育成果について、実態報告を行った。

  • パレスチナ芸術を用いた対話的鑑賞法の実践 : ICTを活用した対話型遠隔学習の教育デザインの観点から

    アカデミア. 社会科学編/Academia. Social sciences   21   2021 - 06-30189-229   2021年6月

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    出版者・発行元:南山大学  

    南山大学の大学生を対象に,地域研究の一側面としてパレスチナ・イスラエルの間で作成された対話発信の諸相としての芸術に着目し,現地の諸相を理解するための芸術作品の鑑賞を織り込んだ教育実践を設計して実施したうえ,その教育設計について考察することにより,資料の質についての議論を深めると同時に,対話の回路として芸術の役割について考察した

  • 対話するパレスチナー芸術が創出する公共圏/Palestine on Dialogue : Art as Polyphony in Public Sphere

    南山大学外国人留学生別科紀要   4   1 - 19   2021年3月

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    出版者・発行元:南山大学  

  • 言葉の玉手箱ー特集 公共圏における多声性

    日本の科学者 JOURNAL OF JAPANESE SCIENTISTS   Vol.55 ( No.2 )   4   2020年2月

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    出版者・発行元:日本科学者会議会 [編]  

    アーレントおよびハーバマスが形成した「公共圏」の概念を、親密圏と対比しながら説明し、同時にパトロネージに依存発展した芸術が新たなパトロネージとして公共政策支援に接近する中で、民衆芸術の位置が変化したことを用語解説した。

  • 公共圏における多声(ポリフォニー) 性ー芸術が提供する知の交換

    日本の科学者 JOURNAL OF JAPANESE SCIENTISTS   Vol.55 ( No.2 )   3   2020年2月

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    出版者・発行元:日本科学者会議会 [編]  

    ミハイ―ル・バフチーンのポリフォニー論をもとに多声として芸術に着目し、公共圏を形成する社会的対話を読み解くという学術的な枠組みを説明した。

  • 文化芸術を用いたパレスチナ第3次インティファーダ──闘いの村ビリンが創造した公共圏と対話

    日本の科学者 JOURNAL OF JAPANESE SCIENTISTS   Vol.55 ( No.2 )   5ー14   2020年2月

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    出版者・発行元:日本科学者会議会 [編]  

    イスラエルがパレスチナを合法的かつ制度的に占領支配し、人の尊厳を損なう現状に対して、インティファーダと呼ばれる抵抗運動が行われている。第3次インティファーダは文化芸術を用いる表現方法が特徴的である。他者が立ち現れることで声が可視化し、新たな公共圏が生み出される過程を分析した。

  • グローバルヒストリーSG研究部会 ;対話の場=公共圏の創出としてのSGを模索

    シミュレーション&ゲーミング  Studies in simulation and gaming   Vol.29 ( No.2 )   104 - 105   2020年1月

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    出版者・発行元:シミュレーション&ゲーミング学会  

    シミュレーション・ゲーミングは異文化理解の分野から も注目が高く,本部会の主査である筆者は,長年その分野 からの研究をとくに行ってきた.したがって部会設置当初 から,異文化接触の問題として日本と周辺諸国との齟齬要 因の看過せざる一重要課題として,歴史課題を認めて,そ のうえで,歴史課題をシミュレーション・ゲーミングを用 いながら「対話」の現場に移行させることができるかを考 えることが目的であった.単純に当初はグローバル・ヒス トリー教育にどのようにSGを利用できるかについて考えた.

  • 紛争地で他者の声を聞かせる芸術

    日本科学者会議 第22回総合学術研究集会 予稿集   第22巻   224 - 227   2018年12月

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    出版者・発行元:日本科学者会議  

  • 社会課題の共有に資するSG;社会福祉教育およびグローバルヒストリ ー教育事例から

    . 日本シミュレーションゲーミング学会全国大会論文報告集   2018春   102 - 105   2018年5月

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    出版者・発行元:. 日本シミュレーションゲーミング学会  

    日本シミュレーション&ゲーミング学会はNPO法人化前を含めて創立25年を迎えた。これまで長らく高等教育に関するシミュレーション&ゲーミング(SG)関係者の学際的な交流の場として重要な役割をになってきたが、近年では、「ゲーミフィケーション」「アクティブラーニング」などの言葉に代表されるように、S&Gが教育現場において欠かせないツールとして、かつてない注目が集まっている。

    SGはパワーポイントと同様に高等教育において必須のツールとなり、需要が飛躍的に増えていく可能性があるかもしれないという見解もある現在、SGを知り、扱い、広める学会として社会的使命はことに、これからのS/Gの担い手、人材の育成は極めて重要だと考えている。

    デジタル・ネイティブと呼ばれる若者がゲーミングと親和性が高いと明らかであり、SGを構想し、デザインし、作る、教える、改善するという知的創造サイクルを実現できる人材を育成することが学会の使命であるとも考えている。
    従って、この趣旨にこたえる企画セッションによって上記課題にこたえるとJASAGが規定した中で、著者らは近年共同してきた教育実践研究として、社会福祉教育におけるSGの利用および、歴史教育におけるSGの利用の実践について分析した。

    (特別企画への対応研究)

  • つぎなる物語をつむぐための創造的観劇ー「写真に切り取った私の物語」第二回ワークショップ報告として.

    『記憶の劇場 プロジェクト7 ーアクトとプレイでまなびほぐす記憶とドキュメント・アクション フィードバック』   Vol.2   02 - 07   2018年3月

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    出版者・発行元:大阪大学総合学術博物館 発行  

    大阪大学総合学術博物館の主催、大阪大学文学研究科共催によって行われた事業(事業名:大学博物館を活用する文化芸術ファシリテーター育成講座.文化庁助成「大学を活用した文化芸術推進事業」、大阪大学21世紀懐徳堂協力)のうち、第7番目のプロジェクト「ドキュメンテーション・アーカイブ」の実施において、地域に開かれた公開講座として行った演劇、演劇を基にしたワークショップ、さらにディスカッションを組み合わせて写真を撮影するワークショップによって、地域の多文化共生課題である在日朝鮮人と日本人の共生的コミュニティの創造とそれに視する博物館アーカイブのプロジェクトを展開した。その記録として刊行した書籍において担当プロジェクトの全体を総括執筆した。

  • Ideas of Equality and Diversity in the context of ‘Colonial Responsibilities‘ for Korean Education in Japan

    Abstract Book of APPRA 2017:Asia-Pacific Peace Research Association   2017   25   2017年8月

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    出版者・発行元:APPRA:Asia-Pacific Peace Research Association  

    日本社会における多文化共生課題の現状と分析について。朝鮮学校に対するこう教育補助金制度の運用状況と政府主導の排他性の関係を、国と地方の分離として分析批判した馬渕論文を基礎に、米国の多文化環境の中で公教育の多様性義務がどう履行されているかという点と比較しながら、日本がいまだ歴史や文化の多様性に対して閉鎖的排他性を現していること、それによって補助金停止措置が朝鮮半島にルーツを持つ子どもが多く通う学校に対してとられている事について、従来の議論に加え、子どもの権利条約の点から新たな分析を加えた。

  • 当事者研究スゴロク―逸脱を受容し共存する人間観へ

    日本シミュレーション&ゲーミング学会 全国大会論文報告集   2015秋号   100 - 105   2015年12月

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    出版者・発行元:日本シミュレーション&ゲーミング学会  

    北海道にある「べてるの家」という精神障害者施設で行われ始めた「当事者研究」という治療モデルが、注目を集めるようになり、2015年には毎日新聞に特集記事が組まれるほどになった。関連書籍も多数発行され、「当事者研究」をキーワードにした医療やコミュニケーション研究の論文も著されてきている。この「当事者研究」のコンセプトをもとに作成されたスゴロクおよびカルタが、近年では、まちづくり会議など地域活性化の現場で数多く使用されるようになった。本研究では、これらのシミュレーション&ゲーミングのツールを、社会教育の観点から捉え、「多文化化する社会の課題」に新たなアプローチを提示するものとして分析し直した。

    研究および発表は、ゲーム開発者の陸奥賢とささきようこによる共著で行った。

  • ハイブリッド社会におけるPLAY(演劇パフォーマンス) による他者理解の可能性

    日本心理学会 第79回大会 抄録   79巻   2015年10月

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    出版者・発行元:日本心理学会  

    ハイブリッド社会における PLAY(演劇パフォーマンス) による他者理解の可能性. The possibility of understanding of others through play in hybrid society.

