日本語学概論
授業コード
(科目ナンバリング
コード)
24C04-001
(HJ-LAN-1019)
科目名 日本語学概論
Introduction to Japanese Linguistics
担当者 平子 達也
開講期間 Q2 単位数 2 学年 1~4 指定
履修対象学科
他学科履修
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【副題】

現代日本語の諸相

【授業概要】

 この授業は講義形式で行われます。
 現代日本語(標準語)の音声・音韻,文法,語彙,表記に関わる様々な言語事実の観察を出発点に,そうした言語事実が言語学・日本語学の枠組みの中でどのように扱われてきたのかを確認しながら,言語学・日本語学の基本的な概念や用語について学びます。さらに,出発点とした言語事実と関連・類似する現象についても検討し,日本語研究の方法についてより深い理解を得ることを試みます。

【到達目標】

日本語に関する言語学的研究のための基本的な知識と基礎的な力を身に付けている

【授業計画】

01 日本語学とはどんな学問か・日本語とはどんな言語か
02 現代日本語の文字・表記・文体:日本語の書かれ方
03 現代日本語の語彙:「語」という単位とその意味と出自と位相差
04 現代日本語の音声と音韻(1):五十音図と音声学
05 現代日本語の音声と音韻(2):日本語の音の数
06 現代日本語の音声と音韻(3):仮名1文字が表すもの
07 現代日本語の文法(形態論):品詞分類と活用
08 現代日本語の文法(統語論):統語構造と意味
09 現代日本語の文法(意味論1):受身と動詞分類
10 現代日本語の文法(意味論2):「タ」と「テイル」が表す時間的意味
11 現代日本語の文法(意味論3):命題とモダリティ
12 現代日本語の文法(語用論):待遇表現を中心に
13 文章論と談話分析:テクストの結束性と主題を中心に
14 再び日本語とはどんな言語か(授業内試験+フィードバック)

【授業時間外の学習 (準備学習等)】

〈準備学習〉
教科書の指定された範囲を読みながら,事前に配布された課題に取り組み,授業内容の予習を行ってください。予習には60分程度の時間をかける必要があります。なお,授業は予習していることを前提に進めます。

〈事後学習〉
毎回の授業内容について振り返り,授業内容の復習を行ってください。復習には最低でも30分程度の時間をかける必要があります。

【評価方法】

授業内試験 80%
レポート 20%

※単位取得のためには,授業内試験を受験し,レポートも提出することが必要条件となります。なお,レポートは授業内容及び授業内試験についての振り返りを目的とするもので,何かを論じたり,調査等が特に必要であったりするものではありません。

【テキスト/参考文献】

〈テキスト〉
衣畑智秀編『基礎日本語学 第二版』ひつじ書房,2023年.1800円+税.
(必ず「第二版」を手に入れてください。学内の紀伊國屋書店で購入可能です)

〈参考文献〉
亀井孝・河野六郎・千野栄一(編著)(1996)『言語学大辞典 第6巻 【術語編】』東京:三省堂.
日本語学会(編)(2018)『日本語学大辞典』東京:東京堂出版.
斎藤純男・田口善久・西村義樹(編)(2015)『明解言語学辞典』東京:三省堂.
木部暢子(編)(2019)『明解方言学辞典』東京:三省堂.
森山卓郎・渋谷勝己(編)(2020)『明解日本語学辞典』東京:三省堂.

*上記5点は言語学・日本語学の用語を確認するのに便利な辞典類です。これ以外にもテキストにある読書案内や参考文献の欄も参照してください。また,その他のものについては適宜授業中に紹介します。
*『明解〜』の3つは,2000円前後で購入でき,持ち運びもしやすいサイズでオススメです。

【その他】

テキストは必ず事前に入手しておいてください。

【添付ファイル1】
【添付ファイル2】
【添付ファイル3】
【リンク】

https://www.hirakota.com/
(授業担当者の個人HP)
Last updated: 2023/02/27