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学術論文
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年度
Year
論文題目名
Title of the articles
共著区分
Collaboration
   Classification
NeoCILIUS
   請求番号/資料ID
Request No
掲載誌名 Journal name,出版機関名 Publishing organization,巻/号 Vol./no.,頁数 Page nos.,発行年月(日) Date
2022  コロナ禍のラボラトリー方式の体験学習  単著   
人間関係研究  , 南山大学人間関係研究センター  , 22  , pp.13-63  , 2022/10/31   

概要(Abstract)  2020年初頭より日本国内でも広がりを見せ始めた新型コロナウィルス感染症は、大学教育の現場にも様々な影響をもたらした。筆者の所属する大学では、2020年4月から授業形態が全面的にオンライン授業となり、どのようすればオンラインでラボラトリー方式の体験学習を実施できるのか、大きな課題と向き合うことになった。本研究では、2020年4月から2年間のゼミ活動を改めてふりかえり、1)オンラインと対面両方の実施形態を用いてきたラボラトリー方式の体験学習における、ゼミ活動にもたらした変化。2)参加者達の体験と、そこから生まれていた気づきや学び。を明らかにしていくことを目的とし、検討を行った。
 該当期間の授業記録と、参加者が記述したジャーナルおよび学期末のレポートの内容をデータとし、テキストマイニングソフトウェアkh-coderによる分析結果を用いて、研究目的に対する検討を行った。
 目的1)については、圧倒的にメンバー同士の関わりが減り、特に異学年との交流は激減したため、従来に比べて多様性ある人間関係を体験することが難しかったと考えられた。しかし、大変な制約の中にあっても参加者達は、従来の活動の枠組にとらわれることなく新しいやり方を模索し、オンラインも活用した様々な活動に取り組んでいたことが明らかになった。目的2)については、テキストマイニングによる分析から、
①グループで活動をした経験からの気づき・学び・変化成長
②自分らしさに気づき、自分らしく、人と共にいることを大切にする
③個性豊かなメンバーと関わることができてよかった・影響を受けた
④体験し、ふりかえり、わかちあうことを通して学び、成長した
という大きく4つの気づきや学びがあったと考えられた。この内容は、従来の対面によるラボラトリー方式の体験学習から生まれる学びと大きく異なるものではなく、オンラインでの人間関係が含まれたものの、ラボラトリー方式の体験学習が目ざす学びにつながっていたことが示唆された。

 

備考(Remarks)  

2020  被災地の復旧・復興に寄与する ビジネスリーダー達のポジティブ・ストーリー ―AIM2Flourishによる事例研究―  単著   
人間関係研究  , 南山大学人間関係研究センター  , 第20号  , pp.131-151  , 2021/3/31   

概要(Abstract)  AIM2Flourishは、アプリシアティブ・インクワイアリーの思想と手法を通して、持続可能な開発目標(SDGs)の枠組みからビジネスの事例を探究する、高等教育のプログラムである。本稿の第1節では、このAIM2Flourishの概要を紹介し、当プログラムの意義について考察を行なった。
 また、第2節では、当プログラムの手法を用いて実施した、東日本大震災の被災地において地域の復旧・復興に寄与する観光ホテルの事例研究の結果を報告した。このような新たな枠組みから得られた知見は、大規模地震がいつ起きてもおかしくない現在の日本において、被災地の復旧・復興活動、あるいは支援へと活かしていくことができるものと考えられる。 

備考(Remarks)  

2019  ラボラトリー方式の体験学習における『ねらい』について  単著   
人間関係研究  , 南山大学人間関係研究センター  , 第19号  , pp.55-70  , 2020/03/31   

概要(Abstract) 本稿では、ラボラトリー方式の体験学習における『ねらい』について、過去の文献における記述をもとに概観した。また、筆者の実践における体験も踏まえながら、プログラム設計と実践におけるねらいの取り扱いについて考察し、改めてのその重要性について検討をおこなった。 

備考(Remarks)  

2018  こども食堂における大学生の実践と学びの可能性に関する検討  単著   
南山経営研究  , 南山大学経営学会  , 33/3  , pp.489-505  , 2019/03/30   

概要(Abstract) 本稿は,地域で『食』を核としたこどもたちの居場所を作ろうとする民間発の試みである『こども食堂』を対象とした実践研究である。本稿では、あるこども食堂における大学生の活動実践をふりかえると共に,こども食堂という場を通した大学生達にとっての学びの可能性について検討した。大学生達は,食堂の開催に必要な役割全般を分担しながら担い,その体験を通じて,『コミュニケーション』と『新しい課題の発見と挑戦』という二つの側面に関する学びを得てきたものと考えられた。 

備考(Remarks)  

2016  1. 「SNS疲れ」につながるネガティブ経験の実態―大学生への面接結果および高校生の実態との比較検討から―  単著   
人間関係研究  , 南山大学人間関係研究センター  , 16  , pp.53-68  , 2017/03/31   

概要(Abstract) 大学生に対する半構造化面接を通して、『SNS疲れ』と呼ばれる現象の実態と生起要因について検討を行った。また、高校生を対象に実施された加藤(2013)の結果と比較し、各世代の特徴についても検討した。その結果、研究に参加した大学生全員がSNSを利用する中で何らかのネガティブ経験をしており、そのエピソードをカテゴリーに分類したところ、先行研究で得られた内容とほぼ一致することが示された。このことから、SNS疲れの生起する要因は年代に関わりなく、類似している可能性が示唆された。一方、エピソード内容の分析から、高校生は日常生活で繋がりのある人との間でSNSを利用する傾向が強く、大学生よりも深刻なSNS疲れに陥る可能性が示唆された。このことから、現在では小・中学生でもSNSの利用が増加していることも踏まえ、若年層を対象としたSNS疲れの実態を把握する必要性があると考えられた。 