    演劇というアート形式を用いて地域における多様性を表現、理解するプロセスを、国内の演劇施設および海外(パレスチナ)の演劇施設の実情から分析した

  • 多文化教育からみた在日朝鮮人教育の課題と意義-「植民地責任」論をふまえた積極的平等の共有に向けて―

    アカデミア 社会科学編   9号   91 - 106   2015年6月

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    出版者・発行元:南山大学  

    要旨
    本稿は在日朝鮮人の教育課題を、「植民地責任」論を基にしながら、多文化社会において子どもが受ける教室内外の社会的影響を解明してきた欧米の多文化教育理論の観点から、消極的および積極的平等に分けて分析した。さらにそれら二種類の教育課題を日本社会が共有する意義について論じた。
    ディアスポラとして日本に暮らす在日朝鮮人に対する教育においては、「等しく整えられた安全な学習環境」(消極的平等)に加えて、歴史的な植民地化により従属的社会集団にされた人びとが「剥奪されたものを回復する」(積極的平等)過程も、必要な教育的課題である。両課題に顕著な努力と成果を見せる在日朝鮮人教育の実践は、在日朝鮮人社会のみならず、日本社会がポストコロニアルかつ脱国家主義的な多文化化を模索する上で重要な示唆を孕むものであり、今後その教育的意義の更なる解明とその社会的な共有が必要である。

    キーワード: 在日 朝鮮 多文化 植民地責任 平等

  • 異文化理解におけるシミュレーションを通した学び-ハイパーリアルの陥穽を超えて

    アカデミア人文・自然科学編   6号   195 - 211   2013年6月

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    出版者・発行元:南山学会  

    教育実践におけるシミュレーションの働きが、どのように異文化間コミュニケーション学習における新たな認知の枠組みを構築する上で機能するかについて、分析した。

  • 対話と共生のための社会シミュレーション・ゲーミング―イスラエル・パレスチナ地域における実施の意義と目的

    日本シミュレーション&ゲーミング学会全国大会論文報告集   2012年度秋号   7 - 10   2012年10月

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    出版者・発行元:日本シミュレーション&ゲーミング学会  

    占領と被占領関係にある両者のフィールド内部におけるシミュレーション・ゲーミング体験の果たしうる役割について、ノーマライゼーションとの比較を軸に、「共生」を実現するための教育的介入の意義の側面について論じた。

  • PAC分析法を使った平和概念の内部構成分析-社会アイデンティティーを保持した関係構築への意欲

    アカデミア社会科学編   第3号   171 - 178   2012年6月

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    出版者・発行元:南山学会  

    自由連想結果をクラスター図に示し、それを互いに確認しながらインタビューを行うという典型的なPAC分析の手法によって、「平和」概念の内部構造分析を行った。分析の結果、理想論、楽観的、悲観的、社会的協力のモデルという4要素が被験者の平和観構成であると分かった。とくに協力モデルのイメージで、被験者の平和概念は、他者との関係構築の意欲と関与することが示された。

  • 異文化理解におけるシミュレーションを通した学び

    日本シミュレーション&ゲーミング学会 全国大会論文報告集   2012年度春号   39 - 42   2012年5月

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    出版者・発行元:日本シミュレーション&ゲーミング学会  

    異文化理解授業の中で行われたシミュレーション要素に注目した授業記録をもとに、シミュレーションに関するボードリヤールの哲学的分析を柱に、偏見、メディア報道、ナショナリズムなどをシミュレーションを重ねながら議論した教室内活動を記録し、それによって達成度が明白ではない学習者主体の教育形態の中で行われる知的試行の内実を分析しようと試みた。

  • 葛藤場面を対話に導く能力とは何か--対話的自己主張(アサーティブネス)概念と異文化コミュニケーション能力の分析

    トランセンド研究 : 平和的手段による紛争の転換   9巻1号   24 - 45   2011年6月

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    出版者・発行元:トランセンド研究会  

    文化適応目的の「異文化コミュニケーション能力」の指標得点と、主張手法「アサーション」との、相違点を解明する目的で、質問紙調査分析した。自他の一方のみを通すコミュニケーション態度傾向は、「自文化中心主義」が高く、「多様性」「自己受容」が低く、葛藤場面では状況説明を多用する傾向があった。自他尊重のコミュニケーション態度傾向は、「自己受容」「共感力」「多様性」得点が高く、葛藤場面では交渉重視の傾向があった。

  • トランセンド関西: 大阪YWCAにおけるトランセンド・ワークショップ・シリーズ報告

    トランセンド研究 : 平和的手段による紛争の転換   6巻2号   42 - 58   2008年12月

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    出版者・発行元:トランセンド研究会  

    2008年に数カ月かけて大阪YWCAで連続開講された紛争解決のためのスキルを伸ばすワークショップの内容を、理論と実践の双方からまとめなおした。大阪で問題となっている野宿者問題を例に、市民が話し合いをスキームにのっとっておこなうことで、紛争が単なる否定的な問題だけではなく、その後の創造的な構造転換の契機になることをまとめた。

  • Game Presentation: Peace Building Game in a Region of Conflict

    Proceedings of Ninth annual conference, Democracy and Human Rights in Multiethnic Societies, Bosnia Helzegovina.   2006年7月

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    出版者・発行元:Democracy and Human Rights in Multiethnic Societies  

    バルカン半島における民主主義と人権を、多文化社会を保持する中で考えようとする研究会の年次総会において、筆者が近年試行している「シミュレーションゲームを通した地域理解と共生観の構築」という手法について報告するとともに、その仮想性が、紛争地においてこそ、より一層重要となる可能性について述べた。

  • 民族紛争と平和構築ゲーム:社会問題への直面をうながすツールとして

    第1 回横幹連合コンファレンス講演抄録   399 - 401   2005年11月

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    出版者・発行元:2005 TRAFST  

    紛争地域における平和構築は、環境やエネルギー問題とも関連する重要なグローバル問題の一つである。こうしたダイナミズムを含む問題をシミュレートする「ゲーム」がもたらすのは、問題の多角的で長時間的な変化の把握であり、複雑な要素が交差する事象のより的確な予測である。一例として「民族紛争と平和構築ゲーム」の具体的内容および効果と応用可能性について説明することによって、ゲーミングとシミュレーションが新たな科学の枠組みを提案している点について述べた。

  • Games and simulations in international relations and politics: Peace building game in a conflict region

    ISAGA: International Simulation & Gaming Association Proceedings, Atlanta, USA, 2005.   2005年7月

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    出版者・発行元:ISAGA  

    筆者がデザイン開発したシミュレーションゲーム(紛争と平和のスパイラル構造)の概要と、日本における実施結果を効果測定した結果について分析した。

  • 紛争地における他者とのつながりーイスラエル平和教育における子どもの描画分析

    異文化間教育学会 第26回大会抄録集   第26回大会抄録集   62 - 63   2005年5月

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    出版者・発行元:異文化間教育学会  

    紛争状態に置かれた子どもの社会心理を調査する目的で、社会描画法と半構造インタビューによって、社会生活の絵と将来の夢に関する絵の二種類を、パレスチナ人およびイスラエル人に描いてもらい、示された社会アイデンティティー要素を分析した。1国旗や宗教的特徴など「アイコン」の種類と偏り、2将来の夢に描かれるものの種類、3相手集団に関する要素の有無に注目して分析した結果、3番目に関して肯定的未来が描かれていたことは注目に値すると思われた。

  • 政界再編ゲームの意義と発展

    シミュレーション&ゲーミング   14-1   78 - 79   2004年6月

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    出版者・発行元:日本シミュレーション&ゲーミング学会  

    学会員が作成した「政界再編ゲーム」の意義を再評価するとともに、その教育効果およびゲームが実社会に与えるインパクトの範囲について論じた。二者による競合を主にデザインした従来型ゲームを発展させた、三者による競合のパターンをデザインした場合、競合の形はどう変化するのかについて論じ、このゲームが正解問題にとどまらず、将来的な多様な社会現象に応用される可能性について言及した。査読あり・学会依頼による、前号の論文へのリプライコメント。

  • リスク・コミュニケーションによる紛争管理(2)-合意形成へのプロセス

    科学   Vol.74 No.2   242 - 248   2004年2月

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    出版者・発行元:岩波書店  

    リスク管理の手法のひとつでもある、対立する集団が利害調整を行なう際に生じる「認知のギャップ」を埋めるためのシミュレーティブな手法について、実際に行なったセクシュアル・ハラスメント研修の分析を踏まえて、論じた。

  • リスク・コミュニケーションによる紛争管理(1)-リスク管理からみたセクシュアル・ハラスメント

    岩波書店・雑誌『科学』   Vol.74 No.1   92 - 97   2004年1月

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    出版者・発行元:岩波書店  

    組織内処理のみが着目されてきたセクシュアルハラスメントに関して、より妥当性の高い紛争解決手法として「リスク管理」の考え方を導入することを提案し、手法と問題のフィッティングに関して論じた。

  • 偏見の低減過程における感情の役割―高校生の偏見学習クラスの分析

    異文化間教育学会 Intercultural education   18   81 - 94   2003年6月

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    出版者・発行元:異文化間教育学会  

    社会心理学における接触仮説が偏見低減の必要十分条件とはなりえていない限界から、偏見低減時の内的プロセスという課題に注目し、偏見低減プロセスを再分析した。高等学校の偏見学習のクラスをフィールドに、生徒の文書および会話データをグラウンディッド・セオリー・アプローチの手法に基づいて分析した結果、偏見低減において「自己の感情」が中心的役割を果たしつつ、次のようなプロセス、すなわち、1事例に接して発生する自己の感情への気づきがその後の学習のコアとなり、2その感情は、旧知の価値観と照合され「常識的判断」と言えるものと直結するが、3さらに広い社会的文脈において多様な立場の人々を理解し、その行動や思考を、「自己の感情」をよりどころに検証する作業を行うことによって、4自己の関与のしかたを含んだ形で、問題の一般化や理解を得る、というプロセスによる偏見低減が分析された。

  • 2章「質的分析」

    『大学は安全ですか〜-九州・沖縄地区高等教育機関におけるセクシュアル・ハラスメント対策の現状と課題-   2000年1月

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    出版者・発行元:福岡女性センター  

    2章「質的分析」『大学は安全ですか?−九州・沖縄地区高等教育機関におけるセクシュアル・ハラスメント対策の現状と課題−』福岡女性センター(共著:キャンパス・セクシュアル・ハラスメント全国ネットワーク九州ブロック)

    大学におけるセクシュアル・ハラスメントの実態と対策を行った調査の中で、各大学の対策を質的に検証した。

  • 現在進行形で起きている不正義とどう関わるか -情報不足と傍観の悪循環を断ち切る世界市民の形成へむけて(イスラエル問題群を知る)

    世界史教育研究   第10号   印刷中   2024年6月

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    出版者・発行元:愛知県世界史教育研究会  

    「2023―2024ガザ攻撃は、単独で起きたわけではない」。他のニュースがそうであるように、ハマスのテロで封切られた一連の暴力・・・ガザの逃げ惑う住民へ容赦なく降る爆撃と、意図したかのような飢餓と封鎖・・・にも、背景がある。この背景についての情報共有が、市民が世界を知り判断する基礎となる。だが植民地主義、侵略戦争、奴隷制度など、いずれの歴史上の負の問題において、「それが悪辣な猛威を振るっていた当時、そのど真ん中において、誰がそれを批判できたのか」(猫の首に誰が鈴をつけるのか)というは深刻である。イスラエルの問題群には、その種の困難さが付きまとう。
    そこで本研究では、必ずしも一つの結論に落とし込むのではなく、事実関係を踏まえて解釈を行うための材料を整えるという目的をもって、複数の問題群を分割したうえで、取り出したいくつかの事実に関して、歴史と現在を架橋するための重層的な分析を行った。

    2023年10月の上旬早々に、「イスラエルの軍事行動へ無制限の支援」を表した欧米諸国と、逆に人道観点から即時停戦を要求した世界市民、その中でも当初から突出した行動力を見せたのが米国のユダヤ人集団による首都での発言ラリー集会[News2Share 2023]やNY中央駅での停戦要求デモ[FreedomNews TV 2023]だった。事前の情報共有によって、イスラエルが構築する虚構の論理と実態(入植プロパガンダの虚構 、宗教対立という紛争原因の虚構、停戦拒絶と軍事解決一択のイスラエル戦略)といった論理上の問題を熟知していた動きは、2024年4月には広域の大学にまで広がり、ベトナム反戦運動以来の反戦運動へ発展している。この状況に日本の若者も関心を持ち、そこに他者の命と声を聞き取ることができるなら、植民地主義的な軍事侵略の歴史を経た日本から、独自の関わり方を探る可能性もまだゼロではない。国家の安全とは異なる、「人の安全」からの見識を形成する一助となる事例であると思われる。

    最新の事件的な出来事を取り出して学ぶための情報が求められている教育現場の実情を踏まえ、必要最低限の研究成果を提供できたのではないかと考える。


    FreedomNews TV 2023. Thousands Occupy Grand Central Station for Ceasefire in Gaza Emergency Protest - NYC. 28 October.
    https://youtu.be/BGhMZ4wdKuQ

    News2Share 2023. “U.S. Jews say cease fire in Gaza” rally at US Capitol. 19 October. 
    https://www.youtube.com/live/o0iEjBpyiJg

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書籍等出版物

  • 家族間暴力防止の基礎理論

    ( 担当: 共訳)

    明石書店  2004年11月 

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    総ページ数:368  

    ケヴィン・ブラウン 著 マーティン・ハーバート 著 藪本 知二 監訳 甲原 定房 監訳 (福祉・教育分野) 監訳者はしがき 序文 はしがき 謝辞 序 論 家族間暴力とは何か? 第1章 家族間暴力の形態と防止レベル 第2章 家族間暴力の原因 第3章 強制的な家族関係 第4章 配偶者虐待の予測 第5章 配偶者虐待の防止 第6章 子ども虐待の予測と防止 第7章 子どもを虐待・ネグレクトする親への対応 第8章 きょうだい間虐待の予測 第9章 親虐待の予測と防止 第10章 高齢者虐待の予測と防止 第11章 暴力連鎖の防止 第12章 暴力のある家族への対応 結 論 家庭内暴力による損失 参考文献

  • 福岡市女性センター・アミカス1999年度市民グループ調査研究支援事業報告書

    ( 担当: 共著)

    福岡市女性協会   2000年 

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    著書種別:調査報告書

    福岡市により採択された、1999年度市民グループ調査研究支援事業の報告書(全144頁)、第二・三章を共同執筆。

  • 留学生アドバイザーという仕事―国際教育交流のプロフェッショナルとして

    ( 担当: 共訳)

    東海大学出版会  1999年12月 

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    総ページ数:320  

    留学生教育に関わるのは語学教員だけではない。日本の国立大学を中心に文部科学省は、留学生センターという学内部署に、日本語教育部門に並び、留学生指導相談部門という二つの部門を並置することで、留学生の受け入れ推進の質的充実を図ってきた。アメリカの留学生受け入れ業務においては、この後者の部門「留学生指導相談部門(のちに教育交流部門という名称に変更されることが多くなった)」の業務は、FSA(留学生アドバイザー)と称される専門家が担当することとなり、その業務の新規性から、理解されないことや誤解されがちであることなどから、「教育交流部門」を担当する専門家が担う業務の範囲や、どのような能力が求められるかについて書かれたこの本が、留学生受け入れの「バイブル」として評価を高めた。日本では、依然として留学生教育=日本語教育のことだ、という旧来然の認識が残るため、日本における留学生教育の担当者の意識向上のために、本書を邦訳することとして、日本で活躍する国立大学の留学生指導相談部門担当者、および教育交流専門家が共訳した。

  • 留学生交流ボランティアのための基礎ノート

    ( 担当: 共著)

    国際教育交流研究会  1998年3月 

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    総ページ数:48-56  

    留学生交流ボランティアを行なおうとする人を読者に想定して関連理論や実践へのアドバイスをまとめた。筆者は第4章「異文化とのコミュニケーション−なぜ違う文化を知ろうとするのか」を担当した。

  • 熊本大学留学生生活実態調査

    ( 担当: 単著)

    熊本大学   1998年1月 

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    著書種別:調査報告書

    300名を超える熊本大学が抱える留学生のアカデミック面および日常生活面での現状およびサポート体制を明らかにし、よりよい制度を構築する目的で、約100項目にわたり質問紙調査を行った。概観記述するとともに、結果から特筆する点について分析した。いわゆる漢字圏留学生と非漢字圏留学生の違いが大きく、これらを混同することにより、教育支援体制の過剰及び不足につながると指摘した。また、留学の動機や、留学期間中の友人関係も、勉学や適応に大きく影響することが明らかになった。

MISC

  • The Governanve of the Israeli-Palestine Conflict

    抄録   2005年9月

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    出版者・発行元:ISIG(Institute Di Sociologia Internazionale, Gorizia)、イタリア  

    ガバナンスという点から紛争を考察し、紛争がどうした理由でネットワーク化するか、また逆にネットワークによって解決するかについて論じた。とくにイスラエルパレスチナ地域の紛争に関わる3者の利害関係を事例として、それぞれの集団から見える現実について紹介するとともに、ネットワーク理論(バラバシ)に当てはめてこれを議論した。

  • シミュレーション&ゲーミングにおける感情の問題について

    JASAG人文社会科学への応用に関する研究部会 研究会   2003年12月

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    出版者・発行元:シミュレーション&ゲーミング学会  

    S&Gの効果のベースとなる感情および共感の問題について話題提供を行い、参加者とくにシミュレーションと政治学に関心がある人々と議論した。

  • 異なるものへの公平な態度を育む教育〜第20回大会特別課題研究に参加して

    異文化間教育学会ニューズレター    36   1999年1月

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    出版者・発行元:異文化間教育学会  

    異文化間がより頻繁に接触するようになった現在、「異なるもの」への態度が問われてきた。異なるということが、差別を容認しては、均一集団内部の差異さえ強調され新たな差別を生むことになるだろう。異なるということは、決して差別を容認する理由にはならない。こうしたことを、教育の中でどのように扱えばいいのかについて、大会課題研究として話し合った件をまとめた。