備考(Remarks)  

2014  ハンドベル演奏活動から生まれる心理的・教育的影響の検討  単著   
人間性心理学研究  , 日本人間性心理学会  , 第32巻/第2号  , pp.157-168  , 2015/03/31   

概要(Abstract)  ハンドベルは、一つのベルに一つの音程を割り当てて作られた楽器であり、複数のメンバーが協力し合うことで演奏が実現されるという特性を持っている。そのためハンドベルは、教育楽器としても注目されているが、その活動を通して生まれる効果や影響については十分検討されていない。
 そこで、本研究では、ハンドベル演奏活動によって生じる心理的・教育的影響を明らかにすることを目的として、ハンドベルの活動を長期継続している方を対象としたインタビュー調査を行った。調査対象者達がハンドベルの活動を継続している要因についてPAC分析を行い、ハンドベル演奏活動を通して体験してきた心理的プロセスを検討した結果、“自分以外の他者”の存在からポジティブな影響を受けているという側面が見いだされた。またこのような影響は、“一人ではできない”というハンドベルの特性から生じたものと考えられた。 

備考(Remarks)  

2013  体験学習法を用いた人間関係トレーニングにおけるハンドベル演奏活動の試み(2)  単著   
人間関係研究  , 南山大学人間関係研究センター  , 第13号  , pp.189-208  , 2014/03/25   

概要(Abstract) 本稿では、体験学習による人間関係トレーニングの課題としてハンドベル演奏課題を用いた実践の報告を行うと共に、トレーニングを通して得られた参加者の気づきや学びと今後の課題について検討した。
実践の中では、先行研究である中尾(2001,2003)において残されていたトレーニング実施時間の短縮に取り組み、一般的な大学の授業時間(90分間)での実施が可能となるような工夫について報告した。また、トレーニング参加者のレポート文を、『演奏に関する気づき』と『自分と他のメンバー等の中で起こっていた関わりに関する気づき』の2つの観点から検討したところ、『自分と他のメンバー等の中で起こっていた関わりに関する気づき』が多く記述されていることが明らかになった。このような気づきや学びが生まれた背景について考察したところ、メンバー間でペアを作り、練習を支え合いわかちあいを行ってきたこと、また、ペアを超えたクラスのメンバーと初期の段階から自分の思いをわかちあってきたことなどが有効であった可能性が示唆された。 

備考(Remarks)  

2012  ラボラトリー方式の体験学習を通して得られる気づきに関する検討  単著   
人間関係研究  , 南山大学人間関係研究センター  , 第12号  , pp.31-53  , 2013/03/25   

概要(Abstract) 本研究は、ラボラトリー方式の体験学習を用いて実施された人間関係トレーニングの中で起こっている気づきの様相を捉えることを目的として実施した。大学生を対象とした基礎的な人間関係トレーニングの実施後、参加者のレポートから、トレーニングを通して得られた気づきに関する記述を集め、その内容を分析した。その結果、気づきの様相として、2つの特徴が認められた。一つ目は、自分自身の特徴や傾向に関する気づきが多く生まれていたという特徴である。これらの気づきは、記述されていたその他の気づきに比べ、自分に対する初期的な段階の気づきであり、初めて人間関係トレーニングを体験した参加者の気づきの特徴として重要であると考えられる。二点目は、他者との関わりを通して、はっきりとした実感や感情を伴った気づきが得られていたという点である。これらの気づきは、概念学習や個人学習では得られにくいものであり、体験学習ならではの学習効果が示されているものと考えられた。 

備考(Remarks)  

2010  ティーム・ティーチングーラボラトリ ー体験学習における意味を探るー  単著   
人間関係研究  , 南山大学人間関係研究センター  , vol.10  , 111-136  , 2011/3   

概要(Abstract) 本研究では、教育現場で行なわれる協働の一つであるティーム・ティーチングが、どのような背景で実践されてきたのか、その歴史的な背景を明らかにすると共に、教育現場での意味を考察した。第1節では、日本の小中学校を中心として行なわれてきたティーム・ティーチング概要と、その効果や問題点などについて概観した。また第2節では、ラボラトリー体験学習におけるティーム・ティーチングの実践や、グループアプローチのファシリテーターに関する研究知見を概観し、ティーム・ティーチングが学習場面に及ぼす影響について考察を行なった。 

備考(Remarks)  

2007  小・中学校における人間関係づくりを目指したアクションリサーチ −ラボラトリー方式の体験学習を用いた教育実践の試みとその評価ー  共著   
人間関係研究  , 南山大学人間関係研究センター  , 第7号  , 26-53  , 2008/3   

概要(Abstract) 平成17・18年度文部科学省選定『大学・大学院における教員養成推進プログラム』豊かで潤いのある学びを育むために −ラボラトリー方式の体験学習を通した豊かな人間関係構築を目指して−における実践の過程と、その効果に関する研究。研究では、ラボラトリー方式の体験学習が、教師の教育観および児童・生徒に与えた影響について、質問紙を用いて検討した。 

備考(Remarks) 津村俊充・中村和彦 他6名との共著 

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