  • 留学生危機管理

    1997年JAFSA夏期研究集会報告書   1997年

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    出版者・発行元:JAFSA  

    1997年JAFSA夏期研究集会で筆者と花見が担当した、留学生担当職員への研修(危機管理問題)について報告した

  • (書評) なぜ戦争は伝わりやすく平和は伝わりにくいのか-ピース・コミュニケーションという試み

    新英語教育   Vol.560   45   2016年

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    掲載種別:書評論文,書評,文献紹介等  

  • 命の根っこを守る権利

    トトリ通信   12   9 - 10   2015年1月

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    出版者・発行元:朝鮮高校無償化ネット愛知  

  • 慌てふためく起立の前に着座する椅子のことを:梨木香歩『僕は、そして僕たちはどう生きるか』を読む

    トランセンド研究   9(1)   1 - 2   2011年6月

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    掲載種別:書評論文,書評,文献紹介等   出版者・発行元:トランセンド研究  

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講演・口頭発表等

  • パレスチナの歴史と植民地主義、脱植民地化への可能性

    シンポジウム[ウトロとガザ その植民地主義と暴力 ~乗り越えるための対話空間を求めて~]  2024年3月  科研費、一般財団法人ウトロ民間基金財団

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    昨年のイスラエルによるガザ侵攻により多くの人々が犠牲となっており、のみならず中東、世界で現在も根深い植民地主義による暴力が広がりを見せています。こうしたなかで植民地主義を乗り越えるための市民の対話・連帯をどのように考えるべきかが問われていると言えるでしょう。  本シンポジウムでは、ウトロ平和祈念館という、日本の加害歴史を伝え国境を越えた市民の連帯によって歴史継承と平和のための対話が積み重ねられている場所において、パレスチナの過去と現在を見つめ直し、パレスチナが今世界と対話し続けている最新情況を共有するとともに、日本と朝鮮半島をつなぐ市民対話の深まりと可能性を探ります。

  • 国際シンポジウム <パレスチナ・イスラエル―共生への挑戦> 

    シンポジウム《パレスチナ・イスラエル―共生への挑戦》  2024年1月  ジャーナリズムとメディア表現(早稲田大学グローバル・エデュケーションセンター)

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    野中章弘(早稲田大学教授/アジアプレス・インターナショナル代表) 鈴木啓之 (東京大学 特任准教授・中東研究) 土井敏邦(ジャーナリスト・映画監督) ダニー・ネフセタイ (平和と人権を考える元イスラエル空軍) 佐々木陽子(南山大学准教授・ 科研費20K20686)

  • パレスチナの声を聴く-ナラティブとしての描画と写真

    シンポジウム《パレスチナ・イスラエル―共生への挑戦》  2024年1月  ジャーナリズムとメディア表現(早稲田大学グローバル・エデュケーションセンター)

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    1967年以後イスラエルは、現在まで全パレスチナの領土を「軍事占領下」に置いき厳しい管理が徹底されていて、パレスチナ人は生きることそのものへの懲罰にも近い形で、土地の接収や家屋の破壊、フェンスや道路(それらを総体として分離壁と呼ぶ)で囲い込まれ厳しい移動制限や尋問を日常的に受けるという、およそ現代社会で考えられないレベルの圧政を受けている。当初は長期化しないはずだった占領は、1967年から現在まで(57年間)の長きにわたり終結できず、両者共に、占領を知らない世代がむしろ少数派になるほどである。軍事による地域丸ごとの占領が、非対称で病的な支配関係を生まないわけがなく、その結果、イスラエル社会はその常態化した占領を正当化するための文化的暴力、構造的暴力を兼ね備えた、あらゆる暴力を担保する社会構造の上に成り立つようになった。  現地における言論環境は決して自由ではない。パレスチナの若者たちはイスラエルや軍事に関するインターネットの検索さえ監視されていることを知っており、もしネットで一定のキーワードを検索すればイスラエル占領軍の監視網にかかり、悪くすれば捜査や逮捕、家屋損壊などの被害がありえると恐れているほどであり、占領について議論したり考えたりすること自体が非常に困難となっている。 毎週水曜日にはベツレヘム聖誕教会前の中央広場で子どもを不当逮捕された母親たちが、子どものプロフィールを掲示したりフライヤーを配布しているが、それによれば「占領軍に不当に殺害された姉の写真を机の上に掲示していた」という、考えられないほどの些末な理由で逮捕され長期拘束される未成年(女子生徒さえも)事例が多々存在する。上記の女子生徒の逮捕の際は、服を脱がすなどの人権侵害も起きていたという。いずれにせよ政治的議論の自由は極めて縮小している点において、日本の比ではない。声を出せない人々の声を聴こうとする世界市民が、現場の人権侵害に対して認識を深めていく必要があるだろう。 この現状において、ビジュアルデータを用いた「パレスチナの声を聴く」ための作品展示を行う意義は大きい。声なき声を語る描画や写真との対話の一助となることで、能動的鑑賞が行われたとき、描画はひとつのナラティブであると同時に、ソーシャリーエンゲージドアート(SEA)へとその役割を変えていく。

  • 国の安全保障から人の安全保障へ

    第84回愛知県世界史教育研究会  2023年12月  愛知県世界史教育研究会

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    資料2 パレスチナ・イスラエルを考えるための基本情報サイト ◆最新情報 https://www.ochaopt.org/updates https://chronology.palestine-studies.org/ ◆ガザ基本情報 light_in_gaza_study_guide https://gazaunlocked.org/files/light_in_gaza_study_guide.pdf ◆パレスチナの不平等な位置づけ(占領者として人権が抑制されている事)を可視化する情報サイト https://visualizingpalestine.org/visuals/born-unequal ◆ガザ支援船 拿捕事件 https://imidas.jp/genre/detail/D-121-0131.html https://www.newsweekjapan.jp/stories/world/2010/06/post-1319.php https://www.nikkei.com/article/DGXNASGM31036_R30C10A5FF1000/ https://www.nikkei.com/article/DGXNASGM29054_Q0A930C1NN0000/ ◆ヨルダン川西岸 https://press.un.org/en/2023/sc15424.doc.htm https://www.un.org/unispal/document/auto-insert-205221/ 最新かつ詳細な地図 https://peacenow.org.il/wp-content/uploads/2019/08/settlements_map_eng-2019.pdf ◆基本的な地図 https://www.ochaopt.org/maps https://www.btselem.org/maps 図が変化するので教えやすい https://www.washingtonpost.com/world/interactive/2023/israel-palestine-gaza-west-bank-borders/   ◆今回の事件直後の声明・・・ https://www.ngo-jvc.net/activity/advocacy/20231011_gazastatement.html

  • 教育改善を目指したICT利活用ー移民との共生についての政策立案ゲーム 

    公益社団法人 私立大学情報教育協会 教育イノベーション大会  2022年9月  公益社団法人 私立大学情報教育協会

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    南山大学および大阪経済大学で開講された「多文化共生論:概論」において、多様なテーマを一つの授業で概観するうえで、現実に接近させるツールとしてシミュレーションゲーミングを用いた教育実践を、その必要性、理論的背景、ゲームの構造、およびその教育成果について、実態報告を行った。

  • Ideas of Equality and Diversity in the context of ‘Colonial Responsibilities‘ for Korean Education in Japan.

    APPRA 2017  2017年8月  APPRA:Asia-Pacific Peace Research Association.

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    マレーシア多文化環境の中で、アジアにおける平和と共生に関するテーマで研究集会が行われた。日本における喫緊の課題として、現在進行している≪日本政府による朝鮮学校特別排外政策≫の背景、意味、経緯、その是非について議論を行った。

  • 占領下での抵抗する芸術-パレスチナ・ジェニン自由劇場の事例から

    北海道大学サステナビリティ・ウィーク10周年記念国際シンポジウム  2016年10月  北海道大学

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    対話する知、越境する知のテーマに沿った海外事例研究として、パレスチナにおける演劇活動の実態とその対話的な意味について分析発表した。

  • 当事者研究スゴロクー逸脱を受容し共存する人間観へ

    日本シミュレーション&ゲーミング学会 2015年度 秋期全国大会  2015年12月  日本シミュレーション&ゲーミング学会

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    北海道にある「べてるの家」という精神障害者施設で行われ始めた「当事者研究」という治療モデルが、注目を集めるようになり、2015年には毎日新聞に特集記事が組まれるほどになった。関連書籍も多数発行され、「当事者研究」をキーワードにした医療やコミュニケーション研究の論文も著されてきている。この「当事者研究」のコンセプトをもとに作成されたスゴロクおよびカルタが、近年では、まちづくり会議など地域活性化の現場で数多く使用されるようになった。本研究では、これらのシミュレーション&ゲーミングのツールを、社会教育の観点から捉え、「多文化化する社会の課題」に新たなアプローチを提示するものとして分析し直した。 研究および発表は、ゲーム開発者の陸奥賢とささきようこによる共著で行った。

  • ハイブリッド社会におけるPLAY(演劇パフォーマンス) による他者理解の可能性

    日本心理学会 第79回大会  2015年9月  日本心理学会

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    http://www2.rikkyo.ac.jp/web/ishiguro/framepage1.files/201509PlaySympoJPANagoya.pdf 占領-被占領という非対称な政治関係が様々な抑圧を生む社会状況の中、難民キャンプの中にある地域劇場である「ジェニン自由劇場」が子どもたちに与えた「学び」の質に関し、1記録映画『アルナの子どもたち』、2 現在のスタッフによる劇場説明、3 各種媒体に残る主宰者ジュリアーノ・カーミス氏(2011 年に暗殺)の発言群、の三種を分析対象として、パ ウロ・フレイレの「自由のための文化行動」の視点から分析した。

  • パレスチナとイスラエルにおける他者理解・他者受容

    第5回複雑系科学シンポジウム  2015年9月  複雑系科学研究会

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    http://www.jsa.gr.jp/commitee/hukuzatsukei.html 集団間紛争下のアイデンティティ形成の影響を社会心理学の知見のモデル化を示し、オースタハメル(2003)の植民地主義の特徴に従って現地分析し、現状が植民地主義の実践状況にあるとした上で、この現状に抵抗することを物理的、非物理的接収に二分し、後者の意義に注目するという枠組みを示した。 その上で、文化と情報によるたたかい(サイード『文化と抵抗』(P123))とは何かを分析した上で、ジェニン自由劇場の地域社会とくにトラウマを受けた子ども達への教育において、いかなる機能を果たしてきたかについて社会コミュニケーションの観点から詳しく分析した。

  • 大学をめぐる葛藤

    第4回複雑系科学ワークショップ  2015年5月  複雑系科学研究会

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    大学という組織の持つ階層性を、複雑系科学の観点から、社会コミュニケーションに関して分析し、大阪大学の主に関連授業に出席する学生らと内容に関して具体的に議論した。

  • 抵抗の本質を考えるーイスラエル・パレスチナにおける植民地占領下の文化・教育・交流の意義の分析から

    「トランセンド研究会」研究会  2015年3月  トランセンド研究会

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    イスラエルーパレスチナ間は、軍事占領に基づく非対称な政治環境により、関係悪化の一途にあり、2014年7月に始まったガザ空爆では大規模な死傷者を生じさせるに至った。軍事紛争の火種は今なお消えたとは言えない。それどころかISILに代表されるような、さらなる排他主義的暴力が勃興し、それを一種の抵抗として礼賛までする流れすら発生してしまっている。 構造的暴力が存在するとき、それに付随して様々な実質的暴力も顕在化しやすくなり、紛争関係における平衡は非常に脆弱になる。従って消極的平和(火のない状態を平和とする)だけではなく、構造の中に埋め込まれた幾多の「平和ならざるもの」にも焦点を当てて問題化し対峙するという「積極的平和」(http://blog.goo.ne.jp/artpeace/e/1e4afc25bccc2d2a04e41a52d70798a0)の態度こそが、長期的恒久的に安定した平和な関係、すなわち対等で相互尊重による関係の樹立において、何としても重要である。その重要性に関して、イスラエルーパレスチナ間も例外ではない。 現地における直接暴力の最大の象徴がコンクリート分離壁であるとはよく指摘されることであるが、その背後にある思想として、「入植」を是とする「植民地主義」の存在を抜きにこの紛争の本質を語ることはできない。かつて欧州各国が競ってアフリカやアジアを接収対象とし、また日本も朝鮮半島や台湾など近隣諸国に対して苛烈な接収を行った背景に、この「植民地主義」とそれに伴う入植行動、接収行動が存在する。それが周回遅れで現在進行形で行われているのが、パレスチナの土地であり、従ってほぼ世界各地で行われた「入植に伴い起こる接収問題、物理的および精神的抑圧状態」が実際に、現地では連綿と発生している。この極めて明確な構造的暴力の存在を、まず明記しておきたい。 構造的暴力が存在するとき、人はこれに抵抗し、あるいは意識的・無意識的にそれに適応・同化する。「抵抗と、適応/同化の境界線」は、表層的に想定されるほど単純なものではない。本発表では構造的暴力の渦中で抵抗する人や団体が、構造的/直接的暴力に抵抗すべく行動しながらも、意図せずして構造的/直接的暴力に加担してしまう現状に着目しながら、そこでの「抵抗と、適応/同化の境界線」の意味を改めて確認し、「抵抗」や「超越」といった極めて困難な試みをする目指す団体を取り上げながら、「抵抗」の意味を議論しようと試みた。

  • Ideas of equality and diversity in the context of "Colonial Responsibilities" for Korean education in Japan

    Peace as a Global Language(地球語としての平和国際会議) PGL 2014  2014年12月  Peace as a Global Language

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    http://pgljapan.org/2014/ The Japan-based interdisciplinary conference Peace as a Global Language (PGL) was conceived in the anxious year following ‘911, by activists of the Gender Awareness in Language Education group. “Wanting to emphasize peace, feeling very sad and worried,” they envisioned “a healing conference devoted entirely to social awareness and socially aware teaching”. Since its first meeting in 2002, PGL—open to activists, aid professionals, academics and students–has been held yearly in locations all over Japan, This year it celebrates its 13th anniversary at Kobe Gakuin University’s Port Island Campus.

  • 共生における社会アイデンティティー-ジェニン自由劇場『アルナの子どもたち』(映画)を元に

    第3回 複雑系科学シンポジウム  2013年9月  日本科学者会議、複雑系科学研究会

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    「社会の変革」は多くの要素が絡み合い実現されるものという点から「複雑系科学」の一つとして分析され得るため、ここまでの研究成果としてジェニン国連難民キャンプにおけるアート教育の記録を元に、紛争から共生に向かうにあたって、社会アイデンティティーの変化に関する分析を複雑系科学研究委員会にて学会発表した。現代社会が抱える様々な構造的困難を変革・転換する複雑系科学の点から、多様な領域の関心から実りある議論を得ることができた。

  • 対話と共生のための社会シミュレーション・ゲーミング―イスラエル・パレスチナ地域における実施の意義と目的

    日本シミュレーション&ゲーミング学会  2012年10月  日本シミュレーション&ゲーミング学会

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    占領と被占領関係にある両者のフィールド内部におけるシミュレーション・ゲーミング体験の果たしうる役割について、ノーマライゼーションとの比較を軸に、「共生」を実現するための教育的介入の意義の側面について論じた。

  • 異文化理解におけるシミュレーションを通した学び

    日本シミュレーション&ゲーミング学会  2012年6月  日本シミュレーション&ゲーミング学会

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    異文化理解授業の中で行われたシミュレーション要素に注目した授業記録を元に、シミュレーション要素と学習項目について発表した。主にシミュレーションに関するボードリヤールの哲学的分析を柱にしながら、偏見、メディア報道、ナショナリズムなどに関して、シミュレーションを通した議論が行われた教室内活動について、学習者主体の教育展開として分析した。

  • 社会心理学から見た集団間紛争の緩和過程と非暴力抵抗運動の広がり-人は何に呼応しネットワーク化するか-

    「平和学における複雑系科学の可能性」第一回ワークショップ  2012年5月  日本科学者会議、複雑系科学研究会

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    社会心理学から見た集団間紛争の緩和過程に関して、社会アイデンティティー理論およびネットワーク理論を元に、分析発表した。とくにイスラエルおよびパレスチナで展開している芸術を基礎とした社会教育に注目して事例を紹介し、分析した。

  • 社会心理学的理論から見た偏見問題と超越

    トランセンド研究会年次総会  2008年11月  トランセンド研究会

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    日本では平和学の学問領域で多く扱われている偏見問題と対話や紛争の超越(トランセンド)に関して、社会心理学では従来どのように扱われてきたのかについて概観しながら、それを平和学との照合において分析しなおした。

  • 共感的視点を作る紛争解決の体験ゲーム学習

    中部日本教育学会  2006年1月 

  • Game Presentation: Peace building game in a region of conflict

    Ninth International Seminar Democracy and Human Rights in Multiethnic Societies  2006年  Institute for Strengthening Democracy in Bosnia Herzegovina

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    Institute for Strengthening Democracy in Bosnia Herzegovinaの主催する欧州を中心とした民族問題および共生問題に関する研究学会において、民族紛争に関するシミュレーション/ゲーミングの実施状況および分析を発表した。

  • Performance of Peace Building Game

    ISAGA Summer School  2005年8月  ISAGA

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    ポーランド、クラコウで行われたISAGAの夏季研究集会では、全ヨーロッパから多くのシミュレーション・ゲーミングの研究者および企業内研修担当者、教育者が参加するが、筆者はここで、地域紛争における対話のツールとしてのシミュレーション・ゲーミングの手法と成果について発表し、またプレゼンテーション実演を行った。

  • 平和構築ゲームのデザインと概要

    inter-coe21  2005年6月  東京工業大学

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    グローバルな問題については、個人がマクロな視点を共有することは簡単ではない。そのため、従来型の学習でカバーされてきた知識重視の学習方法と異なる、ダイナミクス重視の学習方法が必要となる。環境問題やエネルギー問題においていち早く取り入れられたシミュレーション・ゲーミングという手法は、平和構築における市民的関与で重要となることが予想される。これまで開発された、メコン川流域住民の共生におけるシミュレーションゲームの発表と共に、パレスチナ地域における共生のシミュレーションゲームの素案が検討された。

  • 社会問題の理解における「感情のシミュレーション」の効果

    日本シミュレーション&ゲーミング学会  2003年11月  日本シミュレーション&ゲーミング学会

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    シミュレーション&ゲーミングの効果のベースとしての感情の問題を、参与観察の結果を元に、3つのパターンに分類してモデル化し、その背景を分析した。

  • 偏見を排し共生する力と接触仮説の検証

    異文化間教育学会  2002年5月  異文化間教育学会

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    偏見に関する行動および認知と、異文化間コミュニケーション能力のうち共生に資する尺度との相関を調査、分析した。

  • 留学生指導におけるProfessional Ethics

    留学生指導・教育研究協議会  1998年5月  留学生指導・教育研究協議会

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    留学生は、国籍や出身国の関係者が日本と遠隔だという物理的距離のみならず、文化的距離、社会関係資本の薄弱など、幾重にも《弱い》社会的立場に置かれる学生である。また一方で学内における学問的、文化的、民主的《多様性》の源泉となる可能性も秘めている。 留学生の持つこの両面を視野に入れながら、いかにして組織の豊かさへとつなげられるかをテーマに、留学生教育担当者の直面する課題について分析、発表した。

  • アメリカ合衆国における国際教育の潮流ーフルブライト・プログラム報告

    JAFSA夏期研究集会  1997年7月  JAFSA

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    米国における留学生教育は、戦略的に親米および民主主義と科学の伝播を目的に行われてきた。中でもフルブライト奨学金プログラムは中核的役割を果たし、各国に多くの人材を育ててきた。本研究発表では、そうした潮流の分析を行うとともに、日本が今後行っていく国際教育交流への示唆を分析した。

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受賞

  • 国際教育研究奨励賞

    1998年5月   国際研究奨学財団   留学生の適応問題研究発表

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    NAFSA、アメリカ合衆国留学生教育交流担当者会議における「留学生の適応問題研究」発表に対して

その他

  • 学術雑誌 『関係性の教育学会』 査読委員

    2024年1月

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    『関係性の教育学会』学会誌に投稿された研究論文について、査読の依頼を受け、業務を受託した

  • 講師担当 (主催・愛知県世界史教育研究会 共催・高大連携歴史教育研究会)

    2023年12月

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    講演 国の安全保障から、人の安全保障へ- パレスチナ・イスラエルの死者数を前に、繰り返さないための平和とは何かを考える

    パレスチナの紛争激化(イスラエルによるガザ侵攻)を受け、歴史と現状の概観に加えて、植民地主義の観点から分析を加えた。約2時間の講演担当。現場およびZOOMにて県内教員が参加。

  • 学術雑誌『日本の科学者』 編集委員

    2019年4月 - 2020年3月

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    『日本の科学者』(本の泉社)特集号 編集委員担当

  • 学術雑誌 『日本の科学者』論文査読

    2019年4月 - 2020年3月

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    投稿論文の査読を行った

  • 学会(JASAG)研究部会 主査担当

    2019年

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    グローバルヒストリーSG研究部会の主査を担当し、̶対話の場=公共圏の創出としてのSGを模索した。

  • 日本科学者会議JSA 総合学術会議 分科会[公共と多声]の統括

    2018年3月 - 2018年12月

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    分科会D4 公共と多声 にて、発表者の調整や原稿収集等の企画作業を行った。

    琉球大学にて開催された市民公開型の分科会において、公共圏における多様性の確保という観点から芸術の役割に着目し、音楽、映像、舞踊、スポーツ、演劇、絵画など様々な芸術を用いることによって可視化される「他者」の声、それが多元的文化環境として受容される意味と影響について話し合う場を設けた。

    関連する社会活動家や芸術家と協力実施

    http://www.jsa.gr.jp/05event/2018/JSA22sogaku3rdCirc.pdf

  • 大阪大学総合学術博物館「記憶の劇場」ー大学博物館を活用する文化芸術ファシリテーター育成講座 のプロジェクトを企画立案実施

    2016年4月 - 2018年3月

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    大阪大学総合学術博物館「記憶の劇場」のプロジェクト7を企画立案実施について担当した。演劇公演や公開講座を用いたファシリテーター育成を市民公開型で行った。

    大阪大学総合学術博物館「記憶の劇場」 ー大学博物館を活用する文化芸術ファシリテーター育成講座

    プロジェクト7 アクトとプレイでまなびほぐす ー記憶とドキュメント・アクション-

    主催 大阪大学博物館
    共催 大阪大学文学研究科
    助成 文化庁「大学を活用した文化芸術推進事業」
    協力 大阪大学21世紀懐徳堂

    報告書等の刊行によって終了した

  • 国際平和ワークショップ(スイス)

    2016年2月

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    スイスで開催された国際平和ワークショップに参加した。

  • 講演 北海道大学サステナビリティ・ウィーク10周年国際シンポジウム(北海道大学)

    2016年

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    北海道大学サスティナビリティ・ウィーク10周年国際シンポジウム~持続可能な開発目標(SDGS)に 貢献する高等教育のありかた

    における分科会4「コンフリクトを超える知を生み出す学び−分断社会における和解の可能性を探る−」

    において講演を担当した。タイトルは、
    占領下で「抵抗する芸術」―パレスチナ、ジェニン自由劇場の事例から

    コミュニティの持続的発展を考える上で文化多元社会の構築は日本でも重要なテーマであり、紛争地における対話の試みやその成果を紹介することからその点についての議論を深めた。

    報告集は以下のサイトに掲載
    https://www.hokudai.ac.jp/international3/sustainability/week/SW2016sympo.pdf

  • 日朝関係共同学習会 (大阪大学コミュニケーションデザインセンター)

    2015年10月

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    大阪大学において、学内および学外のステークホルダーを対象に、ワークショップ形式による「社会コミュニケーションとまちづくり」の観点から、在日朝鮮人社会と日本社会の問題を共に考える。

  • 留学(海外)(イスラエル/パレスチナ地域)

    2014年

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    パレスチナ暫定自治区、イスラエルにおける、複数の宗教、民族、地域にまたがる「共生に向けた文化交流」を基礎とする対話への取組を調査する。

  • 「朝鮮高校無償化ネット愛知」への寄稿

    2013年

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    http://mushouka.aichi.jp/wp-content/uploads/2015/01/totori_12.pdf

    『ととり通信』(朝鮮学校にも差別なく無償化適用を求めるネットワーク愛知、会報)第12号 , 9-10頁(2015年1月15日発行)に、Peace as Global Language 国際学会で研究者(佐々木陽子)が発表した内容と、聴衆の反応を簡単に報告した。

    概略すると、いわゆる隣国敵視政策によって偏見が助長される日本社会の中で、政府が主導する形で朝鮮学校への組織的排除が行われてきていること。そうした「出身国とのつながりやルーツを原因として差別すること」が米国でかつて日系人に対して行われた歴史的事実が、その後の米国社会でどう評価され、市民権の返還、謝罪と補償、基金の創設につながったかを報告した。

    日本国内で行われているこの種の差別は、関東大震災後の混乱に乗じて大量殺人を生んだこともあり、現在もなお欧州等でくすぶる宗教差別と相乗し、社会不安の源泉となる。差別する側の問題を直視し、根本的な解決に向けて学問的にも努力することが、共生社会の実践の基礎となるだろう。

    NGO等と力をあわせ、今後とも外国にルーツを持つ人々への差別行動を社会から根絶すべく、努力していかねばならない。

  • 日本科学者会議ワークショップ (於 大阪大学)

    2012年4月 - 2013年3月

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    講演「社会心理学から見た集団間紛争の緩和過程と、非暴力抵抗運動の広がり-人は何に呼応しネットワーク化するか」、日本科学者会議ワークショップ。平和学における複雑系科学の可能性。

  • NGOインターン生受入(海外教育機関 バングラデシュ)

    2012年

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    アジア女子大学(Asian University for Women・バングラデシュ)からNGO活動インターン生を受入指導。トランセンド研究会理事として。

  • 沖縄ピース・スタディー・ツアー

    2012年

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    沖縄ピース・スタディー・ツアーの企画実施(沖縄平和運動センター、沖縄キリスト教学院、沖縄YWCA、トランセンド研究会と連携) 於 沖縄県 

  • 「名古屋南京友好都市三十五周年記念音楽会」実行委員会

    2011年9月 - 2012年3月

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    「名古屋南京友好都市三十五周年記念音楽会」(後援:
    名古屋市教育委員会、名古屋姉妹友好都市協会、名古屋国際センター、愛知県教育委員会、愛知県国際交流協会、注名古屋中華人民共和国総領事館、日本のうたごえ全国協議会、中日新聞社、毎日新聞社、朝日新聞社、読売新聞社)。 於 名古屋市

  • 紛争転換のためのワークショップ(おおさか社会フォーラム)

    2010年3月

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    「紛争転換のための対話トレーニング・ワークショップ」実施(おおさか社会フォーラム2010)於 大阪市

  • 研究出張(海外)(イスラエル/パレスチナ地域)

    2010年 - 2014年

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    科研費出張

    パレスチナ、イスラエル地域における芸術を通した交流共生への試みを調査する

  • 映画『ビリンー闘いの村』上映&監督トーク会 (於 南山大学)

    2009年7月

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    映画『ビリン、闘いの村』(2007年日本)の上映・監督トーク会、ゲストコメント担当(於 南山大学)

    http://bund.jp/modules/piCal/index.php?action=View&event_id=0000004355

  • 住民対話トレーニング・ワークショップ(於 大阪YWCA)

    2008年

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    大阪釜ケ崎問題の地域理解促進のためのトランセンド法による住民対話トレーニング・ワークショップ実施(於 大阪YWCA)

    トランセンド研究会会報に詳細報告あり

  • 映画上映会(於 南山大学)

    2006年

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    映画『ルート181~パレスチナ・イスラエル 旅の断章』(2003年 ベルギー・フランス・イギリス・ドイツ製作)上映会にて(南山大学藤本ゼミ主催 市民公開映画会)。ゲスト・コメント担当。

  • 日本シミュレーション&ゲーミング学会 大会企画セッ

    2005年10月

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    日本シミュレーション&ゲーミング学会2005年度秋季全国大会(熊本学園大学にて開催)が企画した、地域公開型の企画セッション「ゲーム、想像力の翼、そして協働ー社会問題をともに考えるときにゲーミングは以下に有効か」(Gaming, imagination, and cooperation; how gaiming assists cooperative approach toward soc

  • ワークショップ(教科学習の中でゲーミング・シミュレーションを応用する方法 )。(於 中京大学)

    2005年

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    社会科、総合学習および学級運営における教育方法の提示として、シミュレーションやゲーミングを使った学習の方法について概観することを目的に、同内容にてワークショップ(学会主催の研修会)を行なった。主に中学校高校の教諭参加による参加を得て、活発な議論質疑とともに、実際の教育現場で応用を視野に。

  • 紛争地の和解のためのSG

    2005年

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    紛争地の和解のための社会シミュレーションの実施。ISAGA(国際シミュレーション・ゲーミング学会)のサマーコースにて。クラクフ、ポーランド。

  • 東京工業大学21世紀COEプログラム

    2005年

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    講演「平和構築ゲームのデザインと概要」、「Inter-COEシンポジウム」.

  • 紛争地の和解のための社会シミュレーションの実施

    2005年

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    イタリア国際政治学院の夏期講習にて。
    ゴリツィア、イタリア。

  • 大学におけるセクシュアル・ハラスメント 討論会

    2002年12月

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    大学におけるセクシュアル・ハラスメント
    パネリスト参加(大阪府立女性センター)

  • アサーション・トレーニング 講演

    2002年3月

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    「アサーション・トレーニング−自他を尊重する自己表現」(長野県飯田市)

  • トレーニング

    2002年3月

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    アサーション・トレーニング
    コミュニケーション・トレーニング担当(日本精神科学研究所)

  • アサーション・トレーニング・ワークショップ

    2002年

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    日本精神技術研究所におけるアサーション・トレーニング・ワークショップの実施および実施内容の共同研究

  • 甲南女子大学 人権研修ワークショップ

    2002年

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    実施担当

  • 市民アサーション・トレーニング・ワークショップ

    2002年

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    飯田市主催、実施担当

  • ワークショップ

    2000年12月

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    大学におけるセクシュアル・ハラスメント
    人権委員ワークショップのコーディネート&実施(甲南女子大学)

  • 事務局, 相談業務

    2000年4月 - 2002年3月

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    キャンパス・セクシュアル・ハラスメント全国ネットワーク東海ブロック事務局(主にカウンセリング、相談業務)

  • 南山大学 男女共同参画ワークショップ

    2000年 - 2001年

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    企画および実施担当(4回連続)

  • ワークショップ

    2000年

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    大学におけるセクシュアル・ハラスメント
    4回連続のワークショップのコーディネート&実施(南山大学)

    演劇的手法や討論型手法を用いたワークショップを通して、学内の様々な関係者が主体的に問題を理解し、解決する力を養い、結果として自信を持って民主主義を実践するための基礎的な組織力を養う。

  • 講師

    1998年7月

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    国際教育交流セミナー
    主催:国際教育交流研究会、後援:福岡国際交流協会
    概要:異文化間コミュニケーションについて講義

  • ワークショップ

    1998年7月

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    JAFSA夏期研究集会
    自主セッション「日本にFSAは根づくのか」、自由セッション「FSAの役割を考える」にて、ワークショップ担当

  • 市民グループ調査研究支援事業

    1998年 - 1999年

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    福岡市女性センターアミカスにて、市民グループ調査研究支援事業に参加。教育におけるジェンダー問題に関する調査報告書を共同作成。於 福岡市。

  • ワークショップ

    1997年7月

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    JAFSA夏期研究集会 危機管理セッション担当
    危機管理の概念把握と、危機管理体制作りの方策について考えるワークショップ担当

    リスクコミュニケーションという概念に基づき、リスクに対していかに備え、動くかを考えるワークショップを企画実施した。

  • 講師

    1997年6月

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    国際教育交流セミナー
    主催:国際教育交流研究会、後援:福岡国際交流協会
    概要:留学生との交流におけるコミュニケーションや文化の差について講義

  • 講演

    1997年1月

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    「FSAネットワークとしてのメーリングリストの役割」(神戸大学留学生センター第8回コロッキアム講演・研究討論会)

  • 講演

    1997年1月

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    「イスラム学生の死亡の事例から学ぶ−指導部門教官の役割と今後の課題」(第6回北海道地区留学生担当教職員連絡会議)

  • 異文化対応トレーニングの実施

    1996年7月

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    JAFSA夏期研究集会 初任者研修
    国際教育交流業務の初任者への文化トレーニング担当

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担当授業科目(学内)

  • 異文化との接触

    2024年9月 - 2025年1月

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    パレスチナ・イスラエル関係を理解するための素材として、イスラエルのNPOであるBleaking the Silence(https://www.breakingthesilence.org.il/)が収集した証言集をもとに、学生自らが証言を読み、現場を理解する試みを行った。抽出され整理される前の「資料」に触れることで、イスラエル兵士らの経験と、兵士の証言によって明らかになるパレスチナ住民の経験への理解が共に深まった。あまりにも非対称な軍事力の差は、兵士らをやすやすと暴力の嗜癖に飲み込み、「何が何のために合理的となるか」に関する現場のジレンマや、不信を抱く者の間に暴力が介在した際の対話の困難さについてリアリティをもって議論することができた。

  • 日本語運用1

    2024年4月 - 2025年3月

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    名古屋大学減災連携研究センター富田隆史教授との協力を得て、来日直後の外国人留学生にとっての地域文化適応コンテンツの一つとして、減災館(防災研究市民情報公開施設として・名古屋大学)を訪問し、生活リスクマネジメントとして自然災害問題を概観するフィールドワークを行った。事前事後の調査を含め、日本社会への理解を深めるとともに、共生社会における災害弱者、協働支援の在り方へと議論をつないだ。

社会貢献活動

  • 特別講演

    役割:講師

    愛知世界史研究会  名古屋ガーデンパレス  2024年3月

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    対象: 教育関係者

    種別:出前授業

  • 「記憶の劇場」プロジェクト7 ドキュメンテーション/アーカイブ

    役割:出演, パネリスト, コメンテーター, 司会, 企画, 運営参加・支援, 実演, 寄稿

    大阪大学総合学術博物館  ワークショップ会場 アートエリアB1(京阪電車なにわ橋駅ラボカフェ)、大阪大学21世紀懐徳堂スタジオ(大阪大学会館)  2015年9月 - 2016年12月

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    対象: 高校生, 大学生, 大学院生, 教育関係者, 保護者, 研究者, 社会人・一般

    種別:セミナー・ワークショップ

    共同企画:古後奈緒子(大阪大学)、筒井潤(dracom)、佐々木陽子(大阪大学コミュニケーションデザインセンター/南山大学)、きむきがん(劇団トル)

    ①ひとり芝居、②ポストドラマ演劇 ラボカフェ・ワークショップ A ,B 
    (②ラボカフェワークショップへの参加と見学は、①公演 の鑑賞が前提となります。ワークショップのみのお申し込みはできません。お申し込み多数の場合は、①②ともに参加できる方を優先させていただきます)

    連携
    あいおいニッセイ同和損保ザ・フェニックスホール
    大阪新美術館建設準備室
    豊中市都市活力部文化芸術課
    能勢浄るりシアター
    兵庫県立尼崎青少年創造劇場(ピッコロシアター)
    公益財団法人益富地学会館

    助成
    文化庁事業「大学を活用した文化芸術ファシリテーター育成講座」

    協力
    大阪大学21世紀懐徳堂


    記録冊子発行、『記憶の劇場2』へ継続

学術貢献活動

  • パレスチナ・イスラエル―共生への挑戦 国際学術貢献

    役割:企画立案・運営等, パネル司会・セッションチェア等

    早稲田大学ジャーナリズムとメディア表現・早稲田大学グローバル・エデュケーションセンター  ( 早稲田大学 14号館 ) 2024年1月

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    種別:大会・シンポジウム等 

    土井敏邦(ジャーナリスト・映画監督、ガザ地区・ヨルダン川西岸いずれへも長い取材経験) ガザの現状

    ダニー・ネフセタイ(元イスラエル空軍、ユダヤ人家具職人、平和活動家) イスラエル国家における市民の状況

    鈴木啓之(東京大学、中東研究) 暴力の分析

    野中章弘(早稲田大学/アジアプレス・ネットワーク ジャーナリズムと社会)

    佐々木陽子(南山大学/NPOオリーブとローズマリー 共生のための市民対話) ヨルダン川西岸の植民地化の状況・地図、絵画、写真の展示


    ーーーー

    「パレスチナ支援者は、2023年10月の『ハマスの攻撃』と言います。でもあれは「テロ」です!」

    土井俊邦は「アルアクサ洪水」作戦直後から一貫してこう発信していた。急速に陣営化した世界の中で、土井の発言は、異色ともいえるものだった。だが必要な異色である。

    「民衆」の命を基礎とする視線から集まったパネリストが、民衆目線の情報と議論を交わした。会場からは多くの意見、発言、質問が寄せられ、時間内終了が難しいほどの活況を呈した。

    チラシおよび報告書をのちに別添予定。

  • 公共圏における多声性 ―芸術が提供する知の交換―(D4分科会)

    役割:企画立案・運営等, パネル司会・セッションチェア等

    日本科学者会議第22回総合学術研究集会  ( 琉球大学 ) 2018年12月

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    《親密圏》とは、いわば同一価値観の身内の場所。それに対して、《公共圏》には「他者」がいます。様々な人が異なる価値観を持って、立ち現れること、つまり「他者であること」が許される場。それが公共圏です。公の場に他者がもし許されないのであれば、それは公共圏とは言えません。この場があることで、マイノリティや異質な者には、その社会における「公の場」で他者として生きることが可能になります。交差し合い、主張を闘わせあい、創造が生まれ・・・同質だから生きられるのではなく、同質ではなくても異質な人々の存在が承認され居場所を分け合うという発想に至ることができる・・・そういう場所が《公共圏》です。

    戦時中は公共圏が異常に縮小し、そのため、戦後の記憶継承問題やこれからの軍備化に関する議論においても、似たような傾向が起きています。公共圏は広げていかねば縮められてしまうのです。例えば内閣が「この道しかない」とポスターに記すことで、他の道が閉ざされることを、こうした《公共圏》の概念から捉えなおすことができます。公共圏を誰よりも切実に求めるのは、「声」を奪われ、生身のままで立ち現れることがかなわぬ存在とされた「他者」であり、そしてそうした「他者性」を一人一人内包する、私たち自身なのです。他者であっても良いじゃない!?

    メディアや情報のなかで切り詰められる《公共圏》と「他者」の関係。その関係を考える場、いわば公共圏を提供する場として、今「芸術」に期待がかかりはじめています。芸術作品が静かに訴えかける「他者」の声。それを敏感に聞き取る人々がいて、時に手をつなぎ、あるいは芸術作品を公共の場から締め出そうと攻防を繰り広げています。いわば公共圏の攻防戦です。

    この分科会では、芸術を介して「他者」と出会うことの可能性について、実践例について紹介してもらい、また同時に可能性と希望について考えます。それぞれの現場の取り組み事例を通して、社会と芸術との関わりについて考え、ともに造り続ける社会の在り方を議論したいと思います。


    発表1 15:15-
    氏名 峯良一(法政大学)(JSA沖縄)
    発表タイトル 「1960年代の沖縄の祖国復帰運動と日本本土の連帯ー総評の取り組みと文化運
    動をてがかりに」
    概要 文化運動が住民の社会運動とその拡大にどのような役割を果たしたかについて、沖縄の事例
    をもとに考えます。

    発表2 15:40-
    氏名 陸奥賢(観光家/コモンズ・デザイナー/社会実験者) 
    発表タイトル 「 他者と出会うためのコモンズ・デザイン」
    概要 大阪七墓巡り、まわしよみ新聞、直観讀みブックマーカーなど「他者」と出会うために陸奥賢が
    考案した一連のコモンズ・プロジェクトについて発表します。

    発表3 16:05-
    氏名 山本桃子(早稲田大学)
    発表タイトル 「公共圏としてのミュージアム ー 他者との出会いなおしの場としての意義」
    概要  吉田憲司の「フォーラムとしての博物館」という概念を国内外のミュージアムの教育普及活動
    に適用して発表します。(1) ミュージアムは公共の場であるものの「公共圏」としての位置づけはまだ弱
    く、人々の認識も希薄です。アート作品や学術文化財をきっかけに、事物も含めた広義の他者との
    出会いなおしの場として、ミュージアムの意義を検討します。さまざまな年代の知や美が蓄積される
    ミュージアムを、意見対立、実験、討論等のプラットホームとしてのどう社会的に位置づけるか、考える
    契機とします。
      (1) ①フィンランド国立アテニウム美術館 ②国内大学博物館の事例から

    発表4 16:30-
    氏名 佐々木陽子(南山大学/日本平和学会)
    発表タイトル 公共圏としての芸術 ー平和学の観点から
    概要 平和学の観点から文化芸術の意味を概観し、親密圏の延長線としてではなく公共圏として
    の芸術と平和の関係を分析した上で、「人間の安全保障から見た平和」に資する知を形成する上
    で、芸術がなし得る可能性について考えます。 
    具体的にはパレスチナで発信される「生存のための芸術発信」を紹介します。


    発表5 16:55-
    氏名 古後奈緒子(大阪大学)
    発表タイトル 「声」が聞かれる場の公共性はいかに可能か
    概要 現代のパフォーマンスは、いかなるやり方で言論の場を開き得るか。またその公共性はどのよう
    な点に求められるのか。社会運動と芸術表現のあわいをゆく街頭パフォーマンスが、映像というメディ
    アと結びつくことでなしとげた展開を、ドイツと日本の映像作品を手がかりに考えてみたい。

    発表6 17:15-
    氏名 いのうえしんぢ(デザイナー)
    発表タイトル 「アートと社会運動をつなぐもの」
    概要  2001年911同時多発テロ事件から社会運動に関わったことを入口に、イラストレーターいのう
    えしんぢが作成した反戦や脱原発などの社会運動のポスターやチラシ等の画像の紹介します。また、
    11コースのデモ隊が繁華街を占拠した「オキュパイデモ」など、様々なスタイルでのデモ行進や、街頭ア
    ピールの様子や意義を解説します。・・・・ビデオ映像提示

    ・発表ではなくポスター掲示
    氏名 カミシマヒラク(写真家)
    発表タイトル 「《議題》を掘り起こす写真ー国家の文脈を離れて」
    概要 建設を支持させられる世論、情報公開が不充分なまま進捗する南西諸島の基地建設の現
    状。なし崩しの実態において、隠された「議題」を掘り起こす写真ジャーナリズムの役割について語りま
    す。
    会場からは、社会の問題を可視化した米国『フォトリーグ』の意味と比較して紹介します。

    全体討論 17:40-18:15

    沖縄県民一般参加多数

    場内好評につき、雑誌特集化の提案を受諾。翌年雑誌特集記事を出版。

  • 学会誌査読委員 国際学術貢献

    役割:査読

    関係性の教育学会、日本科学者会議等